紀ノ国寧々VS幸平創真のそば対決に
ついに判定が下ります。
その続きです。

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食戟のソーマ ネタバレ感想214話。久し振りのおはだけ!

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イストワールが驚きます。

「なぜこちらの品の方が、これ程までに……
より強くそばの風味を感じられるのだ!!?」

檻の中の反逆者チームは戸惑います。

「……え……!!」

「…どっちの品のこと言ってるんだろう…!?」

「で、でも…そばの扱いに長けているのは
どう考えても紀ノ国先輩よね?」

― 審査員たちに時をも忘れさせるほどの至上の風味。

一番粉そばと桜エビが織りなす抜群のコンビネーション。

そんなそばに打ち勝ってるとは…
とても思えないけれど………? ―

会場がざわめく中、紀ノ国とソーマは黙って判定を待っています。

「ミス紀ノ国。」

アンが紀ノ国に話かけました。

「―――?」

「日本にはこんな言葉があるのです。

論から…論…まで…?」

後ろにある本の山の一冊をパラパラと見ます。

「論より証拠です。」

辞典などの本達を目の前に置き、誇らしげにアンが言います。

(よく見たら料理関係ない本も色々ある!)
ソーマが納得します。

「そばの追加分はまだありますね?

このそばを食べてみて下さい、ミス紀ノ国。」

紀ノ国は不服そうです。

「……なぜそんな必要が?どうして彼のそばなど」

「いいえ、食べてほしいのは、貴女の出したそばなのです。」

「!?」

吉野や田所も驚きます。

「へ?」

「……ど、どうして…?」

紀ノ国が自分のつくったそばを目の前に置きます。

― ……何だというの。

私はいつもどおり最高のそばを―― ―

そばを一口すすりました。

「えっ……?」

「「いつもと違う」そうですね?ミス紀ノ国。

「いつもの自分のそばに比べて香りが立っていない」

…それに引き換え、ミスター幸平のそばの方は
ストレートに風味が伝わってきますよ。」

『 !!!! 』

会場に動揺が走ります。

「ばかな……!!」

そう言うと紀ノ国は慌ててソーマのそばを食べました。

「確かに…私のそばよりも……!

でも、どうして……?私の調理手順に
一切不手際なんてなかったのに…!!」

「……!!?」

会場の生徒たちは信じられず、ざわめきます。

アリスが言いました。

「……わかったわ。

室温よ。幸平クンは温度による影響に気づいたの!」

「し 室温ん!?」

再び会場がざわめきます。

青木や吉野も驚きます。

「え?そりゃ北海道だし冬だし特設会場だし。」

「冷えるのは当たり前だけど…それが何?アリスっち!」

アリスが答えます。

「ここからは化学の講義になります。

そばの香りのもとになるのは主に
揮発性アルデヒド…ノナナールや
デカナールといった成分です。

この揮発性アルデヒドは、周囲の温度が下がると
その揮発量が減るという報告があるわ。

そうよね?葉山クン。」

「あぁ、揮発量ってのはつまり空気中に
その匂い成分がどれだけ漂ってるかだ…。
これは料理でも極めて重要になる!

特にそばみたいな風味がものをいう料理は尚更な……。

まあ温度毎のそば香味成分の揮発量変化なんて
過去に調べられたことはないし、データもないから
確証もねぇ。

でも一つの”仮説”として―――

この会場にはそばの香りが立ちにくくなる
条件が揃っていた可能性は高い。」

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イストワールも納得します。

― 道理で…!!低い室温や湿度!!

この会場はそばを活かすのに
最も過酷な地獄だったということか――!! ―

アンが言います。

「ミス紀ノ国のそばは淡く繊細な風味の
混じり合いを味わうものでした。

だからこそ、室温によって少なからぬ
影響を受けてしまった。

しかしミスター幸平のそばは違いました。」

― あえて熱を加えて油の匂いや御焦げの香ばしさも
すべて皿の魅力にする事で風味の立ちづらさを
カバーしたのです! ―

紀ノ国は納得いきません。

「な………な……!!

