FINAL BOUTが開始されました。
十傑チームは見事なチームプレイで
調理を進めていきます。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想255話。256話の予想。蟻の年齢判別法って…。

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場面は薊と司が出会った
美食会の時に戻ります。

司と竜胆のいるスタッフルームを
訪れた薊の言葉に司は戸惑います。

「どういう意味…ですか。」

薊は微笑みながら言いました。

「今日君が作ったメインの皿

自分では100点満点だと
思ってはいない…そうだね?」

言い当てられて司は固まりました。

薊はそのまま「失礼」といって
スッと退去しました。

美食会を終え、司達は
学校生活に戻りました。

竜胆は並んで歩く司に言います。

「気にすんな司。
あんなワケ分かんねー奴の
言った事なんてよー!

あの皿、客からも好評だったんだし
良かったじゃねーか。

あたしも面白いって思ったぜ?」

「うん…そうだな。

竜胆や斎藤たちにそう言われるのは
素直に嬉しいんだけど

……なんでかな。

全然知らないお客様から
料理を褒められると

最近無性に苛ついちゃうんだよな…。」

「司…?」

「でもあの人だけは

俺の美食会を”酷い”って
言ってくれたんだ…。」

後日司に再びアメリカから
和食を味わうフードイベントの
シェフの依頼が来ました。

司は会場のロサンゼルスに降り立ちます。

通りでファーストフードを食べていると
一台の車が横につきました。

司は目を見開きます。

車に乗っているのは薊でした。

「やあ君はベガスでの…
…奇遇だね。」

「…奇遇?

まるで狙い澄ました
みたいですけど。」

「再開を喜ぼうじゃないか。

勿論今すぐ立ち去るのも
君の自由だ。

しかし…君も僕の話に
興味があったのでは?」

「………」

司は言葉に詰まりました。

薊が提案します。

「……場所を変えようか。」

二人はカフェに入りました。

薊が司に言います。

「パブロ・ピカソが
実は生きていたとする。」

「……はい?」

「まぁピカソでなくとも…

ジャクソン・ポロックでも
マルセル・デュシャンでも
カジミール・マレーヴィチでも
構わないが。」

「ぽ、ポロ……?
まれーびち?」

「今彼らの新作が発表されたとして

それが真に優れた絵画なのかどうか…
君は自分の目だけで判別できるかな?」

「……無理…かなぁ。
芸術とか詳しくないですし。」

「ふむ。

ではこれを料理に置き換えて
みよう。

ある皿を誰が作ったか……
そこにどんな工夫や狙いが
込められているか…

君なら分かるね。

しかしセンスと教養を
持たない連中には?」

司は黙りました。

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「君がどれほど皿を創意工夫しても…
あるいは少し挑戦的すぎる
試みをしても

彼らの反応は変わらない。

第一席という肩書きだけで
美味い美味いと絶賛する
自称食通たちに

君はウンザリして
いたんじゃないのかい?

美味の本質を見ない輩は
もう放っておこう。

そのエネルギーは君の凄さを
しっかり理解している人間のために
使うべきだ。

例えば僕の様なね。」

司は改めて聞きます。

「……お名前を聞いても
いいですか。」

「薊だ。

今日は親交の証として
ファーストネームで
呼び合おうか…瑛士。

ところで、あの時一緒だった女の子は
その辺の無能とはひと味違うね。

彼女は今回は?」

「あぁ…竜胆なら

今ごろアマゾン流域で
ピラニアを食べてると
思います。」

「?………ん?アマゾン?」

「ふふ…っ
そういう子なんですよ。」

帰りの飛行機の中で司は薊の
言葉を思い返していました。

― ――今日は楽しかったよ…。

また渡米する時は
連絡をくれ。

君の為にならスケジュールを
空ける。

料理のことについて…
もっと瑛士と語りたい。 ―

その後司は再び渡米すると
薊と待ち合わせをしました。

カフェでひとしきり楽しそうに
語った後、司は笑顔で言いました。

「あぁ…なんだか久しぶりだな。

こんなにリラックスして
料理について話ができたのは。」

「瑛士…君は「料理を究める」とは
どういいう事だと思う?」

「……え?」

「料理とは…一見果て無き
荒野にすら思える。

しかし実はそうではない。

いいかい?
料理には必ず正解が…
明確な到達点がある。

方法さえ間違えなければ。」

― ただ心安らかに…
淡々と平穏に

誰もが苦もなく

最短距離で
ゴールに向かって
いけるんだ。 ―

司が聞きました。

「……でもそんな事…
どうやって?」

薊が答えます。

「決して豚共の声に
耳を傾けてはいけない。

ゴールに辿り着く前に
折れてしまうからね。

従うべきはゴールまでの
道筋を示してくれる

絶対の精度を持つ羅針盤。

全ての料理人を
苦しみから救うもの。

それは僕の娘が持っている…
「神の舌」だ。」

場面は再び食戟の会場に戻ります。

反逆者チームは
竜胆の料理に驚きました。

「あ…あれが本当に
竜胆先輩が作った前菜メニュー!?」

― 見ろよ…!
美しい層が織りなす

完璧なミルフィーユ……!! ―

竜胆が笑います。

「へへ―――…
名付けて

【 きのこのミルフィーユ
~デュクセルを挟んで~ 】

だぜっ!!」

デコラが一口食べました。

体がぴくん…!!と跳ね上がります。

― す…凄い……!!

