斎藤のバター海鮮丼の実食が終わり
ソーマのバターピラフ寿司の実食が
始まりました。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想243話。244話の予想。美作は一番の功労者!

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斎藤は目を見張りました。

― 抜刀。

だが其の切先

一太刀に非ず ―

ホテルでは紀ノ国が悲鳴を
上げていました。

「きゃああああっ!!?」

久我も驚きます。

「み…美作ちん!?」

そこには杖をついて真っ白に
萎れた美作がいました。

「カンペキに灰になってんじゃ
ないのさ。

まさかここまで消耗するとは…。」

「ちょ…ちょっと待って…!
昨夜何があったのよ!?」

「これはのう…一年ズ達による
勝利への執念が生んだ

あまりにも過酷な秘密特訓の
代償なのじゃよ。」

話は3rd BOUT前夜に戻ります。

タクミと田所は驚きました。

「模擬戦だって?」
「ど、どういう事?
美作くん。」

美作が説明します。

「2nd BOUTを見てのとおり…
俺は敵の十傑メンバー

その全員をトレース済みなんだ…。
つまりお前らそれぞれの対戦相手との…
仮想食戟が出来る!

対策として極めて
有効なハズだぜ。」

タクミが心配します。

「だが美作…お前は大丈夫なのか?
複数の料理人を一気にトレースすれば
体に負担がかかると―――」

「負けちまった俺にできる事は
もうこれくらいだ。

今夜燃え尽きても構わねェ。

お前らの…サンドバッグに
ならせてくれねェか。」

美作は頭を下げました。

ソーマは微笑みます。

「おっしゃ、そこまで言うなら
お言葉に甘えるぜ!!

寝てる暇ねぇぞ!
特訓開始だぁ!!」

「うむ!!」
「はいっ!!」

叡山(美作)が片手に札束、片手にスマホを持って
偉そうに言います。

「日経平均・ダウ・ナスダックともに
高値をキープ…損失見込みは……

米ドル・ユーロに豪ドルも含めた
流通利回り資金がますます重要に…

ほらよぉ悔しかったら
俺に勝ってみせろや
アルディーニ兄ぃ!!」

タクミはイライラします。

茜ケ久保(美作)が田所に言います。

「めぐみゃん♪めぐみゃん♪
めぐみゃんみゃん♪」

「ど、どうも…」

ソーマがギュッとハチマキを
額に巻きました。

「お―――し!
次は俺の番だなっ。」

美作はゼェゼェ息を切らします。

「おォ!何度でも相手に
なってやるぜェ」

斎藤(美作)はソーマの刀を一刀両断します。

何度も何度も一刀両断しました。

ソーマは焦ります。

― ダメだ…!
斎藤先輩の魚介の扱いが凄すぎて

何度やっても初太刀で
折られちまう!

これが寿司職人、斎藤綜明の
強さか……!!

この切れ味には
今のままじゃ勝てねぇ。

必要なのは………きっと……!! ―

場面は食戟の会場に戻ります。

イストワールがバターピラフ稲荷寿司を
夢中で食べていました。

「切り餅ホワイトソースの上に
かけられた複数のチーズ。

この配合…塩味と発酵臭のバランスが
あまりに絶妙!

…そうか!
アルディーニが組み合わせたのか!

この稲荷寿司と最も噛みあうように!」

アンも発見します。

「あぁああっ!!わかりました!

バターの風味がこれだけ濃厚なのに
クドくない理由の一つ!

田所恵さんのりんごバターを
使っているのですね!

りんごの爽やかな風味が
脂っぽさを和らげてくれて
いるのです。」

斎藤は幾つも飛んでくるソーマの刃を
一つずつたたき折ります。

― なるほどそれが連帯の正体か…!
だが何処かおかしい。

折っても折っても……
この斬撃の手数の多さは何だ!?

たった三人がかりでの刃とは
到底思えぬ!! ―

「割っ!!」

飛んできた刀をたたき折ると
ソーマの背後を見てハッとしました。

ソーマの背後には無数の和洋織り交ぜた
刀が刺さっていました。

その刀はタクミであり、黒木場であり
葉山であり、美作です。

ソーマは無数の刀に囲まれていました。

一つの刀を掴み、斎藤に振りかざします。

― タクミ特製必殺チーズ!

