「真夜中の料理人」モナールカに
田所が料理勝負を挑みました。
完成した料理にモナールカは驚きます。
その続きです。
食戟のソーマのネタバレ感想269話。270話の予想。究極のホスピタリティ!
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田所の料理に脇で見守る
女将と板長は驚きます。
「あれが…
あのお嬢ちゃんが作った…
料理……!!?」
「あれって…どう見ても——!?」
その料理はみんなが
見覚えのあるものでした。
「お子様ランチ!!!
しかもまさかの…カレー!!?」
ソーマは呑気に笑います。
「お子様用のカレープレート
みたいっすねー。」
女将は訳がわかりません。
「な…なんでだい!?
この旅館だからこその料理を
出すんじゃなかったのか!?」
田所は平然と答えます。
「え?あ、はいっ
そうですよ?」
板長も理解できていません。
「た…確かに使ってるのは
ウチで出してる食材ばかりの
ようだが…
しかしわからん事だらけだ!
このカレーであの野郎を
唸らせられるのか……!?」
モナールカは高笑いしました。
「ハーッハッハッハッ!!
こんな子供向けの食事を
裏の美食界の住人「真夜中の料理人」
であるオレに出すなんてネ!
これは君たち二人とも
オレの奴隷決定デ〜〜〜ス!
それとも
オレをバカにしているの
ですカァ……?」
田所は焦りました。
「そそそそんなっ
滅相もない
が…がんばって作ったのでっ
どうぞお召し上がりください!」
ぺこりと丁寧に頭を下げました。
「……フン。」
モナールカはスプーンで
カレーをすくうと一口もぐ…
と食べました。
もぐもぐ噛んでゴクンと
飲み込みます。
一瞬で大自然の中に佇んでいました。
ハッとします。
「こ…この味は……!!」
女将達も田所にお願いします。
「…!!ちょっと……
私らも食べていいかい!?」
「あっ皆さんの分も
ありますよ。」
板長もおかみ田所の
料理に衝撃を受けます。
— 沁みる…っ!!!
エビ・カニの出汁が鮮烈で…
スパイシーなのに
丸みを持った旨さ!!
山々や流れる岩清水…
豊かな海の姿が目に浮かぶ
素材の持ち味をどっしり
表現しきっている!! —
田所は照れ臭そうに説明します。
「調理場にあった新鮮な魚や野菜を
残り物だった魚介のアラから
とった出汁で煮込みました。
エビを加えてさらに煮てゆき
“スパイス”・ローリエやタイム
などの”ハーブ”・”ウスターソース”を
中心に味付け
隠し味の醤油が和食の素材と
香辛料をマッチさせて…
大人から子供まで美味しく
楽しめるまろやかさに
仕上げられたと思います!」
ソーマは「うまっ」「うっめえ!」
と言いながらがつがつ食べています。
女将は感心しました。
「お…驚きだよ…。
いつも私たちが使ってる
温泉宿の食材をこんな料理に
仕上げるなんて。」
板長が言います。
「あぁ…確かに美味い!!
美味いが……一番気になるのは」
モナールカは頬を紅潮させて
プルプルと震えます。
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その様子に板長が言いました。
「奴にはあの味が想像を絶する程…
俺達より遥かに刺さっている
らしいぞ!?
い…いったい何故!?」
モナールカが言いました。
「これは———
この料理は———…
オレの
故郷の味ダ………!!
これはカレーに似て
非なるメニュー
“ガンボ”……!!!」
ガンボとは主にアメリカ南部…
メキシコ湾岸一帯で食されている
同国の代表的な家庭料理です。
スパイシーでどろりとした
濃厚なスープを米にかけて
提供します。
見た目は日本で広まっている
カレーに似ていますが
カレー粉は使わずオクラなどで
とろみを付けるのが最大の特徴です。
※”ガンボ”という料理名もオクラの意です。
女将達は驚きます。
「……え!?
え!?どういう事だい?」
「どうしてお嬢ちゃんが
あの男の出身地なんか知って…?」
モナールカも興奮します。
「……偶然…!?
いや!そんな事ナド
ありえナイ…!
これは一体何のマジックなのデスカ!
