海の家での課題に励む2年生を
監督するえりなの肩を不審な
人物が叩きました。
その続きです。
食戟のソーマのネタバレ感想278話。279話の予想。チェーンソー!?
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突然肩を叩かれ、えりなは
驚いて振り向きます。
「あ……あなたは……っ!?」
サイン色紙を手にした
男性が興奮します。
「うわ~~~~
やっぱり本物だ!
薙切えりな総帥様!!
ずっとファンでした!
俺!この近所のメシ屋で
バイトしてる者で!
遠月学園の試験
この浜でやってるって
聞いて
もしかしたらえりな総帥に
会えるかもって…
あ!サインお願いして
いいですか!?」
サインを貰った男性は
嬉しそうに礼をしながら
去っていきました。
えりなの心拍数が上がります。
(ふぅ…驚いたわね。
不審者かと思ったら
ただのファンだったなんて)
その頃ソーマは鈴木の言葉を
もう一度聞き返していました。
「薙切が…何すか?
遠くへ行っちまう…だって…?」
鈴木は笑顔で帽子をかぶると
そのまま立ち去りました。
海岸に放送が響き渡ります。
『 学期末試験「海コース」
初日終了―――――っ!! 』
日が暮れて夜になりました。
山コースにいる緋沙子は
えりなからの電話に感激します。
「えりな様!!
私めのために電話して
下さるなんて…!
無上の喜びに存じますっ!!」
ベッドに腰かけてえりなは笑います。
「ふふっ…緋沙子ったら
大げさねぇ。
どうしてるかしらと思って
かけてみたのよ。
明日は山コースの様子を
見に行きますからね。」
『 はい!山コース
ロックフェス会場も
大変熾烈ですが…
必ずやクリアして
みせます!
……ところで鈴木講師も
海コースの試験監督を
しているそうですね。 』
「え?えぇ…そうだけど。」
緋沙子の声に怒りが混じります。
『 鈴木講師…
えりな様に言い寄る
不届き者め……! 』
えりなは思わず固く
目を閉じました。
― あぁ…最近緋沙子が
苛々してると思ってたけど
やっぱり…… ―
『 とにかく!
私が居ない間えりな様に
勝手な真似はさせません。
鈴木講師にも近づいては
いけませんよ!
いいですね!! 』
「は、はい」
緋沙子との電話が切れた後
花瓶の薔薇を見つめました。
(…でも緋沙子が言うほど
悪い人なのかしら。
今日も花束をくれたのよね…。
鈴木講師……。)
突然吉野の言葉が浮かびます。
” おやおや!?
鈴木先生の事まんざらでも
ない!? ”
ぼっと火照った顔を両手ではたきます。
(まったく吉野さんがあんなこと
言うから変に意識を……)
「が、学園総帥として
恋愛なんかにかまけて
られないわ。
頭を冷やすのよえりなっ!」
ホテルのラウンジでは宿泊している
生徒たちがくつろいでいました。
郁魅は力なくソファに座ります。
「はぁあ~~~つっかれたぜ~~…」
ソーマが笑います。
「お?にくみがそこまで
消耗してんの珍しいなオイ。
よっぽど店大変
だったのか?」
郁魅は大きく息を吐きました。
「いや…ナンパがすごくてさ…。」
吉野もため息をつきます。
「しっかし今日の売り上げ
100万に届かなかったかぁ。」
榊が言います。
「少しモタついちゃったものね…。
明日取り返すしかないわ。」
郁魅がソーマに聞きました。
「で…幸平の方は?
十傑の店舗はどうなんだよ。」
ソーマは明るく答えます。
「や~~~全っ然ダメだわ。
ヘタしたら修繕最終日まで
かかる勢いでよ。
絶望的ってやつだな!」
「笑ってんじゃねぇよっ!」
吉野が叫びました。
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「あ~~もうこんなんじゃ
ラヴイベントなんか
起きひん!!
ええでんなぁ
肉魅はんばっかモテモテで!」
郁魅はちらっとソーマを見ます。
「嬉しくねぇっつの。
ほ…本命じゃねぇやつに
モテたって仕方ねぇだろ。」
吉野は驚いて立ち上がりました。
「え!?肉魅っち本命いるの!?
誰 誰 誰ぇ!?」
郁魅は慌てます。
「いや……っ
別に本命ってわけじゃ……」
「よっしゃこれは恋バナ
咲かせなあきまへんで!!」
「引っ張るなってば」
ソーマは笑いながら見ています。
「や――吉野といいにくみといい
鈴木センセーといい…
皆おませさんだな~~~。」
ソーマはふと思いました。
(……そういや鈴木センセーと言えば
ホテル来てから薙切の姿見てねーな。)
昼間の鈴木の言葉がよぎります。
” もうすぐ薙切えりなは
遠くへ行っちまうよ ”
すくっと立ち上がりました。
(……まぁ散歩ついでにな……)
自動販売機でジュースを買って
ふとバルコニーを見るとえりなが
一人で立っていました。
「お!」
(なーんだ居るじゃんか。)
ててっと近づきふと
えりなの顔を見上げます。
月明りの中で海風に涼む
えりなを見て一瞬ソーマは
見入っていました。
えりながソーマに気付くと
ソーマはハッと我に返ります。
「……幸平くん。」
「お、おうっ
何してんだ薙切。」
「え…?
