サーはコンクリートの棘に体を貫かれました。
出久はワン・フォー・オールを20%まで
引き上げて治崎に応戦します。
その続きです。
ヒロアカのネタバレ・感想155話。156話の予想。クロノ、イケメンだった!
相澤は意識を取り戻しました。
― ここはどこだ…!? ―
目隠しされた相澤は一室に倒れています。
クロノが言いました。
「あんたの事はよく知ってますよ。
抹消ヒーローイレイザーヘッド。」
上からまたがり”個性”の短針で
背中を刺して引き抜きます。
「壊理の研究過程であんたの”個性”を
よく参考にしてやした。
殺さず隔離したってことはまァ
生かしておく価値があるということです。
【”個性”を消す】ソレは彼にとって
魅力的な力なんですよ。」
相澤は手を動かそうとしますが
思う通りにいきません。
クロノがマスクを外しました。
「ああ無理無理。
あんたは今カタツムリ並みの
動きしかできやせん。
他が心配ですよねェ。」
【 玄野 針(くろの はり) 】
― ”個性”「クロノスタシス」
時計の針のような頭髪を
直線上に伸ばして攻撃します。
受けたモノの動きを遅くします。
ただし自身が停止した状態でなければ
針を伸ばすことは出来ません。 ―
「今…短針で刺したから
一時間はそのまま。
彼は一度決めたら止まることはありません。
どこまで知ってるかわかりませんが…
壊理ね…組長のお嬢さんなんですよ。
目的の為なら何であっても使う。
オーバーホールって男は
そういう人間なんです。」
出久は治崎に突進します。
治崎は出久を見据えています。
(破片となった地面は
俺が触れたことにはならない。
“壁”か)
― 小賢しい!! ―
手元のコンクリートを触手のように
伸ばして出久を攻撃します。
尖った先は出久の脇腹をかすめました。
― ”分解”でタイミングは測れるけど…
避け切れない! ―
「ヴヴっ!!」
出久は床を踏み抜いて地面を砕きます。
― 耐えろ!!
勝つまで!!
治崎が手を緩めることはない! ―
治崎は四本の腕を操り出久を掴まえようと
しますが出久は上に飛びのきました。
そのまま天井を蹴り、治崎へ向かって行きます。
― 治崎は死んでも
エリちゃんを諦めない。
時間はかけられない!
ダメージを稼いでも”修復”される!
一撃で!!
脳天 一撃 ―
フルカウルで治崎の頭に足を振り下ろします。
【 マンチェスタースマッシュ!! 】
治崎は寸前で避けました。
「いくら速かろうが」
コンクリートの塊を二つ掴みます。
出久は急いで飛びのきました。
「先の2人に比べれば
動きの”線”が素直で
見えやすい。」
治崎の攻撃で出久の血が噴き出します。
ミリオは壊理の手を引いて
地下道を歩いていました。
「ゼェッ ゼエ」
― エリちゃんを少しでも安全な場所へ!!
まだ!俺にかかってるんだ!
余裕だ!パワーだろ!
俺はまだ余裕だ!! ―
体を貫かれていたサーの姿が蘇ります。
ミリオの目から涙が溢れました。
(動けルミリオン!!)
張り続けていた心が綻びかけ
ミリオは膝をつき、倒れ込みます。
― ゼエ ゼエ
視界が…!!
体が動かない!!
血は…止まってる!?
…けれど流し過ぎたんだ…!!
ハアッ
立て…!立て…!動け…
――――~~~~っ …! ―
ミリオは壊理に言います。
「エリちゃん…身を…隠すんだ…。
後続を…待つんだ…!
何十人って…人間が君を…
救けようと…動いてる…んだ!
エリちゃん…!
大丈夫…だ。
君は…大丈夫だ。
エリちゃん…!!」
治崎は立ち上がります。
「ったく
“修復”といってもバラす瞬間は
しっかり痛いんだ。
もう止めだ。」
出久の両脚には治崎の放った
コンクリートのトゲが突き刺さって
いました。
「ヴヴヴ!!
