甘さを過剰に感じてしまう成分「シナリン」を
大量に摂取した審査員たちがタクミの
時雨煮のピザの実食に入ります。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想236話。237話の予想。タクミ、プチ美作化。

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タクミがオーブンの蓋を開くと
全員驚きました。

― あのピザ……!?

具の主役は牛の時雨煮。
の……ハズなのに……!? ―

「肝心の時雨煮が……
半分だけにしか載ってないぞ!?」

佐藤と榊もタクミの思惑が読めません。

「もう半分のトッピングは
チーズオンリー!?
シンプルすぎる。」

「タクミくん…一体どんな勝算が……?」

タクミはパーラーでピザを取り出し
皿に移します。

叡山は横目でそれを見ていました。

「…フン。」

審査員の前に皿を持っていきます。

「ブオン・アッペティート(めしあがれ)」

タクミが置いた皿の上のピザを
シャルムが観察します。

「ふぅん…?なるほど。

左右でトッピング内容がハッキリ
分かれてるんだ?

日本のデリバリーピザにも
似てるねぇ。

さて…このピザは普通に手で
食べていいのかな?

イタリアではフォークとナイフで
カットしつつ食べることも多いよね。」

タクミが答えます。

「もちろん、どちらでも構いません。

楽しくピッツァを味わうのに
作法など無粋ですから。

ただ今回一点だけ…

料理人(クォーコ)の我儘を
聞き入れていただけるなら

皆様から見て右…
時雨煮の方を先に召しあがって
ほしいのです。」

吉野が焦りました。

「!?ちょっと待てー!
よりによって!?

シナリンのせいで甘さが
裏目に出ちゃうっていうのに!

どうしちゃったの
タクミっち―――!?」

叡山はあきれました。

― フンッ…ヤケクソかよ!
偉そうな台詞吐いておきながら… ―

シャルムが切り分けた熱々のピザを
手に取り残念そうに言いました。

「甘く繊細に煮付けられた
見事な牛の時雨煮だ。

極上の美味しさになってたろうに…。

本来であればねぇ…。」

イストワールとアンは冷静です。

「だが実食無くして審議は無い。」

「勝負ならば致し方なしなのです…。
さぁ始めましょう。」

アンはピザを一口かぶりつきます。

反逆者チームは見ていられなくて
思わず目を閉じました。

アンは驚きます。

「え?」

叡山がアンの声に反応します。

「も…もう一口…!」

アンは夢中でピザを頬張り
飲み込みました。

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「……これは…まったくクドく
ありません…!!

むしろ

とてつもなく上質な美味なのです!!!」

叡山も会場も驚きました。

「!!!」
「何い――――!!」
「な 何でだ!?」

タクミが説明します。

「ピザ生地に塗った柚子味噌ソース。

この配合を【予め】アレンジしていたのです。」

― シナリンによって甘味が強調される分
本来使うはずの白味噌、砂糖、みりんの量を
ギリギリまで抑え

使用する柚子果汁の量を増やし
酸っぱさを強化。

柚子の皮までもすりおろして加え
苦味・渋味を追加する…。 ―

「”叡山先輩の牛ローストを先に食べた”
という条件に限って

味のバランスが釣り合うように!」

シャルムが食べながらうなずきます。

「このアレンジによって、時雨煮単体で
食べるより味わいがより深くなってる……!!」

アンも納得します。

― イタリアンのコースでは
先に第一の皿…。

その後満を持してメインである
第二の皿を提供し、客の期待を
最高潮へ持っていく。

Mrアルディーニは自分の品を
メインディッシュとするため…

敵の料理を第一の皿にしてしまった! ―

「つまり!ミスター叡山の奇術を
前座扱いしてしまったのです!!」

会場が一斉に沸きました。

「ぜ…前座扱いだとぉお―――!!?」
「ちょ…ちょっと待てよ!どういう…」

叡山がタクミに詰め寄ります。

「……ふざけるなよテメェ。
ソースの配合を【予め】
アレンジしただぁ……?

俺は時雨煮を見た後でアーティチョークで
妨害することを決めたんだぞ!!

あのピザは焼きあがってから
味の調節ができる代物じゃねぇ。

オーブンに入れた時点で
俺の勝ちは確定した筈なんだ!!