そんなのただの偶然ではないですか!!
たまたま彼が三番粉を手に取っただけで…」

一色が割って入ります。

「いや……こうなったのは偶然じゃないさ。

なぜなら創真くんはこうなることを
最初から予測していたんだから。」

「……!?」

「だよね?創真くん。」

「そっすねー温度が原因だったとは分かんなかったですけど。

試合始まってそば粉を選んでる時、なーんか違和感あったんすよね。」

ソーマは会場内の食材保管庫でそば粉の匂いを嗅いだ時に感じました。

― 実家や遠月の授業でそば粉さわった時にくらべて…
なんか匂いがグッとこねーなぁって。

だから油で焼きたいと思ったんすよ。

そばの風味をさらに強化した品を作るためにね。 ―

「ただ一番粉じゃ”焼く”って工程に耐えられないかもしれないから、
香りの強い三番粉なら!と思ったんす。

そうすりゃ風味が立ちにくい状況だったとしても…
審査員の人たちに、そばの美味しさをしっかり
感じてもらえるでしょ。」

紀ノ国も会場の観客も声が出ません。

「……?あれ?なんかおかしい事言ったっすか?

あ!つーか俺にも先輩のそば、食わせてもらっていいすかね。
俺のそばもどんどん食べていいすから!」

とまどう紀ノ国にソーマが自分の作ったそばを手渡します。

一色が紀ノ国に問います。

「さて…一方の紀ノ国くんは、テーマ食材がそばと決まった時
二番粉・三番粉を使うという選択肢を一瞬でも考えたかな?」

「え……?」

「君はそうしなかった―――。

紀ノ国流において最高のそばは”一番粉”だとそう【教えられたからさ】」

― 君はあらゆる技を実直に学んでいく女の子だった……。

だけど裏を返せば物事の本質に目を向ける事なく
ただ教えられたことを繰り返しているに過ぎない。 ―

「今から作るそばは楽しんでもらえるか?

風味は食べる人たちにしっかり伝わるか?

そこを見ていなかった時点で――
すでに君は創真くんに負けていたんだ。」

紀ノ国は考えを巡らせます。

― どうして…!?どうして!!私はずっと……

最高のそばを打つ修行をしてきたはずだったのに……! ―

「………ねえ、教えて。」

ソーマは「ん?」と自分の顔を指さします。

「どうしてそこまでの事が出来たの……?
私には……わからない……!!

これは食戟なのよ…?

いつも通りの実力を出すだけでも神経を使うはずなのに、
そんな真剣勝負の場で…そこまで頭が回せるなんて……!?」

ソーマは不思議そうに聞き返します。

「……はぁ?なに言ってんすか。
お客相手は毎日が真剣勝負でしょ。

こんなことできて当然っすよ。」

当たり前のように言うソーマに紀ノ国が驚きます。

その様子を一色が見ていました。

― わかっただろう?彼の怖さが。

食べる人に楽しんでもらうため…
あらゆる変化に気付き、臨機応変に立ち回る。

それこそが彼が定食屋で培ってきた
長い長い時間のもたらした……

【 強者たる所以だ 】 ―

ソーマのそばを手に持ち、紀ノ国が立ちすくみます。

― 敵わ……ない。

料理人としても、職人としても、

私じゃ……彼には勝てない……!! ―

ソーマのそばが美味しそうに湯気を放っています。

反逆者チームが勝利を確信し、ガッツポーズを決めました。

判定が下されます。

「判定です。」

「1st BOUT 第3カード…勝者は」

「反逆者側!幸平創真とする。」

ソーマがはちまきをほどき天に向かって握りしめます。

「お粗末!!!」

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ソーマのそばを食べた紀ノ国の服がはじけ飛びました。

今週はここまでです。

一戦目はソーマの勝利でしたー良かった!

先週からの流れでなんとなく結果は分かっていましたが
良かったです。

しかし寧々のそば、いくら室温が影響されるとはいえ

「そばを活かすのに最も過酷な地獄だった」なんて言われると、
会場どんだけ寒いんだと思いますよ!

でもみんな結構薄着ですよ…ね…。

そばを作るには低い室温ってことかな?

一色先輩もちょいちょい会話に入ってきてますが
手は神業のように料理しているに違いない。

ここから来週の215話の予想です。

ソーマの食戟が決着したので、今度こそ一色先輩の食戟でしょうか。

うなぎ ですねー。

それか女木島先輩…。

ずっと言ってますが、中々スポットが当たってくれない。

なんのお題かもいまだにわからない…。

そもそも専門料理がなんなのかもわからない。

そろそろ詳しく知りたいですよ!

どっちも元十傑で実力半端ないですから
華麗なる料理捌きに期待してます!

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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