オールマイトとプレゼントマイクの引率で
爆豪と轟は仮免講習に来ました。
士傑生とも合流します。

その続きです。

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ヒロアカのネタバレ感想164話。165話の予想。お父さんはデリケート。

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ヒーローコスチュームに着替えた
イナサと轟は廊下を歩いていました。

「轟よう、好きなものは何スか!!」

「そば。
ザルの。」

「カーそばなら俺は温そばだ。
そしてウドン派。」

「合わねェな。」

「いや!でも近付いた気は
するっス!!」

「そばとうどんは近いようで遠い。」

「俺!!あんたと必ず親友に
なってみせる!!」

「毎回言うが無理に親しくしなくても
よくねェか。」

「んん!!」

爆豪は二人の会話を聞いて呟きました。

「虫唾が走る。」

ヒーロー公安委員会”疲れの目良”が
生徒に挨拶します。

「えー本日はここ、総合体育センターを
お借りしての講習です。

最近逆に寝るのが恐くなってきました。
目良です、今日もよろしく。」

青ざめた顔でウフフ…と笑いました。

― やばい ―

生徒たちは心で呟きます。

「えー始める前に一つ。

この講習、これまで10名の参加者で
行ってまいりましたが今日からは
11名になります。」

観客席ではプレゼントマイクが
オールマイトとエンデヴァーを
案内していました。

『 前の方でいっスかね!
見やすいし! 』

オールマイトが言いました。

「なるべく目立たない席にしよう。
皆の邪魔になる…」

後ろにいたエンデヴァーが
突然怒鳴りました。

「焦凍ォオオオ!!!

おまえはこんなところで
躓くような人間じゃない!

格の違いを見せつけるのだァア!!」

轟は無視します。

生徒たちがザワつきました。

「え!?」
「ウソォ」

「エンデヴァーだ……!
№2…あ違う№1ヒーローの…」

「マジか。
何でいるの」

「コエー…」

イナサも振り向いて観客席を見上げます。

「エンデヴァー」

腕組みをして偉そうなエンデヴァーに
オールマイトが呆れます。

「ホラもー…」

生徒たちがさらに動揺します。

「でもって隣にいるのってあれ……

え…え…っえ―――!!!」

「オールマイトだ!!」

「何でいるのォ!?」
「すげえー!」

手を振ってはしゃぐ生徒たちを
轟と爆豪は冷めた目で見ています。

「……フン。」

目良が割って入りました。

「えー皆さん落ちついて下さい。
続きいいです?」

手を差し出して紹介します。
ケミィが帽子を取って挨拶しました。

「士傑高校2年でーす。
ケミィって呼んで下さーい。」

目良が説明しました。

「えー彼女も二次まで残り、
皆さん同様補講の資格を有して
おりましたが

その数日前から記憶の混濁が
見られ、原因究明の為参加を
見送っておりました。」

ケミィは帽子を被ると
笑ってピースしました。

「特例受け直し
オケオケとか
超懐で
まじ足向け寝ゲンキン

よろぴ――――」

― 何言ってるのかわからん ―

観客席で肉倉が言いました。

「ケミィは底抜けに阿呆である。」

士傑の先生が訂正します。

「楽観的といいましょう?」

肉倉は続けます。

「そして恐らく[そこ]を狙われた。
あの性格と言動で[発覚]が遅れた。」

ケミィは試験の時の記憶がありませんでした。

『 落ちたとか!

受けた事すら記憶ないし。
つーか四日も寝てたの私?
寝すぎウケる。 』

先生が言います。

「その後の周囲との食い違い。

麻酔薬の検出…
そして昨日ダメ押しで
雄英生徒の証言もありました。」

肉倉は悔しがります。

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「敵連合……同胞のすり替わりに
気付けなんだ…。
私は私が情けない…!!」

