壮絶なレイプにあった「一花」。
あのレイプ事件の後、警察に被害届を出さず、ショック状態で家に引きこもっていました。
15巻では、「引きこもり」から脱出して勇気を振り絞って学校に行く一花の姿が描かれています。
教室に入り、仲良し三人組に「おはよう」と挨拶する一花に...。
16巻では、保健室で寝ている一花から物語は始まります。
君に愛されて痛かった 16話のネタバレ感想。17話の予想。
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「教室に戻りたくない」
教室に戻ることを考えると胃がキリキリして、頭もガンガン痛くなって。
あの時もそうだった...。
「あの時」とは、一花の中学時代の事でした。
一花は中学時代、バレー部のリーダー的存在でした。
勝つためのバレーをしようと一生懸命な姿勢の一花に他の部員たちはついていけません。
実のところ、部員たちは一花の事を煙たがっていたのです。
それが分かったのは、ある日試合が終わった後に部室からこんな声が一花の耳に入ってきたからでした。
「1人でバレーやってろって!!」
一花は気持ちの上で「ぼっち」感を経験したのでした。
保健室の先生が「いい加減に教室に戻りなさい」と一花を起こします。
しかし、中々教室に戻ろうとしない一花。
先生は一花にチョコをくれて励まします。
もし、友達と喧嘩でもしたのならジュースでも買って行って、素直に自分の気持ちを伝えれば良い、そうアドバイスする
先生。
保健の先生からすると、いつもリーダー的存在の一花が教室に戻りたがらない理由を「友達と喧嘩した」くらいにしか予想しないのも無理はありません。
まさか、レイプされて心がズタズタになってる事や中学時代の「ぼっち」感を想像する術もない訳で。
「ジュースでも買って行って」などとアドバイスにもならないアドバイスをするのでした。
根は素直なのか、それとも藁をも縋る思いでなのか、一花は大量のお菓子とジュースを買って行きました。
里虹・瑠奈・とみ子の三人を呼び止め、大量のお菓子とジュースを勧めながら
「一花が何か悪い事したのなら謝る」
「みんなと仲直りしたい」
と涙を流しながら必死に懇願する一花。
すると、三人の口から驚くべき言葉が!!
「必死すぎ〜」
一花をあざ笑う様に言い放ち、去っていく三人。
一花の決死の仲直り作戦は無残な結果となりました。
呆然と立ち尽くす一花に「かなえ」の姿が目に入ります!!
来たー!!やっと「かなえ」登場。
かなえに気付いた一花は一人で居るくらいなら「もう、かなえでもいい」そんな思いでお菓子とジュースを一緒に食べようと縋りつくように
誘います。
「私の分、ないんだね」
そう冷たく言い放つかなえ。
立ち去ろうとするかなえに必死に縋りつく一花。
「触らないで!!」
「何が友達だ。誰でもいいくせに」
そう言い捨てて、立ち去るかなえ。
一花はその場にうずくまってしまうのでした。
その後、かなえは里虹・瑠奈・とみ子の元に行き、四人で楽しく昼食を食べます。
「終わったね、一花ちゃん。」
「一人になるのが嫌だったんだね、一花ちゃん」
そう、話す三人。
かなえは、だから一花は自分に近づいたんだ...一番チョロそうな私に声をかけたんだ...
そう思うと怒りで体が震えます。
そんな様子を察してか、里虹はかなえの頭の上に「イチゴミルク」を乗せてくれます。それはかなえの好きなジュース。
胸がキュンとなるかなえ。
里虹は、瑠奈の好きなコーラを渡します。
ですが、とみ子には「自分で買いな」とあげません。
「焦り」を感じるとみ子なのでした。
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君に愛されて痛かった16話の感想
16話の感想ですが「かなえ」がやっと登場してくれましたね。
一花の事を好きになることは出来ません。
正直、今回の一花に対する四人の態度も「ざまあみろ」と思う私がいます。
わたしね、飲食店に勤めた事があるのですが、お客さんって「お金」を払うなら何でもあり的な言いがかりや要求
をしてくるんですよね。
何されようが「申し訳ございません」ってバッタみたいにペコペコ頭を下げなければならない私。
でもね、こう思いました。
「いつまでも、お前が客だと思うなよ」
「一歩、外に出たら私は店員でもないし、お前は客じゃないんだ」
そしてね、自分でも怖くなるんですけど軽く殺意を抱くんです、私が。
人って簡単に「殺意」を抱くことが出来ちゃうんだ。
そう分かった瞬間、自分の態度も改めましたよ。
自分が客の立場でも店員さんには「ありがとうございます」という気持ちで接しています、これ本当に。
私が殺意を抱くってことは私も殺意を抱かれちゃう訳ですから。
一花もね、それに気付かなかったんでしょうね。
それでも「いじめ」を容認してるわけではありません。
「いじめ」って癌みたいにあちこちに転移するから怖いですね。
今度は「とみ子」の番なのでしょうか?
君に愛されて痛かった17話の予想
17話の予想は、やはり「寛」がどうなってしまったかが明かされるのではないでしょうか。
「寛」が暴行を受けて「右肩」をダメにしてしまうのでしょうか。
そして、その「暴行」の原因がかなえにあると「寛」が知ったら...
物語の始まりから考えると、いよいよ「寛」がかなえに憎しみを抱く日も近いのではないでしょうか。
とみ子が新たな「いじめ」の対象になるのかも心配なところです。
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