治崎の乗る護送車を襲撃した死柄木達は
治崎の両腕と個性破壊弾、血清を奪い
立ち去っていきました。

その続きです。

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ヒロアカのネタバレ感想161話。162話の予想。悲しい再会です。

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活瓶力也の”活力を奪う”個性で
半数以上のヒーロー、警察が
ダウンする中

動ける者は地元のヒーローらと合流し、
被害の確認にあたっていました。

「治崎の分解による家屋倒壊4棟。

しかし軽傷者3名
いずれもかすり傷程度。

平日朝の住宅街ってのもあるが
奇跡的だな。」

ヒーロー達の会話にねじれが
割り込みました。

「ねえねえあのね、
半分はデクくんの
おかげだよ。

ヘロヘロで倒れながら
見てたの。」

「木偶?」

「でっかい治崎を空中にブッ飛ばして
またこの大穴近くに叩きつけてたの。

被害広がらないように
戦ってたんだ。

でっかいのはムズかしいんだよ。」

一方で戦いで傷ついた者たちは
最寄りの大学病院へ搬送されました。

医者が出久に検査の結果を伝えます。

「一応隅々まで検査しましたが
腕以外はどこも異常ありませんでした。」

出久は遠慮がちにお礼を言います。

「…ありがとうございます。」

「しかしこの腕どうしたら
こんなになっちゃ」

「それより他の皆は……」

横からヌウッと相澤が出てきました。

「俺が見てきたよ。」

出久は喜びます。

「先生!!おケガは!!?」

「十針ぬった。
来い。」

廊下を二人で歩き出しました。

相澤が出久に謝ります。

「大事なところでいてやれなくて
すまなかった。」

「いえ…それより皆は……。」

「切島は全身打撲に裂傷が酷いが
命に別状はない。

天喰も顔面にヒビが入ったものの
後に遺るようなモノではないとのこと。

ファットガムは骨折が何か所か。
元気そうだったけどな。

ロックロックも幸い内臓を避ける形で
刃が刺さっていた。

大事には至らない傷だ。」

出久はホッとしました。

「よかった。」

相澤は少し間を置き話し始めました。

「………

エリちゃんはまだ熱も引かず
眠ったまま

今は隔離されてる。」

「隔離…そんな。
面会もできないんですか。」

「おまえが得たあの子の情報を
鑑みての結論だそうだ。

[”人を巻き戻す”個性を調整できない]

何かの弾みでまた発動してしまったら
俺以外に止める術がない。

おまえは[全身を絶え間なく大破壊し続ける]
事で接触した、そうだな?」

「はい…。」

「そんな方法をとれる人間は
そういないし…

いたとしてもあの子が
それを上回る出力で
発動してしまったら……。」

出久は勢いを増す壊理の力に
抗えなかった事を思い返しました。

「たしかに…どんどん強くなってって…。

先生が同時に消して
くれてなければ―――。」

「未知数な上に精神的にも
今はこれが合理的だと思う。
あの子の為にもな。

建物や地面には作用せず人にのみ…
だった事を考えると、調整の訓練も
気軽に行えるモノじゃない。」

「……。」

「要するに、彼女の”個性”には
頼れないという話だ。」

出久は戸惑います。

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「どういう意味…」

「受け入れるしかない。

ちょうど彼も到着したところだ。」

連れられてきた病室にいた人物に
出久は驚きます。

「オールマイト…!
リカバリーガール!

何で」

側にいたバブルガールが答えます。

「私が呼んだの。

だって…サーいつも
オールマイトの事………。」

泣き出したバブルガールにセンチピーダーが
ハンカチを差し出します。

「泡田。」

手術着を着た医者が言いました。

「手の施しようがなく…正直…
生きているのが不思議な程…。」

リカバリーガールも言いました。

「こうもなってしまっては
治癒では何ともならないな…。」

出久は青ざめました。

医者が力なく言います。

「残念ながら…明日を迎える事は
……かなわないでしょう…。」

心電図がピッピッと鳴り響きます。

ベッドでは腹部を無数の機会に繋がれた
サー・ナイトアイが横たわっていました。

オールマイトが呼びかけます。

「ナイトアイ…!!」

呼吸器をつけたサーはオールマイトに
目を向けます。

「……オール マイ…ト…。

死で…ようやく会う気に…?」

「返す言葉が見つからないよ…。
私は君に…ひどい事を…。」

出久は呼びかけます。

「ナイトアイ…!

