薬で個性を強化し、数mの刃を全身から出した男を
止めるため、切島も身体を最高硬度にし、挑みます。
その続きです。
僕のヒーローアカデミア ネタバレ感想134話。ファットの脂肪は気持ちよさそう。
ギギギギッ ゴガガッと切島の体から音がします。
全身の刃を折られた男が切島を見て呟きます。
「何やこの音…軋んでんのか 全身が!!」
切島の体は軋み続けます。
― この状態を維持できる時間は
三~四十秒程度…
ただその間 俺は 絶対倒されねえ!!! ―
切島はが叫びます。
「 俺を見ろォ!!! 」
全身硬化で突進してくる切島にビビり、
慌てて反撃します。
「押しとばしたるわぁ!!!」
無数の刃を切島に向けて一斉に放射しました。
【 一極集中!! 】
襲い掛かる刃を、切島は全身で受け止めます。
「!?」
刃を止められた男は一瞬驚きました。
切島は前へ一歩踏み出します。
― 後ろの人たち、まだ逃げれてねぇ!!
店ン中にだって、きっとまだ人がいる!
こいつの刃を俺だけに向かわせろ!!! ―
押されて男は焦ります。
― 俺は硬化の男!!
小細工よりもゴリ押しで
圧倒しろ!!! ―
刃を全部叩き割り、男を殴り飛ばします。
【 必殺 烈怒頑斗烈屠!!!(レッドガントレット) 】
男は奥へ吹っ飛びます。
その瞬間切島の最高硬度が解除されました。
側で見ていた人達も圧倒されます。
「若いのに…なんちう怒気よ…。」
「すンげぇ。」
「おらァァ!!!!」
切島がブハッと息を吐きます。
(制限ギリギリ アッブネぇ!!)
倒された男は泣きながら後ずさりします。
「ゲホッあ゛あ゛ん!! うわああん来んなァア~!!」
切島は驚きます。
― クリスうつ前のべそかき状態…効果切れたか…? ―
男が泣きながら言います。
「強くなりたかっただけやねん…!!頼むよ、逃がしてよ…!
俺は力が欲しかっただけの哀れな人間や!!」
「ダメだ、先輩を撃った。
気持ちはよくわかるぜ…俺も昔は…」
「てめーの話なんぞ知るかボケェ!!!!」
そう叫ぶと背中から地面に刃を突き差し
そのまま一気に伸ばして自分自身を前に押し出し
切島を飛び越えました。
不意を突かれた切島は慌てて刃を叩き割ります。
「馬鹿か俺は!!!」
男は笑いながら駆け出します。
「素直!!素直すぎやで、たすかったわ!
逃げる逃げたる!!捕まってたまるかァ!!」
すると突然ファットガムが立ちふさがりました。
「ファットガム!!!」
「遅なってすまんな!!」
刃の男はファットガムの体に埋もれていき、
どんなに暴れても逃れられません。
ファットガムは言います。
「対敵した時!!敵の勝利条件は
“殺す”!”逃げる”!”ブチのめす”にetc!!
対してこっちは”ガイ者出さずに捕える”1つ!!
覚えて帰りや烈怒頼雄斗(レッドライオット)!!
敵退治は、いかに早く戦意喪失させるかや!!」
男は暴れるのを諦めて、大人しくなりました。
【 ファットガム ”個性”「脂肪吸着」
彼の体は何でも吸着し、沈められるのだ!!!
ト―――――トロ!! 】
切島はファットガムに笑って礼を言います。
「……たすかりました。」
― 全力出して何とか相手してたってのに…!
瞬殺かよ…! ―
周りで見ていた飲み屋のお姉さんとお客が駆け寄ります。
「ありがとうなァ若いの!
凄いなァ、惚れたでホンマ。
俺らに刃ァ向かんように動いとったやろ!?
長年ヒーロー見とるとわかんねん!
フツーびびるで、あんな刃人間!!
ホンマ救けられたわ!!」
喜ぶ人達を見て、ファットガムが切島に微笑みます。
「華々しいデビューやなァ…。
俺のデビュー時とは大違いや。
たすかったんはこっちや!!
おまえはすごいヒーローになるよ!必ず!」
切島は大喜びで力いっぱい答えます。
「―――…!!あざっス!!」
その後市街地で天喰と合流し、ファットガムが状況をまとめます。
「”個性”がパワーアップか…。
そのクスリは日本じゃ禁止されとるヤツやな…。
効果の短さから見て、アジア系の粗悪品や。
米製なら一~二時間はきく。」
切島は感心します。
「詳しいンスね!!すげえ」
「俺、昔はポリと協力してそんいうんばっか
捕まえとったんやで。」
警察がファットガムの元へ駆け寄ります。
「ファット!!奴が発砲した拳銃やけど!
“個性”で粉々に砕いとった!
弾はなかった。
あとこれ普通のチャカやないで。
とりあえず色々調べて報告するわ!」
ファットガムは礼を言います。
「わざわざありがとうな。
そうか…。」
切島が天喰を見ます。
「先輩は大丈夫なんスか?」
天喰はフードをグイと目深にかぶり
顔を隠します。
「……辛い。」
「……”個性”が出ねえなんて…
ヒーローにひでえ仕打ちだ。」
顔を隠したまま天喰は言います。
「それより…君は俺を庇ってくれた…。
ミリオと同じ…太陽のように輝かしい人間だ君は…。」
「んなこと言ったらここ紹介してくれた先輩も太陽っスよ。」
「それだよ…すごいんだよ…君……。」
そんな二人を見ながらファットガムは考えます。
― 個性を活性化させるクスリはわかる…。
元々弱個性への救済案や。
しかし、全く使えなくするクスリいうんは…
聞いたことがない。
嫌~~~~~~な感じやな… ―
二人に言います。
「病院で検査してもらおか。
俺も調べたい事があるしな。
とりあえず一旦事務所経由で―――…」
「……ハイ」
「オス!!」
場面は変わり、翌日、雄英高校1―A組です。
昨夜の疲れから切島がフヘ――~~とため息をついていると、
上鳴がやってきてスマホを見せてきました。
「切島コラァ!!!