大和撫子!!」
田所は落ち着いて説明します。
「えっと…うまく言えないんですけど
語尾のイントネーションっていうか…
アクセントに
メキシコで一番多く使われてる
スペイン語っぽい独特の”訛り”が
あるなぁって。」
女将達もモナールカも固まります。
「は……?」
恵は笑いました。
「私も時々地元の方言が
出ちゃうんですよぉー
えへへ…。
…それと服装の感じとか
ブランドはアメリカの方っぽい
雰囲気もあって…
だからもしかしたら
メキシコ湾付近…
アメリカ南部でお生まれに
なったのかもって思って
だからきっとガンボは
子供の頃食べていたことが
あるんじゃないかなって…。」
板長が言います。
「…それをぜんぶ
推理した…のか……?」
田所は照れ臭そうに
両手を合わせました。
「正解でしたか?
よかったぁ…。」
モナールカは納得しません。
「…ありえナイ!ありえナイ!!
あなた何者なのですカ!!?
どうやってそんな真似を……!!?」
ソーマがニィと笑いました。
田所が答えます。
「えへへ…
ちょっとだけ”勉強”
してきたからです。」
— 遠月十傑に入ってから数か月——
その権限を使わせてもらって
ほんとうにたくさんの国を
回ったんです。
あらゆる地域の人々と出会って…
その空気や生活を肌で感じ…
学びました。
それぞれの場所が育んだ
「故郷の味」
それらを自分の皿に活かして
今までより…
少しでも強くなるために! —
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モナールカはまだ戸惑っていました。
「…それでガンボの事モ知って…!?
いや…だとシテモ
ただ故郷の料理を出されただけで
このオレが圧倒されているナンテ!?
何故だ……!!
何故こんなことガ!?」
田所が答えました。
「多分…それが本当に
求めてたものだからです。」
モナールカは言葉が出ません。
田所は続けます。
「えっと…さっき私が言ったことの
続きですけど
あなたの心が求めてる
ホスピテリティって
“王様として君臨することじゃない”
と思うんです。」
「………!?」
「だってもし王様気分で
もてなされたいだけだったら
何も日本にまで来る必要は
ないですよね?
国内外の超一流ホテルで
スイートルームなんかに
泊まれば願いは叶います。
でもあなたは日本の
温泉街を好きになった。
なぜだか懐かしくて
胸が切なくなるような
どこか懐かしいふるさとを
思い起こさせるような
……この場所を。
そう…きっとあなたは——
誰かにただ優しく
包み込んで欲しかったんじゃ
ないですか?」
モナールカはスプーンを握ります。
— 否定…できナイ。
この味に…
この娘に…
逆らえナイ。 —
バクバクと田所のガンボプレートを
食べ始めました。
— まろやかに優しく
でも時にはスパイシーに
厳しく
そうだ…
オレが求めていたのは
このガンボのように
幼いオレを包み込んでくれる…
母性の恵(ホスピタリティ) —
目にじわ…と涙が浮かんできました。
— この味はまさに…
“ママ”の味… —
田所が優しくたしなめました。
「あなたを癒してくれる
大切な場所。
それを自分で傷つけたりしちゃ
………
めっ
ですよ!」
今週はここまでです。
色んな事が意外でした!
出来上がった料理が
お子様ランチってゆーのも
ビックリです!
読めなーい!!
そして田所の連帯食戟後の
フットワークの軽さ!
数か月で何か国回ったのかな。
南国から極寒の地まで。
竜胆先輩みたい…。
行動力ありますねー。
しかし結局モナールカさんが
求めていたものとは。
お子様ランチと赤ちゃんプレイ…。
これが究極のホスピテリティ
なんですね…なるほどー。
相当心が…疲れてたんですね。
ソーマと一緒に来たのが
母性の塊の田所で良かった!
ここから来週の270話の予想です。
多分モナールカさんは
憑き物が落ちたように
田所に心を開いたでしょう!
湯けむり事件簿のエピローグ
みたいになるのかなぁ。
しかし消えた人達は
一体どこへ!?
モナールカさんも
知らないようでしたね。
料理修行の旅に出たのかな?
真夜中の料理人はまだまだ
いると思うので。
これはその序章なのかなぁ。
しかし闇社会にまで
足を突っ込むのはすごい…。
命がけの食戟が行われる日も
近いのでしょうか!
話がデカイ〜!
来週も楽しみです。
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