ついにTHE BLUEが始まりました。
朝陽はシード権で第三の門まで進み
ソーマ達は第一の門から開始です。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想284話。285話の予想。ノワールひいき?

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朝陽はソーマに言いました。

” 俺にリベンジしたいってんなら

お前も天守閣まで
来てみろよ

幸平創真—— ”

拡声器で職員が説明します。

『 第一の門挑戦者の諸兄。

審査の都合でこれを3G(グループ)に
分け試練を行う! 』

料理人達がざわめきます。

もう一人の職員が
料理人に指示しました。

「エントリーナンバー順に
各グループへ振り分けを—」

田所・タクミ・ソーマは
それぞれ別のグループに
振り分けられます。

職員が試練の説明を始めました。

「ではルール説明を
させて頂く。

合否の判定基準は
ごくシンプル。

審査者を満足させる
一品を出せば合格…

第一の門クリアである!

そしてこのグループの
審査担当は…

彼だ。」

きいっと車椅子が止まりました。

料理人達は驚きます。

「……え!?」
「What!?」

点滴を腕に刺した
老人が現れました。

職員が説明します。

「彼は…数年前まで日本を本拠地に
活動していた元、真夜中の料理人。

本日は入院なさっている病院から
お越し頂いた。」

「……!?」

「彼に味わわせるにふさわしい
“最後の晩餐”

その皿を出すのが
お題である!

このお方は時山 兵五郎。

帝国陸軍に入隊し
太平洋戦争へ出征。

終戦後は闇米などが出回る
裏市場に関わり

その料理の腕を
見込まれた事で

真夜中の料理人の
キャリアを歩み始める…!

屈強な腕と鋭い眼光

戦地でも調理場でも…
あらゆる敵をねじ伏せる

無頼漢として恐れられた
逸話は数知れない——。」

兵五郎は笑いました。

「ふぉほほ…。

このまま朽ちてゆくだけの
余生だと思っていたが

まさかBLUEの審査という
大役を命じて頂けるとは

特級執行官殿には
感謝してもしきれま
せんわい…。

まことにありがたや…
執行官殿……!」

兵五郎はふかぶかと礼をします。

職員が慌てました。

「ご、ご老人!
それは灯篭です」

もう一人の職員が説明を続けます。

「料理を出すチャンスは一回のみ!

完成した者から審査者の待つ
陣幕へと入りサーブしたまえ。

食材・調味料は後方の
保冷トレーラーから
選んで使用。

持ち込み素材の使用は禁止だ。

タイムリミットは2時間!
それでは——」

料理人が慌てて制止しました。

「ちょ…ちょっと待ってくれ!

最後の…晩餐!?
何なんだこのテーマは!?」

「単に品の美味しさだけを
競う課題ではないという事
ですか!?」

職員が答えます。

「先ほど言った通りだ。

審査者が満足するレベルの品を
出せればクリアとなる。」

料理人達は動揺しました。

— バカな…。
テーマがあまりにも
曖昧すぎる!! —

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初対面の人間の最後の晩餐
しかもチャンスは一度きり
という試練に頭を悩ませます。

職員が付け足しました。

「ちなみに…

今から5分間だけ
審査者へのインタビュー
タイムとする。

自由に質疑応答してよし。」

途端に兵五郎の元に
料理人達が押しかけました。

「し…質問よろしいですか!?
あなたの好きな料理は何です?」

「ジャンルはやはり和食派ですか!?」

「好物を教えて下さい!
それと……」

「生まれ故郷…ご出身は
どちらでしょうか!?」

兵五郎は笑顔で頷きます。

「うむうむ…そうですなぁ。」

プルプルしながら目を閉じました。

「あれは…わしの所属する中隊が
フィリピンへ入ったときの事じゃ…。」

料理人達は焦ります。

( も…耄碌してる———!!)

「そうじゃなくて生まれた地方!
わかる!?おじいちゃん」

慌てふためく料理人達を
ノワール達は離れた場所で
バカにしたようにくすくす笑いました。

髪の毛を逆立て耳にピアスを
いくつもあけた派手な男も
笑います。

( くひひひ…ずいぶんと必死だな…
まぁ無理もないか。

……ん…?
と思ってたら

落ち着いてる奴が
いるじゃねぇか。
表の連中にも。)

ソーマは腕組みしながら
憮然と様子を見ていました。

派手な男が声をかけます。

「あれ?君は質問行かないの?

好みの味付けとか
聞き出せるかもしれねぇぜ?

しかしやっぱ死ぬ前に
食うとしたら故郷の味しか
無いもんなあ〜。

俺もママの焼いたスコーンが
久々に食いたいぜぇ。

君も同感だろ?」

「………。

それはわかるんすけど

な———んか
気に食わないんすよね。

この試練の”仕組み”自体が……!」

「……ふぅん?」

男は感心しました。

— へぇ……このボウヤ

なかなか察しがいいじゃん。 —

料理人達は兵五郎から
必死に情報を引き出そうとします。

「だからぁ〜〜出身地!
ですってば!」

「……あぁ!出身地ね。

東海地方の…
とある農村ですじゃ。

家族や友達と食べた
味噌煮込みうどん…
五平餅……。

今でも思い出しますわい。」

「!!」

料理人達は最大のヒントを
掴みました。

— なるほどな…。
つまりこの試練は

お客様の好みに対応した料理を

その場で完璧に仕上げてみせる
知識の深さを試すものなんだ!

生まれ育ったふるさとの味…。

これぞ最後の晩餐に
ふさわしい!!

