B級ランク戦で鈴鳴第一が選んだMAPは
市街地Dと発表され、転送までの間に
修がみんなに作戦を伝えます。

その続きです。

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ワールドトリガーのネタバレ感想166話。167話の予想。鈴鳴第一太一大作戦!

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【 B級暫定4位 玉狛第2作戦室 】

修がMAPに手を置きます。

「今から序盤の作戦を伝える。

まず第一に今回は
過去2戦の勝ちパターン…

“ワイヤー陣”は狙わない。」

一同は修を見ました。

「理由は大きく分けて3つ。

まずMAPが狭くて
建物が大きいから

ワイヤー陣を効果的に
張れる場所が少ないこと。

次に敵部隊にそれぞれ
スナイパーがいて

ワイヤー地帯の外から
反撃を受ける可能性が
高いこと。

そして最後に

ワイヤー陣を敷いたとしても
今回の相手は”乗ってこない”
だろうってことだ。」

遊真が聞きます。

「ふむ?なんでだ?」

「今回の4部隊の中で
今一番点が必要なのは
玉狛第二だ。

それは敵もわかってるはず。

守り合い・隠れ合いになれば
こっちから攻めざるを得ない。」

宇佐美が補足します。

「うちは残り2試合で
影浦隊を追いこさなきゃ
いけないからね。」

「なるほど。」

「敵は”待ち”や”逃げ”が使えるけど
ぼくたちはとにかく攻めて
点を獲らなきゃいけない。

ここが今回うちの不利な点。

…逆にうちが有利な点は
当然ヒュースの存在だ。

ヒュースはまだ
手の内を知られてない。

他の部隊には「孤月使いのアタッカー」
っていう情報しかないはずだ。

だから

「孤月使い」のふりをして
近づいて

隠し玉のバイパーで
奇襲をかける。

落とす相手は影浦隊の誰かだと
都合がいいけど

ヒュースのその場の
判断に任せる。

ネタが割れてない
一発目が勝負だ。

必ず仕留めてくれ。」

ヒューズが即答しました。

「わかっている。」

「それ以外は基本的に
いつもどおりだ。

開幕から部隊の
合流を目指す。

空閑とヒュースの
ダブルエースで
点を獲って

ぼくと千佳がワイヤーや
レッドパレットで援護する。

今回はうちの部隊だけ
隊員が1人多い。

4人揃うだけで他の部隊より
有利になる。」

千佳と遊真が頷きました。

修が千佳を見ます。

「…ただし

宇佐美先輩が言うとおり
建物の中が戦場になった場合は
千佳は別行動で建物の外に置く。

建物の中は射線も通りづらいし
千佳が距離をつめて戦うのは
リスクが大きい。

戦場を外から狙える位置に陣取って
“中”の戦闘が押され気味になった時は
砲撃で状況を変えてもらう。」

千佳は頷きました。

「うんわかった!」

宇佐美が確認をとります。

「”隠れ合い”になった時のために
千佳ちゃんとヒューズくんに
メテオラ装備していい?」

「はい大丈夫です。」
「いいだろう。」

修が締めくくります。

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「あとは敵の出方に対応して動く。
影浦隊との点差を詰めるぞ!」

「了解!」

【 B級暫定2位 影浦隊作戦室 】

北添がタブレットを見ます。

「このMAPってやっぱ
モールに篭ってスナイパー封じが
狙いだよね?」

ユズルが付け足しました。

「ゾエさんの適当メテオラの
対策でもあるんじゃない?」

「あ、そっかなるほど~。」

影浦は嬉々としています。

「べつになんの問題もねえ。

建物ん中で斬り合いなら
望むとこだぜ。」

北添も穏やかに同意します。

「特にうちが不利って
感じはしないよね。」

オペレーターの仁礼が言いました。

「けど、もしそうなったら
ユズルはどうすんだ?

モールの外から壁抜きでも
狙うか?」

ユズルは少し間を置きます。

「……いや……

オレも建物の中に入って
カゲさんたちの援護するよ。

外にいたんじゃ
点獲れない。」

北添は驚きます。

「ガンナーみたいな
戦い方するってこと?」

仁礼も心配しました。

「だいじょぶかあ?」

ユズルは淡々と答えます。

「玉狛はうちより1人
多いんでしょ?

外に出るのは鈴鳴の
思う壺だし

オレだけ”遊んでる”
わけにはいかないよ。」

北添も仁礼も予想外の言葉に
一瞬固まります。

影浦は了承しました。

「おもしれーじゃねえか。
それでいこうぜ。」

【 B級暫定6位 東隊作戦室 】

小荒井と奥寺はそれぞれ意見を
出し合っていました。

「市街地Dならグラスホッパーも
ほしいっすね。」

「上下の移動が多くなりそう
だからな。」

「そうね。
OK。」

奥寺がMAPに疑問を唱えます。

「…それにしてもこのMAP
本当に単なるスナイパー対策
なんですかね?」

小荒井が不思議そうに
答えました。

「?そりゃそうだろ。

鈴鳴第一の鋼さん中心の
戦法にも合ってる。」

「鈴鳴のスタイルには合ってるけど
それだけで影浦隊とかに
有利取れるか?」

「影浦隊より東さんを
警戒してんじゃねーの?

