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妊娠したら死にたくなった 1巻のネタバレ感想。2巻の予想。
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「妊娠したら死にたくなった」は作者である橘千夏さんの実体験を元にした漫画です。
かなり衝撃的な内容なので、てっきりフィクションだと思っていましたが、ノンフィクションだと知ってすっごいビックリ!
タイトルからしてインパクトがありますが、内容は更にインパクトがあるものになっています。
絵はすごく可愛らしいタッチなんですが、内容はかなりヘビーです。
それでは簡単に内容を説明すると、愛する人との赤ちゃんを欲しがっている主人公の千夏の話です。
ここまではごく普通ですが、千夏は産褥期精神障害という難病を患っているのです。
一言で言うと闘病記を綴った漫画なのですが、千夏の苦しみや絶望がこれでもかってくらいに書かれていて、読むのが辛いです。
子供を産むのが怖くなるくらい・・・!
精神が病んでいたり病気がある人が妊娠するのは、こんなにもリスクが伴うんですね。
しかしこの漫画が、何かを考えさせるきっかけになる事は大いにありそう。
興味がある人は絶対に読んでみる事をオススメします!
妊娠したら死にたくなった 1巻のネタバレ
病院のベットに寝ている千夏。
いや、寝ているのではなく拘束されているのです。
千夏は夜中に騒ぐなどの理由で安定剤を飲まされるほど、厄介な患者です。
なぜ、千夏は病院のベットに拘束されているのでしょうか?
(実はこの「妊娠したら死にたくなった」は原作者「橘ちなつ」さんが妊娠を期に体験した「産褥期精神障害」を赤裸々に描いた作品です。
実体験を漫画化しているので、リアリティがヤバいです!)
さて、時間をこの物語の1年3か月前に戻しましょう。
結婚して4年目の千夏は、子供が欲しくてたまりません。
夫の涼一に「子供が欲しい」とせがみます。
涼一はなぜか浮かぬ顔。
「薬は飲んでないの?」
と千夏に聞きます。
「薬」とは「抗不安剤」の事でした。
千夏は、結婚前に漫画家として活躍。
昼夜問わず仕事をしたため、心と体のバランスを崩し「軽いうつ病」になったのです。
この時に飲んだのが「抗不安剤」。
薬剤師の涼一は千夏が「軽いうつ病」を患った事も、その為に「抗不安剤」を常用した事も知っていました。
そして、「抗不安剤」は依存性が高くて有名な事も。
千夏は一年以上飲んでないと薬の服用をきっぱり否定するのでした。
こうして妊活半年で、千夏は無事「妊娠」します。
涼一も泣いて大喜び。
妊娠とともに「つわり」が千夏を襲います。
妊娠すると多かれ少なかれ「つわり」は付き物。
私の姉も「つわり」でゲーゲー吐いてました。
油の匂いや米の炊ける匂いがダメみたいでした。
話が逸れて失礼しました。
千夏の「つわり」はかなりキツイものだったようです。
まだ妊娠初期の頃の「つわり」は我慢出来ました。
しかし、安定期に入った6か月を過ぎても「つわり」は続き、だんだん千夏は不安になります。
体重も8キロも落ちてしまいました。
この頃から千夏は「不安」を口にする様になりました。
「分からない」「何か怖い感じがする」と。
脚もしきりに動かすようになります。
日に日に不安定になっていく千夏を心配して涼一は病院に連れていきます。
そして、診察した医師から思いもよらぬ言葉が出てきました。
「産んじゃおうか」
これには千夏も涼一もびっくり!
ですが、妊娠している事で千夏が不安定になってるのですから妊娠を終わらせれば良いわけです。
妊娠を終わらせる方法は「出産」なんですよね。
もちろん、周期的に産んでも大丈夫な時期だというのが大前提ですけど。
「出産」すれば千夏は元の千夏に戻ってくれる...涼一も千夏の両親もそして千夏もそう信じていました。
こうして、千夏は無事男の子を出産します。
男の子の名前は「翼」と名付けました。
無事、出産を終えた千夏。
ですが夜になると再び脚が動くようになります。
精神科の守田先生に診察してもらった結果、脚の動きを止める薬を紹介されます。
但し、その薬は母乳に悪影響を及ぼすというのです。
脚の動きへの恐怖に母乳よりも薬を選ぶ千夏なのでした。
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妊娠したら死にたくなった 1巻の感想
1巻を読んでの感想としては「妊娠」って大変だなと改めて思いました。
よくマタネティーブルーという言葉を耳にしますが気持ちの浮き沈みが激しくなるんでしょうね。
ホルモンの影響なのかな?
と、素人が考えても仕方ありませんがそういう精神的な症状ってはた目には分からなくて理解されないですよね。
本人である千夏でさえ、子供よりも薬を選び、母親として...と自分を責めることになるんですもの。
千夏は妊娠してる最中にお腹の子供を気色悪いとさえ思ってしまう。
きっと、そう思ってしまった自分を責め続けていくんだろうなと。
「案ずるより産むが易し」と言う人がいます。
私自身が出産を経験したことが無く「出産」に結構なハードルの高さを感じているので周りからよくそう言われました。
あんまり考えすぎないで「出来ちゃえば育てられるもんよ」なんて。
もしかしたら、私が妊娠したら千夏の様になる可能性は十分にある訳で。
只々、考えさせられる内容でした。
2巻の予想
2巻の予想としては、千夏が母親として子供を愛せない自分に思い悩むのではないでしょうか。
「気色悪い」と産む前に抱いた感情が産んだ後も抱き続けるとしたら。
そして我が子を「気色悪い」と思ってしまう自分を責める千夏。
益々、千夏の気持ちは悪化していくのかなと。
夫である涼一との夫婦関係もどうなっていくのか。
まだ千夏が「産褥期精神障害」だと分からないうちは千夏を理解するのは難しいかなと思います。
なんせ、妊娠が終われば「元の千夏」に戻ると思っている涼一ですから。
それが治るどころか悪化していくであろう千夏にどんな感情を抱くのでしょうか。
涼一にとっても「産褥期精神障害」の千夏とどう向き合っていくかという葛藤が描かれていくのではないでしょうか。
まとめ
というわけですが、「妊娠したら死にたくなった」2巻6話のネタバレ・感想についてお届けしました。
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