結局、凪は慎二と会えない方が良いのか。
28巻を読み終えての感想です。
凪のお暇 28話のネタバレと感想。
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凪のバイト先に偶然に訪れる慎二。(仕事の関係からなのですが)
本音を言えば、お店に入った瞬間、二人にバッタリ出会ってほしかったです。
その方がドラマチックかな、なんて。
そう思いましたがまさかのニアミスで二人の再会ならず。
「会えない方が良いのかも」
そう自分をなだめていた所、やっぱり再会してしまう2人なのです!!
しかも、凪が作った「2日目の豚汁」のおいしさに感動する慎二。
料理に感動する方もされる方もこんな嬉しいことはないんじゃない!と私なら思いますね。
しかし、こんな感動的なはずなのに二人はこの再会を他人の空似と思い込もうとし、さらに初対面を装います。
「初対面」は慎二の咄嗟の機転からくるものでした。
それにしても、人ってあまりにビックリすると目の前の真実を真実として認められないものなのかもしれませんね。
凪と慎二の「他人の空似」と思い込もうとする心理は実にリアリティがあるのかもと思いました。
そして、初対面を装うにもかからわず慎二は凪に現在のバイトを「向いてない」と言います。
今までの凪なら空気読み過ぎて「ですよね〜」なんて笑って答えていたかも。
でも、今の凪は違います!
自分の気持ちを真っ直ぐに言います。
「毎日が新鮮で、みんないい人」だから、「向いてない」なんかじゃない!
と、その瞬間、グラスの割れる音が店中に響き渡ります。
割ったのは「桃園」のグループ達。
グラスを割っても、ちっとも悪びれることもなく周りの目も気にせず相変わらず悪口を言い続けるのです。
ある意味、この「強心臓」うらやましくなります。
この「桃園」達に怒りを覚える凪。
トイレの電球が切れてると凪に言う慎二。
凪を桃園達から引き離す為に言ったものでした。
ちょっと!さりげなく優しいんですけど!慎二さん。
トイレの電球を交換している凪のところに慎二が現れ、もう一度「向いてない」と言いすぐにバイトを辞める様にと言い放ちます。
なぜ慎二がここまで凪に「向いてない」と言うのでしょう。
それは、桃園たちの様に人の悪口ばかり言っている人を凪は生理的に無理だろうと察しての言葉だったのです。
慎二の言葉にビックリする凪。
凪でも気が付いていなかった凪を慎二は分かっていたのです。
桃園たちの悪口にも理解を示し、「分かる」と肩を叩く慎二。
この慎二の分かるを聞いて、凪はいかに今まで自分が言い放ってきた数々の「分かる」が軽薄なものだったかを知るのです。
凪は気が付きます、慎二に対する自分の思いを。
そして、自分の思いを慎二に告白します。
「尊敬してる」って。
慎二はこの言葉を聞いた途端に荒々しく凪の胸を鷲掴みにし、凪にサイテーと罵られるのでした。
私が良いなと思ったのは、「桃園」たちの悪口は一生懸命頑張ってもそれが報われない事、葛藤、苦しさからくるもの。
その苦しさ達が「悪口」として出てくるんだという事。
人生って頑張っても報われない事の方が多い。
たまには、気持ちが弱くなったり口汚い言葉で気持ちを吐露したりもするもんです。
それを受け止める優しさが凪には欠けていると慎二は分かっていたのですね。
それを教えられた凪は慎二を尊敬したんです。
でも慎二は凪に「好き」って言ってもらえると期待してたんじゃないでしょうか。
好きって言ってもらえると思ったのに尊敬してるって言われて・・・
腹が立ったのでしょうね。
腹が立って、やけになって凪の胸を鷲掴みにするという暴挙に出ちゃう。
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凪のお暇 29話の予想。
さて、29巻の予想ですが久々に登場した慎二はまた出てきてくれるのでしょうか?
私は今回の慎二は凪に大きな影響を与えたと思うし、慎二自身も凪への気持ちを再確認させたのではないかと思います。
よって、慎二は登場します!というか登場してほしい。
慎二の登場でゴンさんが28巻では全然登場しませんでしたがもちろんゴンさんも29巻では登場して凪の心に何かを与えてくれるはず。
慎二とゴンさんの対比が気になるところです。
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