俺がアーティチョークを使うと…
なぜ読めた!?」

「最初から…。」

「…………は……?」

タクミは冷静な笑顔で言います。

「お題が決まった時から
確信していました。

先輩がアーティチョークを
使ってくると。」

叡山は固まります。

タクミは話を続けます。

「食材保管庫には甘味への妨害に
使えそうな食材が幾つかありましたが

他の審査員に影響を与えない素材は
アーティチョークだけでしたね。

※「ミラクリン」などは効果が
2時間ほど続いてしまう。

時雨煮を見たあなたはオレだけを
陥れるために必ずあの野菜を選ぶ。

オレはその様子を観察し続け…
思考を追跡し続けたのです。

あなたはただ一つの選択肢へ
誘導されてくれた。

オレの狙い通りにね……!」

叡山は汗をかきながら目をそらします。

「…バカバカしい、どんな戯言だ!
そんなマネが勝負の最中にできるわけ…」

言いかけてハッとしました。

― まさか…あの時も…!
俺への復讐心を燃やし
睨みつけていたんじゃなかった…?

3rd BOUTが始まってから…
保管庫でも、そして調理中もずっと

ほんとうに俺を観察し続けて
やがったのか!!? ―

タクミは調理中も背後からずっと
叡山を見続けていました。

『 いいぞ…そうだ…それでいいんだ。

さぁアーティチョークの茎部分を
カットし20分弱茹でていくんだ…。

茹で上がったあと変色防止のため
レモン汁とオリーブオイルを
まぶす事を忘れるなよ。

オマエが今まで戦った
数少ない食戟の内容も
事前に調べさせてもらった…。

敵の長所を妨害料理によって
潰した回数が12件。

敵の苦手ジャンルでの勝負に
持ち込んだ回数が7件。

甲山戦と幸平戦で審査員を
買収した回数が2件。

オレには分かっている。
今回おまえは必ずオレの神経を
逆撫でするような手段…

妨害料理を繰り出してくると!

さぁそのままだ…。
そのまま調理を進めるんだ…。

オレに見られているとも
知らずにな…さぁ…!
さぁ……………! 』

水戸と吉野の拳に力が入ります。

「何か、ものすげぇ執念を感じる…!」
「うん…今までのタクミっちとは
一味ちがうみたい……!!」

伊武崎が唾を飲み込みます。

「アイツ…見かけによらず粘着質だぜ…!」

(……いやお前もな。)
後ろで吉野がツッコミます。

審査員たちはピザを夢中で食べ続けました。

― まさかシナリンの効果を
逆手にとるとは…!

恐ろしい少年なのです。 ―

― 互いに読み合い敵の裏を
かく事を画策した!

まるで奇術の応酬!!
トリックの大合戦!

このピッツァの美味しさも
また――――

脱出不可のイリュージョン ―

反逆者チームは大喜びします。

「おっしゃあー!!
大絶賛頂きましたッ!!」

「じゃじゃじゃあ…!
叡山先輩の品よりも上…!?」

イストワールは迷います。

「いや…とは言え叡山枝津也の品も
極上の美味だった。

これはとてつもなく難しい
審査になりそうだ……!」

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タクミが言います。

「……ご安心を。

オレのコース料理は
まだ続いている。

本来イタリアンのコースには
“第三の皿”というものはありませんが

これから食べて頂く…
このピッツァの残り半分こそが

オレが今まで作ってきたイタリアン料理の
さらに【先】を拓く

“餐の皿(テルツォ・ピアット)”」

ソーマは嬉しそうに笑います。

「へっへっへ…タクミのやつ
粋なことしやがるなぁ。

皿一つ取ってもおしゃれな
感じ出しやがってよー。」

田所が焦ります。

「……え?そ、創真くん?」

「なぁ田所…あのピザよう、
半月が2こ合わさってる
みてーだよなっ。」

イサミは思い当たりました。

― 半月(メッザルーナ) ―

タクミが言います。

「ここからがオレの料理

『双つの月が輝くピッツァ』

その本当の味わいでございます――…!!」

今週はここまでです。

タクミの叡山の観察の仕方が
プチ美作だ…。

観察というかストーカー?

こーわーいー!

相手の裏の裏の裏を読む
頭脳戦ですね、今回は。

叡山が散々ちょーしこいてただけに、
ネタばらしするタクミは楽しそうです。

叡山にとってこれ以上の
屈辱はないんじゃないかな…。

ピザが半月(メッザルーナ)を
表しているのは感慨深いです!

ここから来週の237話の予想です。

このピザには続きがあるんですね!
そりゃそーか。

ソーマはもう感付いてるようですが
どうするんでしょう…。

ただ半分はチーズしか
乗ってない状態なので
これから何かかけるのかな…。

ソースとか?

何ソースかと言われると
全然浮かばないですが…。

時雨煮のタレを煮詰めた何かとか…。
想像力の貧困さに泣ける…。

今回の食戟は一年生チームは
三人で一皿仕上げていくような
形だと思うので。

田所が絶対何か加勢してると
思うんだけどなァ。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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