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食戟のソーマのネタバレ・感想234話。235話の予想。360度悪顔叡山!

タクミが時雨煮ピザを作る事を知り、
叡山はある食材を取りにもう一度
食料保管庫へ向かいます。

その続きです。

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食戟のソーマのネタバレ・感想234話。235話の予想。360度悪顔叡山!

叡山は食料保管庫である食材を
手に取りました。

― アルディーニ…
今日お前を打ち負かしてくれる
食材は―

こいつだ…! ―

会場は中盤戦です。

『 3rd BOUT開始からもうすぐ一時間経過!

おぉーっとぉ!!
ここで叡山先輩の手元をごらん下さい。

圧倒的にボリューミー!
とてつもなくジューシー!

存在感抜群のローストビーフですぅ!! 』

叡山は包丁でローストビーフに刃をいれます。

「す…すげぇ見事なピンク色!!
なんて美しい断面だ!!」

水戸が叡山の腕前に驚きます。

― ありゃ上っ面の技術じゃねえ…!
肉の芯に染み込ませるように火を入れる!

最先端のローストビーフだ!! ―

「あっという間に牛肉を薄切り!

続けざまにホースラディッシュ(西洋わさび)を
細かく刻んで生クリーム、ヨーグルト、
アンチョビを加えていく。

どうやら肉に合わせるクリームソースを
作ってるらしいぞ。」

『 動きに全く澱みがない!

自分の手足のように道具を
使いこなしてる。 』

反逆者チームは叡山の見事な手際に
歯噛みしました。

「くそぉ…認めたくねぇけど
十傑入りしてる実力者だもんな。」

「腐っても調理の技術は一級だよ悔しいけど!」

「腐ってもって…」

弱腰の丸井に佐藤が怒ります。

「なに言ってんだ丸井ぃ!
あの野郎が俺らの寮に何したか
忘れたのかよ!」

叡山は中枢美食機関発足の際、極性寮を取り壊す為、
暴力的な強制退去を仕掛けてきました。

「勿論…!忘れられる訳ないさ…!」

極性寮のみんなは一丸となって応援します。

「がんばれタクミっち―――!!」
「あのインテリヤクザに勝ってくれぇー!!」

叡山がタクミに話しかけます。

「期待されてるなぁおい。

改革のためとはいえ、奴らの寮には
悪い事しちまったからな。

しかし俺って人間はどうも色んな所から
恨みを買いがちだ。

例えばお前からも……か?

しかしよぉ、大方一色あたりから
聞いたんだろうが…

あのとき食戟をふっかけたのは
あくまで美作だぜ?

俺は善良に秋の選抜を運営してただけ!
恨まれるのは筋違いだと思うがなぁ?ん?」

タクミは冷静に答えます。

「…恨み?

そんな言葉では今のオレの感情は
言い表せませんね。

少なくともオレはあなたを
恨んでなどいない。

勝ちに行く。

それだけです。」

斎藤は黙って二人の会話を
聞いていました。

― フッ…叡山の奴め。
揺さぶりがこなれている。

敵は平静を装っているが
言葉とは逆に

さらに前のめりに
なったようだぞ。 ―

タクミは寝かせていたピザ生地を円形に伸ばし、
牛肉をじっくり煮詰めて仕上げた時雨煮を
トッピングします。

ピザ生地の表面に薄くソースを塗り、
時雨煮、白ネギ、さらにモッツァレラチーズを
乗せました。

イサミも緊張の面持ちで見守ります。

(よぅし…これで仕込みはばっちりだよ。
あとは250℃で12分!

皮にパリッとした焼き色がつくまで
じっくり焼き上げるだけだ。)

生地をオーブンに投入します。

― オーブン投入

フォルノ・アッチェンデレ!! ―
(火よ起これ)

