天喰は皆を先に行かせるため一人残り
窃野達3人を激闘の末拘束しました。
その続きです。
ヒロアカのネタバレ感想142話。143話の予想。ファットの脂肪に沈みたい。
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窃野、宝生、多部は天喰のタコの触手によって
拘束されています。
「毒を仕込ませてもらった。
死には至らんが…しばらくは満足に
歩けもしないだろう。
あとマスク、外しとくよ…。
何仕込んでるかわかったもんじゃない。」
フゥとため息をつくと、途端に傷口が
ドクドクと脈打ちました。
— 手こずりすぎた…!
皆はちゃんと進めているだろうか…。
俺も行かなきゃ———
あれ……顔面…今になって… —
天喰はそのまま力尽きて倒れてしまいました。
その頃出久達は壊理を探して地下道を走っていました。
一人残してきてしまった天喰の事を切島が心配します。
「先輩…大丈夫かな…やっぱ気になっちまう。」
「うん…。」
出久も相槌を打ちます。
ファットガムが前を走りながら
その会話を聞いていました。
— 後輩からの信頼ゼロやな…!!
まー口で言うてもな…
あいつ小っさいとこばっか
見せとるからしゃあない —
「ただ!!」
ファットガムが振り向いて出久と切島に一喝します。
「背中預けたら信じて任せるのが
男の筋やで!!!」
速攻切島が切り替えます。
「先輩なら大丈夫だぜ!!」
突然の変わりように出久も驚きます。
「逆に流されやすい人っぽい。」
「心配だが信じるしかねぇ!!」
「サンイーターがつくってくれた時間!
一秒も無駄にできん!」
しゃこらあああああと熱血な切島とファットを
ロックロックが暑苦しく思いながら走ります。
上に続く階段が見えてきた時相澤が言いました。
「妙だ。」
出久も相澤を見ます。
「地下を動かす奴が何の動きも見せて
こないのは変だ。」
「そういえば…グネグネしません!」
「何の障害もなく走ってる。
このタイミングで邪魔をしてこないとなると…
地下全体を正確に把握して動かせる
わけではないのかもな。
サンイーターに、上に残った警官隊もいる。
もしかするとそちらに…意識を向けて
いるのかもな。」
「把握できる範囲は限定されていると?」
ロックロックが相澤に聞きます。
「あくまで予測です。
奴は地下に”入り込んで操っている”
同化したわけじゃなく壁面内を動き回って
“見たり””聞いたり”してるとしたら
邪魔をしようと地下を操作する時、
本体が近くにいる可能性がある。
そこで目なり耳なり本体が覗くようなら——…」
拘束された窃野達のいる部屋の壁から
入中の目が現れビキビキと怒りをあらわにしました。
— ただ一人しか足止めできていないとは…!!
ゴミとは言え能力はある三人だ!………
……!そうかあいつだ!!! —
再び壁の中を入中が動き出します。
その頃地下入り口の前ではバブルガールや警官たちが
刃向かう構成員たちを順に拘束していました。
「まさか総出で妨害してくるなんて…
おとなしくしていればよかったのに…
正気とは思えない。」
捕まった構成員たちが答えます。
「正気さ。
今捕まりに行ってる奴は皆正気だよ。
おとなしくしてたら…オーバーホールに
命奪られちまうからよ。」
「…オーバー…治崎のことね。」
「ああそうさ。
組長が倒れて実権を握り始めてから
使うようになった名だ。
組長は昔気質の極道を重んじた。
この時代にあって、極道が生きる道を
模索していた。
敵とは違う。
八斎會は侠客であらねばならない。
指定敵団体なんて呼ばれ方に
未だに憤慨してたよ。
俺たちが惚れたのは組長だ。
敵紛いな名を名乗り…敵を取り込み…
独断で組の意向に沿わねぇシノギに
手ェつけて……やりたい放題だあいつは。
組長がモノ言えぬお身体になったのも絶対に…」
「おい…。」
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バブルガールは不思議に思います。
「…嫌ってる割りに、彼が捕まるとは
思ってないんですね。」
「ああ…!
いいか、正気じゃねェってのは
後先考えねェ人間のことだ。
そういう人間はな…強えんだよ。」
地下通路では突然壁から巨大な腕が現れ
相澤を別の場所へつなぐ穴に押し込めようとします。
— 俺を狙って…!!
やはり”見られる”ことを嫌がって——… —
「イレイザー!!」
突然の事に相澤も反応出来ません。
— ククク…あの三人で無理なら
一人ずつ確実に減らすまでだ!! —
壁の入中が相澤を手に掴もうとした瞬間
ファットガムが思い切り体当たりしました。
「ファット!!」
— こいつに良いようにされとったら
環がつくってくれた時間無駄んなる。
イレイザー、おまえ消せこいつ! —
「すまない!」
弾き飛ばされた相澤がファットに言います。
「気にすんな!!!」
ファットは相澤の代わりに
別の場所へつながる穴へと押し込まれました。
ゴロゴロ転がっていくと
どこかの通路に転げ落ちます。
「ん゛〜〜〜〜〜…!!」
苦しそうな声が聞こえるので体を起こすと
下からぷはっと切島が出てきました。
「雛か!!!何しとん!?」
「俺も先生庇おうとして飛び出しました。
俺ならダメージねェと思って……!!