先生は向かいの観客席に座る
エンデヴァーを見ました。

「警察やヒーローたちの見解は
外れました。

象徴の不在はやはり早急に
手を打つべきですね。」

目良が席に座りパソコンを開きます。

「さて…それじゃお願いします。

ギャングオルカ。」

ギャングオルカが前に出ました。

「今日も懲りずに揃ったか。
あの温い試験にすら振るい落とされた
落伍者共め。」

ギロッと睨みつける迫力に
生徒達の空気がピリッと張り詰めます。

観客席の肉倉が感心しました。

「弛緩していた空気を
一瞬で扼したか…。」

先生は内心思いました。
(間接的に自分も罵倒されてるのに
気付いてない)

ギャングオルカが言います。

「これまでの講習で
わかったことがある。」

大声で怒鳴りました。

「貴様らはヒーローどころか
底生生物以下!!
ダボハゼの糞だとな!!」

生徒たちは声を揃えます。

「サーイエッサー!!」

ギャングオルカは爆豪に怒鳴ります。

「特に貴様だ!!
ヒーローになる気はあるのか!!?」

爆豪は答えます。

「まず糞じゃァねェんだよ。」

「指導――!!」

爆豪は横に投げられました。

轟に怒鳴ります。

「どうしたら糞が人間様を救えるか!!?」

轟は答えます。

「……肥料とか間接的に…。」

「指導――!!」

轟は横に投げられました。

イナサに怒鳴ります。

「戦闘力、機動力だけで
人は人を称えるか!!?」

イナサは答えます。

「サーイエッ」

「指導――!!」

イナサは横に投げられました。

投げ飛ばされた三人をケミィが
覗き込みます。

ギャングオルカは三人に言いました。

「貴様ら三名が充分な戦闘力を
持つ事はわかった。

だがそれだけだ。

要救助者への不遜な振る舞い。

周囲の状況を無視しての
意地の張り合いなどの愚行…!

今日は貴様らに特別な試練を与える!

貴様らに欠けているモノ、
それ即ち”心”!!

差し伸べた手を誰もが
掴んでくれるだろうか!?
否!!

時に牙を剥かれようとも
命そこに在る限り救わねばならぬ!!

救う、救われる。
その真髄に在るは

心の合致、通わせ合い!!
さァ超克せよ!!

死闘を経て
【彼ら】と心を通わせてみせよ!!

