ソーマがチーズフォンデュカツ定食
黒ソース添えを作ったのに対し、鈴木は
同じカツ定食で白いソースを添えました。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ・感想275話。276話の予想。田所は完食?

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鈴木はロースカツ定食を差し出しました。

田所は驚きます。

― !!鈴木先生……

創真くんと同じ品…

ロースカツ定食を
ぶつけてきた!?

えりなはまだ気絶中です。

「……!!そ、創真くん…。」

「あぁ…見逃せねぇな。

あの!
「おあがりよ」は
俺のなんすけど!

パクらないでくれます!?」

田所の予想外の意見でした。

(あ…まずそこなんだね。)

ソーマはぶつぶつ言いながら
包丁を拭く鈴木に近寄ります。

「まったく品も真似っこだし
トレースが得意なんすか?」

「トレース?
何のことだ。

単に俺の振るったナイフが
お前と同じメニューを選んだ…
それだけの事だぜ?」

「何だと…?」

「それに勿論俺の皿は
ひと味もふた味も違う。

異次元の美味のロースカツだ。

幸平の皿は所詮…
ロースカツの域を
出ちゃいない。」

田所が動揺します。

「い……異次元…!?」

鈴木が不敵の笑みを浮かべました。

「信じられないなら
味わってみればいいさ。」

ソーマは鈴木を見据えると
カリカリに揚がったカツを
一口食べます。

その頃堂島は帰り支度をしていました。

えりなの部下が慌てて謝罪します。

「申し訳ありませんっ
堂島シェフ。

えりな様はすぐ戻ると
仰っていたのですが…。」

「む。

いや構わんさ。
俺の要件はもう済んだ所
だったからな。

…………。」

― 才波朝陽…何者なのか。

その秘密を知るのは
城一郎ただ一人。

日本を離れた後…
お前の身に何が起こったのだ。

城一郎……… ―

生徒たちがざわざわと
騒ぐ場面に出くわしました。

「え!?食戟!?」

「いや食戟じゃないみたい!

でもとにかく
第一席が負けたって!

料理勝負でぶっ飛ばされた
らしいぞ!!」

堂島は驚きます。

「第一席?
幸平………!?」

教室のドアを開けると丸形のゴミ箱から
ソーマの足が突き出していました。

もがくソーマに堂嶋が
慌てて駆け寄ります。

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「いやいや…!オイ!幸平!?
どうしてそうなった

無事か!?
しっかりしろ!」

横では田所がへた…とへたり込んで
いました。

「…む!?田所くん!
一体何が……?」

田所は震えていました。

「な…何だべ…!?
あの皿の…「強さ」は……!!」

堂島が顔を上げると
そこには鈴木がいました。

ソーマはゴミ箱に手をつき
やっとの思いで立ち上がります。

場面は鈴木のロースカツ定食を
実食した時に戻ります。

ソーマと田所はさくさく食べながら
衝撃に耐えていました。

― 食感

風味

すべてが軽い…軽いのに!

噛み締めてこのソースの
味が広がったその瞬間

濃厚な旨さの圧力が
襲ってくる!!!

美味すぎて体が言うことを
聞かねぇ…っ! ―

ソーマは足をガクガク震わせながら
聞きました。

「一体何なんだこのソースは!?」

鈴木は笑顔で答えます。

「”ソース・シャンティー”

ふわふわとしたホイップクリーム状の
特製ソースだ。」

― ”生クリーム”をふんわり泡立てた
ホイップに…

刻んだ”らっきょう”とその汁

ごく細かく刻んだ”エストラゴン””ケイパー”
“ネギ”といったハーブを混ぜ合わせ

そしてほんの少量のタバスコや
塩胡椒などで調味した物だ ―

「幸平…お前はカツの軽さを
極限まで追求したんだろうが

揚げ物は重たいもんだから
軽くしなきゃっていう先入観が
まるで甘い…!

俺のソースはその先を行く!!

ロースカツの軽やかな旨さと
食感はそのままに…

まろやかでどっしりとした
コクが舌と喉に襲いかかる!!

作るなら絶対に
そっちの方が面白ぇ……!!」

ソーマがピクッと反応します。

田所も食べながら同意します。

「確かに…!

カツ自体のクオリティは
創真くんの皿とほとんど
変わらないのに

違う次元の美味しさに…!!

