エルフ化したラックに苦戦するアスタ達は
必死の攻防の末、転生魔法の解除に成功し
ラックの自我を取り戻しました。

その続きです。

165話に進む

163話に戻る

ブラッククローバーの記事一覧はこちら!

ブラッククローバーのネタバレ感想164話。165話の予想。チャーミー最強!

スポンサーリンク

ラックが笑いながらマグナに
飛び蹴りをくらわしました。

「マグナ バネッサ アスタ―――
ありがとう!!!」

「何で!!?」

バネッサがはにかむように笑います。

「何でってもう照れ隠しに
決まってるじゃないの
チェリーヤンキー

あんな熱く抱き寄せちゃってもう」

アスタも目を輝かせました。

「漢らしかったっス!!
マグナ先輩っっ!!」

マグナも赤くなって怒鳴ります。

「バッ…違っ…
ブチ燃やすぞテメーらァァァ!!!」

ラックは瓦礫と化した周囲を見ました。

「町をボロボロにしちゃった…
住んでた人達大丈夫かな…。」

「テメーはいつもけっこー
壊してるだろーが。」

バネッサが言います。

「私が糸魔法でちゃんと
助けたわよ。
安心しなさい。」

「よかった。
ありがとうバネッサ。」

「オレはンな余裕なかった。」

「バカマグナ。」

「ンだとテメコラァァァァ!!」

突然バネッサとマグナが
アスタに向って怒鳴ります。

「ところでアスタっっ!!!」

アスタはビクッとしました。

「ハイっっ!?」

「何だその剣はっっ!!?」

アスタが説明しました。

「何かユノが言うには…魔法の効果を――…

魔法がかけられた事実自体を
吸いとって無かったことに
してるだとか何だとか…。」

「何よそれ!」

「よくわかんないっスけど
一撃でとはいきませんが

少し時間があれば転生魔法も
解くことが出来ます!!」

「スゲーじゃねぇかァァァァァ」

「………けど…さっきわかった…。

やっぱりアイツらは
もともと悪いヤツらじゃない……。

また…死んじまったって
ことなのかな……。」

ラックが言いました。

「……でも最後は笑ってた…。

あの優しい姿が本当に彼らなんだよ…。

解放してあげてよかったんだと思う…。
あの魔法は凄く怖くて悲しい魔法だよ…!」

アスタは剣を見つめました。

「そうか…!

じゃあやっぱり人間の為にも
エルフの為にも

他のみんなもこの剣で
助けねーと…!!」

マグナが聞きました。

「あ?他のみんなって何だ?」

アスタが怒鳴ります。

「今、国中でエルフに転生された
人達が暴れ回ってるんですよ!!」

「なにィィ――――!!?
クソ一大事じゃね―――かッッ!!」

バネッサも焦ります。

「さっき空に立ちのぼってた光が
王都の方に行くほど多かったわ…!

とりあえずアジトに戻りましょう!
あの森の向こうだから!」

「うす!!」

ラックがグ…と拳を握りしめました。

「……それなら僕に任せてよ…!」

バネッサの糸に巻かれたアスタ達を
ラックが魔法変化して引っ張ります。

高速で森の上空を駆け抜けました。

「うおおおおおお」
「はえええええええ」

ラックは生き生きしています。

「エルフの子と一緒だった時の
魔の感覚を体が覚えてる…!

僕はもっと強くなれる―――!!」

マグナが怒ります。

「何だとォォ!?
オレは更に更に
強くなってやらァァ――!!」

「今度は僕が修行つけて
あげようかマグナ。」

あはははとラックは笑います。

「いるかボケェェ」

ガサァッと森を抜けました。

「もうすぐアジトだ!!

