田所とソーマはとある温泉街で風見の湯が
突然休業した原因を探りに来ました。
その頃ある厨房で第二の事件が起きます。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想266話。267話の予想。ときめかない男ソーマ。

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『 ん……

だめ……っ

あぁん…

だめだよぉ
創真くぅん 』

『 いいじゃねーか…
田所。

な……? 』

『 だめっ…

これ以上は…
だめなの… 』

『 かてーこと言うなよ…
ほら

俺に全てを委ねて……

もっと俺の料理食え……! 』

ソーマが笑顔で皿を差し出します。

田所は布団でよだれをたらして
笑いました。

「えへへへえ…
もう食べられねえべ~~~」

ふと目覚めて起き上がると
窓の外では鳥がチュンチュン
鳴いていました。

「………」

くしくしと鼻をこすると
暫くぼ~…としました。

(……朝だべ)

― そうだった昨日は――

二人とも捜査で
疲れ果てていて… ―

ソーマは布団に入ります。

「ほんじゃ寝るか―」

「は…はひっ」

田所も隣の布団に入りました。

ガバっと掛布団を被って
目を閉じます。

「………っ」

隣のソーマを意識すると
ドキドキしました。

しかしすぐ目がとろん…とします。

― 布団に入った途端
寝ちゃったんだ…… ―

田所は真っ赤になって
顔を覆いました。

(な…なんか私、一人で無駄に
あわあわしちゃって恥ずかしい…)

「…ってあれ?創真くん……?」

隣の布団を見ると綺麗に
畳んでありました。

厨房で元気な声が聞こえます。

「幸平くん!
藤の間4名様、配膳たのむ!」

「はい板長!今すぐ!」

田所は驚きます。

― 異様なほど馴染んでる――!! ―

乙鳴旅館の調理場に二人の
朝食が用意されました。

ソーマがよだれを垂らします。

「ん―――…やっぱ旅館の
朝食といえばこれだわ…。

熱々の白米に味噌汁・焼き魚
温泉卵とお新香と…味付け海苔!

このパックのやつが基本だよな~~」

戸惑いながら田所が聞きました。

「そ、創真くん
どうして調理場の手伝いを…?」

「や~目ぇ覚めて散歩してて…
何か流れでなっ。

さ、頂こうぜ田所!」

「う、うんっ」

乙鳴旅館の板長は一仕事終えて
一服します。

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「おう!ありがとな幸平くん!

君ら…二人とも遠月の
生徒さんなんだって?

俺もいっぱしの料理人として
憧れるよ…。

あれだろ?
食戟ってのがあるんだろ?」

ソーマは喜びます。

「おぉ、よく知ってますね。」

「そりゃ勿論!

自分の腕だけを頼りに…
切った張ったの食戟で
成り上がる学園だって聞く。

立派なもんだよ本当に!」

田所は照れました。

「い…いえそんな……。」

ソーマが言いました。

「でも元総帥…仙左衛門さんも
ここの温泉街よく来てたんでしょ。

そんだけここが良い場所って
ことっすよね?」

板長は笑顔になりました。

「ふふ…光栄な事だね。

仙左衛門様を始めとして…
大事なお得意さんがこの温泉街には
沢山いるんだ。

俺たちは皆ここで働くことを
誇りにしてる。

……

失踪しちまった風見の湯の連中も
……それは同じはずなんだが。」

「……!」

ソーマが顔を上げました。
板長は続けます。

「風見の湯の…
板長とは昔からの仲間でね。

責任感が強くて
お得意さん達をほっといて
消えるような男じゃない。

まぁあくまで俺の意見だが

何かあったとしか思えない……。」

ドタタッと料理人が走ってきました。

「板長!!
板長大変です!」

「……!?」

御錦上山荘の入り口でみんなが
ザワめいていました。

ソーマと田所も目を見張ります。

扉には「しばらく休業させて頂きます」と
張り紙がしてありました。

乙鳴旅館の女将と板長も驚きます。

「風見の湯に続いて…
御錦上山荘さんも……休業!!?」

板長が慌てて電話します。

「通じない…!
オーナーにも板長にも……。
いったいどうなってやがんだ…!」

「これはもう警察に相談した方が
いいんじゃないかねぇ…!?」

田所も冷や汗をかきます。

「うそ…またお店の従業員が
一晩で…失踪!?

御錦上山荘の店主さん……
つい昨日話したばかりなのに…」

「こりゃ一気にホラーめいて
きたな…。

おし田所!方向転換だ。

この地方に伝わる怪談とか
妖怪話とか調べてみっか。」

田所は驚きました。

「か…怪談!!?
天狗の仕業……!?
それとも神隠しみたいな…!?」

あわわわと青くなる田所の後方では
乙鳴の女将が周りの人達に頭を
下げていました。

「本日こちらに宿泊予定だったお客様っ!
ご迷惑おかけします。

よろしければ別の宿を
手配させて頂きますのでっ」

老夫婦と外人は戸惑いながら
返事をします。子

「あ、あぁ…よろしく。」

「オ~~~ウそうなんデスカ……。」

ソーマがひょこっと顔を出しました。

「お兄さん…災難でしたね。」

「イエイエ!平気デ~~ス。

ボク日本ダイスキだから
泊まれるならどんな宿デモ
ウェルカムだからネ~~!」

ソーマと田所はその外人に
見覚えがありました。

「あ……!」

「昨日遊技場にいた……。」

「オ~~~ウ!
昨日のスキルフルボーイ!」

ソーマ達はその外人を乙鳴旅館まで
案内する事になりました。

彼は日本の事を楽しそうに語ります。

「イエ~~~ス。
ボクは大の日本贔屓ナノデス。

北海道から沖縄マデ…
若い頃からズイブン旅行
しましたが

日本の宿には真の”ホスピタリティ”
あるように思いマスネ~~~。」

― 三つ指をついて出迎えてくれる
奉仕の姿勢……。

誠心誠意お客様に尽くそうする
サーヴィスの心…!

