9巻では、「深見」の弱みを握ろうとする者に雇われた男がリサに近づくのでした。

深見は、リサを守るために秘書「雪」の家にリサを居候させます。

しかし、リサは自分が狙われている事を知りません。

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コーヒー&バニラ10巻のネタバレ感想。

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「雪」と過ごす時間が増えてきて、ふとした瞬間の「雪」のリサを見つめるまなざしにドキリとするリサ。

そのまなざしはまるでリサを愛おしむ様だったのです。

もしかして、「雪」ってリサの事が好きなの?!

しかし、それは深見の作戦だったのです。

リサに近づく謎の男にリサの恋人は雪だと思わせようとしたのでした。

「あの女こそ、深見の弱点だ。絶対に失敗するなよ」

深見の弱味を握ろうとする「人物」は、自分の雇った男にそう指図するのでした。

10巻では、リサはまだ雪の家に居候している所から物語は始まります。

深見が急遽、出張が延長になったというので再び雪の家にお世話になる事になったリサ。

雪が席を外し、リサと二人っきりになると深見は強引にリサを引き寄せ、強く抱き締めます。

そして、リサの首筋にキスマークを残します。

「離れていても一緒だよってしるし。」

「消えないうちに戻ってくるよ」

そう言って深見は出社しました。

その日の昼、深見のライバル会社の社長が横領の疑いで逮捕されたという一報が深見の元に入ります。

「これでリサ様も安心ですね」

リサを狙っている首謀者が逮捕されれば、リサを狙うものはいなくなると雪は言います。

しかし、「そうだといいのだが...」

深見の表情が晴れることはありませんでした。

その頃、リサは「外出するな」と言われていたにも関わらず買い物をする為に外出してしまいます。

「泊まらせて貰ってるんだから、せめて買い物くらい」

リサなりの雪に対する感謝のつもりだったのですけどね...。

そこはやっぱり、出かけるべきじゃないんじゃないでしょうかねぇ。

買物をしているリサに近づいてくる男の影...

案の定、男に「拉致」されてしまうリサなのでした。

リサを拉致した男は、

「深見はお前の為にいくら出すかな。5千万か?それとも一億もアリか?」

とせせら笑います。

リサは自分が拉致された事、男が自分の身代金を深見に要求しようとしている事を悟ります。

「深見さんに迷惑がかかる」

リサが一番恐れているのは深見に迷惑をかける事なんですね。

男はリサを押し倒し、今にも乱暴しようとしたその時、

「たかが一億円でリサが手に入る訳ねーだろ!!」

と鬼の形相で深見登場!

深見はリサを助けますが、その際に逃げ出そうとした男に金属バットで頭を強打されてしまいます。

病院のベットに横たわる深見。

リサは横たわる深見を眺めながら、「自分のせいだ」と言って涙を流します。

そんなリサに雪は、深見はこれまで何度も深見の弱味を握ろうとするモノが現れたことを話します。

だから、今回の事はリサのせいではない、そんなに自分を責めないでとリサをなぐさめます。

しかし、リサは「自分のせいで深見はこのような目にあったのだ」という思いは消えません。

深見を愛してるからこそ、そんなのは耐えられない!

そう思ったリサは深見と「分かれる」事を決めるのでした。

深見に別れの手紙を書き、実家に戻ってきたリサ。

「深見さん、今頃どうしてるかな」

考えるのは深見の事ばかり。

そんな様子のリサを見て、リサのお母さんは、

「近所の農家にでも嫁に行くか?」と言います。

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突然、お母さんに現実的な事を言われ驚くリサ。

その時、実家の塀の向かうに深見の姿が?!

リサは急いで外に出ます。

しかし、そこには深見の姿はありませんでした。

リサが見た深見は「幻影」だったのでしょうか...。

あまりの寂しさにその場にうずくまるリサなのでした。

その頃、深見はリサが居なくなっても変わることもなく仕事をする日々を過ごしていました。

まるで、リサの事などなんとも思っていないみたい。

「リサ様はご実家にいたのでしょう?...よろしいのですか?」

と言う雪。

やっぱり!リサが見たのは「幻影」ではなく本物の深見だったのですね。

「そんなに簡単にあきらめるのですか?」

そう言って社長室を出る雪。

1人になった深見は深いため息をついて、

「リサ…リサ…リサ…リサ!リサ!リサ!」

繰り返し、リサの名を呟くのでした。

結局、リサは深見の事が心配でマンションの前まで戻ってきてしまいました。

そこに、深見が帰ってきて。

リサは慌てて身を隠そうとしますが、深見に見つかってしまいます。

物陰に隠れていたリサを見た深見は、リサに向かって

「はー!!勘弁してくれ」

と言い放ちます。

それを聞いたリサは、深見は今更自分になんか会いたくないんだと実感するのでした。

しかし、「幻覚じゃないのか」と驚く深見。

なんとリサを見て深見は、リサが居なくなってからずっと見続けていた「リサの幻覚」だと思ったのです。

本物のリサを捕まえた深見は、

「もう帰さないよ」

と言って、リサに貪るように激しく口づけをします。

「逃がさないよ、離れてくなんて絶対許さない」と言う深見。

自分がいては迷惑になると思って深見の元を離れたリサですが「深見さんを手放すなんて絶対できない」

そう思うのでした。

ふたりは、離れていた時間を埋めるように激しく愛し合うのでした。

激しく愛し合った翌朝、深見の腕の中で目を覚ますリサ。

リサは寝ている深見の顔を眺めながら、深見の目の下にクマが出来ている事に気が付きます。

まさか、私の為?!と思うリサ。

そうですよ、リサさん。あなたの事を想って眠れぬ夜を過ごしたんですよ、深見さんは。

リサはベットから起き上がり、リビングへ行くと、なんと部屋は散らかり放題ではありませんか!

