エルフの攻撃で魔力コントロールを
乱されながらも対峙するノゼルに続き
ノエルも必死に立ち上がります。

その続きです。

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ブラッククローバーのネタバレ感想176話。177話の予想。結局兄は妹大好き!

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掻き乱される魔力の中で
ノゼルが背後のノエルに
言います。

「王族シルヴァ家の力———…
見せつけるぞ…ノエル!!」

ノエルはキュッと口元を
引き締め返事をします。

「はいッ!!」

エルフの女性が眼鏡に
手を添えました。

「…残念だけど…

この閉鎖空間ではアナタ達の攻撃が
私に届くことは無いわ…。」

羅針盤の針を放ちます。

ノゼルの水銀の盾が溶け出しながらも
かろうじて針を受け止めました。

「———……」

ノエルも必死で魔法を発動しますが
水の塊がザバザバ床に飛び散ります。

— 勢い良く返事したけど…

マナスキンを使っても
この魔法空間じゃ

“海竜の巣”さえ出来ない…!! —

ノゼルの水銀が形を成さず
ドゥロロロとうねりました。

「……」

— 魔力を全力で操作しても
この程度が限界…!

可能なのはごく近い範囲での
単純な操作のみ…

今とれる戦略は——… —

エルフの針がさらにノゼル達を
襲います。

ギリギリの防御で針を防ぐ
ノゼルにエルフが言いました。

「頑張るのね…。

けれどいつまで
もつかしら…。」

ノゼルの額にツ…と血が伝います。

「ノゼル兄様…!!」

追いつめられながらも
ノエルは必死に頭を巡らせます。

— 考えるのよ…!!
アスタなら…!!
黒の暴牛なら!!

何かメチャクチャな方法で—— —

ソリドが叫びました。

「クソオォオオ!!

アイツの魔法を解かねーと
ここから逃げられねーし…

八方塞がりだ———!! —

ノエルが思いつきます。

— 八方塞がり…

今の私ならこの空間で—
創成魔法は出来ないけど…

あの”暴走をわざと”起こせる!!! —

ノエルは自身の魔法を大暴走させた
過去を思い出し魔法を発動しました。

「ノゼル兄様お願いします———!!」

膨大な水が渦を巻いて
周囲を呑み込みます。

ノゼルは瞬間水銀の防御壁で
自分たちの周囲を覆いました。

エルフが水流に巻かれていきます。

「———…!!」

— これは…!!

閉ざされた魔法空間を
全部水で埋めて———!! —

水は天井の羅針盤まで届きました。

エルフの口から
ゴボッと空気が漏れます。

「——————…!!!」

— 私の魔法は中の物を
全て閉じこめてしまう…!!

このままでは溺れ——… —

魔導書を開きました。

— 解除するしかない—— —

フッと羅針盤が消滅した途端
部屋の窓が割れ水がザパァァと
抜けていきます。

ノゼルがその隙に水銀をエルフの
首に打ち込みました。

「!!」

— 一瞬で…!?
何て…速度と精度—— —

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グラ…と気絶しかけたエルフを
ガチガチと水銀が拘束していきます。