そしたらファットに沈んじまって…。」
「まァしゃーないわ!!
それより気ィ張っとけ……。」
暗闇から足音がすると、マスクをつけた
大男が拳を構えて立ち塞がりました。
切島が全身硬化【安無嶺過武瑠】を発動します。
— 拳!!砕けても知らねえぞ!! —
その瞬間ファットガムと切島に大男が
高速連打のパンチを浴びせます。
ひとしきり打ち終わると言いました。
「俺は思うんだ。
ケンカに銃や刃物は不粋だって。
持ってたら誰でも勝てる、そういうのは
ケンカじゃない。
その身に宿した力だけで殺し合うのが良いんだ。
……わかるかな。」
ファットガムが慌てて吹き飛ばされた
切島を見ます。
「烈怒——…」
「はっ!! はっ!!」
切島が荒い呼吸を繰り返します。
壁にめり込み全身硬化した腕には
ヒビが入っていました。
ファットガムは拳に全身の力をのせ
大男にパンチを打ち込みますが
突然現れたバリアに阻まれます。
— ハァ!?バリア!?何やコレ!? —
大男の背後からもう一人、
マスクをつけた和服の男が現れます。。
「ファットガムと…身体を硬化できる少年…。
二人か…フム、二人とも防御が得意な個性だ。
乱波よ、残念だったな。」
突然大男がファットにまた高速パンチを浴びせます。
「ぐおっ」
何とか耐えたもののファットも大分ダメージを
受けました。
— 俺の脂肪でもここまでの衝撃が来るとは…
まるで弾丸!! —
大男は余裕で構えます。
「防御が得意?受けきれてないぞ?
まァミンチにならなかっただけでも充分…
………ん?」
ファットは頭を巡らせます。
— こいつら個性登録にはいなかった……。
外部の人間か。
弾丸のような連打と防壁…
こりゃ面倒な組み合わせやな…… —
和服の男が言います。
「我々は矛と盾、対してあっちは盾と盾。」
大男が気付いたように言います。
「待て…ケンカにならないぞ?まいったな……。」
和服の男が切島を見ます。
「もっとも…そっちの少年は
盾と呼ぶには半端なようだが…。」
切島壁に背を預けたまま
荒い呼吸を繰り返しています。
「っぐヴヴヴ…!!!」
— 割れた…!!痛え!!受けきれなかった!—
爆豪の言葉が蘇ります。
『 倒れねーってのはクソ強ェだろ 』
— もう一回連打来たら…受けらんねェ…
強くなれた気でいた!!
ちくしょう…!!
俺はまた———… —
一瞬過去の自分が頭をよぎります。
ファットガムが一喝しました。
「その状態解くな!!
心まで折れたらホンマに負けや!!
敵退治は「いかに早く戦意喪失させるか」や!
こっちが先に喪失してどないすんねん!」
和服の男が自分たちにバリアを張ります。
「我々に勝つつもりだ、やったな乱波。」
「わかってくれたか、良いデブだ!」
ファットガムが闘気を燃やします。
「こんな三下とっととブッ飛ばして
皆のとこ戻るぞ!!」
今週はここまでです。
ちょっと八斎會の内部事情が見えてきましたね。
治崎はやっぱり組長の息子という訳ではないのかな?
前から組にはいたようですが。
組長がモノ言えぬお身体になったのは
治崎のせいかどうかはまだわかりませんが。
でも治崎とエリちゃんは本物の
血縁関係なのかなーって気はしますね。
個性が似てるとゆーか…。
あと切島の過去がうっすらと。
前向きな肉体派のイメージが強かったのですが
やっぱり色々あるんだなぁ。
でもファットガムがビシッと引っ張り上げて
くれるのでなんか安心感があります。
良い大人が側にいてくれてよかった!
ここから来週の143話の予想です。
切島の全身硬化にビシビシひびが入ってしまいましたが
ピンチがチャンスになって更に新技が出るのでは!
切島の全身硬化は盾にもなるけど
矛にもなれる気がするんだけどなぁ。
ファットは柔らかいので…
矛は難しいかもしれないけど。
でも気持ちよさそうです!フカフカ〜。
敵の和服の人も矛にはなれなそうだなぁ。
あの頭痛ポーズは一体何だ…。
乱波の方はまだ個性は出していないのかな?
今のとこ高速連打でパンチしてるだけのような…。
高速連打を打つ個性?違うか…。
あと誰か倒れた天喰を早く回収してあげてくれ…。
きっと今ごろ顔が倍に腫れているよ!
相澤先生が入中を止められるかどうかも
ポイントですよね。
そしてミリオはどこまで行っちゃったんだ…!
来週も楽しみです。
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