斎藤綜明のバター海鮮丼が
審査員に大絶賛される中、
ソーマの実食が始まります。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想242話。243話の予想。刃は二本ある?

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弱音を吐くソーマにアリスも水戸も
驚きました。

「!ちょっとちょっとう!!
どうしちゃったの幸平クン!」

「やべーかも…だなんて!
お前らしくねぇだろぉ!?」

斎藤は静かに見つめます。

― 対峙している者同士にしか
分かり得ぬこともある。

幸平創真…。
お主も既に視ているのだな。

渾身の一太刀が

俺の料理によって打ち砕かれる
イメージを!! ―

ソーマが斎藤に言います。

「……斎藤先輩。」

「……?」

「やっぱすげーっすわ。
先輩の料理は。

けど、どーして薊政権に
賛成しちゃったんすか?

前に司先輩にも似たような
質問したんすけどね。」

「……我が理想のため、守るべき者の為だ…!」

場面は過去に戻ります。

静かな道場で薊と斎藤が道着を着て、
正座をしています。

薊が切り出しました。

「……例の話…返事を聞かせて
くれるかな?
斎藤綜明くん。

君のお母様の件は聞いている…。
女性であるというだけで不当に
扱われ病に伏せた。

こんな事は絶対に
許してはならない。

僕の大変革に手を貸してくれ。

そうすれば誰もが優れた技を
平等に享受できる。」

「…謀反など、武士道に背く行為ぞ。」

「謀反もまた歴史を動かしてきた
立派なファクターだ。

それに君は仙左衛門殿を
主君としてるわけじゃあ
無いだろう?

何より…弱い物を守る為
刃を振るうのも武芸者の務め。

君のお母様のような被害者は
二度と出してはならないんだ。」

「………。」

斎藤はしばらく考えた後、返事をしました。

「お主の思想に心酔しているわけではない…。
だが拒否する理由も無い。

その変革とやらに乗ろう。

刃向かう者あらば
俺が斬る。」

食戟の会場ではソーマが調理を続けています。

『 さぁ間もなく調理の制限時間が
終了致します!

サーブが1秒でも遅れた場合は…
その時点で失格となってしまいます!! 』

田所とタクミが声を張り上げました。

「創真くん急いで―――!」
「幸平!!頼んだぞっ!」

ソーマはオーブンの前に立っています。

榊は考えます。

― オーブンを見てる…
何か焼いてる最中?

さっきまでバターを使って
ピラフを炒めてたみたいだけど

一体どんなメニューを…!? ―

ソーマは斎藤に言います。

「……それなら俺も同じっすわ。
斎藤先輩。

サイコーだって思う理想の世界。

そのために俺は………
この品をぶつけます!」

オーブンではじりじり何かが焼き上がり
ソースがとろぉ…ととろけました。

ソーマは目を見開きます。

― さぁさぁお待ち遠っ!! ―

オーブンをガショッと開けた瞬間
いい匂いが会場に立ち上ります。

ソーマが料理を取り出しました。

「おあがりよ!!!

ゆきひら流

香ばしバターピラフ稲荷寿司!!!」

会場中がよだれを垂らして叫びます。

「うわあああああああああ!?」

反逆者チームは納得します。

― そうか!落し蓋をして
炊いていたのは油揚げ!

ってことはアレは……

酢飯じゃなく、ピラフを詰めた
お稲荷さんか!! ―

とたんに審査員席の三人のお腹が鳴りだします。

シャルムとイストワールが驚きました。

「な………っ!?嘘だろ!?
見た目のインパクトだけで」

「空腹感が一気に襲ってきた!!?」

アンも驚きます。

「お出汁と調味料で甘く炊き上げた油揚げ!
蕩けそうな匂いが漂って

ホワイトソースをかけて
オーブンで焼き…
料理名に恥じぬ香ばしさです!」

水戸は心配します。

「けど味は大丈夫か!?

稲荷寿司は本来甘~い油揚げと
さっぱりした酢飯の対比が重要だろ。

中身まで濃そうなバターピラフじゃ
どう考えてもクドくなっちまう。」

斎藤も同感です。

― そう……此度のバターという
お題はそこが肝要な点だ。

バターを前面に押し出すだけでは
成立しない。

そこにどんな答えを見出した?
見せてみよ……! ―

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アンは、ほあっと温かい稲荷寿司を箸に取ります。

(あぁ……もう…何というかこの時点で美味しい!!)

一口頬張りました。

「~~~~~~~ッ!!」

体が跳ね上がります。

― し……信じられぬ美味!!