い、いえ別に。
ただ涼んでただけで――…。
幸平くんこそ。」
ソーマは動揺します。
「あ、いや…俺は、まぁえっと…
何でだっけ?」
えりなはくすくす笑いました。
「なぁに?それ。」
ソーマは笑うえりなを見つめます。
「お前って笑ってた方が
美人だな。」
えりなは一瞬固まると
真っ赤になりました。
「な……なななななな…!!?
よ!!吉野さんならまだしも…!
幸平くんまで何を言い出すのっ!!?」
「や~~だってお前いっつも
ぷりぷり怒ってるイメージしか
なかったからよ。」
「ま…まったく!
何なのよもう。
君まで恋愛じみた事を
言い出すなんて
勘弁してよね。
私たちの本分は学業!
すなわち料理なの!
色恋にかまけてる場合じゃ
ないんだから!」
えりなが怒って拳を上げると
ソーマも続きます。
「おぉ!そーだそーだ。」
ソーマはため息をつきました。
「とにかく今はこの試験
クリアしなきゃお話に
ならねーしなっ。」
「……幸平くんなら
大丈夫じゃないかしら。」
ソーマは顔を上げます。
えりなは目を閉じて言いました。
「何でも乗り越えられる。
……今までみたいにね。」
ソーマは不敵に笑いました。
「へへ―――…おうっ。
そしたらすぐお前への挑戦を
再開してやっからな!」
えりなも受けて立ちます。
「上等よ。
かかっておいでなさい。
返り討ちになるがいいわ。」
ソーマは笑いました。
「うっはっはっ!
総帥になっても
変わんねーなお前!」
「な、何よっ!
そんなの当りまえでしょ…!」
えりなはくす…と笑いました。
ソーマが聞きます。
「ところで薙切
どっか遠くに行く
予定あんの?」
「は?何の話?」
「や…俺にもわかんねぇんだけど。
ねぇならまぁいいわ。」
「はぁあ?」
ソーマはえりなに笑顔で
拳を突き出しました。
「まぁとにかく…
これからも頑張ろーぜ
ってこった!」
えりなも笑って答えます。
「……えぇ勿論よ。」
ソーマは手を挙げて
部屋に帰っていきました。
「私もそろそろ部屋に……」
突然バルコニーの側の木が
ガササッと揺れ動きます。
ふと視線を向けると
突然黒いマントを覆った
男が飛び降りてきました。
「……え?」
男はえりな手を伸ばします。
気を失ったえりなの意識が
徐々に戻ってきました。
「う……うぅ…っ
………?」
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えりなは椅子に縄で
縛られていました。
廃墟のような場所で
ソファに座る鈴木が言います。
「ようこそ姫……。
この俺の…
“才波朝陽”の宮殿へ。」
才波の周りには4人の
仲間達がいました。
えりなは状況を呑み込めず
目の前の才波を見つめます。
今週はここまでです。
急展開になりましたね~!
でもまあ鈴木先生の
予告通りといえばそうだ。
しかしえりながバルコニーに
出なかったら成立してない
攫い方かも…。
この宮殿はどこなんでしょう。
後の地図に矢が刺さってるのが
気になります。
そしてお仲間の一人が持ってる
チェーンソーも気になります!
これは料理用なの?
それとも闇の仕事用?
どっちにしても凄いなぁ!
才波さんもついに
正体明かしましたね。
ついにというかやっと…。
えりなとソーマもちょっと
いい雰囲気だったのに…。
ソーマが誰かに見とれるのは
珍しいと思います。
トキメキがあったかどうかは
別として。
緋沙子が山コースに行ったのも
才波さんの裏工作だったのかなぁ。
ここから来週の279話の予想です。
えりなが攫われてから
どれ位たったのでしょうか。
えりなの失踪に気付けば
流石に試験は中止になると
思いますが…。
まだ数時間って所なのかな?
才波さんはえりなを嫁に
するのはあきらめたのでしょうか。
嫁は建前でえりなを必要な
理由は別にあるのかな?
後の地図の矢とか、貼られてる
写真とか、意味深です…。
何かの目的があって集まった
仲間なんだろうけど。
何の為に?
料理で世界征服…とか…。
うう…小さい…。
才波さんの料理の腕に
惹かれて…とか正当な
理由ではない気がします。
ソーマはえりなの失踪と
鈴木先生を結び付けられると
思うので。
ここから怒涛のえりな
奪還作戦が始まるのかも
しれませんね!
城一郎さんはまだ来ないのかな…。
来週も楽しみです。
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