「サイバ」の正体が掴めぬ中、臨時講師の
鈴木が着任しソーマ、田所と楽しく談笑します。
が、鈴木は突然包丁を構え食戟を申し出ました。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想273話。274話の予想。えりなモテ期!

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鈴木の言葉に一瞬田所は固まりました。

“食戟してくれよユキヒラくん”

田所は慌てて立ち上がります。

「えっ……しょ…食戟?
えと…え?鈴木先生…

どうしたんですか…
いきなら…!?」

ソーマも言います。

「ひょっとして酔ってます?」

鈴木は陽気に笑いました。

「おいおいんなバカな~~~!

さっきまで教職者として
神聖な授業してたんだぜ?

酒なんか飲むかよ~~~。」

(授業そっちのけで
お菓子食ってたくせに…)

「いきなり十傑第一席と
お近づきになれたんだ。

運命的なまでの
チャンスだからな…!」

田所が割って入りました。

「あ、あの…!
食戟は基本生徒どうしで
行うもので

先生と食戟する前例は
ほとんどなくって…
その……」

鈴木はあっさり返します。

「あ、そうなの?

じゃ最悪食戟じゃ
なくてもいいや。

普通に勝負してくれれば。」

「へ!?」

「それだけでも
俺の野望のためには
十分だ―――。」

ソーマを見据えました。

ソーマも憮然とします。

「野望…?」

― 何だってんだ
この男は――……!? ―

えりなは書類を机でトントンと
揃えるとぎしっ…と椅子に
もたれかかりしまた。

(才波様……)

突然ドアをノックされ
扉が開かれます。

「えりな様!!
し、失礼します!」

えりなは怒りました。

「何です?騒々しい!

仕事の依頼でしたら
まず緋沙子を通して――」

「あの…そ、それが」

「む 確かに不躾だったな。
非礼を詫びよう…総帥殿。」

えりなはその声にはっとしました。

「堂島シェフ!!?」

慌てて駆け寄ります。

「ど…どうかなさったのですか!?
アポなしでいらっしゃるなんて…?

幸平くんじゃあるまいし…。」

「…ところで今幸平はどこに?」

「……え?
学園のどこかには
居ると思いますが。」

「そうか…。

重要な伝言がある。
“サイバ”についての情報だ…!」

えりなは目を見開きます。

改めてえりなは堂島に
紅茶を入れました。

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堂島は紅茶を手に取り
話し始めます。

「”サイバ”と城一郎が
知り合ったのはアメリカ大陸。

今から10年以上
前のことらしい。」

えりなも向かいに座ります。

「知り合った…!?
でも才波様は”もう一人の息子”
だと……。」

「そう…どうしてか城一郎は
旅先で出会ったその少年を

まるで自分の子供のように
気にかけていたのだそうだ。

いうなれば…城一郎が唯一
弟子として扱った料理人――!

アメリカを訪れる度…
城一郎はその少年と顔を合わせて
いたのは間違いないようだが

俺に電話をくれた医師マクフリー氏も
詳細は聞かされていないとの事だった。」

えりなは驚きました。

(弟子…ですって……!?
では才波様と血の繋がりは
ほんとうに無い……?)

堂島は続けます。

「少年の名は”朝陽”

そしていつからか才波の姓を
名乗り始めたそうだ。」

「サイバ……朝陽………。」

「さて…ここからが本題だ。

“才波朝陽”の掲げる野望…
その”第一段階”は

十傑第一席を手にした…
しかも城一郎の血を引く子を
その手で倒すこと――!!!」

マクフリー医師は電話で言いました。

『 Mr堂島……
才波朝陽は近いうち
必ず遠月学園へ向かうだろう。

恐らくは幸平創真に会いに…

JOEの本当の息子を倒すために!! 』

「才波朝陽はいつ我々の前に
現れてもおかしくない。

…あるいはもう既に―――。」

「!!」

えりなは不安に駆られスマホを手に取り
ソーマに電話します。

「出ない…!幸平くん……!!」

ソーマはバイブモードになってる
スマホに気付かないまま鈴木に
食い下がります。

「って事はつまりこうですか。

鈴木センセーが欲しいのは
第一席の座じゃなくて

第一席と対決して…
勝ったっていう事実だけ…。」

鈴木は答えます。

「そういう事だ。

俺の野望の”次の段階”に
必要だからな。」

ソーマは面白くありません。

「けっ…
そう軽々しく俺に勝つとか
言われると腹立つなぁ!」

田所が聞きました。

「次の…段階?」

「自分の料理のすべてを
捧げるべき

女のためさ。」

「………?」

「遠月学園で第一席を
獲る料理人…
それは即ち

料理界の未来を担う
最重要人物の一人ってことだ。

そうだろう?」

「………」

ソーマは照れ臭そうに
頬をポリポリかきました。

田所が察します。

(…そう言われると悪い気はしない
って顔してる。)

