学期末試験最終日、十傑の海の家が
ついにオープンしました。
その続きです。
食戟のソーマのネタバレ感想280話。281話の予想。600万!
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期末試験はついに三日目…
最終日の朝を迎えました。
最初の二日間を店の修繕に
費やした十傑勢をよそに
他の生徒たちは各店舗ごとに
オリジナルの海の家メニューを
考案。
売り上げ300万円という
クリア条件に挑んでいました。
「きゃあぁ~~っ
何あれ超ゴージャス!」
「うっまそう――!!」
【 伊勢海老鉄板グリル!! 】
ぷりぷり伊勢海老をじっくり焼いた
高級レストランばりの一品で
三日間の限定メニューです。
お客は驚きます。
「うわっ4000円!?
たっか!」
「え~~~海でこんなの
食べれるとかよくな~い!?」
「ね~~~セレブっぽーい。」
隣のカップルも興味を持ちます。
「ダーリン食べたい~~」
「お?勿論いいよぉ~~?」
様子を見た生徒が興奮しました。
「目立ってる
目立ってる!
やっぱ岳樺くんの考えたメニュー
大当たりだよ~~!」
もう一人の生徒も感心します。
「あんな良い海老よくあの値段で
仕入れられたね。
さすが資産家の御曹司!
人脈あるぅ!」
「ふっ当たり前だろう!?」
高等部2年 岳樺 拳は
余裕で笑います。
「………。」
しかし内心は冷や汗をだらだら
垂れ流していました。
― ……実はパパの名前を使って
市場価格の半値以下で
卸させたんだ。
お願いです神様…
パパにバレませんように!
ふふ…だがそのおかげで
他の店を圧倒している。
脅威になりうる
店といえば――― ―
お客がフランクフルトに
釘付けになっていました。
「ふぉあああたまらんっ
一本くれ!!あとビールも!」
「匂いだけで一気に空腹感が…!」
「海入ってる場合じゃねぇ
食うぞ―――!!」
吉野がお客に呼びかけます。
「燻製フランクフルト
燻製イカ焼き
燻製カレーいかがすか~~!?
お買い得でーす。」
― 伊武崎峻の燻製パワーで
盛り返してきた極星寮チーム!
だが彼らとは価格帯や客層を
うまく差別化できている。
我々の店には影響は
出ないはず……!
その一方…
全く気にしなくても
よいのが
幸平創真たち…
十傑チームだ! ―
「ふふんっ」
岳樺は隣の十傑チームの
海の家を見ました。
― 貴重な三日の内二日間も
ムダに消費したんだ。
どんな品を出そうと
追い上げは不可能!!
さようなら幸平創真!
いさぎよく十傑の席を
去ってくれ!! ―
( さて、まもなくお昼どき……。
ここで客を集め一気にクリアを―― )
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岳樺はふと何かに気付きました。
他の生徒も異変に気付きます。
「……ん?どうかした?」
「いや…あれ?
店の前に並んでくれてた客が
いつの間には居なく
なっちゃってる……。」
岳樺は店の外に走り出しまた。
「……」
― 居なくなったのは
うちの行列だけじゃない。
俺は夢でも見てるのか。
なにが
起きてるんだ?
海から人が
消えた……!!? ―
海岸からはビーチパラソルを残して
人が居なくなっていました。
突然フワ…と何かの匂いがします。
― 何だ……この匂い!? ―
突然ワァァァと歓声が上がりました。
「!?」
― 幸平たちの海の家から
漂うこの香りに
客が……
引き寄せられている――!? ―
十傑の海の家にお客が
殺到していました。
「特製やきそば2パック!」
「4人なんだけど席空いてます?」
「こっち5パックね!」
田所が案内します。
「お待たせしました!
お席にご案内します。」
アリスが続きます。
「テイクアウトなら
50秒以内でお買い求め
頂けま~~す♪
皆様こぞって……
お食事処じゅっけつ
特製やきそばを
お求めくださ~~い♪」
やきそばのプラカードを持って
アピールしました。
お客がどんどん引き寄せられます。
「じゅっけつ…って何だ?」
「さぁ…でもそんなことより
ヤベェくらい良い匂いだぞ!?」
「行ってみようぜ!!」
お客の一人がソーマ達の
調理してる姿を見つけました。
「あっすごーい。
こっから料理してるのが
見えるんだ!」
「知ってる!
ライブクッキングってやつ?」
岳樺がたまらず走って近寄ります。
「特製やきそばだと……!?
そんな平凡なメニューで!?」
また漂うに匂いにピクッと反応しました。
― うぐぅ……っ
何てかぐわしさなんだ……。
ヒリリとスパイシー
かつ濃厚…
思わず引き寄せられ
そうになる……っ! ―
くらくらします。
「あの…やきそば…!!
普通じゃないぞ!!?
いったいどうなってる!!!」
女子達が夢中でやきそばを啜ります。
「美味しーいっ!!!」
「香りが…!
