出久は早朝の修業をこなしつつ
文化祭の準備にいそしんでいました。
ジェントル達も襲撃に備えます。

その続きです。

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僕のヒーローアカデミアのネタバレ感想175話。176話の予想。変装しても紳士。

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とうとう明日は文化祭本番です。
A組はステージで最終確認をしていました。

ダンスチームの仕上がりを見て
瀬呂が言います。

「始める前は素人芸が…って
不安だったけど

バンド隊もダンス隊も
素人以上のモンに
なっちまったなァ。

芦戸も意外と鬼コーチ
だったもんな。」

横で座る切島も嬉しそうに
練習する様子を見ています。

「好きだからこそ
ガチでやれるんだろうな…!

【”音で殺る”宣言】で
昂ったんはバンド隊だけじゃねー。」

全員が夢中で練習していると
見回りに来たハウンドドッグ先生が
思い切り扉を開けて怒鳴ります。

「モウ ガルルル9時ダロ!?
生徒はァア゛ア゛ア゛
9時まデダロォ」

「やっべ
帰りまーす。」

みんな慌てて寮に戻りましたが
午後11:35分現在、寝れない人が
大勢リビングに集まっていました。

上鳴と峰田が走り回ります。

「寝れねー!!」

芦戸が注意しました。

「しずかに!
寝てる人もいるから。」

飯田が心配そうに言います。

「皆盛り上がって
くれるだろうか。」

耳郎が言いました。

「そういうのはもう
考えない方がいいよ。

恥ずかしがったり
おっかなびっくりやんのが
一番良くない。

舞台に上がったら
もう後は楽しむ!」

遠くから上鳴がツッコみます。

「おまえめっちゃ照れ照れ
だったじゃねえか。」

「あれはまた違う話でしょ」

テーブルで備品の確認をしていた
出久が感心しました。

「耳郎さんの話、
色んなことに通じるね。」

向かいに座る青山が同意します。

「ウィ☆

誰が為を考えると
結局己が為に行き着くのさ。」

「なるほど。」

出久がロープを持ち上げると
ふと気付きました。

「ロープほつれてる。」

「ワオ☆ずっと練習で
酷使してたもんね。

僕らの友情の証じゃないか!!☆」

出久は謝ります。

「うん…いや危ない。
ごめん気付かなくて…。」

上鳴が提案します。

「八百万につくってもらえば?」

芦戸が注意しました。

「ヤオモモもう寝てるよ!
便利道具扱いしないの!」

上鳴は納得いきません。

「俺のことは充電器扱い
するじゃん」

峰田は笑顔です。

「これが男性蔑視。」

新しいロープを買わなければ
いけません。

「僕明日朝イチで買ってくるよ。
気付かなかったの僕だし。

朝練もあるし、
ついでに買いたいものもあるし。」

出久の提案に上鳴が待ったをかけます。

「いやいや俺ら10時からだぞ。

店ってだいたい
9時からじゃん。」

「雄英から15分くらいのとこにある
ホームセンター

あそこなら朝8時から
やってるんだよ。」

「けっこーギリじゃん。」

芦戸達が立ち上がりました。

「そろそろガチで寝なきゃ。」

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切島が両拳をゴッと合わせます。

「そんじゃ…!
また明日やると思うけど…

夜更かし組!!
一足お先に…

絶対成功させるぞ!!」

「オ―――!!」

みんなが拳を振り上げました。

次の日の文化祭当日AM6:30
出久はオールマイトといつものように
早朝修行に励んでいました。

「やはり居ましたね緑谷くん!!」

突然茂みをかき分け現れた発目に
出久は驚きます。

「発目さん!!黒!!」

「フフフ…隈と垢です!

当日でも変わらずやっていると
思っていましたよ。

例のブツ!

使えるようになったので
お渡ししにきました。」

発目は頼まれていたグローブを
出久に渡します。

「うわあすごいかっこいい!!
ありがとう!!

文化祭終わってからで
いいのに…!!」

「終わったら36時間寝るので!!」

オールマイトもグローブを見て
感心します。

「今はこんなにもコンパクトに
つくれるのか…!」

発目は自信をもって勧めます。

「デザインもコスの趣を
崩さないようにしてるんですよ!

クライアントの希望には
一発で答えるのがデキる
デザイナー!」

出久はグローブを手にはめて
喜びました。

「嬉しいよ
本当にありがとう!

これで”やりたい事”がやれる…!」

発目はマニュアルを渡すと
そのまま茂みの向こうへ
行ってしまいました。

オールマイトが拳を上げます。

「試してみよう。」

AM7:50になりました。

出久はグローブをはめたまま
慌てて駆け出します。

(いかんいかん!

慣れるのに手間取って
ギリギリまで練習してしまった…!