!」

辿り着いたアジトは瓦礫の山と
化していました。

「………!!」
「アジトが…!!」

「…何があったんだ…!!?」

地上に降り立ったアスタ達は動揺します。

― これは…

エルフに…襲われた……!? ―

思わず叫びました。

「みんなァァ―――――!!!」

片隅にブツブツ言いながら体育座りする
ゴードンと真っ赤になって顔を覆う
グレイがいました。

入口だけ残るアジトの階段に座り
ヘンリーが何か言っています。

― 無事だった――――!!
けど会話すら出来てね―――!! ―

カァ――とアスタが一喝します。

「もじもじブツブツゆっくり
やってる場合ですかァァ―――!!!」

「あ――――――」

スローで喋るヘンリーに
マグナがスタスタ近づきます。

「あん?誰だぁ?アイツは…」

「マ―――グ―――ナ―――
く―――ん―――」

突然マグナの魔力が吸い取られて
へにゃへにゃと地に崩れ落ちます。

「ぐおおおおおお…!!?」

「ち―――か―――づ―――
く―――と―――」

「ンだコレぇぇぇぇぇ!!?
魔力が吸われ………!!?
オレのなけなしのォォォ」

「ま―――りょ―――
く―――が―――」

「アイツ敵か……!!?」

アスタがバーンと二人の
間に割り込みました。

「敵じゃないですよマグナ先輩っっ!!
この人は―――

オレ達の大先輩
魔力吸っちゃう奇病持ちの

黒の暴牛アジトの主
ヘンリー先輩です!!!」

「!!?」

「ア―――ス―――
タ―――く―――ん―――」

アスタとヘンリーはパーンと
笑顔で肩を組みました。

「オレは魔力が無いから
全然大丈夫なんで

ヘンリー先輩がよく遊びに
来てくれてたんスよ~~~。

最初はマジ幽霊かと
思いましたけど。」

スポンサーリンク

「ア―――ス―――タ―――
く―――ん―――は―――

ホ―――ン―――ト―――
に―――イ―――イ―――
子―――」

マグナは驚きます。

― このアジトにはまだ
こんな変なのが潜んで
たのか…!! ―

アスタが改めて聞きました。

「ところで一体何があったんだ!!?」

ゴードンとグレイはブツブツと
何を言ってるのかわかりません。

「じ―――つ―――は―――
ね―――」

マグナは怒鳴りました。

「いやだから誰一人何言ってっか
わっかんねぇぇぇ!!」

アスタは青ざめました。

「ゴーシュ先輩が…エルフに……!!」

― いやシリアスなとこ悪いけど
何でわかんの!!? ―

ゴードンがブツブツ言います。

アスタが答えました。

「そーなんスよ!中身別人なんで!

だからゴードン先輩嫌われて
ないんで大丈夫っス!」

「あ…あの…あの…ごにょごにょ…」

グレイの言葉にアスタは同意します。

「オレもそう思います!