水が全て抜けた部屋でソリドは
驚いて目を見開いていました。

「……!!」

傷を負うネブラが力なく言います。

「……凄い…!
お兄様はもちろん…
あのノエルが……!」

ノエルが遠慮がちにノゼルに
声をかけました。

「や…やりましたねお兄様…!」

ノゼルは振り向きません。

「……

王族らしいとは言えない…
滅茶苦茶な戦い方だったがな。

…だがその力のお陰で勝った。

これがオマエの手に入れた
戦い方なのだな…。」

思いがけない誉め言葉に
ノエルが固まります。

ノゼルは少し黙りました。

「———…私は…

母上に似たその姿が
また消えることを
恐れていた…。」

「…え…」

「オマエは…
強くなどなれないと思った…。

だから戦場から
遠ざけようとした……。

…だがオマエは強くなった。

私が…間違っていたと
いうことになる…。

………。」

軽くコホンと咳払いしました。

「……その……だな……。

す…すまなかった…。
ノエル。」

ソリドとネブラは驚きます。

「……ノゼル兄様が……」
「…謝まっ……!??」

ノゼルがス…と移動しました。

「…まだ戦いは終わっていない…。
ネブラを早く治療しなければ…」

その瞬間三本の針がドドドと
ノゼルの体を貫きました。

口から血がゴプ…と溢れます。

— しまっ——… —

突然の事にノエルは
言葉が詰まります。

「………ノゼル兄さ…」

ドサッと倒れたノゼルの上空に
巨大な羅針盤が再び出現しました。

「………!!!」

慌ててノエルが駆け寄ります。

「ノゼル兄様…
ノゼル兄様ァァ———!!!」

エルフを拘束していた水銀が
ドゥロロロ…と溶けだしました。

「——残念だったわね…。

狂った世界は終わらない…!!

更に広大に…強力に…!!

もう沈められることも無いわ…!!」

部屋が崩壊し、むき出しになった空に
巨大な羅針盤が回り続けます。

ソリドがガク…と膝を落としました。

「———…クソがァァ…!!
こんなモン…
どぉしろっていうんだよ…!!」

「アナタ達にはどうしようもないわ…。
諦め嘆き悔いなさい王族…!!」

ノエルは青ざめながら
思考をフル回転させます。

— 諦めない……!!!
何か…何か手は…!!

考えなさいノエル…!!!
アナタなら出来る!!!

—だってアナタはとうとう…

あのノゼル兄様に
認められたのよ……!!!

このままじゃ…
お兄様とお姉様が…!!!

…良い思い出なんて無い…

けど…
私の…

きょうだいなの————!!! —

ノエルの魔導書がパラと開かれると
ザァァァと体から魔力が立ち昇ります。

— 遠距離攻撃は当たらない…!!

複雑な魔力操作は出来ない…。

体に近いところなら…!?
より密接に…濃密に———!!!

今、この状況だからこその…
今の私だからこその

“魔法” —

【 水創成魔法 ” 海神戦乙女の羽衣鎧 “ 】

ノエルの魔導書に新たな魔法が
書き加えられました。

ノエルは水の鎧を纏い立ち上がります。

今週はここまでです。

今週一番の驚きはノゼルの
本心ですね!

ノエルの事嫌っていたどころか
溺愛してたって事?

母親を大事にしていたのは
言葉の端々でわかりましたが。

母親に激似のノエルは
もう目に入れても痛くないって
感じだったのか〜。

ノエルが死んじゃう事を
想像して怖がるってもう
重症ですね!

じゃあ戦場から遠ざけようと
してるのに黒の暴牛に入団したのは
相当な誤算だったんだろうなぁ。

重度のシスコン確定ですが
仲が悪いよりはいいのか。

ノエルがアスタを好きな事
知ったらどうなるんだ…。

性格も良く似てますね。
さすが兄妹。

ツンが多いけど内面は
凄く優しいですよね。

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ここから来週の177話の予想です。

ノエルの新魔法開眼ですね!

水の鎧カッコイイです。

ますますお母さんに似てきました!

ノゼルの妹溺愛ぶりが
もう一段階進化しそうです。

もしかしたら元々ノエルが
兄妹の中では一番魔力量が
あるのかも知れませんね。

魔力がデカすぎて魔力コントロールが
難しかったとか?

そしてエルフと一騎打ちに
なる訳ですが。

エルフ側の最後の抵抗が
いつも凄いので!

本当は早くアスタが来て
あの剣でエルフ化解除が
出来ればな〜と思います。

そんなに都合よく来ないか…。

羅針盤を破壊する事が出来れば
勝機は見えると思うので。

新しい鎧の威力で
打ち砕いて欲しいですね!

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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