3rd BOUT 第3カード、茜ケ久保もものスイーツ
「女王さま林檎のタルト」の実食が終わりました。
その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想239話。240話の予想。四宮を普通にコーチ呼び。

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茜ケ久保のスイーツで会場が
歓声に包まれる中、田所がそっと
箸を持ちました。

(……うんいい焼き具合、これで…完成…!)

心臓が脈打ちます。

― 見ていてくださいコーチ。

あの辛く厳しい
特訓の成果を

ぜんぶ出し切ってみせます!! ―

出来上がった料理をトレーの上に
のせます。

「お待たせしました…。
召し上がって…下さい!」

コト…と皿を審査員席に置きます。

反逆者チームが叫びます。

「もも先輩の出した
華がありまくりの一皿…

それに対抗できるインパクトのある品…
ぶちかましてくれ田所―――!!」

「出した品は何だ……!?」

吉野達がバッと檻から凝視します。

「どら焼き……!」

THE 素朴。

田所はお茶を注いでいます。

吉野達はずごーんとショックを受けました。

― め……恵らしいなぁ――――!!! ―

吉野は檻を掴んでうなだれます。

「見た目の派手さはカンペキ負けてる…。」

すかさず青木がフォローしました。

「いや、大事なのは味だ。
味で勝負だコラ!!」

アンがどら焼きを手に取ります。

「審議の開始なのです。

さて…テーマ食材の
リンゴはどこでしょう。」

真ん中からまふっと割りました。

「なるほど…中身は白餡!

その中に角切りしたリンゴが
和えてありますね!」

シャルムがうっとりします。

「おお…リンゴのみずみずしく爽やかな香りで
審査員席が包み込まれているよ…!

……だけど…
今のところは

さっきの林檎タルトの方が
見た目も香りも優ってるようだね。」

ため息をつくシャルムの横で
イストワールが子どものようにはしゃぎます。

「ほほぅ、どら焼き…!
日本で800年前から伝わっている
というメニューだ。

だが生地2枚で挟み込む形は…
実は西洋のパンケーキをヒントに
成立したと言われている。

文化的にも興味深い!
では早速……。」

「あぁ…君はそういうの好きだもんねぇ。」

シャルムが苦笑いしました。

イストワールが一口食べます。

田所はすー…と大きく息を吸い込み
緊張の面持ちで吐き出しました。

イストワールが二口目を食べると
途中で止まりました。

2人の審査員が不審に思います。

「ん……?」

「どうしましたか?
イストワール。」

イストワールはガツゥと来る
味の衝撃にフラフラしています。

「な、なにぃ!?」

シャルムも一口食べました。

「!!」

体がビククゥッと跳ねます。

― 和三盆と蜂蜜、そして豆腐で仕込まれた
シルクのように滑らかな生地が
くちびるを撫ぜる。

ねっとりふわりと
舌の上で溶ける餡!

そのまろやかな風味が鼻に広がって
噛むたび口の中でパッと火花が
光るように……

リンゴのほのかな酸味が
散っては消えていく――― ―

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アンもどら焼きを頬張ります。

「口の中に広がった美味しさが…
そのまま脳髄まで響くかのよう。

超弩級のしっとり感なのです!!」

「おおおおお!!?」

好感触に反逆者チームが興奮します。

川島が実況します。

『 ご覧ください…!

審査員の方々が皆、恍惚の表情を
浮かべています。

そこまでの味、一体どうやって
作り上げたというのでしょう!? 』

イストワールは驚きます。

「最大の秘密は…
生地の内側に塗ってある…

【りんごバター】だ!!」

会場がどよめきます。

「りんご…バターだと!!」

ブッチーをいじってた
茜ケ久保が横目で見ました。

「…ふぅん。」

イストワールが解説します。

― その名の通り、すりおろしたリンゴに
レモン汁・砂糖を加え…
そこにバターを溶かし込んだもの。

果実の持ち味をバターと調和させ
酸味・塩味・そしてコクを料理に
プラスする事ができる! ―

シャルムが続けます。

「でも……!!これを作るには」

― 本来は異質である素材どうしを
完璧に溶け合わせ…
乳化させなきゃならない。

水と油をひとつに融合させる
行為に等しいんだ。 ―

シャルムが叫びました。

「微粒子レベルで分離させず
滑らかさとツヤを出すのは
プロでも難しい!