まだ…!!」
― 地面が割れて細かくなってなかったら…
でっかいトゲで終わってた! ―
「ああ…そうやってルミリオンにも
粘られた。
諦めない人間の底力は侮れない。」
治崎は手をスッと上げました。
― 死にかけだからこそ…餌になる。 ―
手の平に突然口が現れ叫びます。
『 おまえのせいでまた死ぬぞ!
これが望みなのか!?
壊理!!! 』
「!?」
出久は驚きます。
その声は地下道にいる壊理の元に
届いていました。
壊理の脳裏に研究室での事が蘇ります。
動かない壊理を見てクロノが言います。
「もう限界ですね…。
体力も尽きてやす。」
治崎が手をかざしました。
「そうか…じゃあそろそろ”修復”するか。
仕切り直しだ。」
― 私は…… ―
壊理は地下道から治崎の元へ
戻ってきました。
「望んでない…!」
出久は驚きます。
「何で…!駄目だ…!
先輩と一緒にいるんだエリちゃん!!」
治崎は壊理に聞きます。
「壊理…こいつ一人でこの状況、
なんとかなると思うか?」
壊理は答えます。
「……思わない。」
治崎の手の平の口が聞きます。
『 ならおまえは
どうするべきだ? 』
体を貫かれたサーが咳込みます。
壊理は答えました。
「戻る……。
そのかわり…!!
皆を…元通りにして…!」
治崎は言います。
「そうだよな…。
自分のせいで他人が傷つくより
自分が傷つく方が楽だもんな。
まだルミリオン一人の方が
望みはあった。
奴で芽生えかけた淡い期待が
砕かれた。
気付いてるか?
壊理にとって最も残酷な仕打ちを
してる事に。
おまえは求められてない。」
出久はワンフォーオールを
ミリオに継がせるべきだったと語る
サーの事を思い出します。
サーも諦めかけています。
― 緑谷…もう変えられない…!!
エリちゃんの保護は叶わない…!
見てしまった…!
私と貴様が殺される
治崎が逃げおおせる未来を。 ―
出久は足に刺さったコンクリートを
グッと掴みます。
「そうだとしても―――!!」
コンクリートを抜き、立ち上がりました。
「余計なお世話だとしても…!
君は泣いてるじゃないか!!
誰も死なせない!
君を救ける!!」
抜いたコンクリートを手で
握りつぶします。
サーはその言葉を聞いていました。
― 緑谷―――…!!
それでも…
おまえは―――… ―
突然天井がドッと軋みました。
治崎と出久が上を見上げると天井を突き破り
ドラゴン化したリューキュウと梅雨、お茶子が
降ってきました。
「ドンピシャ!!」
「ケロ…」
出久は驚きます。
今週はここまでです。
クロノの個性って短針だと動きが
遅くなるんですね。
長針だと早くなるのかな?
まさかのイケメンでびっくりですよ。
そして壊理ちゃんは治崎じゃなくて
組長の子供だったのかー。
壊理ちゃんの研究で相澤先生の個性を
参考にしてたのは納得です。
先生の個性の進化版みたいな感じだもんね。
あの個性破壊弾。
あと治崎が壊理ちゃんにしてた
「修復」が恐い!
それってつまりは…。
しかも一度や二度じゃないだろうから
なお恐ろしい~~!!
ここから来週の156話の予想です。
リューキュウ達が来てくれたのは心強いですね!
ねじれはいないのかな?
これで少し戦局が良い方に向かってくれれば
いいのですが…。
サーの予知が気になります。
見た未来が分岐しないのも気になる!
壊理ちゃんの保護も治崎の確保もダメで
サーと出久が殺されるって、どんだけ
最悪ストーリーなんだ!!
これ分岐してくれないとすごく困る!
リューキュウ、でかくてすごいんですけど
治崎に分解されて融合とかされたらやだなぁ。
相澤先生も今救わないと
研究対象みたいになっちゃうのかな?
分かってる事は、治崎は個性を消したいんですね。
事態が複雑になりすぎて
どうなるのか予想できない!
来週も楽しみです。