学生証忘れずに…)

文化祭の準備で活気に溢れる学園を
後にして郊外に出ます。

(コンビニに売ってると思ってたけど

…意外と置いてないとこもあるんだな。
時間くっちゃった、急がなきゃ。

ロープも買えた!)

「よし!」

駆け出すと紳士とぶつかりそうに
なりました。

「おっと!気をつけたまえよ。」

「すまみせん!」

AM8:30。

出久と変装したジェントル達の
偶然の出会いでした。

ジェントルは変装用のサングラスと眼鏡の
奥で激しく動揺しています。

(ビックリしたあああああ)

「ゴールドティップスインペリアルの
余韻が損なわれるところだったじゃァ
ないか。」

表面上は平静を装います。

― いかんいかん私としたことが!
人との接触は極力避けねば…! ―

そそくさと立ち去ろうとします。

「さァ行こうラ…ハニー」

ラブラバも動揺します。

「ハニー!!!?
ええ私はハニー!!」

出久は紳士の言葉に聞き覚えがありました。

― ゴールド…
八百万さんが淹れてくれてた… ―

「へぇ…。」

奥にあるくたびれた一軒家に
目を向けました。

「あの家喫茶店かなんかなのかな…。
わかんないな…。」

ボソ…と呟いた出久の言葉に
ジェントルがバッと振り返ります。

ラブラバも慌てて振り返りました。

(ジェントル!?)

ジェントルは両手を広げて
出久の元へコツコツ歩き出します。

「ゴールドティップスインペリアルが
“何か”を知らなければその発想には
至らぬワケだが…

君、わかる人間かね!?
幼いのに素晴らしい!」

「?」

出久は訳が分からず戸惑います。

「あの…僕はそんなに…
友達が淹れてくれたから
知ってただけで…」

― なんか聞き覚えのある声だな…
待てよ… ―

ジェントルは感心します。

「ホホウそんな高貴な友が――…」

言いかけてハッとしました。

― 高貴な友…!?
エリート校…いかん!!

……この子雄英の…!! ―

「良い…友人を持っているね。」

ジェントルと出久の鼓動が
跳ね上がります。

出久の返事も途切れがちになりました。

「ハイ…人には…恵まれて…」

― この声…紅茶…! ―

八百万の淹れた紅茶を
飲んだ時に見たネット動画を
思い返します。

紅茶に濡れたティーカップで
顔を隠した敵が語りました。

『 私は仕事の大きさによって…
ブランドを選ぶ。

諸君だけでなく
社会全体に警鐘を
鳴らすことになる。 』

― 嘘だろ… ―

ジェントルは慌てて
立ち去ろうとしました。

― 紅茶で昂ってしまった!!
私としたことが!!
悟られる前に――… ―

出久が引き止めます。

「待ってください。

ルーティーンってやつですか…?」

ラブラバが振り返りました。

(自分を責めないでジェントル!
仕方のないことよ!でも!!)

― 手遅れ ―

ピリッと空気が張り詰めます。

出久は持っていた荷物をガサッと
下に置きました。

“警報が鳴れば即中止――…”

ジェントルもサングラスとマスクを
ゆっくり外して言いました。

「なんのことかな?」

出久は立ち上がります。

「動画見ました。」

「ラブラバ
カメラを回せ。」

文化祭を成功させようと頑張る
皆の姿やエリの顔が浮かびます。

― もう

もう

やめてくれよ ―

「雄英に手ェ出すな」

AM8:32 A組出し物まであと1時間28分

今週はここまでです。

意外と早く出久とジェントルが
出会ってしまいましたね!

そして変装が…怪しい…
けどいつもの恰好より普通か…?

そして八百万の紅茶知識が
役に立ちましたねー。

案外ジェントルと八百万は
気が合うのでは?

紅茶愛好家仲間で。

やっぱり好きな物って
語る事を我慢できないんですね!

発目の黒さが隈と垢ってのも
地味に気になる…。

垢って究極になると黒くなるのか~。

ここから来週の176話の予想です。

出久とジェントルのバトルが
始まるのでしょうか。

しかもカメラ回ってるから
出久の動画がネットに出回る
って事になるのかな?

グローブの機能がどんな物なのか
わかりませんが楽しみです。

力を指先に集めるような
機能なのかな?

ジェントルの個性ももしかしたら
初お披露目になるかもしれませんね。

文化祭もいよいよ本番になりますし
出久にはここでジェントルを
絶対に止めてほしいですね!

そしてエリちゃんに文化祭を
楽しんでもらいたいです。

そういえば表紙でエリちゃんの
髪を結んであげてたのって誰?

ミリオ?相澤先生?

相澤先生なら意外だな~。

来週も楽しみです。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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