FINAL BOUTが開始されました。
竜胆の前菜と司のメインの皿
「必殺料理」が完成しました。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ・感想256話。257話の予想。薙切家お家芸炸裂!

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『 なんとぉ!

この勝負で司瑛士は
己の必殺料理を繰り出す
模様です―――!!! 』

えりなは司の調理を観察していました。

― 先ほど司さんがオーブンに
投じたのは…「塩釜」!

“塩釜”とは!!

塩に卵白などを混ぜたもので
素材を覆い固め、火入れを行う
手法のこと。

素材の水分を外へ逃がさず
美味しさを凝縮させることが
できる。

古くは豊臣秀吉が出兵の際に
腐敗を防ぐ為、鯛を塩釜に
したという。

塩の壁によって火が
じっくりじっくりと撫でるように
素材へと伝わり

内部の肉汁の美味しさも
静かに高まっていく。

そして給仕の直前に
釜を叩き割る事で完成する―― ―

オーブンから塩釜を出した司は
小槌でコツンと叩きました。

ピキッとヒビが入りビキビキ割れて
中身が現れます。

「わ………」
「うわあ――――ッ」

観客席の生徒たちが叫びました。

反逆者チームも目が釘付けになります。

― ちぃ……ッ!
敵の料理だってのに

一生に一度でいい…
あんな肉を食ってみてぇって

思わず思わされる
迫力が…ある…!! ―

― あれが十傑第一席の…
必殺料理…!! ―

「光輝く赤身肉が
現れやがったぞ―――!!!」

司は塩釜の中の肉を取り出すと
素早く切り分け給仕しました。

「よし出来た。

これが俺の必殺料理――」

【 白き鎧の皿 ~ソース・シュヴルイユ~ 】
※シュヴルイユ…仏語で「鹿」の意味です。

「”鹿肉”が主役のメニューさ。」

「!!」

ソーマが鹿肉の言葉に反応しました。

新戸も驚きます。

「鹿肉!?」

― あの時……!

えりな様や私が立ち会った勝負で
司瑛士が出したのも鹿肉だった!

あの時ですら幸平は
歯が立たなかったというのに

あれよりももっと上の皿を!!
持ち合わせていたというのか!!? ―

アンはナイフとフォークを
持ちながら全身が震えています。

「だ…駄目です!

美しすぎてナイフを
入れることができない。

この芸術作品を崩すなんて…
私には無理です!!」

クラージュがアンのナイフを
奪い取りました。

「もう…アンの意気地なし。
こうするのよお貸しなさい!」

強引に肉を一口食べました。

途端に全身が跳ね上がります。

アンも紅潮しながら一口食べると
衝撃で体が痙攣しました。

司がソーマに手を差し出します。

「何なら幸平も食べてみる?
あの時の鹿と比べてみたらいいよ。」

「………」

ソーマは物言わずに近寄ると
一口ばくっと鹿肉を食べます。

― 何っだよ……!!
この旨さは……!!?

塩釜の中に封じ込められてた
美味しさ全部が食べた瞬間に
解放されて

舌だけじゃなく…鼻の奥にも
ジンと響き渡る!

脳髄まで揺さぶれちまう
ような美味さ!!

あの時の鹿料理より……
遥かに上を行ってやがる!! ―

アンも恍惚としながら食べ続けます。

― これも”塩釜”による効果……!

白き鎧によって鹿の
“肉汁””香り””血の旨さ”が
閉じ込められ…

そして食べた瞬間一気に”爆発”!

ヒトの持つ感覚器官全てに
美味しさをぶつけてきた!! ―

デコラも鹿肉をかみしめます。

「しかもこの美味しさ…
前菜によってより高められて
いるのね。」

― ”蟻酸”をアクセントに…
“鹿肉”と非常に合う”きのこ”を
活かし切った品の後に出すことで

美味しさを見事にブースト
させているんだわ!! ―

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薊も鹿肉を堪能していました。

「……竜胆の前菜が導いた先は
単なるコースのフィナーレでは
なかった…。」

― 【 美食の楽園 】

全ての料理人があらゆる
苦しみから解放された

我々が望む平穏なる
美しき世界―――!! ―

水戸が毒づきました。

「けっ!

もう勝った気でいやがる!!
幸平やえりな様がそうは
させねぇっての!!」

青木たちも力が入ります。

「おおっ!

