WGOの執行官3人を迎えて
紀ノ国のそば、実食です。
その続きです。

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食戟のソーマ ネタバレ感想212話。審査員たち食い過ぎです。

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大歓声の中、紀ノ国が審査員3人にそばを運びます。

『 紀ノ国寧々の超一流そば、いよいよ……実食!! 』

獄中のみんなは焦ります。

「……っやばいよあのそば……。
どう見ても考えても旨そう…すぎるっ!!」

審査員もそばに見とれます。

「このそば…最早セクシーだね。
たおやかな女性の柔肌のようだ。」

「江戸そばの家系か……さすがだな。
育まれてきた技術を見事に継承している!」

アンの背後に何冊もの教典が置かれます。

ソーマが聞きます。

「あの―――本めっちゃ増えてますけど……何で?」

アンが答えます。

「あぁ これは気にしないで…。
過去の教典を全て持参しただけです。
教典には古今東西の美食について記述されてますので。

今日の審査でも役立つと思っているのです。」

「けど、どこに何書いてるかわけ分かんなくないすか
この量だと。」

「それなら大丈夫ですよ?
内容は全部頭に入ってますので。」

「……ん?」

矛盾を感じるソーマでした。

アンがそばに手を付けます。

「さて……頂きましょう。
審議(デリバレーション)の開始です。」

そばをつゆにつけると、ふわっと香りが漂います。

「……うふ、鰹出汁の淡く豊かな香り…。」

そばを口に運びます。

残る2人も箸を手に取ります。

「日本のマナーでは啜って食べるのはOKだったな。」

「では私たちもそれに従いますか。」

そばを勢いよく啜ります。

― !!九割そばとは思えぬほどなめらかなのど越し…!! ―

― そしてそばの風味が淡く花開く!
なんて繊細な味なのだろう!! ―

それを見ている榊たちも思わずよだれか出ます。

続いてかき揚げをつゆにつけ、アンが一口ざくっと食べます。

見ている十傑メンバーもよだれが出ます。

アンはさくさく噛みしめます。

― な…なんて軽やかなんでしょう!
衣はふわやか…桜エビはカリカリ!
エビ一尾一尾の旨みと食感までくっきり
際立っています!! ―

イストワールも感心します。

― 先ほどのそばの喉ごしと相まって……
すばらしい好対照 ―

シャルムも味わいます。

― 飲み込んだ後も桜エビのうま味の余韻が
味覚に香りに残り続ける。

ではもう一口… ―

― もう一口そばを……啜って―― ―

2人がハッと気づくとせいろから
そばが消えていました。

2人は慌てます。

「あれ!?無い!!?」
「私のそばをどこかへやったのは誰だ!? 」

紀ノ国が言います。

「すべて美味しそうにお召し上がりに
なっていましたよ?」

「え……?」

「追加のそばも用意がありますが?」

イストワールは戸惑います。

「あ あぁ…お願いする。」

― そうだ……。
このそばとかき揚げを味わった瞬間
至上の美味しさで満たされて――  ―

そばを啜り、かき揚げを食べた瞬間
またハッとします。

そばがいつの間にかせいろから消えています。

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「ま……また無くなってる!!」

横でシャルムも同じように動揺しています。

「私のも!私のそばもまた消えた!
一体……これは…?」

アンが答えます。

「なるほど……どうやらこの品、
桜エビが大きな役目を果たしているようです。」

教典の一冊を取り出し解説します。

天もりそばの名店「室町砂場」は
芝エビが主役のかきあげでその名を轟かせました。

紀ノ国は芝エビの強い旨味ではなく
桜エビ特有の上品な甘さを選んだ。

そばの繊細な風味と融合させ結びつけるために!

だからこそ一度食べたら食べ終わるまで止まらない!

天上に昇るようなそばの喉ごしと
「海の妖精」とも称えられる桜エビの風味で
食べた者を包み

一瞬で完食してしまったと錯覚させたほどにです!!

吉野や田所が驚きます。

「え 怖っ!!!」
「そこまで夢中になっちゃうほど……!?」

シャルムは釈然としません。

「しかしそれだけでここまでの味に?
まだ何か秘訣がありそうだけど。」

アンが言います。

「おそらく……油でしょうか?」

紀ノ国が感心します。

「さすが……良い味覚をお持ちです。
『太白ごま油』で揚げています。」

高音で焙煎され、強い香りとコクを持つ
ふつうのごま油に対し、太白ごま油は
“低温”で作られます。

ほぼ加熱せず、生のままごまを絞るので
無色無臭。

けれど上品で静かな旨みを持っています。

その脂で高温短時間で揚げることで
そばや桜エビを邪魔しない、
軽やかな衣に仕上がるのです。

説明を聞いて、アリスや葉山は驚きます。

「口で言うのは簡単だけど……
これは恐ろしい難しさね。」

「あぁ…繊細で淡いもの同士を組み合わせるって事は…
どの味を強調してもいけないという事。

そのバランスを実現させるのは
凄腕の料理人でも手を焼く仕事だ…。

それを可能にしているのは――」

ソーマも紀ノ国を見つめます。

― 紀ノ国先輩が積み上げてきた「時間」と

そして江戸そばの「伝統」の力か……! ―

イストワールが言います。

「……もう一枚食べさせてくれ…。
改めて味をしっかりと見極めたい。」

再び出された蕎麦とかき揚げを
イストワールとシャルムが凄い勢いで食べ続けます。

(すごい……!このそばとエビの無限ループによって
瞬く間に食べてしまったと錯覚してしまうこの感覚!)

― これはもうタイムスリップに近い!

そう…このそばは、ぶっかけそばや山かけそばならぬ――

【 時かけ蕎麦 】

食べ終えた審査員たちが絶賛します。

「見事の一言! 和食の底力を思い知らされた。
正真正銘の一級品を我々は味わったのだ!!」

紀ノ国が一色を見ます。

― どう?これが私の力よ。

一色!あなたはこれでもまだ
あのときの言葉を撤回しないつもり? ―

『 君はそのまえに、幸平創真という料理人に負けるから 』

「おーし…俺の番っすね。」

ソーマが紀ノ国に言います。

「ねぇ紀ノ国先輩…俺にだってあるんすよ。

積み上げてきた時間がね。」

熱く熱した器がじゅうじゅうと音を立てています。

『 さぁ見てくれますか、俺のそば!! 』

ゴトッと器を置きました。

『 おあがりよ 』

田所たちが見守ります。

「あれが…創真くんのそば!!
いったいどんな料理になってるの…!!?」

紀ノ国が冷ややかな目で見つめます。

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今週はここまでです。

紀ノ国のそば、実食の回でしたね。

すごいミラクルだー!
食べた記憶がなくなるとは…。

しかも審査員2人、良く食うな!
「そばが無い!」って言いながら何杯食った…。

でも執行官の中でもアンは冷静ですね。
知識もすごい。

ソーマも矛盾を感じてたけど、本いらないんじゃ…。

ここから来週の213話の予想です。

今度はソーマのターンですね。

器を熱してるのってビビンバっぽいのかな?
混ぜて食べるのかなぁ。

見た目はすごく美味しそう!!
焼きそばってこういう事?

ソース焼きそばみたいな感じとは
また違いそうだなぁ。

美食を渡り歩いてきた審査員たちを
どれ程驚かせるのか見ものです!

そして一色先輩の予言は当たるのか。

見ものですね。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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