リヒトの巨大な光魔法を止める為、
魔法帝は全魔力で阻止するものの
隙をついたリヒトの剣に倒れました。
その続きです。
ブラッククローバーのネタバレ感想146話。147話の予想。アスタの熱血指導!
リヒトは倒れた魔法帝の魔石を
二つ手に取り握りしめました。
ヤミが魔力を立ち昇らせて
刀を抜きます。
「…どういうことだ…
ヴァンジャンス…!!」
リヒトは片目から涙を流して笑います。
「ご機嫌よう、ヤミ・スケヒロ…。
私はリヒトだ…。
ウィリアムは眠っているよ…。」
「あ゛?
覚悟出来てんのか…!?」
遠く離れた回廊ではマルクスが
ガクガク震えていました。
「こんなことが…!
こんなことがあるはずがない……!
ユリウス様が…こんな……!!」
ヤミが怒鳴りました。
「何してやがるマルクス――――!!!!
治療だ!!
とっととオーヴェンのオッサン
呼んで来やがれバカヤロォ――――!!!」
「……ハイッ!!」
我に返ったマルクスは慌てて動き出します。
リヒトが言いました。
「…無駄だよ…。
この男はもう死ぬ…!
最後までこの国の人間を
護り抜いた…。
敬意を表するよ。
魔法帝ユリウス・ノヴァクロノ。
…だが…」
突然空間から裂け目が現れました。
「!」
ヴァルトスが現れ叫びます。
「リヒト様ァ―――!!」
リヒトは光速で移動しながら言いました。
「我々とオマエ達が解り合うことは
二度と無い…!!」
そのままヴァルトスの空間魔法に
飛び込みます。
【 闇魔法 ”闇纏・次元斬り”!!! 】
建物ごと空間を切り裂きますが
ヤミの剣はあと一歩届きませんでした。
「……チッ」
― 逃がした…!! ―
倒れる魔法帝の元へ駆け寄ります。
「ユリウスのダンナ…!!
しっかりしろ―――…!!」
魔法帝は弱く答えます。
「…………ヤ…ミ……。
さっきの魔法…凄いね―――…。
空間を…斬るなんて…。」
「んなこと言ってる場合かよ……!」
「本当に…凄い…魔法騎士に…
なったね……。」
「……だから…もう28だって
言ってんだろ…。
いつまでもガキじゃねーんだ…。」
魔法帝は空を仰ぎます。
「頼もしいね…。
次の世代がしっかりと育ち…
さらに次の世代が芽吹いている…。
私の思いは…
次代の魔法騎士達へと続いている…。」
その頃浮遊魔宮ではメレオレオナが
激しい連打でライアを打ちのめしていました。
「燃え尽きろォー!!!」
アスタもゾラも立ち尽くしています。
ライアは打たれながら笑いました。
― まいったねこりゃ……。
その強さ、認めてやるよ
王族のネーチャン。 ―
ライアの第三の目からズ…と
魔力が放出されました。
― だからこそ
自爆魔法で道連れに
しといてやるよ
一撃入れたら
即座にドカンだ ―
アスタが瞬間に反応して
ライアの魔法を反魔の剣で
無効化します。
「だらああ」
「!!」
レオナがピタと拳を収めました。
シュウウウとライアの魔法が沈静化します。
「………」
― 反魔法の小僧――――…!!
読みも動きもどういう
スピードだよ…!! ―
アスタはギュッと拳に力を入れました。
「同じよーに自爆しようとしたヤツ
2人も見たからな…。
いい加減もうわかってたぜ
三つ目コノヤロー…」
突然ライアを思い切りぶん殴りました。
「 命を粗末にするんじゃねぇぇ―――!!!! 」
「―――…」
ライアは地面に倒れこみます。
アスタは怒鳴りました。
「何なんですかオマエ達は―――――ッッ!!?
奪われたとか人間への復讐とか
よくわかんねーけど…
人間じゃないんですか―――!!?
まずオマエらの話
ちゃんと聞かせろ!!!
そしてオレの話も聞け!!!
その前に勝手に死ぬのは
許さァァ――――――ん!!!!」
ゾラはため息をつきました。
ライアはあっけにとられます。
レオナの霊獣の手がアスタの頭を
がしっっと掴みました。
「キサマよくも私の闘いに
割って入ってきたな…!!」
メラメラ魔力を燃やすレオナに
アスタが冷や汗をかきます。
― え―――― ―
レオナが言いました。
「白夜の魔眼は我々と
解り合う気などない…!
だからここで
潰しておかねばならん…!!
殺してでもな…!!」
アスタはキョトンとしました。
「…?何でですか??
解り合えますよ。
だってコイツらも
オレ達と一緒じゃないですか。
大切なモノを傷つけられて
怒ってる…!」
魔法帝は空を見上げていました。
― 私が目指したもの…
つくろうとした未来は…
そう遠くないと
信じているよ… ―
アスタは続けます。
「王族でも
貴族でも
平民でも
下民でも
人間じゃなくても…」
魔法帝は微笑みました。
― 差別や憎しみのない国を
君達とつくる新しい未来を… ―
「そこに暮らすみんなが
認め合って笑い合える自由な国。
オレが魔法帝になって
つくりたいのはそんな国です…!!」
「……」
レオナは笑います。
― この莫迦者…
大それたことを
真っ直ぐ言い切りおって…。 ―
ライアは驚きます。
― コイツ…本気で言ってやがる…。
…昔…
同じようなことを
言ってたヤツがいたな……。
人間が…
みんなオマエらみたいなの
ばっかだったら…
もしかしたら―――… ―
ライアは自嘲気味に笑います。
「…でも…
もう止まれないんだ…!」
石板の前にはリヒトとヴァルトスが
立っていました。
今週はここまでです。
魔法帝はどーなっちゃうんでしょう…。
まだ望みはありそうな気はする!
半々位で…。
でもきびし~かな…。
そしてアスタの熱血パンチ
炸裂でしたね。
ライアとガチで話し合って
もらいたいけど時間がないかな?
何だかんだでアスタの思想と
魔法帝の思想はとても近いんだなぁ。
リヒトもかつては同じ思想だったん
だろうけれども。
リヒトの片目涙も意味深だった。
ヴァンジャンスの意識が少しでも
目覚めていてくれたら魔法帝の命にも
わずかに希望が持てるんだけどな。
ここから来週の147話の予想です。
魔法帝の命の行方も来週は
ハッキリするのでしょうか。
そしてついにずっと謎だった石板と
魔石の事が少し解明されるのかな?
この石板のある場所って
今アスタのいる浮遊魔宮の中なのか。
それともまったく別の場所で
石板に魔石を埋め込むと
浮遊魔宮の何かが目覚めるのか…。
浮遊魔宮の中の人達は
生贄みたいなもんなのかなぁ。
何にせよ点が線になる日が
近そうです。
そして白夜の魔眼がゴーシュの
命を奪わないようにしてた理由が
知りたいですね!
なんでだ~。
来週も楽しみです。