吾妻の異母兄弟である龍吾が登場した17巻。

吾妻の家がヤクザでしかも跡目を廻って揉めてる最中なのだと龍吾からきかされる累。

だから、吾妻と別れた方が良いと説得する龍吾ですが、18巻は吾妻の不安から始まります。

漫画家とヤクザ18巻のネタバレ感想。19巻の予想。

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異母兄弟の龍吾から何かを聞かされているであろう累の気持ちが自分から離れてしまうのではないかと心配で仕方ない吾妻

龍吾が吾妻の事を良く言うはずがありません。

2人は憎しみにも似た感情で結ばれた兄弟。

ヤクザの親分の愛人の息子である吾妻と正妻の息子である龍吾。

愛人の息子にも関わらずコワモテの容姿と「あの」性格の吾妻は父親からも父親の部下からも「二代目」にと思われていま

す。

一方、正妻の息子にも関わらず端正な顔立ちと繊細で几帳面な性格の龍吾は「ヤクザ」らしくないと思われている。

当然、龍吾が吾妻の事を良く言うはずがありません。

良くとか悪くとかじゃなく、本当の事を言っても結構な内容だし。

という事で吾妻は心配なわけです。

吾妻はそれとなく累に龍吾から何を聞かされたのか聞き出そうとしますが累は何も言わないのでした。

仕方なく、吾妻は自分がどんなに生い立ちの人間なのか話しだすのです。

吾妻は「食パン」が食べられません。

どうして食べられないのか...それは吾妻の生い立ちが関係していました。

吾妻の母親が吾妻を産んだのはお金が欲しかったからでした。

吾妻の父親に「跡継ぎ」を産んでくれたら謝礼すると言われて吾妻を産む、そういう「女」でした。

吾妻の父親を愛してる訳でも愛した男の子供を産む訳でもなく「金」を貰うために子供を産む「女」。

吾妻を産んで「謝礼」のお金を貰ったものの「足りない」と思う「女」。

「母親」にはなれない「女」は吾妻の愛情を持つはずもありませんでした。

そうして、手料理を作ることなど無く育ちざかりの吾妻に「食パン」しか与えませんでした。

吾妻にとっては食パンが「母の味」になってしまい、同時に「苦い思い出の味」になってしまうのです。

その話を聞いた累は大粒の涙を流します。

そして目の前にいる吾妻に我が子を慈しむ母の様に「抱きしめてもいいですか」と言う累。

「おう。」そう短く答える吾妻。

この「吾妻を抱きしめる累」が18巻表紙の2人なのです!!

吾妻の子供の様な表情。

やっと自分を愛し、自分も愛してる「母」の様な累に抱きしめてもらえる幸福感。

累も大きな母性で吾妻を愛おしむのです。

累は吾妻の「苦い思い出の味」である食パンでフレンチトーストを作りました。

それを美味しいといってニヤニヤしながら食べる吾妻。

あんなに嫌いだった「食パン」を食べられるようになるなんて!

累の愛のおかげとしか言いようがありません。

フレンチトーストを食べながら「好き」という吾妻。

その言葉にドキドキする累。

「言いたかっただけ」そう言ういながらおいしそうにフレンチトーストを食べる吾妻なのでした。

18巻の感想は、「相思相愛」なのにそのことを分からないでいる吾妻と累のラブラブぶりと初々しさに読んでいて悶えてしまいました。

累の気持ちが離れてしまうんじゃないかと心配するなんて累の事が好きでたまらないってことですもん!

そして、吾妻の事を聞いても(ヤクザの家柄、愛人の子、跡目騒動真っ最中)何も変わらない累。

累は人をというか吾妻を条件とかそう言う事で見るわけないのに。

吾妻しか見てないから。吾妻がどんな立場でも吾妻のままでいてくれれば気持ちが離れるわけないのです。

そういう「女」なのです、累って...。

そして「母性」も備わる累。

累ってば無敵です!!

「好き」って言う吾妻の言葉がもちろん「フレンチトースト」じゃないのは累以外のみなさんならお分かりの事でしょう。

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19巻の予想

19巻の予想は吾妻と龍吾の跡目争いになるのではないかと。

吾妻はさほど「跡目」なんか眼中になさそうだけど、巻き込まれるんでしょうね。

そして龍吾は吾妻の「最愛の人」である累の事を好きになっちゃたりしたら...

最初は吾妻を苦しめる的な目的で累に近づいたのに何時しか累に恋しちゃう龍吾...になるのではないか!!

と想像して楽しむ私なのでした。

というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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