食戟のソーマ ネタバレ 感想 197 198 予想
若かりし日のソーマの父、城一郎達の過去編続きです。
季節は巡り、時は春—
城一郎や銀は高三になりました。
極星寮のメンバーは歩くだけでも生徒たちが
道を開けるほど有名になりました。
極星寮は完全なる黄金時代を迎えています。
入寮希望者も殺到し、ふみ緒さんも入寮判定に大忙しです。
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その最大の功労者は、いまや「修羅」と呼ばれる
城一郎、その人なのですが当の本人はと言えば、
学外のコンテストに明け暮れる毎日で、遠月学園にはあまりいません。
なぜならあの連帯食戟による50人斬りを達成して以来、
学園内に城一郎へ闘いをいどむ者はいなくなってしまったからです。
食戟に城一郎が絡むだけで
辞退されることもあるほどでした。
それでもひょうひょうとしている城一郎に
汐見さんがびくびくとたずねます。
「…才波先輩、最近ゲテモノ料理作らないですよね。
どうしてですか…?」
銀も疑問に思っていました。
「…本当に…どうしてやめたのだ?ゲテモノ料理。
毎日のように楽しげに作っていたじゃないか?
食戟でも出すほどだったのに…」
その問いにも、城一郎はのらりくらりとかわすだけです。
薊は今の、殺気すら纏って包丁をふるう料理人としての城一郎に
心から憧れると言いますが、銀は何かひっかかっていました。
今や学園で料理勝負を挑むのは銀や薊、
それに時々十傑第四席の海老沢くらいのもの。
その分学外コンクールで暴れているが…
「俺にはそれが、なにか憂さ晴らしをしているようにも見えるのだ…」
薊と銀でそんな話をしている最中にも
突然陽気に城一郎が扉を開けて割り込んできます。
「うーっす お前ら料理勝負やろうぜー!」
「お前…数日後には大阪で審査会だろ?」
「そうですよ。来月にはBLUEも控えてますし
そっちに専念した方がいいんじゃ…」
「なに言ってんだ
BLUEのためにも勝負勘を維持してなきゃだろーが!」
いつもとかわらない陽気で強引な様子に、
銀は半ばあきれながらも、安心感を覚えていました。
薊のい言うとおり、杞憂だったかもしれないな。
城一郎ならば…どんな厳しい嵐にも立ち向かってくれるはずだ と。
嵐吹きすさぶ荒野を
城一郎を先頭に銀、薊が後をついて歩いていきます。
突然強烈な風に乗って、折れた木の枝が城一郎を襲います。
とっさに右腕を盾にして身を守る城一郎。
銀たちも驚き、駆け寄ります。
「…おぉ…へーき へーきっ」
何事もなく笑う城一郎の右腕は、肉が裂け
血がどろっとあふれ出しズキズキと痛んでいました。
その翌日、大阪の審査会。
審査員たちは料理人、才波城一郎の才能を絶賛し
そして言います。
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「次も期待しとるで!!才波くん!」
城一郎は無表情でそれを聞いていました。
世界若手料理人コンクール「THE BLUE」に選ばれた
遠月学園でも100年に一人の才能 才波 城一郎。
当日彼が出す皿は、今後数百年語り継がれるものとなる!
海外のニュース番組でも絶賛されます。
遠月学園の生徒たちもテレビを見て盛り上がる中
一人、城一郎は虚ろな目をしています。
嵐吹きすさぶ荒野を一人、
ランプを持ち一歩一歩、歩いていきます。
強烈な嵐はかまいたちのように
肌や服を切り裂いてゆきます。
「BLUE」での金賞を確実のものとするなら更なる
世界に到達せねば!
それで次はどんな皿を?
次のゴールへ
次は?
次!
次のゴールは?
唇は乾き、息も荒くそれでも進みます。
次の美味へ
もっと前へ
新たな味の世界に
左足はすでに靴もなく、傷だらけで腫れあがり、
それでも引きずるように進みます。
「次の…到達点…へ…」
しかし目の前はどこまでも闇で
終わりなど見えません。
かすかにみんなの声が聞こえます。
ふみ緒さんの声。
「…城一郎!とにかく今夜はゆっくり寝るんだよ
BLUEが済んだらしばらく休養することも考えな」
薊。
「僕は幸せです 才波先輩の進化をこんな近くで
目の当たりにしているのですから」
銀
「城一郎…む いや…とにかく…ベストを尽くしてくれ…おやすみ」
薄暗い厨房で一人、空の皿を前に自分の姿を映し出す城一郎。
皿に映る自分の顔は荒野を突き進み
ボロボロになり、疲れ果ててしまった自分の姿でした。
そんな自分の姿を虚ろな目で見続ける城一郎。
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翌朝銀が、城一郎をおこしにいきますが、
制服はそのまま。厨房服もベッドに脱いだまま
城一郎の姿はどこにもありませんでした。
「どういう事だ!!会場入りしていないだと!?」
「才波丈一郎はどこだ!!?」
ここで今回は終わりです。
なんと、城一郎、「BLUE」をすっぽかしてしまいましたね。
今回は城一郎の、闇を見たって感じです。
すごい料理を作れることを当たり前にされてしまう。
次は上を。その次はさらに上を!って続くのは確かにきつい…よね。
ここから次の198話の予想です。
なんかもう、大分病んだまま行方をくらましてしまったので
そのまま街をフラフラとさまよったり。
病んでいるのに料理の臭いにはすごく敏感で
何か、今後の料理人の人生観を変えるような店(か、人)にたどり着いたり…。
それが案外と定食屋とか、そんな素朴な店なんじゃないのでしょうか。
そこから薊との確執も生まれていったり…。
なんにせよ遠月学園の方は大騒ぎですよね!
この騒動がどう収まるのか
楽しみです。
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