無事退院したエンデヴァーは帰還し
黒脳無事件はひとまず決着しました。
その夜出久は夢を見ます。
その続きです。
僕のヒーローアカデミアのネタバレ感想193話。194話の予想。コレクションは無傷!
スポンサーリンク
夢の中で出久の体は一部を残して
黒い靄に包まれていました。
(喋れない、鼻から下がない。
右手の自由はきく。)
― この場所から動けない
足が無い ―
目の前には歴代の継承者達が
並んでいます。
― オールマイトの奥にも2人…
遠くて姿がわからない ―
“一人が力を培い
その力を一人へ渡し
また培い次へ
そうして
救いを求める声と
義勇の声が紡いできた
力の結晶”
― 7人…僕を含めて8人。
歴代のワン・フォー・オール
継承者…。
僕は9代目。
残る一人は―― ―
若き日のオール・フォー・ワンが
弟に言います。
「酷い言い草じゃないか。
僕は歩み寄っているのに…!
寛容である事はおまえの”正しさ”に
含まれていないのか?」
出久は血の気が引きます。
― この声…
忘れられるハズがない…!
オール・フォー・ワン!
弟…兄さん…この人が――…
初代 ―
弟は兄に反論します。
「今世界が混乱の最中にある!
“異能”は私利私欲に
使うべきじゃない。
あんたは自分を満たす事しか
考えていない!」
― 僕に全く気づいてない…。
過去が再現されてるのか…?
夢だし…。 ―
兄は笑顔で言います。
「そのまま返すよ。
おいで。」
差し出した手の向こうに
二人の男がいました。
一人の男は顎に異様な牙が
生えていました。
「彼は顎部が変容した。
牙が生え変わり続けるそうだ。
内気だが老いた両親の世話を
欠かさない優しい男だよ。
そんな彼は怪物だ病気だと
迫害を受け、両親からも
隔離されてしまった。」
もう一人の男は憮然としたまま
立っていました。
「彼は”異能”を持たない。
夕暮れの仕事帰り
“異能”の集団に襲われたそうだ。
頼みのスタンガンは無効化された上
触手状の毛髪に体の自由を奪われたと。」
弟は叫びながら駆け出します。
「ダメだ…!
戻れなくなるぞ」
しかし途中で膝をつき
咳き込みます。
兄は二人の男に向き直りました。
顎部が変容した男は言います。
「頼むよ。」
もう一人の男も言いました。
「早く。」
兄は二人の男の頭にス…と
手を置きます。
一人の男の異能を取り除き
一人の男には異能を与えました。
異能を取り除かれた男は
歓喜のあまり涙ぐみます。
異能を与えられた男は身の内に
宿った力に狂気の笑みがこぼれました。
出久は事の成り行きを見続けます。
兄は二人の男に聞きました。
「今度僕が困ったら
その時は助けてくれるかい?」
二人は即答しました。
「もちろんだ!!
ああ父さん母さん…!
ありがとう本当に…!!」
「この恩は一生忘れない。」
スポンサーリンク
兄は背後で苦しそうに立ち上がる
弟に向って言いました。
「おまえの言う”世界”とは何だ?
弟よ。
おまえは何が見えている?
僕は”人”を見て”人”の為に
力を行使している。」
「詭弁だ…!
あんたは今小間使いを
2人増やしただけだろう。」
兄は口元に人差し指をあてます。
「縋れるものが必要なんだ。
おまえは僕を否定する事で
彼らの幸せまで否定しているよ。
人の形を失ったこの世界、
僕の力なら秩序を齎せる。
エゴを通そうと必死なのは
どちらだろう?」
弟は再び叫びながら
兄に向って駆け出します。
「心の隙につけ入ることの
何が秩序だ!!
そうやって弄び使い捨てた人の数
おまえは覚えちゃいないだろう!」
突然何者かが飛び出し弟を
押さえ込みました。
兄が注意します。
「おっと気をつけて。
体が弱いんだ。
用心棒をつけてるんだ。
僕も有名になってきたんでね。」
用心棒は言います。
「彼を侮辱する事は許さない。」
地べたに押さえ込まれた弟に
兄は言いました。
「ああ…可哀想に。
“異能”を持たずに生まれた
ばっかりに…。
力が無ければ
通せる道理も無い。
それでも僕はおまえを
愛してるよ。
哀れな弟…
唯一の家族。」
出久の目の前の光景が黒い靄になり
消え去ると次はビル群が現れました。
町では異能の集団が普通の人間達を
襲っています。
― 突如として”人間”という
規格が崩れ去った。
そんな混沌の時代にあって
逸早く人々をまとめ上げた
人物がいた。 ―
兄がスウと手を広げます。
暴れていた異能の集団から
その力を奪い去りました。
必死に抵抗していた人間達に
兄は笑顔で手を上げます。
今度は人間達が異能をなくした集団に
襲い掛かりました。
元異能の集団達は泣き叫びながら
逃げ回りました。
兄が目の前に立ちます。
「力無き者に”選択”を。
罪には容赦を。
望むものを与えよう。
僕に協力してくれるなら。」
救いを求める人間達に
手を差し出します。
大勢の人間達が兄に
つき従いました。
出久は立ちすくんで
その光景を見ています。
突如場面が変わりました。
兄が部屋のドアをガチャと開けます。
部屋の中にはうなだれた
弟がいました。
「ああ…また食べなかったのか。
かわいそうにやせ細ってしまって。」
弟は咳き込みながら言います。
「僕は…あんたの思い通りに
ならない。」
兄は笑顔で言います。
「そろそろ諦めたらどうだい?
