魔法帝はヤミの見守る中穏やかに
息をひきとりました。その頃リヒトは
石碑に最後の魔石をはめこみます。
その続きです。
ブラッククローバーのネタバレ感想148話。149話の予想。実は村人!
リヒトの元へ一冊の魔導書が
導かれてきました。
村人たちから歓声が上がります。
「四つ葉の魔導書だ……!」
「剣魔法のリヒトが
四つ葉の魔導書に選ばれたぞ―――!」
男の子が聞きました。
「四つ葉って何?お母さん。」
「四つ葉は選ばれた者だけが
手に出来る”幸運”が紛れ込んだ
魔導書なのよ…!」
「ふぅん…。」
男の子の目にリヒトの姿は輝いて見えました。
― 四つ葉の魔導書のリヒト…!
カッコイイ――――…!! ―
男の子がリヒトの元へ
駆けてくる場面に変わります。
「―――リヒトさん!」
リヒトの横にいるライアが呆れます。
「!またオマエか。
毎日毎日うっとーしいぞ。
あっち行けメンドくせー。」
しっしっと追い払う仕草をしました。
「別にアナタに会いに
来てはいません。」
「何だとチビ。」
リヒトは笑いました。
「あはは、そんなことはないよライア。
私は嬉しいよ。」
場面はまた変わります。
丘の上で男の子はリヒトに尋ねました。
「――リヒトさん聞いてますか?
人間が僕らエルフを襲って
くるんじゃないかって話…。」
「…ただの噂だろう?」
「…だけど…無い話じゃないですよ。
アイツらは戯れの為だけに
動物を殺せる邪な心を持つ
種族ですから。
一人一人の魔力は弱いクセに
数が増えて調子に乗ってるんですよ…。
昔は自然災害から僕らエルフに
よく助けられてたクセに…。」
リヒトは穏やかに言います。
「きっと怖いんだ…。
私達と同じさ。
似ているのに知らないから
恐れている…。
同じこの地から魔導書を
与えられる者同士…
わかり合えるはずなんだけどね…。」
突然少し向こうで竜巻が起こりました。
「自然の魔の暴走による竜巻だ…!」
竜巻の中心部に女の子がいます。
「きゃああ」
リヒトは駆け出しました。
「リヒトさん!」
男の子は竜巻の向こうに
もう一人の人影を見つけます。
― 奥からもう一人―――…!? ―
その人物は光りながらリヒトと同時に
竜巻に向かって魔法を発動しました。
【 剣魔法 ”開闢の一閃” 】
【 光魔法 ”アヴィオールの灯” 】
竜巻が消滅します。
男の子は感動しましまた。
― リヒトさん!!
あの大きさの竜巻を―――…!!
やっぱり凄い…!!
…けどそのリヒトさんと同等の魔法……!
アイツは……!? ―
リヒトは竜巻の中心にいた女の子を
抱きかかえました。
「大丈夫かい…?」
女の子は戸惑いながらお礼を言います。
「ハ…ハイ!ありがとうございます…!」
先程光魔法を放った人物も
地面に着地しました。
「テティア!勝手に城を抜けだして…
風属性なのに何やってるのさ。」
「お兄様…!」
男の子は三人の様子を遠くから
見ていました。
― 人間…!?
リヒトさんと同じ…
四つ葉の魔導書の…! ―
場面は変わります。
三人の交流はその後も
続いていました。
「リヒトとあの二人
最近仲が良いな。」
ライアも微笑んで三人を見ています。
「リヒトくん、人間の友達が出来て
嬉しいみたいだね…。
実際あの二人はすげー
イイヤツらだし…
リヒトくんと同じこと
考えてたらしーよ。
エルフと人間が仲良く
なれないかって…。」
男の子は少し面白くありません。
― リヒトさん…何だって人間なんかと…
…けどリヒトさんがすることに
間違いなんかない…。
あの人間は…
リヒトさんと同じ
選ばれた四つ葉の魔導書だし――… ―
その後も交流は続き、テティア達と
エルフ達の仲も深まっていきました。
テティアの兄はエルフ達に
語ります。
「僕達はわかり合える…!
エルフのみんなの魔の扱い方は
本当に凄いよ!
そこに僕ら人間の魔道具の
技術を合わせれば
この地をより豊かで
安全な場所に出来る!
そこでお互い手を取り合って
生きていこう…!」
場面は変わります。
その後、リヒトとテティアは
子宝に恵まれました。
エルフの村人たちは祝福します。
「新しい命が宿ったんだって…!?」
「わあ―――!
二人の子なら絶対
イイ子が生まれるよ!」
「おめでとうテティア!
リヒト!」
ライアが男の子に言います。
「なんだ気に食わねーのか?
