4th BOUT 第1カードは
茜ヶ久保ももVS薙切えりなに
決まりました。
その続きです。
食戟のソーマのネタバレ感想245話。246話の予想。もう実食!?
竜胆と司は準備万端です。
叡山は焦りを隠せません。
「頼みますよ先輩方…!
これ以上負ける訳にはいかねぇ…っ。」
茜ヶ久保が顔を上げました。
「さぁブッチー、
すてきな品を作ってイライラを
ふきとばそー。
そのいきおいでえりにゃんも
やっつけちゃおうか。」
4th BOUT 第1カードの対決が
スタートしました。
『 さあ…!この連帯食戟が
決着してしまうかもしれない4th BOUT。
茜ヶ久保ももVS薙切えりなは今!
調理に入ろうという所です!!
くじ引かれたテーマ食材は
【黒糖】です!! 』
反逆者チームは悔しがります。
「ぐぉ――――
またお菓子に向いてそうなお題…」
「えりなっちがんばれー!!」
ざわっと会場がざわめきました。
「す…すげぇぞ!!
もも先輩の調理台!」
「おおおおぉ!?
赤・緑・黄色・茶色・紫・黒――…」
「めっちゃカラフルなペースト生地が
ボウルに沢山!」
アリスが観察します。
― 苺・抹茶・ココア・ブルーベリーや
黒ごま等々で色を着けたのね。
まるで鮮やかな絵の具が煌めく
パレットだわ!! ―
茜ヶ久保はチョキッとコルネの
先端をハサミで切りました。
「美味しく食べれちゃう絵の具さんで
お絵かきタイムすたーとぉー。」
かわいいクマやウサギの絵を描いていきます。
会場は驚きました。
「コルネを使ってファンシーなイラストを
次々完成させてくぞ!!」
「うそでしょ、どうなってるの
あのスピード!?」
水戸はその技術に目を見張ります。
― しかも普通は下描きするのに
一発描きぃ!?
どれだけ描きなれてやがんだ!! ―
茜ヶ久保は描きながら歌うように言います。
「描けたものから約3分オーブンで
焼~いて~~…
その上から黒糖を混ぜこんだ
生地を流し込む~」
アンは察しがつきました。
「……どうやら作っているのは
ロールケーキのようですね。」
イストワールも納得します。
「成る程!日本でもよく見かける
イラスト付きのものか。
となると意外に素朴な品だな……。
先ほどの豪華なタルトに比べると。」
茜ヶ久保はぐよーんと飴を伸ばします。
「飾り付けもかわいくかわいく~~」
会場が湧きます。
「!!あれは……飴細工!」
「ツヤツヤしてきれ―――!!」
シャルムは驚嘆します。
― あの技法は…
『 シュクル・ティレ(引き飴) 』!!
飴細工の技法の中でも最も艶を出せる
テクニックだが
飴の塊を適切な温度・やわらかさに
保ち続けながら薄く均等に伸ばしていく…
難易度は極めて高い!!
どれも非常に繊細でデリケートな作業!
なのにああも簡単そうに…!!
つぎつぎ飛び出すプリティな調理技術!
りんごタルトの時はサーブ方法にも
こだわった様に…
今回は調理過程でも可愛さに満ちた
演出を散りばめている!! ―
茜ヶ久保はまたコルネでイラストを
描きだします。
「………ん?
また別の絵を?」
「ケーキは1種類ではないという事か…?」
シャルムとイストワールか不思議に思っていると
茜ヶ久保はさらにイラストを描き続けます。
「ちょ…ちょっと待って……」
「一体いくつ作るつもりだ……!?」
茜ヶ久保に鬼気迫るオーラが漂います。
「まだまだ足りないよねぇブッチ――?
もも店長のお菓子屋さんはおお忙しだ~~~」
田所は焦ります。
「な……何だかもも先輩
迫力がさらに増してるような……!?
薙切さん……だ、大丈夫かな…?
……?そ、創真くんそれは…?」
ソーマはお茶をついでいます。
「おー新戸が煎じてくれた生薬のやつだ。
田所も飲むか?
あ、苦っ」
「う、ううん…大丈夫……。」
ソーマはお茶をすすります。
「まー俺らは落ち着いて見守ってよーぜ。
何かわかんねーけど薙切のやつ……
えれぇ燃えてるみたいだしさ。」
えりなは真剣な表情で調理を進めています。
『 4th BOUT…一番最初に実食へ入るのは
茜ヶ久保先輩の品のようです―――!! 』
完成された品を見て、審査員たちは驚きのあまり
大きく口を開けました。
「………!!!」
茜ヶ久保がカラカラと巨大なワゴンに載せて
無数のロールケーキをお城に見立てた品を
運んできました。
「完成だよ―――。」
ふぅと満足げに額をぬぐいます。
生徒たちは叫びます。
「きゃー!!かわいい~~~凄すぎ~~っ!!!」
「夢の国のお城みたい――――!!」
シャルムは動揺します。
「ど…どこが素朴だって!?
慎ましさの欠片もないスケールじゃないか!」
イストワールが諫めます。
「お……落ち着くんだ。
いくら見た目が優れていようが味が全て!!
何もかも舌による審議次第……」
一口、口に運びました。
ほわ…と力が抜け落ちてハッとします。
「い、一瞬意識が飛んでしまった…!