トドメ刺さずに行ったのは
ゴーシュ先輩の心が体に
抗ったんですよ!」

「そ―――れ―――で―――」

「ゴーシュ先輩
王都に向ったんスね!」

マグナは再び驚きます。

― どんなコミュニケーション力っっ!!? ―

バネッサは手を見つめます。

「ゴーシュを助けに行かないと…!
けどもう魔力が……!」

ラックが拳を握りしめました。

「みんなは休んでて…
僕とアスタで行って来るよ!」

アスタも力が入ります。

「待ってて下さい
ゴーシュ先輩ぃぃぃぃぃ!!」

突然背後から巨大な魔力が
迫ってきました。

「!」

バネッサ達が振り向きます。

「――このとてつもない魔力は…!!」

闇の中から女の子が一人
呟きながら歩いてきました。

「…ゆるさない…
ゆるさない…」

「…チャー…ミー…!!」

頬にはエルフ化の時に出来る
模様が見えました。

― エルフに…!! ―

「誰だ…私の…」

ラ゛ァ―――と激怒して叫びます。

「アジト裏菜園をメチャクチャに
したのはァァ―――――ッッ!!!」

指さした先はぐちゃぐちゃになった
畑の無残な姿でした。

― なってなかった――― ―

頬の模様はさっきまで食べていた
料理のソースでした。

バネッサ達を問い詰めます。

「オマエらかぁぁぁぁぁ~~~~!!!」

「え…いや…えっと…違います…。」

「じゃ誰だぁあああ――――!!?」

アスタが答えます。

「えっと…白夜の魔眼と
エルフ…かなぁ~~~~…」

チャーミーは頬のソースを
ペロペロ舐めました。

「白夜の魔眼~~~??
エルフぅぅ~~~??」

思い切り拳をら゛ぁぁぁと振り上げます。

「そいつらブッとばしに行くから
オマエら全員ついて来ぉぉぉぉい!!!」

バネッサ達は気圧されます。

「いや…あの…魔力が無くなって
もう魔法が…」

「魔力が無くなったぁ~~~~!?
じゃあコレだぁぁ―――!!!」

カアッと魔法を発動しました。

【 綿創成魔法 ”ヒツジのコックさん・料理長” 】

巨大な羊料理長が現れて手際よく
料理を作り始めます。

― 何で!!? ―

チャーミーが無表情に言います。

「 ”食え” 」

― 何で!!? ―

マグナ達は戸惑いながらも
料理を手に取りました。

「まぁけど腹も減ってるし……。」

もぐもぐ食べ始めます。

「…ん?」

全員驚きました。

「こ…これは…!!」

「魔力が増えてく―――!!?」

チャーミーが無表情に説明します。

「料理長の料理は食べた分だけ
魔力を増やす…!!」

― 出た メチャクチャな魔法――!!! ―

凄い勢いで食べ始めます。

「けど、でかしたチャーミーィィいいいいい!!!」
「食え食えぇぇ!!!」

スポンサーリンク

チャーミーが注意しました。

「ただし味わってな!!」

アスタが猛烈な勢いで
料理をかきこみました。

「もしかしてこれでオレにも
魔力が―――!!?」

チャーミーがキッパリ否定します。

「0はどうやっても0ですっっ!!
けどいっぱい食べな!!」

「えッッ」

アスタはガーンとショックを受けました。

泣きながらヘンリーにも料理を勧めます。

「ほらっっ!!
ヘンリー先輩も一緒にっっ!!」

「け―――ど―――
魔―――りょ―――く
吸っ―――ちゃ―――う――…」

「いいんですよ!!
その分食べるから!!」

「オマエが言うな!」

ワイワイと賑やかな食卓になりました。

「団長は何か金色のアジトに
行くって言ってたわ!!」

「ヤミさんは大丈夫だろ!!」

「フィンラル先輩は
王都で入院中っス!!

ノエルは銀翼団長兄さんと
王都に向ってます!!

実は黒の暴牛だった
ゾラってヤツも一緒の
ハズです!!」

「なにィィィィ!!?
アイツ団員なの!?」

「あはははは
何か楽しくなってきたね♪」

ヘンリーはそんな仲間の様子を
笑顔で見つめていました。

― あぁ…僕の知っている
黒の暴牛だ…

けどその輪の中は
格別にいい…!! ―

「いいよいいよぉ~~~~~
どんどん食え~~~!!」

アスタが驚きました。

「ってうおおおおお!!?
アジトのパーツが
動いてるぞォォォ!!?」

破壊されたアジトのブロック達が
ヘンリーの魔力で宙に浮かびます。

「うおぉぉぉぉ!!
スゲぇぇぇぇ!!!」

「なんじゃこりゃあぁぁぁ!!」

「み―――ん―――な―――
乗っ―――て―――」

【 組換魔法 ”黒の暴れ牛号猛進スタイル” 】

魔力が完全回復したアスタ達は
牛の姿に合体変形したアジトに乗り込み
勢いよく駆け出しました。

アスタが叫びます。

「よっしゃ行くぞォォォ―――!!!!

黒の暴牛が国を救う!!!!」

今週はここまでです。

アスタとヘンリーがすでに
マブダチだったのが衝撃的!

いつの間に!!

そしてアスタの驚異的な翻訳(?)能力…。
コミュ障の強い味方ですね。

そして更に凄いのが
チャーミーパイセン!

顔にあんな芸術的なソースの
跳ね方する!?

しかも何故このタイミングで…。

そしてあの人数の魔力を速攻回復させる
パワーは驚異的です。

これって魔力尽きる前に料理長
呼び出しちゃえば半永久的に
魔法使い続けられるって事?

それは最強!

ヘンリーの組換魔法も便利だなぁ。
どれだけ破壊されても即再生。

ただ壊れた窓とか欠けた壁とかは
修復した方がいいんですよね…多分。

ラックはエルフ化解除されても
強力な魔法使えるんですね!

エルフ化したみんながそうなのか
ラックの戦闘センスがずば抜けて
いいのか。

黒の暴牛メンバーの潜在能力は
まだまだ測れないですねー。

ここから来週の165話の予想です。

黒の暴れ牛号再び。

猛進スタイルってまんま牛…。

だんだんレゴブロックみたいに
なってきたなぁ!

このまま王都へ直行なんですかね?

それともユノと合流するのか。

ゴーシュを追ってる感じなので
王都直行ですね多分。

ユノサイドのエルフは
一体誰なのかなぁ。

ゴーシュの線は消えてしまったし…。

そういえばランギルスも
エルフ化してるんでしょうか。

選抜試験の雰囲気だと多分
なっていそうです。

まさか王都に着いたら
もうユノが先に…って
展開じゃありませんよね!

最終的にはみんな王都へ
向かうとは思いますが。

エルフも結構な人数いるので
アスタ一人で転生魔法解くのは
限界があるだろうなぁ…。

一括で全員の魔法解除が出来る
方法があればいいんですけどね。

術を仕掛けた本人を
倒すのがセオリーだけど。

リヒトを倒すって事なのかなぁ。

来週も楽しみです。

165話に進む

163話に戻る

ブラッククローバーの記事一覧はこちら!

というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

スポンサーリンク