突然何者かに攫われたえりなが
廃屋で目覚めた時目の前には
“才波朝陽”を名乗る鈴木がいました。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想279話。280話の予想。えりなは!?

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期末試験「海の家」
二日目です。

「肉魅っち!
そろそろ休憩入りなよ!」

「おーさんきゅ!」

郁魅は水分補給しながら
客の様子を眺めました。

「ふぅ―――…」

(少しずつ調子出てきたな…。

これなら試験のクリア条件
「売り上げ3日で300万円」!
何とか届きそうだ!)

「……あ…」

ふと見上げるとソーマが
寸胴鍋に大量の調理器具を入れて
運んでいる最中でした。

「幸平!!すげぇ荷物だな。」

「おうっにくみぃ
休憩時間か?

今日も陽射しやべーから
日陰でしっかり休めよな!

海で遊びたくても
グッと堪えるだぞ?な?」

「そ…そんな心配いるか!
それよりどうなんだよ。

お前ら十傑の”海の家”の
状況は……?」

郁魅が十傑の海の家を見上げると
十傑のメンバー達が激しく
いがみ合っている最中でした。

葉山が電動ドリルを手に
アリスに怒鳴ります。

「おいっコラ薙切お前!!

電ドリのスペアバッテリー
充電してたのに

コンセント抜きやがったの
お前だろ!?」

アリスは掃除機をガーガー
かけながら言い返します。

「何よう!
こっちだって電源が
必要だったの!!

発電機は限られてるん
ですからねっ!」

「あぁクソォ!!
ホールの配置から先にやる!

俺が良いっていうまで
二度とバッテリーに触るな!!
いいな!?」

アリスはむくれました。

「何よう、こっちだって
急ぎなのに!」

田所が慌てて駆け込んで来ました。

「あのぉ葉山くん!
割り箸とかコップとか…

注文した食器類が
見当たらないんだけど。」

葉山がゼエゼエ息を切らせます。

「あ?もう届いてるはずだろ。
注文書見てみろよ…。」

注文書を見た田所は叫びます。

「あわぁあああ
発注漏れしてる~~~~!!」

「何ぃいいい!?」

黒木場が木材を担いで通ります。

「邪魔だオラァアア!!

トロトロ動いてんじゃねぇぞ
アルディーニ!!」

タクミが怒鳴り返しました。

「黙れ!!
狭いのだから騒ぐな!

見ているだけで体感温度が上がる!
おとなしく作業できないのか。」

「何だぁ?」
「何だよ?」

イライラ睨みあう二人を葉山が
止めます。

「足引っ張りあってる
場合じゃねぇんだぞお前ら!?

このままじゃ営業開始すら
できねぇだろうが!!」

郁魅は呆れます。

「修羅場だ……!!
これ以上ないってくらい…!」

ソーマは笑いました。

「わっはっはー
流石に切羽詰まってきてんな~!」

「つーか幸平
今日なんか浮かれてるよな。

なんかあったのか?」

「え?別にいつも通りだろー
へっへっへっへ~。」

郁魅は十傑の店を見上げます。

「しかし改めて見ると
幸平たちの店…
立地も良くねぇんだよな。

ビーチの端っこだし
他の店とも微妙に離れてるし…。

これだけでかなり
厳しいハンデだぜ…。」

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突然男が割って入ってきました。

「ふははは……!
大変そうだな十傑の皆さんは。」

ソーマも振り向きました。

男は賑やかな自分たちの店を
見せつけます。

「悪いね
この辺りの客を独占しちゃって!
気の毒だなぁ第一席さん?

我々の店は300万なんて
楽勝ムードだって
いうのにねぇ!」

ソーマも感心しました。

「ん?お隣さんか?
うお、すげえ大繁盛してんな!」

郁魅はカチンときます。

「あ?何だテメェは
なめてんのか。
誰だこのやろう。」

アリスがひょこっと現れました。

「あ!あの子知ってる!

ここ数ヶ月で何度も何度も
幸平クンの第一席を狙って
食戟挑んで……

それでまだ一勝も
出来てない人なのよ!」

「………!」

男は赤くなって言葉を失います。

気を取り直してソーマに言いました。

「ふん……っ。
明日には俺を見下すことも
できなくなるぜ!

もし十傑メンバーが
まとめて退学になる事態に
なれば……

その分席次が空く!

他の生徒が十傑入りする
可能性は高まるってわけだ…!」

握り拳に力を入れる男に
黒木場とタクミがぴくっと
反応しました。

葉山と田所は黙って聞いています。

「勿論俺だけじゃないぜ?
お前らが脱落して喜ぶ生徒は
沢山いるんだ!

っていう訳で
その調子で苦戦しててくれ!

頼むぜ十傑メンバー
さ~~~~~ん!」

笑いながら男は去っていきました。

郁魅は怒りで全身震わせます。

「ちきしょう何て野郎だ……。
相手の苦戦を願うなんてよ。

フェアプレーの
精神ねぇのか!

