えりなは新十傑の第一席にソーマを指名します。
納得いかないソーマに仙左衛門が次期総帥の
指名を問い、ソーマはえりなを指名しました。
その続きです。
食戟のソーマのネタバレ感想264話。265話の予想。三年生もう卒業!?
田所は手紙を書いていました。
— 拝啓
村のみんなへ…
お元気ですか?
桜の季節も過ぎて
気持ちのいいお日様が
照らすようになりました。
ここ遠月学園では……
あの熱い連隊食戟の日々から
4ヶ月が経とうとしている頃です。 —
吉野が廊下をばたばた走ります。
「涼子、急いで急いで——っ
次の授業始まっちゃうよ!」
「ま、待ってってば悠姫!」
青木と佐藤が歩いている
伊武崎に声をかけました。
「あれ?
伊武崎も同じ授業だろ?」
「いや俺はフケるわ…。
いまから食戟申し込まれててよ。」
「すげーなぁ伊武崎
確か5連勝中だっけ?」
通りかかる後輩たちがざわめきます。
「あっ!吉野先輩と榊先輩!」
「伊武崎先輩も!」
「あ、あの!
お、俺とも食戟して下さいー!」
伊武崎は戸惑いながら了承します。
「……いいけど。」
— 私たちは皆揃って……
2年生になました! —
吉野が拳を振り上げます。
「さぁ————
今日も気合入れて行くよ
極星寮〜〜〜〜〜っ!!」
みんなが後に続きます。
『 おっしゃあ————!! 』
教室の外では葉山が歩いていました。
女生徒達が声をかけます。
「葉山先輩っ
おはようございます!」
「汐見ゼミの活動
お疲れ様です!」
「先輩あのぉ…
栄養学の課題で
わからない所があって…」
「…ん?
じゃあまた放課後ゼミに来な。
講義してやるよ。」
「やった〜〜〜〜!」
黒木場が牙をむいて
怒鳴り込んできました。
「葉山ぁ!!
食戟だぁあ!
テメェの席次奪い返してやる!!」
葉山は呆れます。
「いいけどよ…。
昨日もやっただろうが。」
黒木場の登場に後輩の
テンションが上がりました。
「うおぉっ
黒木場先輩だ!」
黒木場は葉山に絡みます。
「一勝勝ち越してるからって
俺より完全に上って顔
してんじゃねぇぞ!
16勝17敗で
まだ分からねぇからなぁ!!」
ずかずかとアリスが割り込んできました。
「リョウくん!!
こんな所にいたのねっ!
さぁさぁ!
私と食戟なさ——いっ!!
私とは19勝20敗1引き分け!!
ほぼ互角なんですからねっ」
黒木場は襟首を掴まれました。
「お嬢……!とは一昨日勝負
したでしょ。
俺は今日は葉山と……」
アリスの登場に後輩から
歓声が上がります。
アリスは黒木場を逃がしません。
「そんなのダメよ!!
リョウくんの席は私が奪うの!!」
「ちょっ…」
「葉山クンにも
また挑んであげるんだからっ!」
「やれやれ……。」
葉山は笑います。
【 十傑第六席 薙切アリス 】
【 十傑第五席 黒木場リョウ 】
【 十傑第四席 葉山アキラ 】
— 薊政権崩壊のニュースは
料理界を駆け巡りました。
“えりな政権”の誕生を
歓迎してくれる人たちも
大勢いましたが
重鎮たちの中には
…遠月を薙切家に任せておくことに
疑問を呈する人もいたそうです。
しかしそこは
さすが薙切さん。 —
えりなはいつものように
重鎮たちと五重の塔の
一室にいました。
「以上で定例会議をおわります。
各々抜かりなく頼むわね。
では解散。」
『 はっ!!! 』
— 持ち前のカリスマ性で
びしっと黙らせちゃいました! —
重鎮たちはえりなの
立ち振る舞いに感心します。
「……なんだかえりな様
変わられたな。」
「うむ!
上に立つ者としての
風格が出てきた。
仙左衛門殿の後継者として
申し分ない!」
会議を終えた後、えりなは
緋沙子に確認します。
「さ!午後は味見役の
仕事だったわね?」
「はい!
今車を回させております。
本日の資料です!
お目通しを!」
— 新戸さんは
そんな多忙な薙切さんを
相変わらずしっかりと
サポートしています。
ふたりは今までよりも
ずっと仲良しになってる
みたいです。 —
えりなは咳ばらいをしました。
「……こほん…
ひ、緋沙子?」
「はい?何でしょう
えりな様。」
「貴方が……連隊食戟の時に
言ってくれた…ことだけど。」
緋沙子は慌てました。
「そ……そそそそれはもう
お忘れください!
「友達」だなんて……
おこがましい事を
申し上げました…!」
えりなは照れながら
言い返します。
「どうして!?
おこがましくなんて
ありません!
……ど…どうかしら?
貴女も皆と同じように
私のことを…
「えりなっち」と
呼んでみるのは……。」
「えぇええ!?
む、無理です
恐れ多いぃ……」
「じゃ、じゃあ
ちゃん付けとか!