そのための【特別な調理法】が
必要なはず!!」

田所が緊張して答えます。

「はい…!

【モンテ・オ・ブール】を
使いました。

ソースの仕上げなどにも使う……
“フランス料理”の調理法です!」

場面は四宮に特訓を受けた時に戻ります。

四宮は田所に説明しました。

「お題が分らない食戟…。
勝負のカギはあらゆる食材の
真の美味しさを瞬時に見抜くこと。

そしてそれら全てを高いレベルで
組み合わせることだ。

必要なのは知識と技術。

今からお前に教えるのは
そのために技。

Monter au beurre(モンテ・オ・ブール)

連帯食戟当日までの限られた時間で
お前にマスターできるかどうかは
不明だがな。」

田所が答えます。

「私…やり抜いて…みせます!
教えて下さい!コーチ!!」

列車の中で特訓が始まりました。
四宮の怒号が響き渡ります。

「おそいぞ鈍間!
分離が始まっちまっただろうが。」

「火から外した鍋は静かにゆする!
おい、まだ水分が煮詰まってねぇだろ!」

「何度も言わせるな、手早くだ!」

「鈍間!」

「は……はいぃ……」

しゅん…と落ち込む田所の背中を見て
四宮がハッとします。

瞬間シャキッと背中を伸ばした田所が
力強く四宮に言います。

「もう一度お願いしますコーチ!」

「お、おう!」

四宮は一瞬驚きましたが
笑顔で軽くため息をつきました。

「やれやれ…。」

― 今まで俺が手ほどきしてきた
幾人かの中でも

正直お前はぶっちぎりで
鈍間だ。

鈍間だが ―

過去食戟で食べた田所の「虹のテリーヌ」を
思い返します。

― だがけっして

間抜けじゃあない。 ―

シャルムは夢中でどら焼きを食べています。

(控えめな物腰からは想像もできない程
心を揺さぶる強烈な美味を叩き込んでくる…!)

― まるで彼女のファイティングスタイルを
象徴しているかのような逸品だ!!

りんごとバター…
ボクサーとトレーナー……

異なる二つが噛み合うことで
生み出された

一心同体の必殺パンチだ!! ―

シャルムはどら焼きを見つめました。

「圧倒的な試合になると思っていた…。
だが認めるよ。

その予想は大いに外れた!!

……しかし

茜ケ久保ももが放った
極上の香りと甘さには
一歩及んでいない………!」

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青木と佐藤はショックを受けます。

「うわぁあああマジか…!!」

吉野は両手を握りしめました。

「恵…恵~~~~っ!!」

えりなと一色は冷静に食戟を
見守っています。

アンが田所を見てハッとしました。

― あの瞳―――…

まだ諦めて…いない……? ―

(この品…まだ何か秘密があるのですか…!?)

どら焼きをもう一口食べると
ビリッとしました。

― こ……これは――…!! ―

今週はここまでです。

りんごのどら焼きって
思いつきませんでした!

もも先輩とは正反対の
超日本のスイーツですね。

そして四宮コーチ直伝の
フランス料理テクも出ました!

りんごバター。

水と油を綺麗に融合させると聞くと
すごく難しそう。

特訓の成果ですねー。

恵はもう四宮の事
普通にコーチって呼んでるし…。

ソーマも普通に師匠って
呼んでるし…。

本人一言も呼べって言ってないのに。

四宮さん弟子に愛されてるなァ。

ここから来週の240話の予想です。

タクミの料理もそうでしたが
2段構えの料理なんですね。

タクミはピザ半分が違う味でしたが
恵はどら焼き半分が違う味なのかなー。

でも食べ方の指定も何もなかったので
中心に何かが入ってるパターンか…。

ただ舌がビリッとくる
食材ってなんだろう…うーん。

テーマ食材が林檎なんだから
りんごの何か…痺れる…うーん。

流石に予想はつかないのですが。

もも先輩のスイーツに
対抗できる程の変化を
起こして欲しいです!

第三席を超えて欲しいですね。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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