これは海外の連中や

ましてやノワールの奴らには…
かなり厳しい問題だぞ。

ラッキーだ……! —

兵五郎は無表情に料理を待ちます。

一人目の料理人が陣幕に
駆け込みました。

「完成だ!!
実食おねがいします!」

— 旬の食材の風味を
最大限に引き出した

特製味噌煮込みうどん——!!

麺の茹で時間はかなり長めにした…
これなら老人でも食べやすいだろう。

具も全て通常より細かく切ってある…。
これなら —

兵五郎がプルプル震えだしました。

「?」

更にブルブル震えだすと
ピシャンッと料理人の顔に
不合格の紙を叩きつけます。

その後入ってきた料理人達も
次々に不合格の紙を叩きつけられます。

「バカな……!!
一口も食べず不合格だと」

「あの老人一体
どういうつもりなんだ……」

「次!!」

打ちひしがれていた料理人が
顔を上げるとノワール達が合格の
紙を手に通り過ぎて行きました。

「なにぃ!?
ノワール達は」

「次々と合格していく———!?」

派手な髪の男が調理をしながら
笑います。

— くひひひ…悪いねぇ
この試練実は

俺たちノワールにとっての——

ラッキー&サービス問題なのさ! —

「さぁ堪能して下さいや!

“連発式牛ロースト六連弾”!!

がっしり肉質脂身たっぷりの
牛肉の部位6つ!

それらを塩漬けキャベツと
合わせて煮込み

シュークルート風の味付けに
仕立ててみやした。

肉汁と脂身!
ピリリと弾ける酸味——…

すべてが舌で暴れ回る
たまらない一品ですぜ!」

職員の男が兵五郎の背後から
皿を見つめます。

— 何とも豪快で乱暴な皿!
見ているだけで満腹に
なりそうだ。

とても入院中の老人に
出していい品ではない。

……普通ならば な。

何しろこの御仁は
真夜中の料理人なのだ。 —

兵五郎はナイフとフォークを手に取ると
はむっと一口食べました。

よく噛むとゴクンと呑み込みます。

ポケットから拳銃を取り出し
カチャッと派手な男に突きつけ
両者暫く睨みあいました。

カチリ…と引き金を引くと
ぽんっと男の顔に国旗達が
飛び出します。

くわっと兵五郎が大声を上げました。

「合格じゃッッ!!!」

派手な男は合格の紙を手に
上機嫌で陣幕を出ました。

「っふぅ〜〜びびったびびった!

ひでぇ合格の演出だなっ。
さすが元兵隊…。

僕ちゃんションベン
ちびるとこだったぜ〜〜。」

「くっ……。」

不合格の料理人達が
悔しがりました。

— へへ…悪く思いなさんな?
“こういう”お題は

“裏”の世界じゃ
日常茶飯事なのさ——!

組織内で失敗やらかして
処刑が決定した男の…
最後の食事を依頼されたり

獄中で臨終しそうって所に
メシ作りに行ったりな……。

べつに故郷の品を出すのは
間違いじゃない。

だが”表”の連中が陥ったのは

好みに合わせようとするあまり
“手加減”した料理を出しちまった事!

料理に情熱を傾けてきた
死にゆく料理人にすべき
唯一のことは…

“もう死んでもいい”と
思わせるくらいの全力の品を

ただぶつけることだ!!

恐らく運営様は…
この程度もわからない甘ちゃんを

第一の門で早々に
弾こうっておつもりだ。 —

( くひひ…厳しいこって!

ま……あのボウヤが気に食わないって
思うのももっともだ。

“表”の料理人にとって
明らかに不利なお題だからな…。)

「……ん?」

ふと横を見るとソーマが立っていました。

ゴゴゴゴと怒りながら呟きます。

「いかねーな…。

納得…いかねーわ…!

最後の晩餐だぁ……?
気に食わねーなぁ……!!」

派手な男は戸惑いました。

「…あれ?

思ったよりずいぶん
怒ってらっしゃる……?

え?どしたのボウヤ。」

今週はここまでです。

結構ノワールひいきの試練ですね〜。

入院中の点滴打ってるおじいちゃんに
牛ローストとか思い浮かびませんよ…。

元真夜中の料理人って事で
察しろって事なんだろうけど。

兵五郎さんの審査後の
血圧が心配です。

でもそれも本望なんだ
ろうなぁ〜ムズい!

そもそも突然BLUEの大会に
ノワールの参加が決まったのも
不自然だし。

主催者が突然思い立っちゃったの?

やっぱりなんかあるんだ
ろうなと思います。

そして髪の立ってる
派手なノワールの人。

何となく今後試練の道中
長い付き合いになりそうですね。

ウサギの被り物のおねーさんも
メッチャ気になります。

太った中国服のピエロメイクの
人とワンセットって思って
いいのかな…。

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ここから来週の285話の予想です。

今のところソーマが
何に怒っているのか
まったくわかりません!

最後の晩餐っていうのが
気に食わないのか…。

ノワールのお兄さんも
わからないみたいだし!

結局創真は質疑応答にも
参加していなかったので。

兵五郎さんの食の好みとかは
まったく頭にはないだろうけど。

「もう死んでもいい」と
思う料理じゃなく

「まだ生きていたい」と
思うような料理を作りたい…とか?

これくらいしか
思い浮かびません…。

そんなに浅くないかー。

タクミや田所は別のグループに
なったという事なので。

それぞれに審査担当が
違うのでしょうか?

でも説明は田所もソーマと
一緒に聞いてるんですよね。

審査担当は兵五郎さんで
調理する場所が別れるって
事なのかな?

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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