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食戟のソーマのネタバレ感想235話。236話の予想。叡山、いい笑顔も胡散臭い。

叡山の「魅惑の牛ロースト~Etsuya・E Edition~」が
完成し、審査員が実食に入ります。
その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ感想235話。236話の予想。叡山、いい笑顔も胡散臭い。

アーティチョークの話を聞いて
吉野は不安になります。

「ほんとに…あの料理でタクミっちの
ピザが台無しになるの!?

その…シナリンとかいう成分で!?」

茜ケ久保がジト目で叡山を睨みます。

「勝てるなら何でもいいけどさ、
私のスイーツの甘さまで邪魔したら
許さないよ…。」

「大丈夫ですよ!
もも先輩だって分かってるでしょ。

シナリンの性質について…
その錬金術についてね……!」

叡山はニヤッと笑いました。

シャルムはローストビーフを
フォークに刺して眺めます。

「なんと美しい…中心部は華やかな
ロゼ色だね。

この時点で!
もう舌が美味を予感し
喜んでるよ!」

アンが口を大きく開けます。

「では冷めぬうちに早速、審議開始なのです!!」

はぐっと頬張りました。

イストワールもじっくり噛んで味わいます。

― 歴史に残る美味さ ―

感動で震えました。

アンは大はしゃぎです。

「凄い!物凄いです!
ここまでアーティチョークを
ぶちこんだ品は食べた事ないかもです!」

シャルムが慌てて諫めました。

「こらこらアン!ぶちこんだなんて
はしたないよ?」

「もう我々はミスター叡山のstrategyに
囚われているのですね……!」

叡山は恐縮します。

「そんな大したものじゃありませんよ。
ちょっとした手品みたいなものです。

あぁ……こんな言い方は
相手に失礼ですかねぇ?」

ピザの焼き上がりを待つタクミを
横目で見ました。

田所はタクミ達の様子が気になって
ソーマに話しかけます。

「ど…どうしよう、自分の調理にも
集中しなきゃだけど

タクミくん大丈夫かなぁ…!?」

「あぁ…気になって仕方ねぇな…。」

― そんなゴッソリアーティチョーク
使った品ってどんな味がすんだ。

気になる。

すげぇ気になる。
食ってみてぇ。 ―

田所は納得します。

「あぁ…気になるってそっちの……。」

アンがソーマに声をかけました。

「ふふ、探求心は尊重すべき物なのです。
ミスター幸平も食べてみますか?」

「!」

ソーマはまだ熱く滴るローストビーフを
一口食べました。

― なん…っだこりゃ……!!

クリームソースのコクのある苦味が
ビリビリと伝わって

ローストビーフの濃厚さが
バッチリカバーされてやがる。

肉汁のパンチ力は半端じゃないのに
いくらでも食えちまいそうだ!!

たしかにガッツリアーティチョークを
ぶっこんだみてーだけど…

ここまで野菜特有のコクと苦味を
鮮烈に際立たせられるか!? ―

アンが言います。

「これもシナリンが功を奏した結果…
ミスター叡山の技なのです。

皿から余計な甘みを消し去り
クリームソースを尖らせることに
成功している。」

反逆者チームは訳が分かりません。

「そもそもシナリンって
どういう仕組みなんだよ?」

「苦いからそのあとが余計に
甘く感じるとか?」

「いや、そう単純な話じゃない。

あの成分は味覚受容体に
直接作用するんだ。」

アリスが解説します。

「シナリンが含まれた料理を食べると
その成分が舌の上の甘さを感じる部分に
覆いかぶさるの。

これが審査員たちや幸平クンが
今感じてる状態……。

甘さが抑えられ、苦味がシャープに
出るわけね。

そしてその後で別の料理を口にすると
咀嚼によって徐々にシナリンが取り払われ

味覚受容体は正常に機能するように
なるわけだけど…重要なのはここからよ。

今まで甘みが抑えられていた反動で
すこしの甘さが一気に際立って
感じられるの!!

大量に摂取したシナリンが舌に
残っていると…ただの水ですら甘みが
増して感じれるというわ。

アルディーニくんの時雨煮も
その甘さが過度に強調されてしまう…!」

丸井も眼鏡を押えて続けます。

「そして審査員がピザを食べ終わるころには
全てのシナリンが舌から取り去られ

その後の審査には何の影響も
与えないだろう。

叡山先輩はその効果を知り尽くし
これ以上ないほど使いこなしてる。」

「まじかよ…!!」

みんなが驚きます。

ソーマは疑問に思います。

「しかしよ…自分の料理の甘さも
抑えられるんだろ。

大量に使うなら余計に味のバランスは
崩れやすくなるはず…。

なのに叡山先輩の品は違った!
むしろ牛肉の旨さを倍増させて
いやがるんだ。

こんな簡単に実践できるもんなのか……!?」

一色が答えます。

「叡山くんは今まで多数のフードプロデュースを
手掛けてきた中で…

敵の持ち味を”打ち消す”方法を
確立してきた。

経験値はその中で着々と
蓄えてきたのだろうね。」

― そして…その手腕と徹底的に
自らの利益を勝ち取らんとする精神が

薙切薊に認められたんだ―― ―

場面は少し前、某高級デパ地下の
高級総菜売り場での出来事です。

奥様達が我先にと群がる店とは対照的に、
誰も来ない店で責任者の男がポツンと一人
立っていました。

― 何故だ…。

つい先月まで撤退寸前だった
ライバル店に逆転された…!!

