ソーマの食戟宣言を受け、えりなは予定していた
料理を変更して新しい皿を創り上げます。
そしてついて必殺料理が完成しましまた。
その続きです。
食戟のソーマのネタバレ感想260話。261話の予想。超美麗な親子丼!
えりなが審査員席の薊に言います。
「めしあがれ。」
生徒たちは料理の出来栄えに感嘆します。
「おぉ………!!」
「美しく火入れされた
ジューシーな肉……!」
「あれがえりな様の
必殺料理なのか…!?」
「いったいどんな料理なんだ!?」
えりなが料理を紹介します。
「こちらが当コースのメインディッシュ…
『 親子丼 』でございますわ。」
反逆者チームは固まった後、叫びました。
「えぇえ————っ!!!
親子丼だとぉ—————!!?」
「あの見た目で”丼”!?」
「本当かよ!!
いやそもそも」
水戸が続きます。
「数か月前までは丼ってだけで
低俗B級グルメ扱いしてた
あのえりな様が自分から!!
“丼”を!!?」
吉野がツッコみます。
「肉魅っちだって
最初そうだったけどね。」
榊も水戸に同意します。
「でも確かに信じられないのは
分かるわ。」
葉山は冷静に言いました。
「フランス利用のコースじゃ
そもそも”ご飯物”の項目は無い。
和食店でのご飯物も…
普通メインの後の〆の一品として
扱われる。
それをメインディッシュとして
出す……?」
— これはあらゆる意味で
美食の教科書には
書いてない選択肢………! —
薊は呆れます。
「まったく…
ここまで”正解”から外れた料理を
我が娘が作ったとはあまりに嘆かわしい。
不純物まみれの一皿だ。
やれやれ…。
僕が食べたかった愛娘の手料理は
こんなじゃあない。
見ただけで0点と分かる……。
こんな品食べる気すらしないよ。」
えりなは一瞬冷ややかに父を見つめ
大げさに言いました。
「まぁ!
料理は舌で判断するものなのに
目で見ただけで分かるだなんて
さすがお父様ですわ。」
「………。」
「でももしも
お父様の思想を体現している
そちらの料理人ふたり。
彼らが美味しいと言ったなら
そうも言ってはいられないのでは
なくて?」
えりなは司と竜胆に視線を送ります。
竜胆は笑顔で司に言いました。
「おっとぉ!
挑発されてるぜー?
どーするよ司!
こりゃ乗るしかねぇかー?」
司は少し考えます。
「…食べてみてもいいかもな。
幸平の品も気になってたし。」
司は薊を見ました。
薊は仕方ないというように
笑って手を上げます。
「……いいよ司、小林…。
食べてみてごらん。」
えりなは勝利の糸口を掴みました。
ふと思い出し、付け足します。
「あ、勿論これはコースなのですから
前菜から続けて味わっていただきますわ。」
ソーマがすかさず竜胆達に
料理を運びました。
「どーぞっす!」
— 幸平の必殺料理
“時限式 生意気小僧風原始肉” !! —
竜胆が一口食べました。
ブワァァアと美味さがこみあげます。
— なるほどさすが幸平…!!
必殺料理と呼ぶにふさわしい
旨さだ。 —
「だけどよ…
コースとしてはどーなんだぁ?」
佐藤も怒鳴ります。
「そうだよ……!
幸平の出した原始肉の後でなんて
どんな品を出そうと破綻は見えて
るんじゃ……!?」
竜胆が再びフォークを手に取ります。
「さぁ!
この後に食わせようって自信作……
味わわせてもらうぜ
薙切ちゃんよ———!!」
えりなは無言で実食の様子を
見つめます。
竜胆がえりなの品を食べました。
竜胆も司もその味の衝撃に
服が切り裂けます。
十傑チームも反逆者チームも
驚きました。
「なっ……」
「何ぃ—————!?」
司は一口食べて驚きます。
— これは……!?
なんて美味さだ!!
“鶏肉”の軽やかな肉に!脂に!
“とろとろ卵”が絡み舌がとろける!!
肉内部は優しくレアに!
対して皮目はパリッと……
高級地鶏の上質な身を活かす
完璧な火入れだ!
ソースは”卵”・”生クリーム”・
“塩胡椒”などをとろりとした
食感になるまで湯煎し
ターメリック香辛料の鮮やかな
黄色が眩しい濃厚”スクランブル
エッグソース”!
そこに浮かぶのは
香ばしい特製の”煎餅”!
炊いたご飯・ごま油・塩・刻んだ
ヤリイカをしっかり混ぜ合わせ
薄くのばしパリパリに
焼き上げたものだ。 —
竜胆も唸ります
「とろとろパリパリ…
重層的な食感がジューシーな
鶏肉とせめぎ合う……!」
— ”鶏肉”と”エッグソース”
そして米から作る”煎餅”!