鈴木は話を続けます。

「じゃあ一方で…料理界において
最高の女とは誰だと思う?」

「ん…?」

「まぁいろいろ考え方は
あるんだろーが…
俺にとっては」

― 神の舌を持ち

遠月学園に君臨する
薙切家の後継者

えりな総帥その人!! ―

包丁をクルッと回しました。

「最高の女を手に入れるのは
最高の男でなくちゃ……

釣り合わないと思わないか?」

田所は意味を呑み込めません。

「…え?え、えっとそれって…
つまり…?」

「俺は薙切えりなを
妻として娶る。」

ソーマと田所は固まります。

田所は真っ赤になりました。

「えっ!!!」

鈴木は笑います。

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「まぁアプローチは
これからなんだけどなっ。」

田所の心臓はドドドドと早まり
プシューと蒸気が噴き出します。

― あ…あわわわわ!!
大変だべ……!

高校生なのに求婚されちゃう
だなんて……

しょ少女漫画みたいだべ…!!

いや別に私が求婚
されたわけじゃねぇけども。 ―

鈴木は包丁で軽く手遊びします。

「えりな総帥こそ俺のすべてを
捧げるにふさわしい女……!

彼女の舌を満足させられる
最強の料理人は世界中でこの俺…

ただ一人だけ!」

ソーマがぴくりと反応しました。

「ちょっと待ちやがれ。

さっきから聞いてりゃ
勝手な事言いやがって…。」

鈴木を指さします。

「まず俺をサクッと倒してやろう
ってのがそもそも癪だし!

それともうひとつ…

薙切の舌に用があるのは
こっちも同じなんすよ!!」

えりなは全速力でソーマを
探して走り回っていました。

(幸平くん…っどこ……!?)

窓越しにソーマが誰かに
怒鳴っているのが見えます。

「!!居た……っ!」

慌ててガラッと扉を開けました。

鈴木がソーマに宣言します。

「薙切えりなを娶るのは俺だ。」

ソーマも引きません。

「薙切(の舌)は俺のもんだ!!」

突然聞こえてきた会話に
えりなは真っ白になります。

― …………

え?

えぇっ?

え… え? ―

田所がえりなに気付きました。

「あっ…!?
薙切さん!!」

えりなの頭がプシュウウウが
とショートします。

「はわわわわわわわわわわ…」

真っ赤になって倒れます。

「薙切さ――――ん!!?」

ソーマは腕の手ぬぐいに
手をかけました。

「いいぜ…受けてやるよ
鈴木センセー。

俺に勝てる皿
出せるっていうのなら…

今ここで見せて
貰おうじゃねーか!!」

今週はここまでです。

サイバさんは隠し子じゃなくて
弟子でしたねー。

でもどうして弟子に
したのかが謎です。

詳細を誰も知らないのが
怖いですよ…。

お母さんの隠し子じゃないよね…。

飄々とした感じがソーマと
似てなくもない気がするんだ
けどなぁ。

ただサイバさんの生まれた
境遇はけして良くはないん
だろうなぁ。

結局日本に来た理由って
えりなを嫁にするために
って事?

それともそれも通過点で
もっとデカイ野望があるって
事でしょうかね?

しかし妻として娶るって
なんて古風な言い回しだ…。

今日本人でも中々
言わないのに!

ここから来週の274話の予想です。

えりなモテ期です。

普段からモテてるんですけど
ガチ求婚レベルで来られるのは
中々ないんではないでしょうか。

しかも初対面の先生に…。

そしてソーマの受け答えが
絶妙に誤解を生みますね!

えりなが真に受けるかは
わかりませんがビックリ
したと思います。

そして食戟が始まりますね!

結果的にはソーマがサイバさんに
勝てる確率は低いかなと思います。

城一郎さんを倒すくらいだし。

ソーマを倒したら
サイバさん正体を
明かしてくれますかね?

ただ勝ったとしてもえりなが
素直に嫁になるとも思えない…。

結局えりなが落ちる迄
遠月に居続けるのかなぁ。

ただ教師と生徒の食戟が禁止
されてるんだったら

えりなが目を覚ましたら
強制終了させられるかも。

前例がないって言ってましたしね。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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