徒に力を振るう者たちが
徒党を組んでいた。
僕の手を拒み…
秩序を否定する集団がいた。
とても危険な存在だった。
だから殺された。
僕は何も命じていないんだぜ?
僕を慕う多くの友人が秩序を思い
行動に移した。
嬉しかったよ…!
思うだけで皆が動いてくれる…
夢の光景だ。
あの日おまえと読んだ
コミックの世界だ。」
弟は反論します。
「あんたは3巻までしか
読んでいない…続きがある。
魔王に支配された世界を
正義のヒーローが
もがき苦しみ
そして最後に救い出すんだ。
兄さん知ってるか。
悪者はな
必ず最後に敗けるんだ。」
兄は弟の顔をガシと掴みました。
「架空は現実になった!
現実は定石通りに行かない。」
出久は咄嗟にバッと手を出します。
弟は必死に抵抗しますが
兄の手から逃れられません。
兄は言います。
「おまえが僕に屈しない現実も
これから僕が塗りかえる。
おまえが大切だ。」
「やめろ」
「やせ細ったおまえにも
使いやすい”異能”を見つけたんだ。
共に征こう。」
出久は目を見開きます。
ズクンと何かの音がしました。
突然ブアッと黒い霧が晴れます。
弟が出久に言いました。
「君が9人目だね…。」
出久は驚きます。
以前オールマイトが言っていました。
“そこに意思どうこうは介在せず
双方干渉出来る類のものじゃない”
スポンサーリンク
― 語りかけてきた!?
オールマイトの話と違う…! ―
弟の周囲は黒い靄に包まれ
ザリ…ザリ…とノイズが入ります。
「もう少し見せたかったけど
まだなんとか20%なんだね。
気をつけて。
特異点はとうに過ぎてる。
でも大丈夫。」
黒い靄の中から弟の手が伸びてきて
スッと出久の手に触れしまた。
『 君は一人じゃない 』
寝ていた青山は隣の出久の部屋の
爆音にビクッと目を覚ましました。
出久の部屋へ文句を言いに行きます。
「ヘイ緑谷くん。
君こんな夜中まで何を…
ドアあけっぱだし。」
青山は一瞬固まりしまた。
衝撃で荒れた部屋のベッドの上で
出久が荒く息をついています。
凝視している手には
痣のようなものが
浮き出ていました。
今週はここまでです。
この夢は初代が意識的に
夢の力を借りて接触してきた
って事なのかな?
オールマイトの代では
起きなかった事なんですね。
何故出久にだけ…謎!
歴代継承者達が並ぶ順も
別に継承順って訳じゃ
ないんですね。
オールマイトは結構
中央にいるし…。
しかも何故モヤモヤして
いるのでしょうか…謎!
女性継承者は志村菜奈さん
一人だけなんですね。
奥2人はシルエットだけど
女性ではない…はず。
9代続いてる事を考えても
本当に長い間オール・フォー・ワンと
闘ってきたんだなぁ。
この兄もカリスマ性が強い!
人の心理の隙を突くのが
上手そうです!悪い意味で!
この混沌の時代をまとめられたって
だけでも凄い人なんだろうなぁ。
メンタリストになればよかったのに。
ここから来週の194話の予想です。
出久が夢で初代から受け継いだ物が
なんなのか気になりますね!
新しい力って事なのかなぁ?
初代の言ってた「特異点は過ぎてる」って
どういう事なんだろう…。
夢から覚めた時の部屋の
荒れようからも結構すごい
力を受け取ったと思います。
しかしオールマイトグッズや
ポスターが何一つ傷ついて
いない事に驚きですよ!
ベッド脇のポスターも無傷!
初代すごい!
なんて細やかな気遣いだ…。
それとも出久のオタクパワー?
こういう夢を見る事自体
オール・フォー・ワンが
本格的に動き出すのかなあと。
出久と直接対決する時が
刻々と迫ってきてるような
気がします。
まだ早いとは思うけど。
オールマイトに夢の事報告して
力の訓練とかしてほしいですね。
来週も楽しみです。
スポンサーリンク