4th BOUT第2カードのお題「野ウサギ」に対し
一色は椀物を完成させました。
続いて司の実食が始まります。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想250話。251話の予想。品のあるジャイアン。

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一色は紀ノ国に言いました。

『 僕は君を尊敬している―… 』

「紀ノ国…君は本当に
楽しく料理が出来るのかい?

そのまま中枢美食機関に
居続けて……!」

「一色……」

突然司が手を挙げて
割り込んできました。

「あの――――…」

「!」

驚く紀ノ国と対照的に
一色は笑います。

「はい?

何でしょう司先輩。
なにか反論でも?」

「反論…?
いや……一色良い椀物
作ったなぁと思って。

流石だなぁほんとに…。

あのさぁこの試合で
俺が勝ったら

機関に従って…

俺の配下として
頑張ってくれないか?

退学は免除させるからさ」

突然の提案にソーマ達はポカンとします。

「やっぱり和食に関して
一色は凄いもの持ってるしさ

素晴らしいアシスタントに
なるって思うんだよね。」

水戸や新戸も戸惑います。

(こ……この状況でふつう
勧誘するか!?)

(どんな神経をしているんだ!?)

一色は笑って返答します。

「ふふ……流石、司さん。

問答無用に平常運転ですね。」

「まぁ考えといてくれよ。
俺の審査が終わる前にさ。」

場面は再び歓声の上がる会場に戻ります。

川島が司会進行します。

『 反逆者連合!
一色慧が作り出したのは…
世にも見事な椀物でした。

WGO審査員からも
絶賛の嵐を受けた
強烈な先制攻撃!

そして…対する十傑サイド!

司瑛士の料理が
たった今完成いたしました―――!! 』

料理を見た審査員達が驚きます。

「この品は…まさか―――」
「えぇ…!!間違いないのです!」

司が微笑みます。

「お召し上がり下さい。」

【 野ウサギの王室風仕立て 】
(リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル)

アンが興奮します。

「かつてルイ14世たちも愛したという
【野兎】をつかった代表的な一皿!

フランスの王侯貴族たちに
愛されてきたジビエメニュー。

王道中の王道なのです!!」

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シャルムも続きます。

「匂い立つ重厚な香気…
美しく力強い盛り付け。

一級品であることは
間違いない!」

― ………しかし…

野ウサギ肉といえば
まず思い浮かぶのが
この料理だ。

そんな正統派なメニューで
いかに自分の色を出せたかが

審査する上で最大の
ポイントになる―― ―

イストワールが一口
食べてみました。

「うむ……。

肉付きのいい前足や後ろ足・
首回りの肉などを刻み合わせ

一枚開きにした兎肉で
筒状に包み込み…

独特な匂いの肉を絶妙に制御し
とてつもなくジューシーに加熱!

その肉と絶妙に絡み合うソースは…
赤ワインで肉・骨の出汁を煮詰め

【フォアグラ・チョコレート】
そして【兎の血】で完璧に繋いでいる。

文句無しに一級品。

だが」

シャルムとイストワールが
同時に叫びました。

「一色慧の遊び心に満ちた
美味しさと驚きが…
上を行っている!!」

「!!おぉお」
「おおおおっ!!」

審査員達の評価に反逆者チームは
期待で力が入りましたが
えりなは冷静でした。

突然アンの様子が変わります。

「!!?え!?
どういう事

アンさんだけ
悶えまくってる!?」

アンは息を切らして
イストワールに言いました。

「ソースの……下です。」

「え…ええっ!?

なにぃいい!?

ソースに隠されていた…
謎の層が出現した!?」

「下にあるのは【ロワイヤル】

フレンチにおける【茶碗蒸し】
なのです!」

※卵・コンソメ等を合わせ、卵豆腐の
様に固めた物もロワイヤルと呼ぶ。
スープ料理の浮き実にする場合も。

「何だと…っ!?」

イストワールは慌ててまた
一口食べました。

― ぐぉおおおっ…
コンソメとポルチーニ茸の
風味が一気に広がる!!

舌触りはどこまでも
滑らかですぅっと溶ける!

【王室風仕立て】
【洋風茶碗蒸し】

二つのロワイヤルが
同居していたとは!!

しかも隠されていた物は
それだけではない…。

イチジクと林檎ピュレソースに
栗のコンフィ!

茶碗蒸しのまろやかさと
フルーツの酸味・甘味が
さわやかに響き……

重厚な野ウサギをあっと
いう間に完食させそうな程
軽やかにしている!!

しかもインパクトは
全く失わずに!!

どうしてこんな事を
思い付き実現できる!?