葉山流 香気の爆発! ―

黒木場の剣を取ります。

― エビの旨味いっ!! ―

重い剣を斎藤に投げつけます。

「墳っ!!」

斎藤は黒木場の剣を受け流します。

その隙にソーマは懐に入ります。

― りんごバター ―

「!?」

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りんごのグローブで斎藤の脇に
一発決めました。

「ぬうう…っ」

今度は猟銃を取り出します。

― 吉野直伝 うま味満載
絶品☆鶏出汁……! ―

最早刃ですらありません。

斎藤に向けて撃ちまくります。

「くっ……!!」

斎藤は何とか刀で弾丸をしのぎました。

(何という手段を選ばぬ必死さ!
形振り構わないにも程がある!!)

審査員席を見ます。

― 壮絶なる味の打ち合い……!

どちらだ……?
どちらの品が上だ!!? ―

斎藤は真剣なソーマの目に、
以前薊に言った言葉を思い出しました。

「だが……お主の大変革が成功したとしても
そこから這い上がってくる猛者は
居るかもしれんぞ。

作られた柵を断じる事を厭わない
俺と同じ匂いのする剣士やも。

若しそんな料理人が
在るならば

手合わせしてみたいものよな―――…!」

斎藤はソーマを見ました。

― 侍は孤高たるべしという…
俺が掲げてきた信念とはまるで真逆。

だが此奴にも貪欲なる
勝利への執着がある! ―

「お主もまた…一人の武士というわけか…!」

ソーマはひょうひょうと答えます。

「へ?やーそんな立派なもんじゃ
ないけどなー。

俺はただの一年坊主っすよ。

けどま…俺入学してからマジで
いろいろな奴らと散々ぶつかって
きましたからね。

だからこそ今回もいろいろ
思いついたのかもしれないっすわ。

遠月の連中み―――んなとの研鑽が
きっと俺の後ろにゃあついてくれて
るんす。」

会場の生徒たちがソーマの話に聞き入ります。

ソーマは始業式の日に言った
自分の言葉を思い返していました。

[ 踏み台としか思ってないです。 ]

ソーマは微笑みました。

「俺は遠月学園高等部1年!
第92期生の

幸平創真っすからね。」

反逆者チームも会場の生徒も
温かい気持ちになりました。

一色は思います。

― あの一皿は…
昨晩の特訓だけの成果じゃない。

創真くんが遠月に
編入したあの日からの

すべての集大成なんだ。 ―

斎藤は黙って聞いていました。

― 負けぬため、ひたすら刃を
磨き上げてきた俺に対し……

勝つために刀を何本
折られようと向かってきた ―

「真の武士道はお主に在る。」

斎藤は目をつむり、笑って言いました。

「完敗だ。」

電光掲示板の幸平創真の字の下には
3と表示されていました。

『 満場一致……!!

勝者は!反逆者連合

幸平創真――――――!!! 』

場内が歓声で包まれる中
ソーマは額のハチマキをほどいて
深く息を吐きました。

「御粗末…!」

今週はここまでです。

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ソーマの勝利でしたね!

なんだかここまで今までの
集大成のような料理を出されると
最終回みたいです…。

ちゃんとタクミのチーズの配合とか
田所のりんごバターが使われてるのも
嬉しいですねー。

みんなでつかんだ執念の一勝ですね。

ただその陰に美作の苦労あり。

あんなに萎れるまで~!!
秘密特訓の代償デカいな~!
最後なんてもう…昇天しそうだよ!?

美作、料理だけじゃなくて
キャラトレースから入りますから…。
エネルギー使うのね…。

いいひとだなぁ…。

ここから来週の244話の予想です。

ついに最終決戦ですね。

4rd BOUT。

えりなと一色さんは確定として
残る一人は誰がでるのでしょうか。

ソーマかタクミか。

ソーマかなー、主人公。

誰と誰が当たるのかもすごく
気になります!

個人的には一色さんと司さんの
対戦見てみたいですね。

一色さんはどの程度実力を
隠しているのかわからなくて。

まだ本気ではないですよね、多分。

しかしこれ実現したら
なんてきらびやかな試合なんだろう。

来週すぐに次の試合には
ならないと思うので
少し小休止の回になるのかな?

竜胆さんと司さんの回復も
どんなもんなのか…。

ももは疲れていないのか…。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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