動き出したリヒトの圧倒的な力を前に
ユノとアスタは苦戦しながらも最後の
一撃を放ちます。
その続きです。
ブラッククローバーのネタバレ感想157話。158話の予想。ラックは兄に容赦なし!
リヒトはアスタから奪った
宿魔の剣をかざしました。
アスタは焦ります。
「————…!」
— 剣で攻撃を防がれた!! —
ズズズと剣が向きを変えると
アスタの手にガッと戻ってきました。
「ぐぬッ!!」
リヒトは無表情に見つめると
自分の持つ剣に力を集めます。
キュアアアと光り出しました。
ユノは驚きます。
「…!!」
— 凄まじい魔力が凝縮されて——— —
ドワッと莫大な魔力が剣から放たれました。
「 !!! 」
ユノ達の魔力を突き抜けて
一瞬で後方に押されます。
「ぐおおおお」
「ああああああ」
必死に二人でこらえますが押され続け
床にいるミモザと衝突しそうになります。
「—————……!!」
ミモザの周囲に風が巻き起こりました。
— ユノさんの風…!! —
「あああ——」
アスタとユノは魔宮を突き破って
地上へ叩きつけられました。
空いた穴を見つめてリヒトはトッと
床に降り立ちます。
ライアが言いました。
「派手に大穴あけたね
リヒトくん〜〜〜〜。
良かったの?
魔導書と剣2本
一緒にぶっ飛ばしちゃって。」
リヒトは無表情のまま黙っています。
ライアは笑顔でため息をつきました。
「………」
(まだ会話はムリか……)
リヒトが言います。
「…あの魔導書は…
もう私のものじゃない……。
行こう…ライア…。」
ライアは驚くと、笑顔で黙って
リヒトの横に並びました。
突然モワンと扉が出現します。
ギイイイイと扉が開くと
外で待機していた空間魔導士が
現れました。
「やぁライア。
元気にやってるかい?」
「ようアドさん。
おかげさまで。」
また2つ扉が現れました。
ラック達やリル達が続々と
集結します。
ライアがみんなに言いました。
「じゃ——行こうか。」
魔法で舵が作られると
浮遊魔宮が魔力に包まれます。
「他の仲間を迎えに…
人間を滅ぼしに…!!」
場面は地上に変わります。
ざわめく森でアスタはバチッと
目を覚ましました。
「はッッ!!?」
がばっっと起き上がります。
「うおおおおお!!
気絶してたァァ———!!
いだだだだ!!
体痛ぇぇぇぇ————!!」
体がミシミシギシギシきしみます。
「起きた瞬間からうるさい。」
「アスタさんよかったですわ。」
「ユノ!
ミモザ!いだだだ」
アスタはふと空を見て驚きました。
「…………!!
————って
魔宮なくなってない!?」
ゾラが言います。
「とんでもねーことに
オマエが寝てる間に
国の方へ向かったぞ。」
「な…何だとォォォォ!?!
ってゾラ!!」
「本当に生きて戻って
来やがったよ…。
どんだけ悪運強ぇーんだ
クソチビ。」
ゾラはあきれてため息をつきました。
「…メレオレオナ様は
いだだだだ!!」
「元気に気絶してるぜ。
しばらくは起きそうにねーなー。
起こそーとしたら
殺されそーだし。」
しーん…と気絶したまま座る
メレオレオナがいました。
「………ご無事でなにより。」
エンがカサカサ手を上げます。
「お互い無事でよかったね〜〜〜。」
その後ろにはノゼルが立っていました。
「キノコの人と銀翼の団長!」
「…あとの二人は敵になっちゃってね…。
僕のキノコの目眩ましと
ノゼルさんの魔法の機動力で
何とか脱出したんだ……。」
「そっか…他にも敵にいだだだだ」
ノゼルは横目でアスタを見ます。
— …黒の暴牛アスタ…。
メレオレオナをあそこまで
追い詰めた窮地から——… —
アスタはむっしゃむっしゃ薬草を食べます。
「うおおおお
とにかく体力回復の薬草
食うしかねえええいだだだだ!!」
ス…とノゼルが小道具を差し出します。
「ん?」
【 魔道具 ”エイリーアの小部屋” 】
ワァァァァと魔力に包まれた空間に覆われます。
「肉体の自然治癒力を
爆発的に高める魔道具だ…。
お前達で使うがいい。」
アスタは興奮気味にお礼を言いました。
「あ…ありがとうございまアアアアす!!
