A組が順調に出し物の割り振りを
決めていく一方で、相澤とミリオは
エリを雄英に案内していました。

その続きです。

▶︎174話へ進む

▶︎172話に戻る

僕のヒーローアカデミアの記事一覧はこちら!

僕のヒーローアカデミアのネタバレ感想173話。174話の予想。校長が男前!

スポンサーリンク

土曜日は休日です。

爆豪達の仮免補講も今週はないので
各々が文化祭の準備に熱中していました。

茂みの中でミリオが息をひそめています。

「まだ誰も気付いてないようだ…。

どうれ…登場一発ギャグで
一笑いかっさらって…」

「あ!通形先輩!」

あっさり出久に見つかります。

「……って…」
「エッ…」

出久達は驚きます。

「エリちゃん!!」

おめかししたエリが現れました。

「デクさん」

脇の茂みからミリオがケツを
突き出します。

「桃が生ってるよ!」

「なにしてんだ」

相澤が脇からゆら~と出てきます。

生徒たちは訳が分からず動揺しました。

「え!!?何なに先輩の子ども…!!?」

相澤が説明します。

「校長から許可が下りた。」

根津校長が提案します。

― 良いじゃないか
―――…しかしだ相澤くん。

その子これまで社会から
切り離されてきたのだろう?

そんな子を突然文化祭という
非日常へ連れ出すのも
些か乱暴な気がするのさ。 ―

「びっくりして”パニック”起こさないよう
一度来て慣れておこうって事だ。」

エリはスス…とミリオの後ろに隠れながら
ペコっと頭を下げました。

飯田と峰田が挨拶します。

「エリちゃん…インターンの子か!
俺は飯田!よろしく!」

「オイラミネタ。
10年後が楽しみだ。」

エリはミリオの後ろでモジモジしていました。

ミリオが言います。

「照れ屋さんなんだよね。」

「照れ屋さんか。」

「というわけでこれから俺
エリちゃんと雄英内を
回ろうと思ってんだけど

緑谷くんもどうだい!?」

全員休憩に入る事になり
出久とミリオはエリと一緒に
雄英内を回る事になりました。

ミリオが私服から制服に
着替えます。

スポンサーリンク

「今日は休日だけど寮制に
なったこともあって

たくさんの人が準備を進めてる。」

経営科の3年生が通りかかりました。

「通形じゃん。」

「子ども!?
休学っておまえ…!
まさかそういう…」

驚いて聞く同級生に
ミリオはニコッと微笑みます。

「いや何か言えよガチっぽいな!」

もう一人がチラシをミリオと
出久に渡します。

「冗談はおいといて

今年のI組はすげェから
おめーもぜったいこいよ!」

「すごい立派なフライヤー…!」

学校内は文化祭の準備で
活気にあふれていました。

「まだ一か月前なのに
慌ただしいですね!」

「皆 去年よりもすごいものを…
「プルスウルトラ」で
臨んでるんだよね。」

突然鋼で出来た龍がグワッと
飛び出してきます。

「うわあ!!?」

驚く出久に鉄哲が謝りました。

「すンません…
ってA組の緑谷じゃねェか!!」

背後から物間が顔を出します。

「アレアレアレー!?
こんなとこで油売ってるなんて
余裕ですかあァア!?」

出久がエリを気遣います。

「エリちゃん平気!?」

「ふってきた人かと思った」
※リューキュウの事です。

物間がゲスな笑顔で言います。

「オヤオヤ無視かい!?
いいのかい!?

ライヴ的なことをするんだってね!?

いいのなかァ!?
今回ハッキリいって君たちより
僕らB組の方がすごいんだが!?

《 ロミオとジュリエットと
アズカバンの囚人 ~王の帰還~ 》

B組の完全オリジナル脚本
超スペクタクルファンタジー演劇!!

準備しといた方がいいよ!
B組に喰われて涙する

その時の為のハンカチをね!!」

アハハハハハと高笑いする背後から
泡瀬が棒で殴って気絶させました。

出久はエリの耳を塞いでいます。

「いつにもまして
めっちゃ言ってくる…!」

「ごめんよA組。
拳藤がいねーから
ハドメがきかねー。」

「物間くんとセットのイメージ
あったけど…。」

「今回は別!