“軽さ”と”どっしり感”!

真逆の美味しさを
同居させるなんて……!!」

ソーマもビリビリ伝わる
旨さに気圧されます。

― 白いソースのズシリとした旨さが
口の中から広がりまくって

ちくしょう
耐えられねぇっ……!!

皿の”圧”に…

ふっとばされ―… ―

よろっとよろめくとゴミ箱の中に
倒れ込んでしまいました。

田所が驚きます。

「そ、創真く――――ん!!」

田所も限界に来ていました。

「うぅっ…私も…
もうダメっ……!」

― まるで雲のような
ふわふわの軽さ!!

なのに…その
パワフルな圧力で――

ブチ揚げ装備も

吹っ飛ばされちゃう~~~っ!! ―

鈴木はニヤ…と笑いました。

「どうやら…勝敗は
決まったようだな?」

ゴミ箱から助け出されたソーマは
動揺します。

― 確かに異次元の美味さとしか
言いようがねぇ……しかし

このセンセー…
まじで何者なんだ!?

皿に対しての膨大な
経験値が無けりゃ

絶対こんな皿は創れねぇぞ
………!? ―

鈴木がソーマの包丁を
手に取りました。

「!」

暫く見つめます。

「……う~~~ん…。」

カチャッと包丁を置きました。

「やっぱ要らねぇわ。

第一席ってだけは
あったけどな。

すでに俺がゲットしてる業物の…
下位互換にすぎなかったみたいだな。」

再び自分の包丁を手に取ります。

ソーマはよろ…と立ち上がると
目を見開きました。

「………!?」

― あの包丁…!?
いやまさか

そんな訳は…

親父…の……!!? ―

鈴木は手を上げます。

「…じゃあな”第一席”
“第十席”の君も…またいずれ。」

「……ふぇ?」

「さ~~て!
俺は総帥殿を医務室まで
お連れするかな。」

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ソーマが追いすがります。

「……待ちやが……れ…っ」

「無理するな幸平。

俺が全力を出した料理を
完食したんだ…。

しばらくは立てもしねぇよ。

!」

青ざめたソーマが睨みながら
鈴木の肩をぐぐっ…と掴みます。

「もう一回…勝負…し……ろ……!!」

「……へぇ。」

「………っ」

ソーマはそのまま気絶して
しまいました。

「そ…創真くん!!」

鈴木はそのまま無表情に立ち去ります。

えりなはもぞっと動くと
ぱちっと目を覚ましました。

「ん…っ?」

鈴木はえりなを抱きかかえながら
廊下を歩きます。

「お目覚めかな。
お姫様。」

えりなは状況がわからず
固まりました。

今週はここまでです。

鈴木先生というか才波朝陽さんの
料理怖いです!

完食すると立てないどころか
気絶する料理って!

ソーマの足ガクガク
してましたけど。

そして田所は完食
したのでしょうか?

意外と最後ソーマよりも
ピンピンしてるんですけど。

ハイパーメンタル!

そしてソーマをゴミ箱から
救出してくれた堂島さんは
どこに行っちゃったの!?

画面に映っていない死角に
ひっそりといるのでしょうか…。

何はともあれ勝負は
つきましたね。

食戟と普通の勝負って
何が違うのかな…。

ソーマは負けるのが初めてではないですし
絶対にリベンジはすると思いますけどね。

十席の田所にも「またいずれ」って
言ってるので。

十傑全員と勝負する気なのかなぁ。

まだまだ謎が多いですね。
才波朝陽さん。

ここから来週の276話の予想です。

ついにえりなと初顔合わせに
なった才波さんですが。

自分の正体を明かさずに
プロポーズするのかなぁ。

それはとても難しそうです。

正体を明かしたら明かしたで
速攻臨時講師はクビなような…。

えりなにも食戟で
勝負を申し込むとか?

それか十傑全員と食戟に
持ち込むとか…。

全員倒したら嫁に…とか?

堂島さんあれだけガン見
してたのに気付かなかったかな~?

城一郎さんが来てくれれば
一気に色んな事がわかりそう。

まさかまだ気絶中では…。

だとしたら中途半端な
薬物よりも怖い料理ですよ!

ソーマは包丁にも気付きましたし
一番早く才波さんを見破りそうです。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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