スパイシーに風味付けされた
イカスミの匂いがたまんないっ!!」
ソーマが焼きそばを焼いています。
― 一口サイズにカットしたイカに
オリーブオイルとイカスミを絡め
風味を凝縮させたら
白ワインでフランベ!
キャベツ・玉ねぎの甘み!
トマトの酸味!
そして決め手は… ―
注射器を取り出しました。
お客が驚きます。
「え!?注射器!?」
「まさか調理に使うのか!?」
― 近所の飲食店から譲ってもらった
海老の頭・殻を大量に煮詰め
そのうま味とコクを
オリーブオイルに抽出させた…
葉山謹製レッドオイル!!
こいつを半熟卵の
卵黄めがけて注入ッ ―
ぷるんっと卵の黄身が揺れます。
「きゃ~~~っ美味しそう――!!」
「も、もう待ちきれないっ!
いただきます!!」
黄身をぷつっと箸で刺すと
パンっとはじけました。
フワッと匂いが漏れ出します。
「!!」
岳樺は確信しました。
― こ…これだ!
さっき感じたとてつもなく
甘美な香り…
そうか……っ
あの半熟卵がそこらじゅうで
弾けることで
ビーチに香りの起爆点が
いくつもいくつも発生し
客を一網打尽!
連鎖的に引き寄せる事が
出来たんだ!! ―
ザッと男が現れます。
「……悪いなお隣さん。
おたくの行列客まで
奪っちまってよ。」
「……君の仕業だな……!
葉山アキラ!!
まさか香りのパワーだけで
すべての客を集めるとは。
そこはさすが十傑と
言わざるをえない…!
だが、客を呼べたから
それがどうした!?
三百万だぞ!?
それだけの注文を
たった一日でさばけるわけ
ないんだ!!
しかもそんな手間の
かかるメニューで!
パンクするに
決まってる!!
人間業じゃ絶対に無理…」
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葉山が海の家の調理場を
無言で差しました。
岳樺もそちらに目をやると
驚きで絶句します。
「………!!!」
葉山が言います。
「あの三人にさばけねぇ
要素があるか?」
ソーマ・タクミ・黒木場が
高速でやきそばを捌いていきます。
葉山がスッとやきそばを
岳樺に差し出しました。
「一食分おごるよ。
客を取っちまった詫びだ。」
ほわぁと漂う香りに岳樺が
ゴクリ…と唾をのみ込みます。
「……っ!!!」
― くそっ認めたくないのに…
抗えない……ッ!!
もう一秒も待ちきれん!! ―
パカッと蓋を開けて
ずるるっと啜ります。
― この味はもはや……
百万単位の美味しさじゃない!!
ビリオン級だ――――!!! ―
あまりの美味さ紅潮して
白目をむいてしまいます。
葉山が笑いました。
「御粗末…ってか?」
岳樺の店の生徒達が駆け寄ります。
「岳樺く――ん!!」
「しっかりして~~~!」
「……っ」
岳樺はぴくぴく痙攣していました。
ソーマが怒鳴ります。
「葉山ぁ!
何サボってんだ――!
さぁ追い上げっぞ
お前ら―――!!」
『 おぉおおっ 』
夜が更け試験終了のアナウンスが
入りました。
レジのレシートに打ち出された
十傑の店の一日の売上金額は600万を
余裕で超えていました。
『 十傑チーム…合格ッ!! 』
今週はここまでです。
どれだけ焼きそば売れば
600万になるの!?
3人で調理してるとはいえ
凄いですね~。
葉山謹製レッドオイルは
単品別売りにしても売れそうだ!
でも注射器で注入していくのって
外から見ると凄い画だ…。
しかし葉山は何してるんでしょう。
売り子?
最初の2日間陣頭指揮して
メチャクチャ働いてたので
休ませてもいいような気も…。
岳樺くんの伊勢海老も
美味しそうでしたが。
4000円は中々ですね!
勇気いる~。
パパの名前で半値以下で
卸したのがバレたら
どうなるんだろう。
てゆーかパパ…髪型…。
極星寮チームも美味しそうでしたね!
ザ・海の家メニューって感じで。
燻製料理っていうのも
美味しそうです。
榊の麹メニューは
なかったのかな?
ここから来週の281話の予想です。
えりな様不在のまま
普通に試験終了して
しまいましたが!
攫われてから何時間
たっているんだろう。
ここまで誰も気づかないって
事は朝陽さんがよっぽど上手く
裏工作したんでしょうかね。
そういうの得意そうだし。
攫った後どうしたいのか
謎ですが。
えりな奪還の為に朝陽さん達と
十傑達とで食戟バトルとか
ありそうです。
ないかな…。
朝陽さんの出生や城一郎さんとの
関係などとにかく謎なので。
その辺もそろそろ
触れてくるのかなぁ
と思います。
ソーマのお母さんも
関係あるかもしれないし。
来週も楽しみです。
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