あいつは”ミスコン出るのよ”
ムリヤリエントリーさせられて。

物間じゃねーけど
お互い気張っていこーぜ!
じゃ!!」

出久は驚きました。

「先生、ミスコンの事なんて
一言も言ってなかった。」

ミリオがエリに謝ります。

「いきなり雄英の負の面を
見せてごめんよエリちゃん。」

「?」

「ミスコンといえばそうだ!
あの人も今年は気合入ってるよ。」

「あの人?」

「去年の準グランプリ
波動ねじれさんだよね!!」

備品室でセクシーな衣装に身を包んだ
ねじれが空中に浮かんでいました。

ミリオ達を見つけるとそのまま
近寄ってきます。

「ねエねエ何でエリちゃんいるの?
フシギ!何で何で!?
楽しいねー。」

出久は目のやり場に困りました。

「”個性”も派手だしその…お顔も…
ププププロポプロ…」

「プロポーション」

「そんな先輩でも準なんですね。」

「そー聞いて!!聞いてる!?
毎年ねエ、勝てないんだよー
すごい子がいるの!」

「ミスコンの覇者!!
三年G組サポート科 絢爛崎 美々美さん」

「す…凄い」

天喰が現れました。

「今年はCM出演で隠れファンが
急増しつつある拳藤さんも出る。

波動さんも気合が入ってる。

大衆の面前でパフォーマンスなんて…
考えただけで……

いたた…
お腹いたくなってきた…。」

天喰は腹を抱えてガク…と膝をつきます。

ねじれが言いました。

「最初は有弓に言われるまま
出てみただけなんだけど

……何だかんだ楽しいし悔しいよ。

だから今年は絶対優勝するの!
最後だもん」

笑顔で話すねじれにミリオと天喰が
エールを送ります。

「――!できるさ!」

エリはその様子を無言で見ていました。

ミリオが次のクラスに案内します。

「さて!次は…

サポート科!!」

生徒たちがさまざまなロボットや
機械を熱心に組み立てていました。

騒音が激しくミリオは耳を
塞ぎながら話をします。

「彼らは全学年一律で
技術展示会を開くんだ!」

「これ知ってます!
毎年注目されてますよね!」

突然出久の背後に発目が現れました。

「そう!文化祭こそサボート科の
晴れ舞台なんですよ。」

驚いて出久が振り向くと
巨大なロボットがいました。

「発目さ…ってうおおお!!?」

「ドッカワベイビー第202子です!」

ふと出久は気付きました。

「…なんか…汚れてるね…。」

「おフロに入る時間も
もったいないので!」

「ええ~!!」
「すごいね!」

発目はくるんとロボットに向き直り
誇らしげに触れました。

「どんどんアイディアが湧いてきて
楽しくてですね!

体育祭はヒーロー科に対する
副次的なアピールチャンスの場でした。

が!

今回は私たちが主役の場を
与えられているのです!

より多くの企業に
よりじっくり我が子を
見てもらえるのです!

恥ずかしくない子に
育て上げなくては!」

バンと力強く叩きました。

「それよりアイアンソールは
その後どうでしょう!?

また何かあれば
すぐ言って下さい!!」

「うんありが…あっ――…」

突然ロボットが爆発しました。

「ベイビー!?」

生徒たちは大慌てです。

「わー発目またかよ!?」
「水!水!!」

出久達は慌てて退散しました。

「発目さん何かごめん!!
行こうエリちゃん!危ない!」

「うんびっくりした」

その後も様々所を見て回り
最後に学食に立ち寄りました。

「まーこんなもんかなァ」

「慣れ…っていうかどうだった!?」

エリはチウチウとストローで
ジュースを飲んでから言いました。

「……よく…わからない……。

けど……

たくさんいろんな人が
がんばってるから

どんなふうになるのかなって…」

エリの鼓動がトクン…と脈打ちます。

ミリオと出久は顔を見合わせて
笑いました。

突然誰かが話に割り込みます。

「それを人はワクワクさんと
呼ぶのさ。」

「!!?」

「有意義だったようだね。」

「根津校長!!!
ミッドナイト先生!!」

高速でガシガシチーズをかじる
根津校長に出久が少しソワッ…とします。

(チーズ食べてる…!!)

