審査を拒否する薊に対しえりなは司と竜胆に
実食を提案し見事に評価を得ます。
さらにえりなは小瓶を手に料理の仕上げに入ります。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想261話。262話の予想。嘘がつけないお家芸。

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観客たち全員が見守る中
えりなは小瓶の蓋を開けます。

— この料理はもう一段階
“化ける”のです。

さぁ御覧なさい。

私の必殺料理…
その真の姿を!!! —

薊は静かに言いました。

「……色々工夫を凝らしたようだね。
がちゃがちゃと……煩いほどだ。

確かに…司と小林が唸らされた時点で
それなりの美味だということは
証明それたが

先に言っておくよ。

どんな技を凝らそうとも
僕はこの品を認めるつもりは無い。」

吉野達は戸惑います。

薊はえりなを見ました。

「えりな……
まだ息が上がってるじゃあないか。
かわいそうに。

いつものエレガントな立ち振る舞いは
見る影もない。

我が娘のそんな姿……
見ていられないよ。

皿に対する苦心や必死さ…
それは不必要な”熱”なんだ。

辛かっただろう?
あの無計画な少年のせいで

不本意な即興料理を
強いられた。

そんなことが続けば
無駄な苦痛がいつか
君を蝕むよ。

確信を持って言える……。

この皿は「真の美食」とは
程遠い。

不純物まみれの
芥でしかないのだよ!」

司とソーマは薊を
鋭い目で見つめます。

えりなが言いました。

「お気遣い痛み入りますわ
お父様。

でもえりなは

もう心を決めましたので。」

息を切らしながら笑顔で小瓶を
逆さにすると中からキラッと
光るものが落ちてきました。

バラバラッと皿の上に
落としていきます。

観客たちが驚きました。

「何だ!!?あれは!!

キラキラ輝く黄金色の物体が……
地鶏肉を包んでいく———!?」

新戸はその物体に見覚えがありました。

「あれは……

“化ける””ふりかけ”……!!!」

斎藤や茜ヶ久保も驚きます。

「これは……!
どうした事だ……!?」

「……地鶏の濃厚な香気が

もっともっと広がって…!
立ち上ってくる———……!!」

審査員たちも目を見張ります。

「ふ…ふりかけですって!?

見た感じ…
どうやら煮こごりの
ようだけれど。」

「十傑第一席、第二席も唸った味が
さらに美味しくなるというのですか!?」

薊は訝しげに変化する
料理を見つめます。

デコラは煮こごりゼリーの乗った鶏肉を
フォークで一切れ切り分けました。

(あぁっ……すごい…!

じっくり煮出した地鶏の香りが
鼻を……くすぐる…!)

薊も地鶏にフォークを入れます。

「………ふん…。」

一切れ口にしました。

デコラも口に運びます。

「……こ……」

— これは————っ!!

し……信じられない〜〜〜〜っ!!

地鶏肉のほのかな熱で…
絶妙に半溶けになった煮こごりが

料理の”風味と食感”を!!

何重にもゴージャスに
していますわ!!!

パリパリ煎餅には
地鶏のうま味がじぃんと
染み込み

スクランブルエッグソースは
さらに官能的なゆるトロ食感に! —

アンの体もビクビク反応します。

「神がかったバランスの上に
成り立った美味しさですわ!!

味と味とがぶつかり合い…
溶け合って更に広がっている。

この創意工夫……
たった一手間でここまで味が
奥深くなるなんて!!」

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— 司瑛士と小林竜胆によって
運ばれてきた美食の楽園…

そこに安住していた
我々の前に現れたのは———

悪戯を覚えた

神の使い

味の新天地へ
私達を連れ去る

反逆の天使————…!!! —

えりなは薊に言います。

「お父様……
もう私は決意しました。

料理に自由を与えること。

その為ならどんな苦難も
厭わないと!」

ソーマの言葉か常に頭にありました。

” 行き着く先がわかってたら
楽しくないだろ ”

息を切らせながら笑顔で
料理に手をかざします。

「以上が私の必殺料理———

“楽園から飛び立つ真の美食
(ル・ブラ・ヴェリタブル)

〜不良娘風〜 “……ですわ。」

薊は沈黙の後語り出します。

「…何が自由だ。
何が決意だ。

いいかい?
そのための苦しみは…

料理人の心を追い詰め
やがて駄目にするんだよ。」

— ——そう…はるか昔に
“あの人”もそうだったように——— —

場面は薊が学生時代の頃に遡ります。

「才波先輩?
何してるんですか……?」

厨房にいた城一郎は驚きました。

「んお…中村?

うえ?!
もう朝じゃねーか!」

「まさか一晩中寝ずに
試作してたんですか!?

……あれ?それ……

この間のコンクールで
金賞だった皿ですよね!?

どうしてそれを?」

「いやそれがよ〜
もっと良い味付けができそうって
昨日閃いちまって

んでついつい
集中しすぎちまったわー。」

「……閃いたって……

この品はこれでもう
正解じゃないですか!

なのに何でそこまで……」

「だってそりゃあ———

まだ知らない味があるって
思うだけで

どうしようもなく
ワクワクしちまうからさ。」

— あの時

そう言った先輩は
そのまま歩き続け

荒野に…潰されてしまった———

「真の美食」

創る側も美しく健やかなままで
いられる世界。

そこでは誰も苦しまない!
誰もが救われる!

豚共や屑料理人など捨て置け。

そんな奴らに”熱”をもって
相手をしてたらいつか料理人は
駄目になる。

それが僕の大変革なんだ。

だから認めない!!
こんな皿は不純物だ。

苦しみと痛みに満ち満ちた

“不純物なのだ!!” —

突然会場にバァンッと大きな音が
響き渡りました。

吉野や榊が音のする方を見ます。

「え?」

「なに?何の音?」

生徒たちもざわめきます。

「爆発?」

薊は驚いて振り向きました。

「!?」

再び凄まじい音が何度も響き渡り
その度に生徒たちの叫び声が聞こえました。

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目を見開く薊にえりなが笑顔で問います。

「……それで?お父様……

“お味”はいかがかしら?」

今週はここまでです。

まさか懐かしの「化けるふりかけ」が
再登場するとは思いませんでした。

当時のえりなを思うと
本当に変わりましたね〜。

多分えりなにとっての初めての
新世界の料理の味だったんですね。

あの時は思い切り拒否してましたが。

それすら懐かしい…。

ちゃんと秘書子もふりかけの事覚えてるし!

ソーマもあの頃の唯我独尊状態より
大分周りを受け入れてますしね。

二人の距離感に時の流れを感じます。

しかし二人共自分で自分の事を
生意気小僧と不良娘と言ってしまうか…。

ここから来週の262話の予想です。

会場の爆音が何の音かは容易に想像できますね!

おさずけウェーブが薊まで
到達する事を願います。

しかしこのお家芸嘘がつけませんね!
薊、言い訳出来ないなぁ…。

観念してえりなの料理を
認めるしかないと思います。

大分言い訳しそうだけど!

中枢美食機関の発足も元をただせば
城一郎さんの壊れた姿が原因だったって
事なのかなぁ。

壊れた後辿り着いた先が定食屋っていうのも
納得いかないんでしょうかね。

薊と司の思想はとても良く似てたけど
司の心もえりなの料理で動かされたんじゃ
ないのかな?

何にせよ最終決戦の
決着がつくと思います。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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