山々と和風建築が織りなす
安らぎのロケーションも相まって…

すばらしい気分が味わえるのデース! ―

「まるで王様にでもなった様な気分にネ!」

ソーマは感心しました。

「ほほ―――…
分かってるっすね~~~!

そう!この情緒が良いんすよね!」

「そのとおりデ~~ス!

それと女性が美しいのも
最高デスネ!

いつまでも若々しく神秘的!
エキゾチック!

アナタも…まさに大和撫子!
キュートな魅力アリマ~~ス…」

突然の誉め言葉に田所は
激しく動揺します。

「へぁ!?そ、そんな…私なんか」

ソーマは笑いました。

「謙遜すんなって田所~~~。

あ、ここっすよ!乙鳴旅館!」

「Thank you so much!

案内感謝デス
スキルフルボ~~イ!」

ソーマと田所は笑顔で言いました。

「この宿もものすごく
良いトコっすから!」

「はい!
建物や風景…女将さんたちの
接客も良いですし。

それにもちろん食事も
最高ですよっ!」

外人はぴく…とその言葉に
反応しました。

「それじゃあごゆっくり~!」

ソーマ達が去った後
外人は不穏な笑みで言います。

「食事…ネ。」

ソーマは嬉しそうに言いました。

「やー話のわかる
外人さんだったな~~。」

田所も同意します。

「ほんとだね~~…。

……あぁ……こんな怖い事件さえ
起きてなければよかったのにね。」

ナンマイダブナンマイダブと数珠を持って
手を合わせました。

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「ま…少なくとも神隠しじゃ
ないだろーけどな。

多分どっちの宿の人達も…
自分から居なくなったんだと
思うわ。」

「へ?だ、だって創真くんも
怪談って……。」

「すまん、ありゃ冗談だマジで。

さっき御錦上山荘の…
窓から中を覗いてみたんだけどさ

飾ってる絵とか高そうな壺とか
立派な椅子とか座布団とか…

そういう家財道具は
きれいに残ってんのに

厨房の調理器具だけが
ごっそり消えてんだよ。」

田所は一瞬訳が分からず
固まります。

「……それって…
どういう…事…?」

ソーマは頭を掻きました。

「わかんね。

あとな…換気扇は回しっぱなし。
ゴミ箱も調理してすぐ後って感じで

それに何故か三人分の食器が
調理台に出されたままだった。

まるで…

“食戟”でもやった直後みたいに――」

その日も田所とソーマは温泉街中を
聞き込みをして回りましたが有力な情報は
何も見つかりませんでした。

そのまま乙鳴旅館に戻り
疲れた田所は温泉に浸かります。

桶の中のアヒルのおもちゃを
つんつんしました。

― 謎だけが積み重なって
どうすればいいのか途方に
暮れかけたそのとき

第三の事件が

私たちの泊まる宿で
起こったのです! ―

その頃ソーマは一人で壁打ち卓球を
していました。

突然ガシャーンッと何かの物音が
響き渡ります。

田所もソーマも顔を上げました。

今週はここまでです。

オカルト物になっちゃうかと
思ったらやっと「食戟」の文字が
出てきましたね。

ソーマ達、温泉2泊決定かー!

捜査は大変だろうけど
いいなぁ…と思ってしまう。

しかしやはりソーマと田所
同室なんですね。

秘書子ちゃん何故なんだ!

ソーマがときめかない男だったから
何事もなかったけど一歩間違えれば
大惨事ですよ。

二人の雰囲気見ていると
もう夫婦みたいだけれども。

肉魅はこの事実知っちゃったら
複雑ですよね~。

それにしてもソーマ働き者!

客なのに朝から厨房で手伝いって!

ここから来週の267話の予想です。

どう考えてもあの外人が怪しいです。

でも分かりやすすぎて
ひっかけのような気もしたり…。

ソーマの話を元に考えると
失踪した旅館の人達は誰かと
食戟をしたってことなのかなぁ。

条件として事情を誰にも明かさず
そのまま消えるように言われたって
事なんでしょうか。

食戟って遠月の中だけの
特殊ルールで社会の中で
通じるルールではないのでは?

わからない…。

食戟を仕掛けた犯人があの外人だと
しても休業させてその後は?…とか。

調理器具だけごっそり
なくなってるのも謎。

思いつく悪事なんて
転売しかありません…想像力!

やっぱり色々謎ですね~。

でも第三の事件はソーマ達の
宿泊先で起こってるので
来週解決すると思います。

ソーマは色々気づいてそうだし。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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