遠月料理人の風上にも
置けねぇやつだぜ!」

ソーマは笑います。

「へっへ~~~…
あぁでなきゃなぁ遠月は!
見上げた野郎だぜっ。」

「は?
な…なに言ってんだ幸平。」

「だって十傑に入りたいって
思うのは遠月生として当然だろ?」

「そ……それはそうかも
しれねぇけど

でも試験の条件がぜんぜん公平じゃ
ねぇじゃんか!!

いくら十傑だからって…」

「去年二年生だった先輩たちも
こうだったんだろーなー。」

「……え?」

「俺らと同じくきついハードル
ふっかけられたらしいじゃん。

多分今までの代もずっと
そうやってまわりの生徒に
示してきたんだぜ。

ほかの奴らじゃ絶対無理って
思うような困難

それを乗り越える姿を
見せてこそ

十傑料理人の「格」

ビシッとにじみ出るって
もんだろーよ!」

開いた手をギュッと握りしめて
語るソーマに十傑メンバーの士気が
上がりました。

田所も笑顔になります。

「創真くん……!」

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ソーマは明るく言いました。

「それにこれくらいの事……
今までも散々乗り越えて
きたからなっ。」

葉山が言います。

「……フン当り前だろ。
プランはもう描いて
あるんだ。

あとは……
実行するだけだ!!

手ぇ動かすぞ!」

黒木場達も続きます。

「お前に言われるまでも
ねぇんだよ!!」

「よしやろう!!」

「おおおっ!!」

そこからは高速で作業が
進んでいきました。

そして夜が明け三日目。

榊や吉野、郁魅が言いました

「ついに最終日だね……!」

「それにしてもたった
1日で300万なんて

いくら幸平くん達でも
無理なんじゃ…。」

「まぁ私たちも
人の心配ばっか
してらんないけど。」

昨日突っかかってきた生徒は
余裕で構えています。

「……ふん。」

吉野がふと言いました。

「って…あれ?
お店の修繕…
あれで完成なの?」

十傑の海の家は質素に
ぽつん…と建っていました。

「確かに…
まる二日かけたわりには
標準以下ってかんじね…。」

薄暗い海の家の中で
アリスが笑います。

「さてと…”改築”は
ばっちり完了ね。」

葉山が言いました。

「あぁ。
同時進行で料理の”仕掛け”も
仕上がった…。

開店するぞ。」

田所がこく…とうなずくと
ギギギと窓を押し上げます。

外にいた郁魅が驚きました。

「何だ…でっかい窓が
開いていく―――…!

中は調理場……っ」

榊と吉野も店の構成に
驚きました。

「……え!?」

「な……何あれ!?
あんなの見たこと無いよ…!?

コンロと調理台が……
三角形に並べてある!?」

葉山が指示します。

「いいな?
初期配置は指示した通りだ。

まずキッチンの方では―――
現場を肌で知ってる”あいつら”に
たっぷり暴れてもらう。」

黒木場とタクミ、ソーマが
調理場に足を踏み入れます。

ソーマは笑いました。

「へへ―――…
こりゃあ中々

ゴキゲンな調理場だな…!

やるぜお前らっ!!」

「おう!!!」

それぞれ調理台につき
スタンバイします。

アナウンスが響きました。

『 ただ今より期末試験…最終日!!
営業スタートです!!! 』

今週はここまでです。

十傑海の家が無事開店して
良かったですね。

しかし…えりなはどうして
しまったの~!!

先週拉致されたハズでは…。

怒涛の奪還作戦になるハズでは!

何事もなかったように
試験続行してる事に
驚きですよ!

えりなが居ない事に誰一人
疑問を持ってないのは何故!?

えりなは「山コース」に
行ってると思ってるのかな…。

全ては試験が終わってから
って事ですね。

毎回十傑は困難な状況を
ふっかれられてるみたい
ですが。

司達のチームが一番
穏やかに見えますねー。

あんまり血気盛んな人が
いないというか…。

ソーマ達のチームで一番
大変なのは間違いなく葉山です。

何度もソーマに挑んで一勝も
出来てないあの人の名は…?

地味に気になります。

ここから来週の280話の予想です。

十傑海の家で出される
料理が気になります!

ただのカレーとか焼きそば
ではなさそう。

葉山が言ってた「料理の仕掛け」
ってどんなんでしょう。

あの調理台の配置も
何か関係があるんだろうなぁ。

しかし1日で売り上げ300万って
凄いですよね!

えりな失踪に気付くのは
試験終了後…なのかなぁ。

だとしたら大分遠くまで
運ばれちゃう可能性も!

船とか乗せられて
しまったら…あわわ。

ソーマがえりなを大分
意識してきたようなので。

その前に奪還してほしいですね。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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