まだガキだからなオマエは」
「うるさいですよ。
いつまでも子ども扱い
しないでくれますか。」
「ハイハイ」
その後、リヒトとテティアの結婚式が
執り行われました。
リヒトは笑顔で男の子に言います。
「今日はありがとう。
明日は君の魔導書授与の日だ。
楽しみだね…!」
男の子は思います。
― リヒトさん…幸せそうだな…。
リヒトさんは昔から
幸せそうだったけど…
よりそうさせたのは
悔しいけどあの二人の人間の……
…リヒトさんの言う通り…
人間ともわかり合えるのかな――… ―
場面は変わります。
上空に巨大な魔法陣が現れました。
【 どういうことだ!!? 】
「人間が…」
「攻めて来たぞォォ――――!!」
魔法陣から放たれる光魔法の矢に
エルフ族は次々と貫かれていきました。
「魔法が使えない…
魔力が封じられてる…!?
ぐあ!!」
「きゃああ」
「お母さーん」
「結界が張られてる!
出られな――ぎゃッ」
― これは光魔法…!!
ということは―――― ―
「…ふざけるな…
ふざけるなふざけるな
ふざけるなふざけるなふざけるな!!
絶対にゆるさ」
男の子も光の矢貫かれました。
― ………
………
…リヒトさん……… ―
薄れゆく意識の中で巨大な黒い魔法陣の下、
リヒトがテティアを抱きながら屍と炎の中で
立ち尽くす姿が見えました。
― …リ…ヒ……
ト……… ―
突然見知らぬ部屋で男の子の
意識が目覚めました。
「!!!」
― ……!?
どこだここは―――…!?
何がどうなった…!?
僕は死んだんじゃ――― ―
「!?」
壁に掛けられた鏡を見て驚きます。
「リヒト…さん……?」
思わず鏡に手を伸ばしました。
― どう…なってる…!?
僕の精神がリヒトさんの体に…!?
…いや違う…!!
この魔の感じは…
この体は人間だ…!!
リヒトさんに似た姿の人間……!
…そうだ…僕は確かに死んだ―――…! ―
ハッとしました。
― 魔法が封じられていたあの状況で…
リヒトさんが発動したあれは恐らく…
禁術魔法…!!
これは……
転生…魔法…!? ―
窓を開いて街を見下ろします。
― わかる…
感じる…!!
村のみんなの魂を…!!
リヒトさんが最後に転生魔法を
発動したんだ…!!
僕らエルフに…!!
だけど他の皆は
転生しきれていない…!!
僕だけが…!! ―
ベッドに置かれていた
魔導書を手に取ります。
― …魔導書…
この体の持ち主の魂は
まだここにある…!
眠っているだけだ…!
この魔導書はコイツのもの…。
僕には使えない。 ―
部屋を飛び出すと魔導書の書庫へ
走り出しました。
― 選ばれたのか偶然なのか
わからない…
けど僕だけが転生出来た…!!
リヒトさんの姿で…!!
僕だけしか救えない
僕が選ばれた存在
リヒトになる…!! ―
書庫で手を差し出すと
一冊の魔導書が手元に来ました。
本には四つ葉のマークが刻まれています。
「どんな手を使ってでも
エルフの皆を蘇らせる…!!」
― 僕の特別な人を…
皆を裏切った人間…!!! ―
「そして今度は
僕らが人間を滅ぼす!!!」
今週はここまでです。
転生魔法ってややこしいですね!
本物のリヒトの魔法は剣魔法で
光魔法はテティアのお兄さんの物?
でも転生したリヒトそっくりの彼に
与えられた魔法は光魔法…。
この子はリヒトの姿に転生したけど
魂は全然違うのでしょうか…。
なんで姿だけ同じなんだろう。
しかも村の皆の魂を感じるって
言っていたのがまた!ややこしい!
何人かは半転生してるのか~。
ゴーシュも半転生なのかな?
テティアの魔法が風魔法なのも
気になります!ユノ…。
本物リヒトの魔法が剣魔法なのもなぁ。
アスタ…。
まだまだ謎が謎を呼ぶって感じですが。
ここから来週の149話の予想です。
まさか白夜の魔眼の頭首が
リヒトじゃなくてただの村人だったとは!
そうなると石碑の儀式を
この子に教えたのは誰なんでしょう…。
なんとなく別の誰かに憎しみを
利用されてるだけなのかなぁって
気がします。
今のリヒトの正体を
ライア達は知ってるのかな?
今の所エルフ側からしか
過去の悲劇が語られてないけど
人間サイドも何かあると思います。
エルフ達が光魔法で襲われたって事は
テティア兄の裏切りは確実なのかな~。
テティアとその子供も
転生したのでしょうか。
それがアスタとユノとか…。
そうなると前世は親子…。
しかもユノがお母さん!
ないか!
当時の真実を知ってる人が
今後出てくるかもしれませんね。
来週も楽しみです。