校長は口元を拭きながら言います。

「文化祭、私もワクワクするのさ!

多くの生徒が最高の
催しになるよう励み

楽しみ…楽しませようと
している!」

ミッドナイトが横から口を挟みます。

「ケーサツからも
色々ありましたからねェ。」

「ちょっと香山くん。」

校長はポムッと軽くはたきました。

「じゃ!私は先に行ってるよ。

君たち!
文化祭存分に楽しんで
くれたまえ。」

そのまま席を離れます。

「……」

文化祭の開催は警察から
強く反対されていました。

少し前の事です。

― 文化祭は自粛としたまえ根津 ―

校長は椅子に座り向かい合います。

「警察庁長官直々に
足を運んで下さるとは。」

「敵が増長しヒーローが
不安定な中

“また”雄英に何かあれば
次こそ歯止めが効かなくなる。

今はリスクを避け、粛々と
後進育成に取りくむべきだ。」

「ごもっともです。
しかし…」

「駄目だ。
敵に蜜を与えるな。」

校長は椅子を下りてス…と
長官の前に立ちました。

「……こんな今だからこそ
生徒たちに必要なイベントと
考えています。

万全は尽くします。

だからどうか…!!

これ以上暗い未来を
指し示すワケにはいいかない。」

深々と頭を下げてお願いしました。

ミッドナイトは食事を終えると
立ち上がります。

「―――…詳しくは言わないけど…
校長頑張ったみたいよ。

上ともめてその結果

セキュリティの更なる強化。

そして

万が一警報が鳴った場合
それが誤報だろうとも

即座の中止と避難が
開催条件になったの。」

「厳しい…。」

「もちろんそうならない為に
こちらも警備はしっかりするわ!

学校近辺に
ハウンドドッグを放つし。」

「放っ……!!」

「そうそう!

A組の出し物職員室でも
話題になってたよ。

青春頑張ってね。」

「はい……!!」

出久は力強く返事をしました。

エリが聞きます。

「デクさんは何するの?」

「僕たちはダンスと音楽!
踊るんだよ!

エリちゃんにも楽しんで
もらえるようがんばるから

必ず見に来てね!」

出久は満面の笑みでエリに言いました。

「すみません、そろそろ休憩終わるので
行ってきます!」

ミリオも力強く返しました。

「ああ!

言っとくけど俺も楽しみに
してっからね!」

そして練習開始から一週間がたちました。

芦戸達は俯いて出久に言います。

「緑谷…

【 クビです 】 」

芦戸はポンと出久の肩に手を置きました。

今週はここまでです。

校長が男前でした!
いい先生だな~。

でも警報がなったら誤報でも
即文化祭中止って厳しいな!

ジェントル…。
鳴らしそう…。

みんなの張り切りようを見ていると
中止にはなって欲しくないな~。

しかしねじれ、絢爛崎さんより
イケてると思うんだがダメなの?

審査の基準は一体何なんだ…。
ケバさなのかな…。

エリちゃんにも少し良い感情が
芽生えてきたようで良かったです。

ここから来週の174話の予想です。

出久、ダンスチームクビに
なっていましたが!

超ド級にダンス下手なのか
別の部署に異動になのか。

超ド級にダンス下手だったら
目も当てられん…。

みんなが俯いてるのがまた…。

まだもう少し文化祭準備編が
続きそうですねー楽しそうだ。

ミスコン、八百万とか
出られそうなのにな。

B組の演劇はカオスですけど。

でも文化祭の一番の目玉は
やっぱりサボート科の出し物
なのかな?

ドッカワベイビー、人が乗るの?。

ある意味一番参加型の出し物なのかも!

来週も楽しみです。

▶︎174話へ進む

▶︎172話に戻る

僕のヒーローアカデミアの記事一覧はこちら!

というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

スポンサーリンク