時は少しさかのぼり、ソーマが女木島に
連帯食戟への参加をお願いした頃に戻ります。
その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想222話。223話の予想。ラーメン任侠漫画。

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えりなが驚きます。

「会いに行く?女木島さんに?」

ソーマと田所が説明します。

「おうっ、電話口で断るって言われただけじゃ
納得できねーし。

改めて味方になってくんねーか
頼んでくるわ!」

「あのね、一色先輩に聞いたんだけど
女木島先輩も事情があって北海道へ
来てるらしいの…。

ここからわりと近くらしいし…
行ってみようかなって。」

えりなも納得します。

「そうね…確かに女木島さんは必要な戦力だわ。

けれど難しいミッションになるでしょうね……。」

「へ?」

「ラーメンマスター女木島冬輔…
またの名を———」

—— 食戟ぎらいの料理人……! —

ソーマと田所は女木島のいる旭川市内の
旅館にやってきました。

何故か大勢の人たちがざわざわと
集まってきています。

「えっと…多分ここで合ってるはずだよ。

女木島先輩がいるっていう場所……。」

「何なんだろな、この集まりは。」

男達がソーマと田所を見てひそひそ話をしています。

「おい……見ろ。」
「遠月学園の制服だ!」

「?」

突然ソーマ達に強面で威嚇してきました。

「何者だお前ら!!」
「まさか敵の回し者じゃねぇだろうな!?」

「ひぃあああ!?あの、あの…ごめんなさぃぃ。」

「ちょ、待って下さいよ。
敵って誰のことすか?」

男はソーマに新聞を突き出します。

「薊政権……中枢美食機関だよ!!」

「!?」

新聞の一面に遠月学園と北海道飲食店が
パートナーシップ締結をした記事が
大きく取り上げられていました。

一見聞こえはいいが、要はセントラルの指示する
通りの品を作れという命令です。

従わない者には圧力をかけ、
閉店寸前まで追い込まれている店は
十や二十どころではありません。

ソーマは司瑛士の言葉を思い出しました。

— 日本中の料理店を潰すこと…かな。—

田所は驚きます。

「そんな…そんな大変な事が起こってたなんて…!」

「でも俺らラーメン職人はそんな圧力には
屈しねえ!」

「あぁ!今まで積み上げてきた味を
変えられてたまるかよ。

俺らには若がついてるからな!」

「わか?」

旅館の一室では女木島が集まった
ラーメン職人たちから事情を聞いていました。

「おし……話は分かった。

まず俺の持ってる人脈を総動員して
流通ルートを確保する。

皆のラーメンは俺が守る。

どうか踏ん張ってくれ……!」

皆が大喜びします。

「若!ありがとうございます。」
「若がいれば百人力…いや千人力だ!」

— 女木島冬輔はラーメン道を追求すべく
日本全国で屋台を引き、修行の日々を
重ねていた。

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そしてその先々で——

経営ピンチに陥った店を助けたり
ラーメン店同士のいざこざを解決したり
する内に、彼の名は全国に広がることとなる。

そうしてあれよあれよという間に

日本中のラーメン店主から
絶大な信頼を受け
“若旦那”や”組長”などと呼ばれる…

ラーメン界の若き王となったのだ! —

ソーマが固まります。

『 組長て!! 』
(ほんとに高校生か、この風格!!)

一人の男が涙ぐみました。

「あの時の恩は忘れられねぇっす…!!

仙台店主であるおれの親父が病に倒れた時……
偶々通りかかった女木島兄貴が店を
支えてくれたんだ。

おかけで店を維持できて…
親父も無事復帰できて!」

女木島が頼もしく微笑みます。

「お前が店を見捨てなかったからさ。

これからも…親父さんを支えてやれよ。
俺も出来る限りの事をする。」

「若旦那ぁ!!」

「女木島組長ぅぅ!!」

男達が熱く泣きます。

その人望の厚さに田所やソーマは感心します。

女木島は人混みの中のソーマ達に気付き
渋い顔をしました。

「どもっす。」

ソーマが軽く挨拶をし、田所も気まずそうに
頭を下げます。

女木島は改めてソーマに言いました。

「電話でも伝えたはずだ。

【 断る 】

その連帯食戟…俺の出る幕じゃねぇよ。」

「で、でも先輩だって十傑第三席を
外されちゃったんですよね…?

敵の十傑サイドに勝ったら…
席次を取り返せるのに…。」

「はぁ〜〜〜〜。」

女木島は深いため息をつきました。

「?」

「俺は勝負ごとは性に合わねぇのに
遠月に入ってから勝負勝負…、
何でも勝ち負けだ。

同級生からも毎日食戟を
挑まれたよ。」

「なんで入学しちゃったんすか。」

「そりゃ日本一の料理学校だって聞いたから…。

で…あんまりしつこいんで
売られた勝負を片っ端から受けてたら…

第三席まで上り詰めてた……。」

— すげぇ —

ソーマは驚きます。

女木島は頭を掻きむしりました。

「だが俺はもうウンザリだ。

料理に勝ち負けがあるとすれば…
いかに客を喜ばせられるかという
競争だけでいい。

俺のラーメンを戦闘の道具には
したくは無ぇんだよ。」

田所は必至でお願いします。

「あのっ…先輩のお気持ちはわかりました…。
でも、もう一度お願いさせて下さいっ。

私たちの友達の…退学が…かかってるんです。

私はどうしても皆を守りたくて…それで……っ。」

「俺も守りたいだけだ…今のラーメン文化をな。

悪いが力になる気はねぇよ。

自分たちのことだけで手一杯だ。」

男の一人が必死な田所に言います。

「気の毒だが諦めな…若は一度言ったことは
違えないお人だ。」

しゅんと黙り込む田所の横で
ソーマがぱんっと両手を合わせます。

「じゃあ女木島先輩!こうしましょー!