おまえ名前!!ネットニュースにヒーロー名!!
のってるぞスゲェ!!!」
【 ― 新米サイドキック 烈怒頼雄斗爆誕! ―
初日から市民を背負い単独敵退治!! 】
爆豪が悔しくて歯ぎしりします。
芦戸もスマホを見せます。
「梅雨ちゃん麗日ぁ、すごいよー名前出てる!!」
【 ― リューキュウ事務所に新たな相棒 ―
インターンシップで所属した2人!ルックスもキュート!
お手柄!大事件を瞬時に制圧!!実力は本物 】
麗日と蛙吹も驚きます。
「うへえ―――、嬉しいなァ本当だ…!」
「どこから撮ったのかしら。」
芦戸も喜びます。
「すっごいねー!もうMt.レディみたいに
ファンついてるかもねぇぇぇ!!!」
飯田が釘をさします。
「仮免といえど、街へ出れば同じヒーロー。
…素晴らしい活躍だ……!
だが学業は学生の本分!!
居眠りはダメだよ!」
切島が元気よく答えます。
「おうよ飯田!覚悟の上さ!なァ!?」
出久も力強く答えます。
「うん!」
仲間たちが談笑してる中、出久は考えます。
― オールマイトの事や通形先輩、ナイトアイの事…
依然スッキリしないものの話はわかった。
しかしそれと同時に”あの子”の事が…
僕の中で日に日に大きくなっていた ―
出久は以前街で出会った怯えていた少女、
「エリ」の事を思い出していました。
数日後!!
出久を見つけた切島が話しかけます。
「お!!?緑谷ァ!!おはよ!!
おまえも今日行くんだ!?キグーだな!」
「しばらく呼ばれなくって、やっと今日だよ。
コスチュームはいらないって言われたけど…。」
寮の扉から麗日と蛙吹も出てきました。
「あれー!?おはよ――!!2人も今日!?」
それを見ていたヒーローが、4人を駅まで
送ってくれる事になりました。
出久が改札を抜けようとすると、後の3人もついてきます。
「あれ!?皆こっち!?切島くん関西じゃ…」
「ん ああ!何か集合場所がいつもと違くてさァ。」
4人で同じ電車に座ります。
「皆同じ駅!?奇遇だね…!」
蛙吹が答えます。
「先輩と現地集合なのよ。」
電車を降り駅を出て、4人が歩きだしました。
「方向も同じ…!?」
その後も4人同じ道を歩きます。
「曲がる角も同じ………。」
ある建物の前でミリオ、ねじれ、天喰の3人と出くわします。
「ビッグ3もお揃いで……。」
全員で建物の中に入るとそこにはたくさんの
名だたるヒーロー達が集まっていました。
出久が驚きます。
「これは…何だ!?
グラントリノ!!?それに…相澤先生!?
こんなに大勢…すごいぞ…!一体何を…」
ねじれがリューキュウの元へ駆け寄ります。
「リューキュウ!!
ねぇねぇこれ何 何するの!?
会議って言ってたけどー 知ってるけど!!
何の!?」
リューキュウが答えます。
「すぐわかるよ。
ナイトアイさん、そろそろ始めましょう。」
麗日と蛙吹はすぐに察します。
― あのアンケン…!? ―
ナイトアイが説明を始めます。
「あなた方に提供して頂いた情報のおかけで
調査が大幅に進みました。
死穢八斎會という小さな組織が何を企んでいるのか。
知り得た情報の共有と共に、協議を行わせて頂きます。」
今週はここまでです。
刃物男の騒動はファットガムが収めてくれましたね。
さすがプロ、頼りになります。
あとファットガムの脂肪がすんごく気持ちよさそうで!
少し沈んでみたくなります!
ウォーターベッドみたいな感じかな…。
寝た事ないけど…。
超眠い時に倒れこんだらもう起き上がれなくなりそう。
あと、もしかしたら切島の事を褒めちぎってた社長(?)さん、
実はすごい人で切島のスポンサーとかになってくれないかな、とか。
無理か…。
ここから来週の135話の予想です。
話がだんだん大きくなってきましたね。
本格的にチームアップ組むんですね。
しかも結構な数の事務所が。
1―Aのメンバーもまだ増える気がします。
死穢八斎會の目的はまだよくわかりませんが
証拠を残しすぎてるような気が…。
弾も銃もわざと残してるような気もします。
そしてエリちゃんの”個性”が気になるー。
それが大きく関係してる事は確かだろうから。
今一番情報を持ってるのはファットガムなのかな?
今回の切島の案件みたいにヒーロー側の”個性”を消して
敵側の”個性”を活性化させるような事件があちこちで
起こるのかもしれませんね。
しかしあの活性化の弾は、弱個性の人でもすごいのに
強個性の人が使ったらどうなんのー?
地球が壊れる…。
来週も楽しみです。