何だこの上質な食感と甘美さは―――!!」
― フォークで押すとふっわふわと
押し返してくる!!
とてつもなくボリューミーな弾力!
なのに食べるとその口どけは
舌の上に霧雨がそっと降るように
やわらかく優しい!! ―
「何より……この奥深く染み渡るような
甘さは何だ!?
黒糖の甘さだけでは絶対に
ありえぬ美味…!」
茜ヶ久保が答えます。
「その答えはこの調味料だよ。」
ドンっと机の上に瓶を置きました。
「しょ…醤油ぅ!?」
田所も驚きます。
「ど、どういう事なんだろう?
スイーツに醤油だなんて……!?」
茜ヶ久保が説明します。
「ロールケーキの最後の仕上げに
使ったんだ。
生クリーム・きび砂糖・バニラエッセンス・
そして醤油を合わせて泡立てたものを
焼き上がった生地に塗りつけてから
くるっと巻いて冷やしたんだよ。
黒糖の味をもっともっと
可愛く美味しくするためにね。」
アンが続けます。
「そう…つまりこれはスイーツに
しょっぱさの要素を合わせる事で
逆に甘さを際立たせる……
『塩キャラメル』に近い発想―――
彼女独自の『醤油クリーム』と
呼ぶべき味付け方法なのです!!」
イストワールも納得しました。
「醤油クリーム!!
そうか…そういう事だったのか!」
― 黒糖はふつうの砂糖にはほとんど
含まれないナトリウム・鉄分といった
多くのミネラルを含み独特の風味を持つ。
その黒糖ならではの複雑な風味と
醤油が持つコクが…
抜群に合っている!! ―
「黒糖が主役でなければ
この美味しさは創れない……!!」
茜ヶ久保は言います。
「ひとくち毎にフルーツを挟むと
また違った風味がはじけて楽しいよ。
もちろんこの飴細工も食べられるから
細かく砕いて舌にのせてから
ケーキを味わうとまた格別なの。」
アンはうっとりします。
― 驚愕です……。
食べるたび、何度でも
夢の国へ誘われるぅ~~~っ!! ―
青木と佐藤は檻の中で青ざめます。
「ちっきしょお。
ただ派手なだけじゃなく味も完璧だと!?」
「どうやったらあそこまでの
品が作れんだ……」
ぬ…と美作が現れました。
「トレースした俺には分かるぜ。
あの強さの根源がなァ…!」
「美作くん?」
田所が驚きました。
「あの先輩は生まれた時から
“可愛さ”のカリスマで
あり続けているんだ……!」
[もも3歳]
母親に手を引かれておもちゃ売り場へ
やって来ました。
どれが欲しいか聞く母親にももが差し出したのは
不気味な猿の人形でした。
「…え?それ?あんまり…
っていうか全然可愛くないけど。
むしろキモいけれど…
ほんとにそれが良いの?」
ももはぬいぐるみをひしっと抱きしめます。
別の日も、また別の日も
ももが気に入るぬいぐるみは
一見キモいものばかりでした。
ところが、そのぬいぐるみ達は
どれもこれも大ヒットを連発します。
パパとママは驚きました。
「こ、これで何度目だ!?
大ヒット商品を予見し続けてる…!!」
「何という感性!!
あの子…神童だわ……!!
カワイさの神童よ!!!」
評判を聞きつけ各界の関係者達が押し寄せて
ももの意見を求めるようになりました。
イストワールは硬直します。
― 森羅万象全ての可愛さに対する
絶対的な嗅覚!!
それがこの品のバックボーンを支え
見た目・味共に完璧な”城”が完成した…!!
彼女の統治する王国へ立ち入る者
全員に放たれる
ラブリー&プリティーな砲撃……!!
避けられないよぉ~~~~!!! ―
シャルムとイストワールが一斉に
ラブリー&プリティー砲を浴びます。
「イストワール!!
シャルムーっ!!」
アンが叫びました。
川島が緊張の面持ちで司会します。
『 と…とてつもないスイーツが
登場しました!!
はたして…この牙城に対し……!
薙切えりなはどう
立ち向かうのでしょう―――!!?」
茜ヶ久保が城の上からえりなを
冷ややかな目で見降ろします。
今週はここまでです。
バトルの進み方が速い~!!
もう、もも先輩実食とは!
でもカワイイスイーツですね。
もも先輩のスイーツはいつも
実際に見て見たくなります!
ロールケーキって本当に
2時間でこれだけの本数
作れるもんなんだろうか…。
1本すら作った事のない身としては
何とも言えませんが…。
しかし幼少期と今と、髪の長さしか
違わないなぁ、もも先輩。
ここから来週の246話の予想です。
今度はえりな様のターンですね。
しかしこの二人はどっちも
偉そうだな!
本当に女王対決って感じです。
お題は「黒糖」だけど
スイーツかどうかは未定な訳ですが…。
でも、もしも今回の対決が
田所の無念を継いでの事なら
スイーツを選ぶかな?
とゆーかスイーツにはやっぱり
スイーツで勝ちたいかな?
このスピードなら来週は
えりな様も実食まで
いってしまいそうですね。
この勝負、えりなに勝ってほしいです!
そして上から目線でもも先輩の
ご機嫌斜めの理由を語って欲しい!
来週も楽しみです。