オーブンの蓋を閉めると叡山が笑いました。

「フフッ」

タクミが振り向きます。

叡山が言いました。

「お前のピザ…ずいぶん繊細そうな品だよな。

焼きあがってオーブンから出した後に
味の調整をするなんてことは難しそうだ。」

「…確かにそのとおりですが、
それが何だというのです。」

叡山はタクミを嘲笑います。

「終わったぜ、お前………!!!」

反逆者チームは訳が分かりません。

「……あ?」

「なに笑ってんだあのメガネ」

叡山は火がかかっている鍋を指します。

「俺の特製クリームソースに使う材料は
もうひとつある。

さっき追加で取りに行った物なんだがな。」

生徒たちが鍋の中身に注目します。

「あれは……?」

「【アーティチョーク】だ。」

「大量のアーティチョークを茹でてる!」

叡山が説明します。

「この野菜には…「シナリン」という
苦味成分が多く含まれている。

この物質の最大の特徴は人の舌にある
味覚レセプターを阻害し…味を錯覚させ

その直後に食べた物をより甘く感じさせる
効果を持つことだ。」

会場中が驚きます。

「え…えぇ!?」
「あの野菜でそんなことが出来るの?」

アリスは納得します。

― 可能よ。

例えばアーティチョークを使った
料理の後にデザートを出せば…
その甘みを強調できる。

星を獲得した有名料理店のシェフの中でも
実践している方々は多数いらっしゃるわ。 ―

叡山はタクミに向かって続けます。

「お前の時雨煮は牛肉をじっくり煮込んだ
濃厚な甘さを押し出す品だ。

もしそのピザを味わう前に…

大量のアーティチョークを使った
料理を食べていたらどうなると思う?」

反逆者チームは青ざめます。

「まさかあの野郎…!
そのシナリンの効果を悪用する
つもりなのか!!?」

叡山は勝ち誇ります。

「ピザの焼き上がりまであと10分強!!
どう転んでも先に完成するのは俺の品!

その後審査されるお前の時雨煮ピザは
甘ったるい味に大変身!!

美味さのランクがガタ落ちする
ってことだぁあ!!!」

反逆者チームは激怒します。

吉野は檻の中から訴えました。

「ちょ…ちょっと審査員の皆さん、
なに普通に聞いてんですか。

今すぐ失格にして下さいよ、
あのチンピラー!!」

アンは事もなげに言います。

「どうしてです?

勝負を決定するのは「出された皿」と
「我々の舌」

それらの要素で全てなのです。

限られた時間内で敵の手の内を探り、
それに打ち勝つ策を練り上げた。

彼は何も悪いことはしていないのです。」

「そんな…!」

叡山が包丁でアーティチョークを
捌いていきます。

「さぁて…んじゃ調理の仕上げを
させてもらう!

アーティチョークを
大量にぶちこむぜ―――!!」

タクミに向かって叫びます。


「タクミ・アルディーニ…
お前はやっぱり甘いぜ!
猪突猛進すぎる!!

柔軟性や踏みとどまる思慮深さが無ぇんだ。

今回も!
そしてあの時も!

敵への怒りが自分の視野を
狭くさせてる。

なぁ俺が思うにだがよぉ!
メッザルーナを奪われたあの日も

もしお前じゃなくてあの男だったら…

幸平創真なら乗り切ってただろうに!!
お前と違ってなァア!!!」

タクミはその言葉を静かに聞いています。

叡山の料理が完成しました。

「ぐわぁ―――!
叡山先輩の品、完成しちまった~~~~!!!」

反逆者チームは頭を抱えます。

田所、えりな、ソーマが見守る中、
叡山が審査員の元へ料理を運びます。

「魅惑の牛ロースト~Etsuya・E Edition~だ!!」

生徒たちが興奮します。

「見るからに熱い肉汁が滴ってる牛肉に
とろっとろのポーチドエッグ。

ヤバすぎるだろうこの旨そうさ加減―――!!!」

アンがフォークで肉を取ります。

「では冷めぬうちに早速
審議開始なのです!!」

そのまま口に運びました。

ソーマがタクミの背を見つめます。
(タクミ―――…!)

今週はここまでです。

叡山は今週も悪い顔してましたねー。
もはや普通の顔を探す方が難しい…。

アーティチョークがここでも
活躍するとは!

司先輩も使ってたましたよね。

食べたことないからどんな味か
想像できない!

反逆者チームは叡山の事大分
お怒りでしたがアンの言う通り
そんなに悪どくもないような?

相手の料理に薬盛ったとかなら
大問題だと思いますが…。

プロの料理人が見たらこういう策略って
どう映るんだろう…。

ここから来週の235話の予想です。

叡山の料理の後で、タクミのピザが
どれ程影響を受けるのかが鍵ですよね。

時雨煮って元々甘いだろうから
さらに強調されると美味しくなるかも!

とゆーのは素人考えなのでしょうか…。

タクミが叡山の卑怯な性格を読んでいて、
アーティチョークを使うところまで
読んでいたら神業!

ピザもソース付けたりして味が変わるのも
ありなのかも。

なんにせよタクミも数々の屈辱をへて、
精神的にも成長しているとはずなので
安易に挑発には乗らないと思います。

タクミが勝つと思いたい!

来週はピザ実食だと思うので
決着がつくかな?

来週も楽しみです。

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