この連帯食戟に参戦してくれたら
俺が十傑第一席を獲ってですね…

ラーメン業界にちょっぴり贔屓
してあげますよ!

どーすかコレ?」

一瞬場が静まります。

女木島は訳が分からず「はぁ…?」
と聞き返します。

慌てて田所がソーマに向き直りました。

「ちょちょ…ちょっと待って創真くん!

その場合、実力的に一席は女木島先輩に
なるんじゃ…?」

「ん……そっか、んじゃそん時は
先輩もたおす!」

「えぇえ色々と無茶だよぉ〜〜〜!」

女木島は呆れて立ち去ろうとします。

「……俺は勝負ごとはきらいだがな、
口だけの奴はもっときらいだ……失せな。」

「それは実際に俺の力、見てみなきゃ
わかんないすよね?」

女木島は立ち止まり振り向きます。

ソーマが手拭いを取り出しました。

「俺が先輩よりも美味いラーメンつくれたら
口だけじゃないって証明できないすか?」

女木島も懐から手拭いを取り出して
ギュッと頭に巻きます。

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「……ラーメンで俺に勝つだ?

それが口だけって言うんだよ…。」

周りの男たちがざわめきました。

女木島がソーマに言います。

「いいか…これは勝負ですらねぇ。
後輩への”躾”だ。

調理場へ来い。」

その様子に周りはびっくりします。

「驚いた…若があんな挑発に
あっさり乗るなんて。」

「そんなに憎たらしかったのかねぇ、
あのガキが。」

「創真くん…?」

調理場では早速二人のラーメンが並びます。

皆が見守る中、ソーマが女木島のラーメンを
一口すすります。

その味の破壊力に全身傷だらけになりました。

立ちふさがる女木島がソーマのラーメンを
一口食べます。

「……力量差は歴然だな。
ラーメンじゃ逆立ちしたって
俺には勝てねえ。」

「……一戦こっきりじゃ実力の全部は
わかんないすよ。

俺が参ったっていうまで
つきあってもらいます!」

「……ふん。」

その後も何度も勝負を繰り返しますが
圧倒的な実力差でソーマが打ちのめされて
いきます。

そのしつこさに周りの男達も驚きます。

「まだ……諦めねぇのか、あのガキは。」

「相手はあの女木島兄貴だ…。
これだけ連戦して集中力がもつわけねぇよ!」

「これ以上はやるだけ無駄だ!」

夜になり、女木島も汗だくになりました。

「……もうじゅうぶんだろ。」

ソーマも激しく息切れをし、
立っているのもやっとの状態です。

「何でそこまでして意地を張りやがる……?」

— ちっ…なんでこんな勝負
受けちまったんだ俺は。

こいつの目を見てたら…
つい熱く…。 —

「機関に勝って、仲間を助けてぇってのはわかったが
今どれだけ粘った所で実力差が覆るわけねぇぞ!」

「…仲間の事もありますけど、
それ以上に…とにかく気に食わないんす。

俺は……ぜんぶの皿が自由であってほしいんすよ。

なのに薊政権…セントラルはその真逆の事を
やろうとしやがる。」

「………。」

「豚カツも焼き鳥もカレーも鍋料理も……
まぁ何でもいいんすけど、

とにかく俺はいろんな料理人が創ったものを
食ってみてぇし…競ってみてぇ。

自分の皿と全然違うモン作るやつらが
いればいるほど面白ぇ。

そういう環境を守りたいんす。」

ソーマの言葉に女木島は激しく心動かされます。

「だから…もうひと…勝負——」

人差し指を差し出したまま
ソーマは倒れてしまいました。

「そそそ創真くん!?」

「寝てるぞ…。」
「よっぽど消耗したんだろう…。」

女木島はその様子を見た後
頭の手拭いを取りました。

「不戦勝だな。」

田所は焦ります。

「えっ……そ、そんな…!
待ってください。」

「こいつは参ったとは言ってねぇ。

にも拘わらず対戦を放棄する…。
俺の負け。

幸平の不戦勝だ。」

「そ…それって…。」

「約束しよう。

その連帯食戟において勝利のために
全力を尽くすと!!!」

再び会場に時は戻り、連帯食戟は続きます。

今週はここまでです。

ついに女木島さん参戦の謎があきらかに!

女木島さんがまさか北海道に来ていたとは
思いませんでしたよ。

しかもラーメン屋台の全国行脚で
日本中のラーメン店主の組長に!

すげぇ…。

その中の何人かは女木島さんが
十代の高校生であることを
知らないのではなかろーか…。

しかもほとんど授業出てないんじゃ…。

あと女木島さんとソーマのラーメン対決で
トータル何杯くらい作ったのか知りたい!

夜までぶっ続けで作っていたなら
結構な量ですよ!

あとは周りの人たちが美味しく
頂いたのかなぁ。

ここから来週の223話の予想です。

舞台は再び連帯食戟の会場に戻りますが
竜胆VS女木島さんの続きになるのかな?

ソーマはボコボコにやられてましたが
竜胆さんはそうはいかないでしょう。

竜胆さんはなんとなく料理が
見えてきた気がしますが(ワニ肉のから揚げ?)
女木島さんは全然わかりません!

唐辛子を大量に使ったアフリカンなラーメンとしか…。

そしてアフリカンとは一体何?

来週でどちらかの品が
完成するんじゃないかな。

来週も楽しみです。

というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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