それが貴様らへの試練だ!!」

爆豪たちが身構えます。

突然扉の向こうから子供達が集団で
体育センターになだれ込んできました。

「ひーろー!!」
「ナマー!ナマヒーロー!!」
「わあああ!!」

先生が困っています。

「こらーごアイサツ…」

子供達は爆豪の腹にパンチしたり
コスチュームを触ります。

「ダッセー!
ばくだん!!ダッセー!!」

無法地帯の子供達に先生は涙目になりまた。

「もおおおお、ちやんと言う事
聞きなさいってば!!!」

ギャングオルカが説明します。

「市立間瀬垣小学校の皆さんだ。

責任を持って児童を
お預かりします。」

先生は頭をペコペコ頭を下げました。

「よろしくお願いします。」

「死闘は!!」

爆豪が怒鳴ると側にいた子供が
泣き出しました。

「みんなァ、タクトくんが泣かされた!!」

「うっうっすみませんでした。」

うつむいて泣き続けます。

側にいた子供が爆豪をボコボコ殴りました。

「泣かしてんじゃねーバクダン!!」

爆豪は怒鳴ります。

「泣いてんじゃね――――!!」

男の子が壁にもたれて言いました。

「いるんですよねェ。

そうやって頭ごなしにどなってれば
思い通りになると思ってる大人…。

ま、響きませんよね。」

自分の胸を軽く叩きます。

「何だコイツ!!!」

爆豪が怒ります。

轟の側にも子供が集まっていました。

「ねーこれ何これ何これ何
これ何チンコ!?」

「これは」

「チンコだチンコだ」

爆豪は説明します。

「これはチンコじゃねェ。
救護が間に合わねぇ時の
応急処置だ」

『 つまんね。 』

子供達は声を揃えて言うと
轟に飛び掛かりました。

「チンコだろ!?
5本のチンコを持つヒーロー
[ゴチンコ]なんだろー!?」

「違…おいやめろ。」

黙って立ち尽くすイナサに子供達が
パンチを繰り出します。

「このヤロー
このヤロー」

「俺のほーが強いぜ!」

イナサは観客席にいるエンデヴァーを
見ていました。

― ああはならん!! ―

子供の一人が怒ります。

「どこ見てんだこのヤロー!!」

「ああしまった、またよそ見を!!」

うずくまるイナサに子供達が
ポカポカ殴り掛かります。

ケミィがギャングオルカに聞きます。

「つーか何で私もまとめられてるワケ」

「貴様は特例だ。
本試験で見極められなかった。

あと恐らく駄目そうだ。」

「何それ、マジ憤怒。」

子供をムギュッと抱きしめます。

「まァいーや。
あたし子ども好きだし。」

「はああ」

突然チクと痛みが走りました。

「あいた!!」

振り向くと女の子がケミイのおしりを
つねっていました。

女の子達はケミィを睨みます。

「ショウくんタブラかしてんじゃねーよ。」
「ムシしよ
ムシしよ
ムシしよ。」

(わーマジ年頃。)

先生はギャングオルカに謝ります。

「すみません、すみません、すみません。

ウチのクラスちょっとした
問題児だらけで

何をするにも反抗的で…
皆さんに早速ご迷惑を…」

「先生ご安心を。」

「シャチさん。」

「今日中に彼らがこのクラスを
変える事でしょう。」

四人に言います。

「貴様らには四人で[協力]し
このクラスの心を掌握してもらう。

さァ他の者はいつも通り
我が社員と演習ののち座学だ!
位置につけ!!」

爆豪はやけくそで怒鳴りました。

「保育士になれってか!!」

観客席でずっと見ていたプレゼントマイクは
ムズムズすると、突然叫びました。

『 MC魂が!!限界を迎えた!!

BGMに実況!!
それら無き催しに
宿るソウルはない! 』

オールマイトは言います。

「あってもなくても正直そんな…」

『 あってもなくてもってのは
あった方が良いって事なんだぜ。

マイティボーイ!! 』

「あ、ちょっと…」

プレゼントマイクは観客席を走って降りると
目良のマイクを取り上げました。

『 さァバイブス
アゲてけレットーセー

始まったぜ
卵とジャリのバトルがよォ 』

爆豪たちは子供とドタバタ大騒ぎを
繰り広げていました。

観客席に残されたオールマイトが
エンデヴァーに言います。

「……気を遣ってくれたみたいだね。」

「……フン」

「話って?
正直今の私に何が言えるか…。」

エンデヴァーは少し間を置いて
話しはじめました。

「……知っているか、ここ一か月の犯罪発生率。
例年に比べ3%もの増加だそうだ。

俺は…俺は誰よりも多く
事件を解決へ導いてきた。
今も、今まで以上に…

だが…聞こえてくる。」

腕にググ…と力をこめました。

「貴様が築き上げてきた
目には映らぬ何かが崩れていく音が。

元№1ヒーローよ。

平和の象徴とは……何だ。」

今週はここまでです。

オールマイトが一番常識人だった…。

しかしエンデヴァーは不器用なだけで
子煩悩だし努力家だなぁと思います。

事件も積極的に解決してるのに
雰囲気の怖さもあって世間に
平和の象徴として定着しないのは
なんか可哀想だなァ…。

そしてギャングオルカの講習は
すごく的確だと思います。

的確にみんなの苦手分野を突いてきた…。

子供の心を掴むって
見事に全員苦手そうだな!

轟とイナサとケミィはそれでも
馴染み始めれば早そうだけど。

爆豪はどーかな…。

でもこういうタイプの方が
何かをきっかけにグアッと
子供の心を掴むのかな…。

ここから来週の165話の予想です。

まず四人がコミュニケーション出来ないと
問題が解決しない気がします。

ギャングオルカも四人で
協力しろって言ってるし。

爆豪が鍵なのかなー。

他はそんなにケンカ腰ではない…。

ケミィは女の子に好かれるタイプでは
ないのかもしれないが…うーん。

エロすぎてなぁ…。

でもこの問題クリア出来たら
確実にステップアップするだろうから
頑張ってクリアして欲しいですね。

戦闘力は全員問題ないんだろうし。

そしてエンデヴァーの人生相談に
オールマイトがなんて答えるか
気になります!

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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