この三要素で
親子丼ってわけか!! —
「そして……
何より大きい役割を担ってるのは
この胸肉に巻かれた
“クルート”だ!」
【 クルート 】
パンやパイの皮に調味料などを合わせ
風味づけした生地です。
また、それを巻いて
焼き上げた品を指します。
素材の持ち味を損ねずに
香ばしさや食感・彩りを
プラスできる調理法です。
えりなは言います。
「ご明察…。
最大の秘密はそこにあるのです。」
— 当初のプランを変更し
この全く新しい一皿を
作るにあたって
元々鶏肉に巻く予定だったクルートにも
“ある食材”を急遽、混ぜ加えました。
その食材とは——— —
「みじん切りにした”ゲソ”と
“ピーナッツバター”ですわ。」
極星寮の寮生達は即座に
ソーマが作ったゲテモノ料理が
頭に浮かびました。
「ゲ ゲソピ—————!!?」
えりなは力説します。
「そう!!
ゲソピーこそが!
前菜とメイン!
皿同士を繋ぎとめるこれ以上ない
ジョイントなのです!!」
— ”ビーナッツバターのまったりとした
風味は鶏肉のコクを深める優秀な
隠し味となり
また”ゲソ”の適度な塩味と苦味は
肉料理の脂・風味を接続するのに
極めて効果的! —
「幸平くんが散々勧めてきた下手物ですらも
私にかかれば美味なる一皿へ変身すると
いうことですわ。」
仙左衛門は笑顔でえりなを見つめます。
えりなは続けます。
「メインの”地鶏肉”と”ゲソピー”の
“クルート”…。
その二つを支える形で
ソースや付け合わせも
全て調味し直しました。
幸平創真の前菜の
後に食べることで
舌に響く美味が最大値まで
高まるようにね!」
反逆者チームは感動します。
「凄ぇ……!!」
「幸平が神の舌を利用したように」
「薙切さんも創真くんの
ゲテモノ料理を利用して
自分の料理に取り入れちゃった
なんて……!」
大歓声の中、えりなとソーマは
対峙します。
ソーマが笑いました。
「へへ…こんにゃろーめ!
“御粗末”に続いてま〜〜〜〜た
パクリやがったなぁ?」
「ふんっ。
喧嘩を売ったのはそっちだもの。
文句は言わせないわよっ。」
「何だと〜〜〜〜!?」
えりなも笑いました。
一色が穏やかに言いました。
「薙切くん…ほんとうに変わったね。
ふふふ…薊総帥にとっては
面白くないだろうなぁ。」
— 鳥籠に閉じ込めていたはずの娘が
自分の知らない…
あんな笑顔で”料理”を
するようになったのだから。 —
えりなは満面の笑顔になります。
反逆者チームはガッツポーズしました。
「これがあの二人の組み上げた
必殺のコース料理か!!!」
竜胆はえりな達の料理を食べ続けます。
(くっ……!!この味!)
— 幸平の前菜は主菜を助けるんじゃなく
超えさせるためのもの…。
それを受けてこの品は
バッチリ前菜を超えて
きている……!!
一件無茶苦茶な…
あんなやり方でここまでの
連携をしやがるなんて!
まるで……LIVEだ。
異なる楽器!
異なる声が……
高いレベルで主張し合って…
ある瞬間奇跡的に
ひとつにまとまり…
轟々とスピーカーから
放たれる!!
味わえばその音圧に——
問答無用で巻き込まれ
惹き込まれるッ!! —
反逆者チームに力が入ります。
「おおおおおっ!!
敵のコンビを唸らせたぞ!!」
「これなら…
薙切薊にも……!」
薊は不服そうに言いました。
「……まぁいいだろう。
そこまで言うなら
頂くとしようか。」
えりなが皿に置いてあった
小瓶を手に取りました。
「まだですわ。」
「!」
「この料理はもう一段階」
— ”化ける”のです。 —
「さぁ御覧なさい。
私の必殺料理…
その真の姿を!!!」
えりなは小瓶の蓋を開けました。
今週はここまでです。
まさかえりなの必殺料理が
親子丼とは思いませんでした!
とゆーかこれって親子丼?
なんてカッコイイ…。
親子丼だけどフランス料理風
なのかな?
フランス料理ではないか…。
国籍不明料理……。
そしてゲソピーを使うとは!
ソーマに勝つって
そういう事?
司が他人の料理にこれ程
食いつくのも初めて見ましたね。
竜胆は結構いつも
反応してくれてるような…。
前菜と主菜が両方肉っていうのも
ボリューミーだなぁ。
ここから来週の261話の予想です。
えりなの料理も二段構えなんですね!
あの小瓶には一体なにが…。
七味とか…。
和風の何か…とか?
必殺料理の真の姿って
凄く強そうですね!
薊の「おさずけ」が炸裂するのか!
はたまた「おはだけ」するのか。
会場すべて「おさずけ」させて
十傑チームを圧勝してほしいですね。
父親の「おはだけ」は
娘としてはどうなんだ…。
竜胆が薊に対して正直なところ
どう思ってるかも気になります。
少し怯えてましたよね。
まず勝負に勝たないと
その辺も解明されないかな?
薊が娘の成長を認められれば
いいなぁと思います。
来週も楽しみです。