もっと言ってやって下さい
肉魅の姉御!」

吉野と榊は水戸を見て
固まってしまいました。

水戸が不思議に思います。

「……あ?
何じっと見てんだよ。
悠姫、涼子。

…ん?」

ふと自分の姿を見るとブラと
ショーツ姿になっていました。

佐藤と青木もパンツ一丁で
暫らく三人固まります。

突然我に返りました。

「きゃっ……

んなッ……!?
何だよコレぇ――――!!?」

「いや―――ん!!!」

三人とも慌てて前を隠します。

薊が得意げに言いました。

「おや…出てしまったようだね。
僕の”おさずけ”が!」

吉野が驚きます。

「は!?
お…おさずけ!?」

「あまりの美味で僕の中の
“おさずけパルス”が漏れ出て

結果、近くにいる者を
はだけさせてしまったのさ。」

青木達も戸惑います。

「な…何言ってるかわかんねえけど
強制的に周りがおはだけさせられ
ちゃったってこと―――!?」

葉山も言われて思い出しました。

「あったなそんなの…。」

アリスが解説します。

「人は薙切の姓を正当に冠された時
“おさずけ”も受け継ぐそうよ。

婿入りしたからには当然
薊叔父様にも”おさずけ”の力は
備わっているということだわ……。」

葉山はついていけません。

一色が水戸にタオルを差し出しながら
薊に言いました。

「まったく……
衆人環視の中で可憐な乙女を
裸に剥くとは感心しませんね。」

吉野は思わず心の中でツッコみます。

(いや、肉魅っち割といつも
キワどい恰好してるけど…。)

薊は全然悪びれていません。

「わざとではないんだよ…。
仕方のない事だ。

それに

このコースがそれだけ
美味だったという事さ。」

アンも納得します。

― 噂に名高い薙切家のおはだけ…。

その上位互換である
おさずけが出たという事は

確かにこの品が…
そしてコースが本物である
証明に他なりません!

十傑第一席の技術と感性を
すべて込めた必殺料理。

それをブーストさせる
前菜の完成度も申し分ない。

メインを活かすため
持ちうる全ての力を
注ぎ込んだ小林竜胆と

それによって真なる輝きを
皿に与えた司瑛士。

これ以上の回答など……
想像もつきません。

【 遠月学園最強 】

その両名の創り上げた
このコース料理こそが

【 真の…美食!!! 】

薊が言います。

「…さて……
状況を整理しよう。

十傑サイドは最高のメインを
最高の形で出してくれた。

一方…そちらサイドで
メインを作るえりなは

私の教育を忘れ”不純物”が
混じっている。

そんな状態で真の美食は
作り得ない。」

えりなは黙って聞いていました。

薊は続けます。

「君達が勝つにはチームワークで
“奇跡”でも起こすしかないわけだが

それもどうやら望み薄。

よって君達の勝利は
有り得ないよ。」

沈黙していたソーマが司に質問します。

「……司先輩。

あの日…俺との勝負では
この皿出しませんでしたよね?

つまりあん時は手加減されてた
ってことすかね。

舐めてくれたじゃないスか
先輩!」

司はしれっと答えました。

「…あぁ!なんだか懐かしいねぇ。

でも別に舐めてた
わけじゃないよ?

この皿を出すまでも
ないかなって思っただけだ。

今回のお題が「美食」で
ある以上

今俺の持ってる最上の選択肢…
必殺料理で行くのは当然さ。」

ソーマは少し間を開けて言いました。

「………お――し…。

ほんじゃこの勝負
俺も負けじと”アレ”
出すっきゃねーな…。」

「アレ…?」

「あん時は作れなかった
司瑛士を超える「必殺料理」

そいつを今ここで
創り上げてみせますよ…!!」

ソーマは決意して顔を上げ
胸の前で拳を握りしめました。

今週はここまでです。

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今回はせっかく司の必殺料理の回
だったのにすっかり「おさずけ」に
食われてしまいましたね~。

肉魅、上のブラと下のパンツの
デザインのジャンルが違いすぎないか!?

「おさずけ」は上位互換なんですね!

じゃあ仙左衛門さんの「おはだけ」より
凄いって事?

もう勝負の判定は審査員の実食じゃなくて
周りの脱ぎっぷりで判断しても
いいのかもしれません。

ソーマ達の料理は果たして全員
脱がす事ができるのでしょうか。

でも最上級はやっぱり
薊本人が脱ぐことなのかなぁ。

もはや何の勝負なんだか…。

司、ソーマの事を舐めてたわけじゃ
ないって言ってたけどあの理屈は
完全に舐めていたって事だよ…。

ここから来週の257話の予想です。

今度はソーマのターンですね。

お互いに「必殺料理」合戦!

ソーマは前菜担当なので
それも踏まえた上での
必殺料理って事かぁ。

メインを完全に活かしつつ
前菜としての存在感のある…

難しそうだ~!!

連携してお互いを活かす
料理って大変ですね。

その点では十傑組は流石です。

食材指定がないので
何を創るのかは想像できませんが。

すごく高級な料理とかではなくて
ずっと貫いてきた定食料理的な
何かなのかな~という気はします。

しかも結構長い間案を
温めていた料理みたいだし!

えりなのハードルもメチャメチャ
上がりまくってますね。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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