先頭を走っていた出久達数名がさらに下の広間に
落とされました。
鉄砲玉八斎衆の3人と対峙しますが
天喰が一人、立ちふさがります。
その続きです。
ヒロアカのネタバレ感想140話。141話の予想。サンイーターの意味
天喰が小学校の時の事。
「あま…です…えと…ヒ…」
— 小学三年の春。
始業式と共に転校してきた俺は
自己紹介でうまく話せなかった。
クラス替え直後の教室
同じクラスだった人で固まり
新しいグループを作る。
スタートでつまずいた転入生(おれ)に
単身乗り込む勇気はなかった。
それまでだって上手く友だちを
作れた試しはなかったし
自分はそういう地味でつまらない
人間なんだと思っていた。 —
机でうつ伏せになる天喰に、ミリオが声をかけます。
「天喰くん!!!「ヒ…」ってさーァ
もしかしてヒーロー!?
誰が好きなんだい!?」
— あの時おまえが…
おまえが声をかけてくれたから —
死穢八斎會邸の地下で突然先頭が消えてしまったため
残された警官達は混乱していました。
「先頭が落とされた。」
「どうする。」
「進む他ないだろ!!」
警官達が走り出します。
地下と同化している入中が壁から見ていました。
— 予想以上に人数が多い。
まずこちらから対処しておくか… —
その頃下の広間に落とされた出久達は
鉄砲玉八斎衆の3人と対峙していました。
天喰が言います。
「こんな時間稼ぎ要員、俺一人で十分だ。」
切島が怒鳴ります。
「何言ってんスか!?協力しましょう!」
八斎衆の一人が日本刀を構えます。
「そうだ協力しろ。
全員殺ってやる。」
警官が指示します。
「「窃野」だ!!こいつ相手に銃は出せん。
ヒーロー頼む!」
「バレてんのか、まぁいいや。
暴れやすくなるだけだ!!」
窃野が個性を発動しようと手を伸ばします。
相澤が個性”抹消”で相手の個性を封じました。
「ならないぞ、刀捨てろ」
窃野が戸惑います。
「!?使えねえ!?」
仲間の一人、宝生はその個性を知っていました。
(個性を消す…壊理の劣化個性、そういうヒーローが
存在するとは聞いたことがある。)
— 厄介な奴が来た。
だが関係ない。
我々がすべき事は
阻む その一点のみ —
銃を構えます。
ファットガムが飛び出してきました。
「刀も銃弾も俺の体に沈むだけや。
おとなしく捕まった方が身の為やぞ!!」
「そういう脅しは命が惜しい奴にしか
効かねんだよ。」
刑事たちが銃を構えました。
「イレイザーが押えてる今なら武器も使える!
観念して投降しろ!」
個性を発動し2枚貝で防御しながら天喰が
タコの触手で3人を捕まえます。
「”窃盗”窃野 ”結晶”宝生 ”食”多部。
俺が相手します。」
武器を取り上げ3人を壁に叩き付けました。
取り上げた武器をタコの触手でパキパキ破壊します。
「ファット事務所でタコ焼き三昧だったから
蛸の熟練度は極まってるし…、
以前撃たれたことで、こういうモノには
敏感になってる。
こいつらは相手にするだけ無駄だ。
何人ものプロがこの場に留まっている
この状況がもう思うツボだ。」
武器をカニのはさみで潰しました。
「……へっへへ…」
蛸の触手に巻き付かれた窃野は笑っています。
「でも先輩…」
食い下がる切島に天喰が畳みかけます。
「スピード勝負なら一秒でも無駄に出来ない!!
イレイザー筆頭にプロの”個性”は
この先に取っておくべきだ!!
蠢く地下を突破するパワーも!
拳銃を持つ警察も!
ファットガム!
俺なら一人で三人完封できる!」
ファットガムは迷いながら決断しました。
「行くぞ、あの扉や」
切島の肩を掴みます。
「ファット!」
「オイオイオイ待て待て」
焦る窃野に相澤が再び抹消を使います。
「まーた…!!」
窃野はイラつきます。
相澤が”食”の多部を一瞬で気絶させて
天喰に言います。
「三人を見といた。
効果がある間に動きを止めろ!」
天喰が再び触手で窃野を壁に叩き付けます。
「皆さん!!ミリオを頼むよ!
あいつは…絶対無理するから
助けてやってくれ。」
天喰を残し、ファットたちは先に進みます。
切島は戸惑います。
「ファット!!先輩一人残すなんて
何考えてンスか!!!」
ロックロックも言います。
「おまえんとこの人間だ。
おまえの判断に任せたが
正直マズイんじゃねえか?」
ファットは答えます。
「あいつの実力はこの場の誰よりも上や。
ただ心が弱かった。
完ペキにやらなあかんっちゅう
プレッシャーで自分を圧し潰しとるんや。
そんな状態であいつは雄英の
ビッグ3に登り詰めた。」
— そんな人間が「完封できる」と断言したんや。
ほんなら任せるしかないやろ。 —
天喰は左腕の触手で3人を拘束します。
— こいつらは「目標に向かう者を排除する役」
入中という奴の擬態能力も
特に動きはなし。
上に残った警官たちを優先したのか…?
とにかく迷宮全体を完全に把握して
精緻な操作が出来る訳じゃなさそうだ。
いずれにせよ俺はこいつらを停止させる! —
窃野が叫びます。
「まだ”個性”使えねー!