お友達なのですからっ。」
緋沙子は顔を赤くして
勇気を振り絞ります。
「え………えりな……ちゃん……。」
二人とも真っ赤になりました。
「ややややっぱり
えりな様のままで……っ」
「そ、そそそうねっ
なんだか照れ臭いし…」
えりなは頬を赤らめて
微笑みました。
— 思えば連隊食戟が終わってから…
ずうっと激動の日々です。
薙切さんが総帥になって
創真くんが第一席になった
あの日から……。 —
場面は連隊食戟の勝敗が
決したときに戻ります。
喜びに湧く反逆者チームを前に
薊政権に与していた生徒たちは
激しく動揺しました。
「薊政権が…敗けた……」
「俺たちどうなるんだ……」
「ま…まさか退学…!?」
「そ、そんな…!!」
「……でも…そうなったって
文句は言えねぇよ…。」
「!」
田所は会場を見上げます。
「薊政権に寝返って…
連隊食戟のあいだも
ずっと反逆者たちを
罵ってたんだ。
このままのうのうと
学園に居られるわけねぇよ。」
田所はかける言葉がみつかりません。
ソーマが言いました。
「あ?
なに言ってんだ。
退学なんてさせねーっつの。」
生徒たちは驚きます。
「幸…平……?」
ソーマは宣言します。
「言っとくぞ。
俺の第一席をかけた食戟
誰からの挑戦でも受けるぜ!
俺は結局薙切に勝ててねーし
司先輩やりんどー先輩…
他の先輩にもタイマンの食戟で
勝ったわけじゃねぇ…。
つまり今俺は”暫定”の
第一席ってわけだ……。
だから俺との勝負に限っては
どんな対価も要らねぇ!
俺の”研鑽”にまだまだ
付き合ってもらう…!
楽しい楽しい”果て無き荒野”で
思う存分殴りあおーぜっ。」
司はその言葉に目を見開きました。
仙左衛門は静かに見つめます。
ソーマの言葉に生徒たちが
静まり返りました。
— 創真くんのこの宣言から
食戟を挑まれたのに断っては
遠月生の名折れだという
暗黙のルールがいつの間にか
学園に生まれました。
誰もが自由に誰かへと
挑戦していく世界。
それが私たちの世代における…
遠月の姿です。
この春遠月から卒業し…
それぞれの道へ旅立っていった
先輩方も
そんな私達を見守って
くれています。 —
斎藤の寿司屋では丁重にお客に
お断りの電話をしていました。
「申し訳ありません。
当店のご予約は来年の春まで
一杯でして…」
「大将!
お客様ご来店です!」
斎藤が了解します。
「承知!!」
茜ケ久保は新作スイーツを
従業員に見せていました。
「今期の特選スイーツは
これだよ。
もも店長の”インペリアル
マジェスティックピスタチオ
大福”」
その可愛さに従業員達の
目はハートです。
フランスでは女木島のラーメンが
大絶賛されていました。
「これが遠月学園卒業生の
必殺ラーメンか!!」
「アメイジング!!
すばらしい」
「パリを席捲することは
間違いない!」
アマゾン川では竜胆が追い込み漁の
網を仲間達と引いています。
「おっしゃ———!
そっち行ったぞ司——っ」
司も嬉しそうに網を引きました。
「まかせろ竜胆!!」
— 創真くんを渦の中心に
いまの遠月学園は
“料理”を楽しんでる
エネルギーでいっぱいです! —
えりなが緋沙子に聞きました。
「ところで緋沙子
幸平くん達はもう
例の場所へ到着したの?」
「はい!
田所恵から連絡がありました。」
「よろしい。
あの二人なら”ミッション”を
こなしてくれるでしょう。」
— ………あ!
そうそう言い遅れました。
私…田所恵と創真くんは
とある温泉街に来ています…。 —
【 十傑第十席 田所恵 】
【 十傑第一席 幸平創真 】
ソーマは温泉街で浴衣姿で
射的を楽しんでいました。
「ちっくしょー外れた!
おやっさん、もっかい!」
えりなは不敵な笑顔で言いました。
「きっちり仕置きを
しておかなくては。
私の政権を脅かす
“侵略者”たちにはね……!」
今週はここまでです。
まさか4ヶ月も過ぎちゃうとは!
三年生が卒業しちゃうとは!
予想外でした〜。
榊…髪が!
一番衝撃的…!
そして秘書子ちゃんは
かえって幼くなりましたね〜。
あの姿で「えりなちゃん」って
言われちゃうとなぁ!
全体的に男性陣の方が
あんまり変化がないのかも…。
十傑はハッキリしてない席が
何席かあるけど新三年生達が
入ってるのかな?
紀ノ国と叡山はどこに…。
えりな様も総帥似合いますね!
もともと女王様の風格だったけど。
卒業生達のその後も
微笑ましかったです。
特に司と竜胆。
なんかもう夫婦みたいだ。
楽しそうで何よりです。
しかし竜胆が薊に怯えてた
理由って何だったんでしょう?
ここから来週の265話の予想です。
何故温泉街にいるのか
謎だらけです!
えりな様の政権を脅かす
侵略者って誰!?
叡山なのかな!?
一番似合いそうな気が…して…。
えりなとも一番相性
悪そうだし。
それで何故温泉…。
最近は内容がハードだったので
忘れがちでしたが少しはみんなの
恋愛関係も進展するのかなぁ。
田所もソーマにときめいてた時が
あった気がするんだけど…。
ソーマが誰かにときめいた事は
一度もない気がしますが!
とりあえずえりな様の
お仕置きに期待します。
来週も楽しみです。