いつも完璧な深見の部屋がこんなに散らかっている事に驚くリサ。

「リサ?!リサ?!」

深見は、リサの姿が見えなくなって慌てて起きだしました。

リサを見つけ、安堵したように抱きしめる深見。

リサがちょっとでも自分の見えないところにいってしまうと深見は不安でたまらなくなるのですね。

そして、昨夜よりもっと激しく愛し合うふたり...。

一日中、激しく愛されたリサは体中が痛くて歩くのもままなりません。

実はこれも深見の作戦。激しく愛したのもリサが動けなくなるようにってこともあったのです。

もう逃げられない様にってことですね。新手の監禁ですよ、はっきり言って。

深見にリサの面倒を頼まれた雪がやって来ます。

そして、リサが居なくなってからの深見の様子を話す雪。

あの完璧な深見が忘れものをしたり、寝不足で壁にぶつかったり、営業スマイルすらできなくなっていたと。

「深見宏斗を不幸にするのも幸せにできるのも世界でただ一人、あなただけです」

とリサに雪は言います。

次の休日、深見とリサはデートをします。

リサの笑顔を見て、「本当に諦めなくて良かった...」とつぶやく深見。

深見もリサの身を考えて別れなければならないと悩んでいたのです。

リサと同じだったんですね...愛してるから別れなければならない...そう考えたのです。

「でも、どうしてもリサが好きだ。一生手放さない」

そう誓う深見。

そして、「結婚してください」と言ってリサの薬指に指輪をはめます。

もちろん、リサの答えは「よろしくお願いします」なのでした。

深見からプロポーズされたリサは「吉木」くんのバイト先で「なっちゃん」と吉木くんに結婚報告をします。

「え?!結婚すんの!!」

なっちゃんと吉木くんはびっくり。

リサの結婚を心から喜んでいるなっちゃんに対して吉木くんはどこか寂しそう。

そんな吉木くんの様子になっちゃんは気が付いたようです。

リサが席を外すとなっちゃんは吉木くんに「リサの事が好きなんだね。ショックが顔に出てたよ」と言います。

「うん、好きだよ」と素直に認める吉木くん。

そして、結婚報告した時のリサの幸せそうな顔を想い浮かべるのでした。

大学の講義が終わると吉木くんがリサに話しかけてきました。

「オレさ、りぃちゃんが好き」

と突然、告白する吉木くん。

リサはビックリして顔を赤らめます。

「好きだよ。だから、結婚しても幸せになって欲しいんだ」

真剣な表情で話す吉木くん。

リサは、「ありがとう。大丈夫。深見さんがいてくれるから」と言って幸せそうに微笑みます。

リサのその表情を見て、吉木くんは安心したように「じゃ、行こう!」と言ってリサの手を引きます。

レストランに連れてこられたリサ。そこには深見の姿も!

深見もこのレストランに誘われていたのです。

訳の分からない2人を吉木くんがレストランに連れて行くと中から、

「おめでとう!!」

と大きな祝福の声とクラッカーの音が響き渡ります。

レストランには雪になっちゃん、「阿久津」の姿も。

そうです!!

みんながリサと深見の結婚パーティーを開いてくれたのです。

吉木くんが深見に「深見さん、お話があります」と言います。

「りぃちゃんを一生手放さないでください。

りぃちゃんはオレたちにとって大切な人だから」

吉木くんの言葉に深見が、

「約束する。

これからも手放す気はないし、幸せにする努力を惜しむつもりもない。

誰よりもリサが好きだから」

そう言う深見を見つめながらリサは幸せを噛みしめるのでした。

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コーヒー&バニラ10巻の感想

10巻の感想は、とうとう「結婚」の約束となりましたね。

別れるとは思っていませんでしたが今回の事で改めてお互いを想う強さが分かったようですね。

もうね、深見なんて少しでもリサの姿が見えないとパニくっちゃうんですから。

これ、カウンセリング受けなきゃってレベルですよ、本当は。

しかし、リサはモテるなぁ。しかも、自覚がないし。

そして、色んな愛のカタチがあるんだなって思いました。

深見がリサを想う形、リサが深見を想う形、吉木くんがリサを想う形。

一生放さないって愛と一生放れられないって愛と愛する人を見守るって愛。

雪さんも深見とリサ両者に対して優しく見守る愛を捧げてるし。

愛に溢れてるなって思いました。

11巻の予想は、無事結婚できるんでしょうか。

多分、結婚するまでに一難去ってまた一難...があるのではないでしょうか。

そして、深見の弱味を握ろうとしている「人物」がまだ誰なのか分からないのですから安心できませんよね。

再び、リサの身に何か起こるのではないでしょうか。

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というわけですが、最後までお読み頂いてありがとうございました!

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