気持ちわりい感覚だ!」
天喰が右腕の触手を振り上げます。
— 大口叩いたが…イレイザーの抹消が
切れる前に三人を気絶させられれば… —
「同時に三人悪いが寝てもらう。」
突然窃野が前に飛び出し天喰の触手に突っ込みました。
「!」
天喰の手に痛みが走ります。
触手が切られていました。
「ビックリして思わず引いちゃったなァ?
…急いでんのはわかるが、横着しちゃいけねえよ。
ゴミみたいな人間相手にしてんだからよォ、
マスクの下に何隠してるかわかったもんじゃねえよ。」
笑う窃野の外れかけたマスクの中から
刃物が出てきました。
宝生の体からも結晶がボコボコ湧き出します。
「さっきの小汚え男の”個性”も時間切れだ。」
天喰の触手の拘束を振りほどいて向かって来ます。
ハマグリの盾で応戦しようとした瞬間消え、
窃野の手に現れました。
「殺せねーってのはハンデだなァ!!
良いご身分だぜ。」
天喰は焦ります。
— ”窃盗”
「人が身につけているモノに限り
瞬時に手元へ移動させる」
俺の殻も「身につけてる」ことに
なるのか —
窃野が怒鳴り続けます。
「俺たちゃ元々人生捨てた身だ!!
飛び降りをヒーローにキャッチされた時ァ
まァ絶望したもんだ!
生きる価値を見出せなくなった人間!
わかんねぇだろ!」
宝生が結晶だらけの拳に力をこめます。
「若頭はそんなゴミを拾って
再利用してくれてる!
ゴミにもプライドはあるんだぜ?
期待されちまったら…応えねぇとなぁ!!」
天喰を思い切り殴りました。
衝撃の中、天喰は中学生の頃を思い出します。
先生の言葉。
「ヒーローだけじゃなく、あらゆる仕事で
“個性”は活躍する。
自分が将来どう役立つか、
それが”個性教育”の時間だ。」
個性教育の授業中、天喰は手の甲から
ひ弱な芽1本しか出せません。
「どうした天喰。
おまえの個性ならもっと出来る事
あるハズだぞ。
……まだ緊張してしまうのか…。」
天喰は暗く俯いてしまいます。
「まァ良い、無理はするな。
下がって。」
等身大の板を途中までしか通り抜け出来ず
ミリオが顔を バン と打ち付けます。
「はあ!!!!」
クラスのみんなが笑います。
「何やってんだよ通形ー!
顔がすり抜けてねえじゃん!!」
「いや、めっちゃムズいんだって!!
皆やってみ!?
多分想像の5倍ムズいよ!!」
「通形は”個性”コントロールに関しては
不器用だな。」
ミリオは胸を張っていいます。
「とか言って、次成功しちゃうんだけどね!!」
天喰はそんなミリオを静かに見ていました。
夕方、ミリオと天喰二人で下校します。
「………ミリオは…凄いよ…。
出来なくても…明るく前を向いて…
だから周りも明るくなって…。
俺はダメだ…。
失敗したらと考えると…
頭が真っ白になって動けなくなる。
おまえは凄いヒーローになるよ。
…太陽のようなヒーローに。」
天喰の言葉にミリオが驚きます。
「何言ってるんだよ。
何かスゲーアゲてくれてるけど
そんなんじゃないよ。
俺が頑張れるのはおまえがいてくれるから
なんだぜ、環。
俺は別に心が強いわけじゃない。
たださ、超がつく程緊張しいのおまえが
逃げ出さず、頑張ってるから負けたくなくなる。」
「負け…?」
「俺を過大評価して、自分を過小評価しすぎて
るんだと思うぜ。
だから太陽とか言い出すんだ。
俺知ってるんだぜ。
おまえが本当はすげェ才能持ってること。
おまえが本当はすげェ明るくて楽しい奴
だってこと。」
殴り掛かった宝生の拳を天喰が正面から受け止めます。
『 だからおまえの言葉で言うと、
おまえは太陽よりもすごいって事になる。
太陽なんか霞んじまうだろうね!!
まァ…アレだよ自信もてよ環!!
おまえは————… 』
「諦めろ、俺は…
太陽すら喰らう者(サンイーター)だ。」
タコの触手とカニの甲羅を合体させた手で
宝生の結晶の拳を握りつぶします。
今週はここまでです。
今回は天喰の活躍回でした!
でもカジキが出てこない…何故だ?!
相澤先生も大活躍でしたね。
エリちゃんの劣化個性って言われてたのが
少し気になりますが。
天喰とミリオはけっこう長い付き合いなんだなぁ。
小学校からですか。
元は劣等生だった二人が今ではビッグ3って
すごい事ですよ!
サンイーターの名前の由来もなるほどーって感じです。
でもこれなんとなくミリオにケンカ売ってるよーな…。
ここから来週の141話の予想です。
来週も天喰の活躍回だと思います。
八斎衆3人を気絶させられるかどうかですね。
“食”の多部だけ相澤先生が気絶させましたけど。
あんまり時間かけるとこの人もまた起きてきそうだ…。
カジキが出るか!
タコが出るか!
カニが出るか!
って感じですね。
そしてハマグリは取り返せるのか…何の戦いだこれは…。
透過して先に行ってしまったミリオも気になるところです。
来週も楽しみです。