ソーマに料理対決で圧勝した鈴木は
気絶したえりなを医務室に運びます。
その途中えりなは意識を取り戻しました。
その続きです。
食戟のソーマのネタバレ感想276話。277話の予想。ラヴ増し増し!
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幸平創真VS鈴木講師の
料理勝負から数日後――
えりなの執務室に
ノックの音が響きます。
えりなはびくっとしました。
「ど……どなたです!?」
「失礼するよ。」
ガチャッと扉が開くと
フワッと花束が差し出されました。
「今日も…君に似合う
この花束をお持ちした。
受取ってくれるかな?
まぁしかしえりな姫…
君の前ではこの花も
姫君の美しさを
引き立てる脇役。
ガルニチュール(付け合わせ)に
過ぎないけれどね……。」
鈴木でした。
えりなは赤くなると
頭からプシュウウと
蒸気が噴き出します。
「す…鈴木…講師……っ!!!」
「なんてな!
まぁとにかくさ
常にず~~っと張り詰めて
ばっかじゃ疲れちまうよ。
今日はちょっとした
お菓子も持ってきたからさ
息抜きにティータイム
しようぜ?」
鈴木は持ってきたつまみや菓子を
えりなの机に並べ始めました。
えりなは慌てて立ち上がります。
「す、鈴木講師!困ります。
毎日毎日来られては!
私は学園を統括する身…ですので!
こ、こ…個人的な品を
受け取る…わけには…!」
ずるっと手がすべって
どしゃーんと転んでしまいました。
「きゃああっ!!」
「えりな様!?」
新戸も驚きます。
鈴木が身を乗り出しました。
「おっと!大丈夫…!」
えりなの髪にスッと触れます。
「えりな姫…
チータラ髪に付いてたぜ。」
笑ってチータラを一口
食べました。
えりなは更に赤くなって
蒸気が更に噴き出します。
「じょじょじょ女性の髪に
いきなり触るなんて…
無礼ですわっ!!」
「おっと…これは失礼!」
極星寮の面々は入口で
何ともいえない顔で
見ていました。
― 何やってんだこいつら ―
新戸は目を見開いて
唾を呑み込みます。
「まるで漫画の中の
王子様キャラの如き
アプローチ…!
えりな様が少女漫画を
お好きだと…
事前に知っていたかの様な
恐ろしい手口だ!」
吉野はわくわくします。
「ていうか…本当だったんだ。
鈴木先生がえりなっちに
言い寄ってるって…!」
青木が言いました。
「そして鈴木先生と言えば
もう一人…」
「たのも―――!!」
突然誰かの声が割り込みます。
「あ、来た。」
「鈴木センセー!
ここに居んだろ!?
もっかい俺と…
勝負しな!」
ソーマがシュル…と手ぬぐいを
外しますが鈴木はソーマの顔を
ぎにゅと笑顔で押し返します。
「はいはい邪魔邪魔!
俺は今から姫と
お茶するんだからな!」
吉野はひそひそ隣の佐藤に
聞きました。
「ちょっと!
あの話もマジって事?
先生と幸平が料理勝負
したって話……。」
「あれ?
俺は鈴木先生が
いきなり殴りかかって
それで幸平がゴミ箱に
突っ込んだって聞いたぜ?」
榊が続きます。
「私は背負い投げで
ゴミ置場にぶん投げ
られたって…」
青木が言います。
「いや俺が聞いたのは…」
田所は驚きました。
(噂に尾ヒレがついちゃってる…)
田所は鈴木との料理勝負の後の
ソーマの事を思い返していました。
“なぁ田所…今日あのセンセーが
持ってた包丁だけどよ”
“え…?包丁がどうかした?”
“アレさ…親父の……
や、何でも!
そんなことあるワケ
ねーしなっ”
“?”
ソーマは鈴木に食い下がります。
「とにかくセンセー!
もっかい俺と……」
「だーめだめ!
俺はえりな姫への
ラブコールで忙しいんだ。」
えりなはまた赤面します。
(ラブッ…!!?)
鈴木はソーマに視線を向けました。
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「何より…
すでに勝負はついてる。
勝てるって分かってる相手と
戦るなんて…
面白くねぇもん。
総帥の舌を満足させられるのは
この俺だ。
それはこの間ハッキリ
しただろ?」
少し間をあけてソーマは言いました。
「…だったらよぉ
もし薙切に”美味い”って
言わせられたら
戦うに値する相手だって
事だよな。
薙切を料理で唸らせたら!
俺と再戦してくれんだな!!?」
「!」
えりなは戸惑います。
「ちょ……ちょっと幸平くん!?」
ソーマはドドドドと
外へ走り出しました。
「こちとら元々薙切を超えるのは
目標だったんだ。
やってやるっつ――――の!!
待ってろ薙切ぃ!」
鈴木は笑います。
「あ―――あ…
行っちまいやがった。
まぁまぁえりな姫!
彼のことはほっといて
座って座って」
えりなはソーマの言葉を
思い出しました。
“薙切は俺のもんだ”
心臓がドキドキしてきます。
その様子を鈴木は
黙って見つめました。
夜になり極星寮では女子だけが
一室に集まっていました。
えりなは改めて聞きます。
「……で、何なの?これは。」
吉野が飲み物を配ります。
「決まってるじゃ~~ん!
女子会だよ女子会!
あるいはパジャマパーリー!」
床にはお菓子やジュースが
並べられていました。
吉野は生き生きしています。
「最近ごっつうおモテな
えりなはんをお招きしてやなぁ
一発、恋バナでも咲かせまひょ!
