大須日和子(おおすひよこ)は31歳の未産婦。
お金には恵まれた人生ですが、足りないものは愛?
それとも・・・?
黒沢Rが送る、金魚妻シリーズ最新作の「駝鳥妻」!
今回は1話のネタバレや感想をお届けしていきます。
駝鳥妻(だちょうづま)1話ネタバレ感想。金魚妻シリーズ 黒澤Rの新作!
日和子(ひよこ)は自宅に5人の子供たちを誘拐して来ていました。
長女は「ねおん」という名前で14歳。
表情筋を使わないから頬の肉が弛んでいる。後ろから見ると髪もボサボサで浮浪者みたいだと日和子は言います。
百貨店外相員である籠井(かごい)さんに何とかする様に頼みます。
長男は「じゅのん」で10歳。
かなりのわんぱくぶりを発揮して、家の中を駆けずり回っています。
籠井は応急処置として、背中に米俵を担がせて動けなくします。
次女は「れもん」で7歳。
物凄くお喋りなので、シルバー人材センターで話し相手を探しました。
三女は「ころん」で5歳。
かなり凶悪な性格なので、行動分析学で対処する事に。
次男は「まろん」で1歳。
持っているのが重いので、電動バウンサーに乗せることに。
そして三女のころんが「うちらを誘拐してどうしようっつうんじゃー!!」と叫ぶので無視をしたら、日和子を後ろから蹴りました。
それを見た籠井は、ころんを檻の中に入れてヘリコプターでどこかへ連れて行ってしまいました。
彼らが何故ここへ連れてこられたかと言うと、彼らの赤ちゃんが入院中だからとの事。
昨夜日和子は夫とディナーをしていたら、彼らの母のリオンがやって来ました。
そして「私、妊娠しました!先生の子を!」と叫び、リオンは倒れました。
日和子の夫は、リオンを病院に連れて行きます。
日和子はというと、リオンのバッグから個人情報を調べて、リオンの家へ行きました。
ボロボロの家の中に入ると子供が5人。
日和子はその5人の子供を誘拐したというわけです。
その後、長女のねおんが可愛く変身。
籠井が可愛く整えた様です。
「何であなたは普段あんななの?こんなに可愛いのに!」と日和子が聞くと、「お金ないし・・・。」と言いました。
長男のじゅのんは言います。
「母ちゃんはねおん姉ちゃんが可愛い格好してると怒るんだよ。
お客さんが家に来た時も、ねおん姉ちゃんだけ外に行けって。
母ちゃんが言ってたんだ。じゅのんが一番可愛いって。
女の子は生意気だし、やかましいし、全然可愛くないってさ!」
子供たちは皆問題を抱えていました。
それを聞いた日和子はさらっと言います。
「ふーん。じゃあうちの子にしちゃおう。」
子供か、お金か
そして舞台は病院に。
日和子の夫は、リオンとの関係を本当に覚えていない様です。
そこへ日和子が登場しますが、「この人はあなたに認知だけしてもらいたいんじゃない?
あなた養育費いっぱいくれそうだもん。」
と言います。
リオンは否定します。
そこへ日和子は高価なバッグなどを大量に出して、
「売れば5千万円くらいにはなるかな。これをあなたにあげる。
その代わり、あなたの子供たちを私に頂戴。」
ダメに決まってるとリオンは叫びます。
ちなみに日和子は籠井に頼んで、夫の身の潔白も証明していました。
日和子が帰ろうとした時に、リオンは「その話、考えさせてください・・・。」と言うのでした。
リオンが退院後
結局リオンは日和子の話を受けました。
街を歩いていると、ホストの男に声をかけられます。
「最近全然来てくれないじゃないですか。」
おめでただという事を知ると
「ほんと!?うわー良かった!
俺の子かと思った!
避妊はばっちりだって言ってましたもんね。
俺、妊娠テロとかまじで引くんで。
妊娠しなきゃその男と結婚の話に進まないわけっしょ?
うまくいくわけないじゃん、そんな関係。
あ、ごめんそれ俺の母親の話!
忘れて!
なんか思い出しちゃって。」
リオンは尋ねます。
「そんなお母さんは・・・嫌い・・・?」
ホストの男は答えます。
「好きですよ!
イケメンに産んでくれてサンキュー、母ちゃん!」
リオンはそれを聞いて、「そっか・・・、そっか・・・」と呟いてしゃがみ込んでしまいました。
日和子の秘密
神様は日和子に支給よ女性器を授けてくれませんでした。
そして籠井は父の愛人の子。
日和子の腹違いの兄でした。
日和子は籠井が兄弟だと知らずに恋をしてしまいますが、籠井は自分から兄である事を打ち明けた過去がありました。
駝鳥妻
舞台は日和子の家に。
日和子の夫が1人で子供たちの相手をしています。
「駝鳥は何で鳥なのに飛べないんだ?」
夫「駝鳥は飛んで逃げる必要がないからだよ。
彼らは最高時速60キロで走り、ライオンが死ぬほどのキック力を持つ。
体も丈夫で長生きなんだ。」
じゃあ世界征服出来るじゃん!と子供が言いますが
夫「それは無理だな。
駝鳥はびっくりするくらい、アホだから・・・。
駝鳥には家族誘拐本能があると、あるイギリスの動物学者が発表したんだそうだ。
どういうものかっていうとね・・・。」
そこで夫は、家の中の状況を見て気づきます。
夫「・・・あ、これの事か。」
そして舞台は日和子と籠井の密会に。
2人は人知れず抱きしめ合いました。
夫は家の中で「駝鳥には意味のある行動パターンはない。
うん・・・その方が納得・・・。」
夫は駝鳥の本を読んでそう呟きました。
駝鳥妻(だちょうづま)1話感想。
何とも言えない虚しさを感じる作品でしたね。
リオンの虚しさと、日和子の複雑な状況がとても印象に残りました。
さすが黒澤Rさんの作品だけあって、めちゃくちゃ面白い!
これからのお話にも大注目です!