『累(かさね) 13巻のネタバレ』
凪の手帳を取り出した野菊。
羽生田は気づいた事を全て伝えるという約束のもとどの手帳を見せてもらった。
手帳を読んで分かったのは口紅の成分に人間の血が含まれている事だけだという羽生田。
手帳に情報が隠されているはずだと思っていた野菊は情報がほとんどなかったという羽生田の言葉が信じられずもう1度手帳を見直しました。
しかし、知らない事が多すぎて新しい事はなに1つ分かりませんでした。
ふと目の前に置かれた口紅を手に取り自分の唇に付けてみた野菊。
そんな野菊の前に亡くなったはずの母の幻覚が現れました。
「野菊ちゃん、もういいのよ、あなたらしく生きなさい」
母は野菊にそう告げたのでした。
舞台にむけて練習を重ねる咲朱と五十嵐。
今回の舞台での五十嵐の約と自分(累)が重なってしまい舞台に集中出来ない
咲朱なのでした。
累(かさね)の精神は徐々に壊れ始めました。
舞台の本番は10日後。
本調子が出ない咲朱の励みになればと、かつて一緒に舞台をしていた富士原も含めて
演技の練習が始まりました。
五十嵐は咲朱に自分の演技を見ているように言いました。
劇の練習は着々と進んでいったのですが、五十嵐が演じ醜い女が石を投げられるシーンで自分が石を投げつけられたように感じた咲朱は思わず声を上げました。
「やめて!!!」
遠し稽古という事もありそのまま続けられました。
見事なアドリブで咲朱に合わせる五十嵐。
五十嵐は口紅を使って累(かさね)の姿を体験した事で今まで誰にも分かってもらえなかった累の心を表現しました。
五十嵐のその演技はとても素晴らしく咲朱も感動のあまり声を出す事も出来ませんでした。
「羽生田さん私はもう演じることは出来ません。役を降ります。」
五十嵐の演技を見た咲朱はそう宣言しました。
全て上手く行きかけていたのに1瞬にしてどん底に落とされた羽生田の前に今度は
累となった野菊がやってきました。
しかし野菊は最近母の幻覚を度々見るようになり疲れ切っていました。
助けを求めるように羽生田の前に姿を表した野菊。
その日の夜、羽生田は咲朱を呼び出しました。
そして彼女の母の顔を持たされてしまった者の姿を、その末路を話し始めました。
累の母いざなと永久交換された淵透世は屋敷で放置されていました。
毛布にくるまれて異臭を放ちながらもなんとか生きている淵透世を処分するようにと言われた羽生田。
いざなを美しく終わらせるためと言われ羽生田は、いざなを殺しました。
殺される間際まで娘の野菊にどうか生きて欲しいと願ういざな。
そんな末路をたどりたいのかと羽生田は尋ねましたが、いざなは累として生きていく決意を固めていました。
そうして部屋を出ていこうとする累でしたが逆上した羽生田に捕まり地下へ連れていかれました。
そこには累と同じように両手を縛られた野菊がいました。
「意志が変わらないなら強引に解らせるほかない」
永久交換の方法に検討がついていた羽生田はそれを実行するつもりなのです。
野菊が持っていた手帳に書かれていたのは2人の血を使う事で永久交換が出来るというような内容が書かれていたのです。
「どうせいらぬ顔だ」
そう言って抵抗する累の顔を羽生田はナイフで引き裂きました。
「そうやってあなたは母のことも本当に見ようとしなかった!!」
「何故気付かないの⁉ 私を助けて川で死んだのは淵透世だった!!」
羽生田に怒りの感情をぶつける累なのでした。
『累(かさね) 13巻の感想』
クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっていたかもしれない。
昔から「美醜」は議論の的となっていたに違いありません。
こんな名言が生まれたのですから。
他者と顔を入れ替える事が出来る不思議な力を持つ母の口紅を持つ累(かさね)。
色んな人と顔が入れ替わっていきます。
その分、登場人物も多くなり頭の中で整理するのが大変です(汗)。
文章だけではなかなか伝わらない部分もあるかと思うので、詳細は漫画「累(かさね)」
をご覧下さい!
累の顔をナイフで引き裂く羽生田の悲惨さには衝撃を受けました。
人の顔を引き裂くなんて、残酷すぎます…。
羽生田はもしかしたら、いざなの事が好きなのかなと思いました。
そして、いざなは淵透世が好きだったのだと思います。
手帳には淵透世がいざなを川で助けた事、2人が顔を永久交換した事も書かれていたんだと思います。
自分を助けてくれた淵透世と母いざなを2回も裏切って傷つけた羽透世を許せない累。
このあと累は誰と顔を入れ替えていくのか。
累の羽生田への復讐が始まってまうのか。とても考えさせられる作品ですね。
『累(かさね) 14巻の予想』
累は羽生田に対して多かれ少なかれ憎しみに似た感情があると思います。
なので誰かと顔を交換して羽生田に復讐をするのではないかと。
誰の顔と交換して復讐をするかというと五十嵐なんじゃないかなと私は思います。
13巻の感想で五十嵐は登場していませんでしたし。
(私が書かなかったからですね 笑。)
五十嵐と永久交換をしたとしたら累は何をしようというのでしょうか。
そもそも累が羽生田に復讐をするかどうかは謎ですが(汗)。
本当にこの漫画は頭を使いますよね。
頭がいい人じゃないとなかなか話の展開についていけないです(泣)。