ダメだ生きて…!
頑張って!」

サーは力弱く答えます。

「ずいぶんと…かしこまってるじゃないか…。

私は…別に…あなたを
恨んじゃいないよ…。

あなたに…幸せになって
ほしかっただけだ…から…。

抗うと…決めてくれたなら…
私は…良い…。」

オールマイトが言います。

「君も抗ってくれ…!
これまでの償いをさせてくれ。」

「……償いなど…。
私も…多くの人間に…
迷惑をかけた。」

その頃足にギプスをつけた患者が
急いで廊下を走っていました。

サーは続けます。

「これまで…あなたが殺される…
未来を変えたくて

変える術を探ってきた…。

ずっと…。

どうにも…ならなかった……。

私では…どうにも…
変えられなかった。

だが…緑谷が今日見せてくれた…。

私は…ずっと…拭い去ることが
できなかった…。

“変えられない”…
“変わることはない”

その考えが…常に頭の片隅に……。

思うに……エネルギーなんじゃないか
……と思うんだ…。

己が強く望む未来…。

疑念が入る余地のない…強いヴィジョン。
望む…エネルギー。

きっと緑谷だけじゃない…。

皆が

強く

一つの未来を信じ紡いだ。

そのエネルギーが緑谷に収束され
放たれた結果…なんじゃないか…。

未来は不確かで…
あなたは考えを改めてくれた。

私は…それで充分…。

ただ…思い残すのは…」

突然看護婦の声が響き渡りました。

「ちょっと!通形さん!
まだ動いちゃダメです!」

制止する看護婦を引きずりながら
ミリオが病室に入ってきました。

「サー!
ナイトアイ!」

出久が驚きます。

「先輩!!」

サーがミリオを見ました。

「……ミリオ」

ミリオは泣き叫びながら
ベッドに駆け寄ります。

「ダメだ!生きて下さい!
死ぬなんてダメだ!!」

「ミリオ…」

「サー!!」

「辛い目に遭わせて…ばかり…
私が…もっとしっかりしていれば…」

「あなたが教えてくれたから
強くなれたんだよ!

あなたが教えてくれたから
こうして生きてるんだよ!!

俺にもっと教えてくれよ!!

死んじゃダメだって!!!」

出久も涙が溢れます。

「先輩」

サーは最後の力を振り絞って
手を動かします。

― ミリオ
許しておくれ…。

最初は…ただ…
器として引き入れただけだった。

私を慕い信じてくれるおまえが
いつしか私の誇りとなっていた。

ミリオ!

おまえは ―

サーは手を持ち上げて涙を流し続ける
ミリオの頬に触れると未来予知の個性を
発動しました。

「…………大丈夫。

おまえは…誰より立派な
ヒーローになってる…。

この…未来だけは…
変えては…いけないな。

だから

笑っていろ。」

サーは微笑みました。

「うううぅう」

ミリオはグッと拳を握りしめます。

出久もオールマイトも
涙が止まりません。

サーは言います。

「元気とユーモアのない社会に

明るい未来はやって来ない。」

「ううう……!!」

心電図の波形が止まりました。

病室に泣き叫ぶ声が響きます。

今週はここまでです。

オールマイトとサーがこんな形で
再会するのは皮肉でしたね。

誰も死ななくて良かったなーと
安心した矢先にまさかの結末でした。

確かにトゲがもろ腹部貫通
してたけれども。

サーが未来を変えられないと
頭の片隅で思ってしまうのも
しょうがないと思います。

実際に映像として
見えてしまっているし。

言葉で聞くだけとはリアルさが
全然ちがうだろうし。

最後に未来は変えられるのだと
確信できたのは救いですね。

オールマイトとサーが
本音で話が出来たのも。

ミリオの未来を最後の力で
見てから逝ってしまったのも
せつないなぁ。

ちょっとつらい回でした。

ここから来週の162話の予想です。

壊理ちゃんはこれから
どうなるのでしょうか。

すごく気になります!

力が破格すぎて、周りも
どうしたらいいのかって感じ
なのかな?

相澤先生が唯一暴走を止められるので
相澤先生が力の調整の訓練をしてあげるって
訳にはいかないのかな~。

いっそ養女にしたらどうだろうか。

せっかく地獄から抜け出せたので
幸せになってもらいたい。

そしてミリオの個性が
どうなってしまったのかも
すごく気になります。

サーの見た本当の未来の真実は
もう誰もわからないんだなぁ…。

ミリオはサーの意思を継ぐ
立派な後継者だと思うので。

立派なヒーローに
なってもらいたい!

もう一人気になるのは組長…。

治崎の個性が無くなってしまった今
組長の目は覚めるのかな…。

てゆーか治崎はあの後
どーなってしまったの~!?

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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