ちゅう事やがな!」
榊は呆れます。
「何よそのエセ関西弁。」
お菓子をマイク代わりにして
吉野がえりなにインタビュー
しました。
「で、で、で!?
鈴木先生とはどんな
感じなのですカナ?」
「ど…どんなも何もないわよっ!」
「え~~~ほんとぉ?
でも鈴木先生学園内で
すっっごい人気だよ?
授業は分かりやすいし
面白いし…イケメンだし!
あんな王子様みたいな彼氏
ほしいって女子たちの
注目の的なんだってさ~。」
えりなは動揺します。
「ゆ、優秀な方なのは認めますがっ
毎日花束を持ってこられて
困惑してるのよ。
……でも……そうね……。
成り行きで何度か
お茶をご一緒したけれど
まだお若いのに
いろんな事をご存知で…
機知が豊かで
会話していて非常に
有意義だとは…
感じたわね。」
榊は好印象を持ちます。
「…あら…
ちょっといい感じ…。」
吉野は菓子を頬張ります。
「…あ!そういえばえりなっち
幸平にも追い回されて
るんだよね?」
ぴきっとえりなの顔が
強張りしまた。
あの後ソーマは両手のおかもち
一杯に料理を作ってきました。
「薙切い~~~~~~!!
とりあえず新作30皿
作ってきたからよ!
ぜんぶ食って感想
聞かせてくれっか!?」
どしんっとテーブルに置かれ
えりなは激怒します。
「そんなに食べ切れる
わけないでしょ!!」
話を聞いて吉野も
毒気を抜かれます。
「うわ~~~
ロマンチックの
欠片も無い…。」
えりなは呆れて言いました。
「まったく…
少しは鈴木講師のように
落ち着いてほしいわね!」
「おやおや!?
ってことは鈴木先生の事
まんざらでもない!?」
「そそ…それとこれとは別です!
大体恋愛なんて私にはまだ
早いんじゃないかって…
思うし…
…たとえば田所さんは
好きな人…いるの……?」
突然話を振られて
田所は焦ります。
「え…っわ、私!?
私も…よく分かんないかなぁ」
えりなはほっとしました。
「ほら!ね!
私だけが遅れてるわけじゃ
ないのよ!」
榊と吉野は興味津々です。
「じゃあ薙切さん
初恋もまだ未経験?」
「え~~でも理想の男子の
タイプくらいあるっしょ~?」
「……!」
― 才波様に対する憧れ
これは初恋で合ってるの
かしら……? ―
「は、初恋かどうかは
分らないけれど
理想の男性像は…
そうね―――
料理というものに対して
とにかくひたむきで…
常に前進する気持ちを
忘れない人で
ほんの少し危なっかしさが
あっても素敵ね。
でも私の想像を
軽々超えてきて…
そこが尊敬できるような
……そんな殿方となら
お付き合いしてみたい
かしら。」
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えりなは照れながら
クッションを抱きしめました。
田所は一瞬止まります。
― ……あれ?
それって―――…? ―
ソーマの姿が浮かびました。
吉野はため息をつきます。
「んも~~~っ
まったくみんな奥手ですなぁー。
料理も大事たけどさ
やっぱ青春もしなきゃ
じゃ~~~ん?
あ~なんかこう都合よく
ラヴが発展しそうな
イベントとか来ないかなあ~!」
「ラヴって…」
榊がガサゴソ封筒を取り出します。
「そんなことばかりも
言ってられないわよ。
ほら!さっき書類届いてた。」
田所も思い当たりました。
「あ…そういえば
もうすぐだね。
2年生1学期の…
学期末試験!
毎年会場や試験方法が
変わるんだっけ。」
「そう!
もちろんクリア出来なければ
その場で退学…。
夏休み前に立ちはだかる
大きな試練というわけね。」
吉野が頭を抱えました。
「マジか~~!
恋の予感のカケラも無いー!」
榊が封筒を開けました。
「えっと…今年の試験会場は……
海……?」
今週はここまでです。
誰も鈴木先生を疑って
いない事に驚きです…。
ソーマが辛うじて
少し怪しんでる位?
堂島さん!!
今調べてる最中なの!?
えりなが全然疑っていない…。
むしろ褒めまくりでしたね。
先生お若いけど裏社会で
揉まれてるのでいろんな事
ご存知な訳ですよ。
鈴木先生の身分も
凄く精巧に偽証して
いるんですね。
裏の力半端ない…。
鈴木先生が現れたことで
ラヴ度が一気に増しましたね。
えりなのラヴ度が上がった…。
ソーマの事を少し意識
するようになったのかな?
二人の関係って生涯の
ライバル的かと思って
いたのですが。
ラヴに発展する可能性も
大分あったんだなぁ。
肝心のソーマはどうなんでしょ?
相変わらずときめかない…。
ここから来週の277話の予想です。
ここまでラヴ度が上がっていて
海とか!
狙ってますね~。
鈴木先生も同行するのかな?
すると思います私は。
水着もあるのかな?
あると思います私は。
期末試験がメインなんですが
やっぱりラヴの進展具合が
気になりますね~。
ソーマのラヴ度が上がる
きっかけってなんなんだろう…。
今はえりなの舌を唸らせる
料理の開発に夢中ですが。
ソーマが心奪われる人が
現れた時が最高の皿が
出せる瞬間かもしれませんね。
とゆーか城一郎さんは
そう言っている…。
鈴木先生とゆきひらの関係とか
城一郎さんとの関係とか。
もう少し詳しく知りたいですね。
まだソーマと本当の兄弟説も
有力だと思いますし。
来週も楽しみです。
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