スナイパーの動き
制限できるだけで
充分だろ。」

それまで静観していた東が
奥寺に聞きます。

「奥寺はこのMAPに
なにか別の意図を
感じてるわけだな?」

「はい。

具体的にどうとかは
まだ思いつかないですけど…。」

「そういう”勘”は
けっこう大事だ。

自分じゃ気付かなくても
無意識に情報をキャッチしてる
場合もあるからな。」

オペレーターの人見が確認します。

「じゃあまずは相手の
出方を探るってことね?」

小荒井が反論しました。

「オレは序盤のバタバタした
時間帯に点獲ったほうが
いいと思うけどなー。

四つ巴だし。

敵部隊が揃ってからじゃ
崩すのきつくね?

東さんが”働きにくい”なら
なおさら。」

奥寺が言い返します。

「おれとおまえがめちゃくちゃ
近くに転送されたらそれでも
いいけどな…。

おまえ玉狛の新入りに5-0
食らったんだろ?

乱戦でぶつかったとして
勝ち目あるのか?」

「フル装備ならこないだより
マシなはず!

……まあ

連携で戦った方が
勝算は高いか…。」

「ほらみろ。」

人見がヒュースについて聞きました。

「玉狛の新入りくんって
アタッカーってことで
いいのよね?」

「ブレードオンリーか
どうかはわかんないっす。

ただブレードだけでも
メシ食える腕はあった
ってことっす。」

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「じゃあオールラウンダー寄りの
可能性もあるのね。

このMAPならメテオラか
アステロイドか……」

東が立ち上がりました。

「特殊なステージに
データのない相手…。

今回の試合は対応力が
問われそうだな。

でも基本は忘れるなよ。
人数が多い部隊と戦うときに
することは?」

小荒井と奥寺が答えます。

「”オペレーターの処理能力に
圧力をかける”」

「情報を増やして”忙しく”させて
相手の連携に混乱と隙を作ります。」

東は頷きました。

「よし。」

そのまま二人で話し込む小荒井と
奥寺を東は見つめます。

( ……この試合…

2人の成長の段階を測る
試合になるかもしれないな……。 )

【 B級暫定7位 鈴鳴第一作戦室 】

来馬が隊員たちに作戦を伝えます。

「ぼくと鋼はショッピングモールの
中で合流を目指す。

場合によっては
バックワームも使う。

できるだけモールの中で戦う。

作戦通りやるならある程度
狭い場所のほうがいい。」

村上が言います。

「店の中とかですね。」

「うんそうだね。

太一は予定通りの地点に移動して
今ちゃんとタイミングを合わせる。」

「了解です!」

オペレーターの今は緊張の
面持ちで聞きます。

「本当に大丈夫?
今になって不安になって
きたわ……。」

太一が陽気に答えました。

「だーいじょうぶですって!」

来馬も重ねて言います。

「太一じゃなきゃ
思いつかない作戦だから

他の部隊も意表を
突かれると思うよ。」

「ですよね!」

「だけどそう何度も
通じる手じゃないから

相手が”慣れる”前に
どれだけダメージを
与えられるかが大事だね。

ぼくたちの役目だ。
頼むよ鋼。」

「任せて下さい。」

「よし……!
行こう!」

会場で結束が合図します。

『 …時間です!
全隊員…

転送開始! 』

全員の転送が始まりました。

キィィィンという音と共に
市街地Dに飛ばされます。

遊真はあるビルの屋上にいました。

『 さあ全部隊転送完了!

MAP “市街地D” !

時刻 “夜” !

各隊員は一定以上の距離をおいて
ランダムな地点からのスタートに
なります! 』

それぞれが夜の市街地で
一斉に動き出しました。

修も行動を開始します。

「………行くぞ…!」

今週はここまでです。

今回は全部隊の作戦会議って
感じでしたね。

意外だったのは影浦隊の
ユズルです。

凄腕スナイパーのイメージが
強いので。

内部で接近戦をするのが
不思議な感じ…。

銃は違えどガンナーとしての
腕前も凄そうですけど。

そして東隊長は本当に
あくまでも補助的というか

奥から若手を見守る
ポジションなんですね~。

口出しは最低限だけど
実はメチャクチャ様子を
見られてる…!

奥寺達は気付いてないから
いいけどわかっていたら
緊張するなぁ!

東さんはこのMAPの理由とか
感づいてるような気もします。

ここから来週の167話の予想です。

鈴鳴第一の作戦発案者は
太一だったのですね!

それは本当に意表を
突かれそうだ~。

まだどんな作戦なのか
さっぱり分かりませんが。

でも奇襲するみたいに
最初にドカドカっと
畳掛けるような作戦なのかな?

「相手が慣れる前に」って
言ってましたし。

太一が向かう予定の地点って
どこなんだろう?

こういう時先にMAP選べるって
いいですね!

色んな作戦とか、向かう地点とか
細かく決められるし。

そういえば今回のランク戦って
各隊に一人はサイドエフェクトの
人がいますね。

これも意外と戦況に
影響するかもしれません。

別枠でユズルと千佳の
スナイパー対決も気になる…。

ユズルは千佳を撃てるのでしょうか…。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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