本当はイイ人なのか…!?」
ミモザもお礼を言いました。
「一部の王族が所有する上級魔道具…
助かりますノゼルさん…!」
海竜の揺り篭に守られてノエルと
キルシュが現れました。
「!ノエル!!」
「———…みんな……!
無事だったのね…!」
「…とボロボロのキルシュ!!」
「血だらけの私も美しい!」
ノエルがバシャッアと水のバリアを解きました。
「…何が起こったのかわからないんだけど…
ラックが敵に……!!」
「あと紅蓮の彼もね…。」
アスタは驚きます。
「………!!ラックも……!!」
ユノはため息をつきました。
「みんな情けねー…」
ノエルはユノの姿を見て動揺します。
「え゛ッッ!?
あ…アンタその状態…!!
だッ大丈夫なの……!?」
「大丈夫も何も
魔力が漲ってるだけだけど。」
ノエルは言葉が出ません。
「仕方ない…説明してやろう。」
ユノはふーとため息をつきました。
「何よアンタ偉そーね!
私は王族よ」
ノゼルが言います。
「待機していた空間魔導士がいない…。
おそらくは奴も…」
ワアアアと音が鳴りました。
「!」
『 …———ノゼル団長…!!
よかった…繋がった!! 』
エンはノゼルが持つ魔道具に
見覚えがありました。
「団長専用の通信魔道具…!」
「どうした!」
『 団の数名が突然暴れだして…!!
「我々はエルフの民だ」とか
妙なことを…。
どういうワケかいつもとは違う
とてつもない魔力で…
我々だけでは手に負えません
———…!
どうやら他の団でも同じことが
起こっているらしく…
今国中で何かが——— 』
ドガァァと凄まじい音がしました。
『 ぎゃああ 』
ブツッと通信が途絶えます。
アスタ達は声になりませんでした。
「…………!!」
「そんな……!!」
ノゼルは通信魔道具を見つめます。
「…我々は魔法騎士だ。
何があってもクローバー王国を
救わねばならない。
たとえ…魔法騎士の同胞を
殺すことになっても……!」
— 殺されることになっても——… —
ノエルは少し間を開けて言いました。
「……ラックは…
ラックの攻撃は私には
当たらなかった…。
あれだけのスピードなのに
私達は逃げ切れた…あれは…
ラックがそうさせたんだと思う…!
きっとラックの魂も
闘ってるのよ……!
ユノがこうして大丈夫なように…
きっと他のみんなも
自分の意志を取り戻せる
はずだわ……!!
何か方法があるはずよ…!!
私達 魔法騎士が救うのよ。
国と仲間を!!」
アスタが賛同します。
「おぉッ!!!」
ノゼルは静かに目を閉じました。
準備を整えるとノゼルの水銀に
全員が乗り込みます。
アスタが叫びました。
「よし!!!行くぞォォォォ!!!!」
クローバー王国に向かいます。
今週はここまでです。
ラックが素直で笑えます…。
ミモザ兄が血まみれに!
でもノエルが無事で良かったです!
久々にみんなが集合しましたね。
浮遊魔宮から追い出される形で
助かるとは思いませんでした。
アスタの剣があんなにあっさり
戻ってきたのも予想外だったなぁ。
魔宮が移動要塞みたいに
なっちゃって…。
関係ないけどノゼルの魔道具
メチャクチャいいですね!
流石王族は持っているものも
格が違う…。
キャンプみたいになっちゃって…。
ここから来週の158話の予想です。
舞台は魔宮から王国全土に
移るみたいですね。
みんな王国に帰ったら魔法帝の
死を知ってしまうんだなぁ。
ツライ…。
ノエルは心が支配されない
ユノを見て希望を持った
みたいですが…。
ユノはちょっと参考には
ならないんじゃないかなぁ!
でも本当に元に戻せる
方法があるといいですね。
黒の暴牛も多分今エライことに…。
ゴーシュとラック以外にも
エルフ化した人っているのかなぁ。
ノエルとノゼルは戦う方針が
真逆でしたが後々決断を
迫られる時がきそうです。
フエゴレオンがエルフ化して
目覚めていたらキツイ…。
魔石を所持していたしヴァーミリオン家も
エルフと関係があるのかもしれませんね。
来週も楽しみです。