思い付いたとしても
複雑すぎて普通の料理人では
試しもしないだろう。

天才…!
確かに天才!!

異常者と紙一重だと
言えるほどに……!! ―

司は小学生の頃の事を
思い返します。

その日の授業は水彩画でした。

先生が言います。

「水彩絵の具の使い方は
分かりましたかー?

すきなものを自由に
描いてみましょうねー。」

女の子が質問します。

「せんせー
色がうまくまざんなーいっ」

「あ、水は少しずつ足していくと
いいわよー。」

女の子は早速水を足して
絵の具をときます。

「わぁーいできたぁ!
キレイなあおいろー」

隣に座る司は女の子の絵具を
じっと見つめます。

突然女の子のパレットに筆を突っ込み
自分の絵に塗りだしました。

あっけにとられた女の子は
涙ぐみます。

「……ひぐんっ

びゃああああん
えいしくんがあたしの絵の具
とった―――!!」

先生は慌てました。

「ちょ……ちょっと瑛士くん!?
駄目でしょ!!

どうしてそんなことしたの!?」

ざわつく教室で司は普通に答えます。

「え?だって……

その色があったらおれの絵が
もっとよくなるとおもったから…。」

先生も生徒たちも引きました。

― 似たような事は何度もあった。

……どうやら俺は他人と比べて
だいぶズレているみたいだな。 ―

「でも仕方ないよな。

俺の料理が輝くためだもん。」

司の剣先が一色の着物を切り裂いて
丸裸にします。

改めて司が一色に聞きました。

「……どうだ?
考えてくれた?

このまま反逆者側に
ついてたら退学だよ?

そんなの勿体ないよな?」

一色は少し間をあけて答えます。

「いいえ……
丁重にお断りしますよ。」

褌一丁で腕を組みます。

「僕は例え褌一丁に剥かれたとしても
料理を楽しみ続けることを
諦めたりはしません!」

川島が笑顔で腕を挙げます。

『 ふぉ…4th BOUT
第2カードは!

十傑評議会!
司瑛士の勝利――――!! 』

電光掲示板には試合結果が表示
されていました。

司瑛士 3 一色慧 0

反逆者チームはの表情には
悔しさと無念が広がります。

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一色の返答に司は
ため息をつきました。

「……はぁ…
やっぱりそっかぁ……。

一色に断られて、この前は
幸平にも断られて……。

やっぱり俺人の上に立つ
器じゃないんだよなぁ……。」

とぼとぼ歩いてくる司に
叡山がツッコみます。

「あの状況じゃ誰が誘っても
無理だと思いますけど。」

紀ノ国が一色に心配そうに
声をかけました。

「い……一色…っ」

「あれぇ?
慰めてくれるのかい?」

「なっ……!!
ち、違うわよ!

勝てる相手じゃなかったって
念を押そうと…

というか何故脱いでるの!?

…一色だって元から
知ってたはずでしょう?

司先輩はああいう人なのよ。

己の料理を究める事しか
頭に無い―――

だからこそ最強…!
無敵なんだわ。」

「……そうかな?」

「え……?」

「まぁ…あとは仲間達に
任せるとしようか。」

司はステージに向き直りました。

『 さぁ……!!
激戦尽くしの4th BOUT

いよいよ最後を飾る
対決カードは――――!? 』

今週はここまでです。

やっぱり一色先輩敗退ですか~!
司強いな!ラスボス!

先行実食の時から
嫌な予感があったけれども。

でも一色先輩にそこまで
後をひく感じはありませんね。

いや、悔しいでしょうけど。

ソーマ達の力を信じてるって
事でしょうか。

それにしても柔らかい物腰に
騙されがちですが司先輩の
本質はジャイアンだ…。

おまえのものはおれの…。

手に入らなかった時の
あきらめも早いですけどね!

あと一色先輩のふんどし姿を
久々に拝んだ。

最近よく服着てたので
忘れてましたね。

こっちが通常スタイルだって事を!

イメージ映像で切り刻まれたと
思ってたのに本当に脱いでた…。

ここから来週の251話の予想です。

まさか一週で司先輩の回が
終わってしまうとは!

展開が速すぎる~。

次は第3カード、タクミVS竜胆先輩ですね。

竜胆先輩の料理も前回
お披露目される事なく
終わってしまったので。

今度こそじっくり見たいです!

またワイルドな料理なんだろうなぁ。

ここまでの食戟の中で斎藤先輩、
もも先輩、紀ノ国は反逆者チームに
気持ち傾いてると思います。

叡山は…どーなんだろう…。

最終的には司先輩しか
中枢美食機関に残らないって事も
ありえるような気がしますね。

第3カードの食材は何に
なるのでしょうか。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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