油揚げにたっぷり染み込んだバターが
噛むたび唇を濡らし

口の中いっぱいに
広がり続け…

一口で脳がバター色に染まる!! ―

イストワールも実食します。

「外側の油揚げがじゅあじゅあと
ジューシーなのに対して

中身のピラフはなんとも繊細!
パラッとした本格派の仕上がりだ。

ぷりぷりしたエビ…
まろやかで芳醇な鶏ベースの出汁に
塩コショウの刺激がふわっと香る!」

シャルムも稲荷寿司を噛みしめます。

「味はしっかりと乗っているのに
しつこさを感じさせず

噛みしめるたびにバターを纏った
素材の旨さが泉のごとく溢れ続ける。

一体どうやってここまでの味の
総合力を!?」

斎藤は黙って見ています。

ソーマはニヤリ…と笑いました。

「まず……中身のピラフは
米を洗わずに炒める事が大原則!

洗った物を使うと米が割れやすいし
仕上がりがベトッてしちまうんでね。

油揚げも調味前に熱湯で
しっかり油抜き……
味を乗りやすくさせます。

そんで何より外せないのが
特製・必殺の【餅ホワイトソース】!!

ふつうだとバターと小麦粉・牛乳を
たっぷり使うからかなり重くなるんすけど

【豆乳】と【切り餅】だけで
作ってあるから…

とろっとしたコクはあるのに
全然ギトギトしないんす。

しかもその上に【数種類のチーズ】を
ばらまいてからオーブンで焼いてあります。

このチーズがまた良い感じに
塩っ気とまろやかさだけを
補強してくれるんすよ!

とにかく旨さがMAXまで高まる
ギリギリを見極めて…

うまいもんをぜんぶ乗せして
出来たのがこの品っす!!」

アンはじっくり稲荷寿司を味わいます。

― ある素材はバターのコクで
まろやかに。

ある素材はバターとともに炒め
どこまでも香ばしく。

この小さな稲荷寿司の中に
膨大な手数・工夫が施されて
いるのがわかる……。

魚介たちの旨さがぎらりと輝く
Mr斎藤の品に負けじと!!

あらゆる素材が強く強く
美味しさを主張している!!!

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敵の重い一太刀とは対照的な斬撃…。

四方八方から襲いかかる
無数の刃。 ―

「んっ…ふっ…」

アンは口を押えて必死に声を
抑えようとします。

(どんなに頑張って堪えても無駄……!)

― 美味しすぎて

嬌声を…抑えられない……!! ―

「あ……あ……

【ア~~~~~~~ン】」byアンさん。

「アン―――っ!!」
「ア――――ン!」

意識が飛んでしまったアンにイストワールと
シャルムが必死に呼びかけます。

斎藤とソーマは睨み合います。

やがて斎藤が聞きました。

「お主…何故だ?何故…

ここまで強く――――…!!」

ソーマは人差し指を掲げます。

「やべーなって…分かってたからっす。

【刃一本だけじゃ】先輩に勝てない
……ってね!」

ホテルの廊下では久我が紀ノ国を
必死にせかしていました。

「はいはいはい、モタモタしないの!」

「い…いいわよ私やっぱり…!」

「なぁに言ってんの!?
そっちが幸平ちんのこと
気になるとか言ったんじゃん。

いつまでもメソってないで
会場行くよほらほらー!!」

陰から人がのそ…と現れました。

「?」
「!!」

紀ノ国と久我が同時に叫びます。

「きゃああああっ!!?」

今週はここまでです。

私はてっきりソーマも丼物を
出すのかと思ってましたが
言っていたのは「ご飯もの」でした!

丼とは一言も言ってなかった…。

香ばしバターピラフ稲荷寿司。
定食屋メニューって訳でもなかった~!

これは予想できません。

美味しそうですけどね。

豆乳と切り餅のホワイトソースって
発想が凄いですね。

熱いうちに食べないと
固まっちゃうのかな?

ここから来週の243話の予想です。

タクミも田所も二段構えの料理だったし
ソーマも刃一本じゃ勝てないって言ってるので。

多分ソーマの稲荷寿司もここから
何かしら変化するって事ですよね。

田所の林檎が出て来るか!

多分来週で判定が下ると思うのですが
ソーマに勝ってほしいですね。

今の所まだ勝負は拮抗してる感じなので
もう一本の刃がどれ程の威力をもつかで
勝負が決まりそうです。

そして最後に出てきた人物は誰!?

私は竜胆先輩ではないかと思うのですが…。

勝負が終わった後は、意外と寧々と久我が
仲良くなっているのも微笑ましいですね。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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