何がどうなっているんだ!? ―

その様子を叡山が満足そうに眺めていました。

薊が声をかけます。

「見事にライバル店をピンチに
追い込んだようだね…。

何を仕掛けたのかな?」

「うわっ本当に来た…、
暇なのかよ新総帥。」

「何、機関メンバー達の
生活ぶりを視察にね。」

叡山は仕掛けを話します。

「……お客様全員に試供品として
特製ジュースをお配りしただけですよ…。

ただし

『ミラクリン』という物質を
多めに混ぜてね……!」

― ミラクリン ―

味覚受容体に働きかけ、酸味や苦味を
甘く感じさせるタンパク質。

ミラクルフルーツという
果実に含まれる成分です。

医療分野でも糖分を制限する
食事療法へと応用されています。

「敵の主力商品は果実そのものの
酸っぱさを生かした無添加スイーツ…。

お客様は皆「味に品が無くなった」と
首を傾げてるはずさ。

ほかにも音・香り・ビジュアル…
敵の良さを潰す選択肢は色々だ。

まぁ…ちょっとした
手品みたいなもんだな。

……さて。」

叡山が歩き出しました。

「叡山殿?どこへ…。」

薊の部下が聞きます。

叡山はうなだれているライバル店の
男の元へ行き、声を掛けました。

「よろしければお手伝い致しましょうか?」

「き……君は……?」

フードコンサルタントの名刺を差し出します。

「こういう者です。」

そう言うと満面の笑みで男を勧誘し始めました。

薊の部下が言います。

「恐ろしい男だ…。
今しがた自分で潰した敵に
平気な顔で手を差しのべるとは。」

「おいおい人聞きが悪いなぁ。

愛すべきビジネスパートナーが
ひとり増えた。

喜ばしい事じゃねぇか?」

薊はその様子を笑顔で見ていました。

場面は会場に戻ります。

観客席の生徒たちは叡山の料理に
盛り上がっています。

反逆者チームは焦りました。

「くそぉ――――っ
食材が持ってるそんな細かい
成分まで使いこなしてくるなんて~~~!!」

「まさしく…古の超化学まで使役し
叡智と富を掴む者の姿…!」

― 「錬金術士」の二つ名は
伊達じゃない ―

アン達は夢中で料理を頬張ります。


― 口の中で巻き起こる化学変化…
味覚の奇跡…。

それは手品なんて言葉では
到底表せません。

この美味しさは―――…

卓についた者全てを惑わす
大掛かりなステージ奇術!!

脱出不可のイリュージョン ―

ビリリリリとキッチンタイマーが
鳴りました。

「…あ…っタクミっちのピザが
焼きあがった……!」

叡山がタクミの方を見ます。

「おぅアルディーニ、浮かない顔だな。

そうだ!今のうちに審査員に
水でも飲ませるか!?

少しならシナリンの効果を
拭えるかもしれないぜ?」

反逆者チームがツッコミます。

「ガブ飲みさせろ――――!!!」

タクミが冷静に言います。

「いや…審査はこのままで構いません。」

叡山は笑います。

「はっはっはっ!そうだな!
諦めは大事…」

「そんな事をせずとも
オレは勝つ。」

叡山が真顔になりました。

「……何…?」

タクミはイサミの方に向き直ると
笑いかけました。

「兄ちゃん…?」

タクミはオーブンから
料理を取り出します。

叡山や生徒たちが驚きます。

「…んん?」

「あれがアルディーニのピッツァ?」

「な……何だあれ?」

今週はここまでです。

叡山、錬金術師っていうより
成分博士みたいだなぁ。

ミラクルフルーツって一時期
はやりましたね。

レモンも甘く感じてバクバク
食えるって。

デパ地下の出店者同士って
本当にこういう潰し合いって
あるんでしょうか。

叡山の笑顔が胡散臭すぎて
手を差し伸べられた敵のおじさんの
今後が心配になります。

骨の髄までしゃぶられそうだよ!

味方になれば力強いんだろうけども!

あと一瞬だけイサミがイケメンに…。
痩せればこの兄弟は顔、似てるんだろうなぁ。

少し痩せてた時ありましたよね、イサミ…。

ここから来週の236話の予想です。

タクミのピザ、みんながあれ程
驚くって事は相当ピザ離れしたピザって事?

そして見た目はともかく問題は
シナリンを食べた直後の実食って
事ですが…。

シナリンを超える成分で
迎え撃つとか!

そうなるともう料理対決っていうより
成分対決みたいだなぁ。

時雨煮を使うことは確実ですが
ただ乗せて焼くんじゃないって事ですよね。

うーん…想像つかないっ!

1年生チームは連携を組んでるわけですが
牛肉を切り分けたのはソーマだけど
田所も何かしたのかな?

もしかしたらその辺が
鍵になるのかもと思います。

来週も楽しみです。

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