複数のきのこのキュンとする風味と…
ミルフィーユの極薄パイ生地が
しっとり絡み合う~~~!! ―

アンも高揚します。

「小林竜胆が使った主役食材は
『しいたけ』!

オリーブオイルでじっくり
“コンフィ”し旨味を閉じ込めつつ
風味をじっくり高めていきます……。」

ピクッと反応しました。

― この酸味は……!? ―

薊が解説します。

「”シャンピニョン”と”エシャロット”を
にんにく&バターで色濃く炒めて…
出汁で煮詰める。

砕いた木の実や生クリームを混ぜた
“デュクセル”をパイ生地に
挟んだのだね。

そして一番の味の決め手は
“酸っぱさ”……。

この過不足ない酸味のおかげで
コンフィの塩味・うま味が引き立ち

しいたけのまろやかな甘さが
じんわりと舌に伝わっていく!

いったいどんな食材の
酸味だろう?」

薊の問いに竜胆が人差し指を
ス…と差し出しました。

指先の虫を見て舌なめずりをして
笑います。

「蟻んこ。

蟻が分泌する『蟻酸』を抽出して
デュクセルにぶち込んだのさー!」

「ッえ―――!!?」

会場はどよめきます。

薊が説明します。

「そう…”蟻酸”は多量に摂取すると毒だが
少量であれば素晴らしいアクセントとなる。

余計な甘さが無く、キレのある酸っぱさが
鮮烈な印象をもたらしてくれる!

しかもこと甘みにおいては
柑橘類を凌駕する程繊細で
奥深い味の表現が可能だ。

それを使いこなす竜胆のスキル…。
完全にプロの領域に達している……!!」

竜胆が得意げに付け足します。

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「年寄りの蟻だと蟻酸が出過ぎて
味がエグくなっちまうから

若い蟻のほうが爽やかな
甘さで良いんだよなー!」

ソーマも竜胆のスキルに
悔しがりながらも感心します。

反逆者チームも竜胆の料理の腕に
圧倒されます。

「ど…どんだけだよ竜胆先輩…!

あんな奇抜な食材まで
使いこなしつつ

あれ程繊細なメニューを
創り上げちまうなんて!!」

デコラが再びミルフィーユを
口にするとびくんっ…と体が跳ねます。

― 前菜…コースの最序盤を飾るメニュー

客の食欲を刺激し
期待感を煽る役割を担う。

そう…まさしくこの品の様に!

この品の前では――

美食の世界を舞う蝶も

抗う術なくなされるがまま。

アリったけの怪力で

巣穴へ引きずり込まれるのみ……!! ―

薊はくいっとワインを飲みました。

「この品自体の満足感も素晴らしく
なのに次の皿が楽しみでならない。

100点満点…これ以上ない
完全なる前菜だった!」

竜胆がバッと手を上げて叫びます。

「おいおーい!
まだまだ満足して貰っちゃ
困るぜー!

何たってメインディッシュは
これからなんだからな……!」

司が完成した料理に手をかざします。

「……うん…そうだな。

これこそが今
俺の出せる

【 真の美食 】

必殺料理だ。」

えりなとソーマが反応します。

反逆者チームは固まりました。

「なっ……!?

司瑛士の……
必殺料理が出るだと―――!?」

今週はここまでです。

竜胆さん、今回は希少食材
使わないのかなーと思ったら
蟻の酸とは!

これ竜胆が抽出したのかなぁ。

だとしたらミクロな作業ですね。
しかも若い蟻の選別から?

どーやって見分けるんだろう…。
流石です。

やっぱり蟻も若者の方が
爽やかで甘いんですね…。

あと司と薊が結構付き合いが
深くてビックリですよ!

やっぱり似たもの同士なんでしょうかね。

ここから来週の256話の予想です。

ついに司の皿登場ですね!

しかも必殺料理で真の美食!
盛りだくさんです。

食材の指定が無いから
本当に何が出てくるのか
わかりません…。

塩釜焼きとか…?

今までだって結構凄かったのに
必殺って言われると本当に凄そうだ。

薊の究極の理想みたいな
料理なんだろうなぁ。

えりな達のハードルは
上がる一方ですね…。

司が十傑にいる理由は何となく
わかるのですが竜胆は何で
居続けているのかな。

けして薊と相性がいい方では
ないと思うのですが…。

その辺ももうじき語られるかも
しれませんね。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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